カタカムナ12首を読み解く
中心図象 ヤタノカカミ 生命の発生原理
シヒ ハタ シヒ フミ カムミ アキ タマ ト アウ
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
フ・・・正火の靈也。火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
大意
シヒ・・・始まりの息息の原(モト)。
ハタ・・・ハとハの両のこと、タは手なり。左右の手を合わせる如くに、少しも違わぬこと。
フミ・・・火水両つ水。
カムミ・・・搦み睦み三つ巴の回るが如く渦巻く。
アキ・・・天地の氣。
タマ・・・靈(たま)
ト・・・與む
アウ・・・天地を回り、浮き回り生まれる
解説
始まりの吸う息のモトと吐く息は少しも違わずに、二つ揃って搦み睦み渦巻き、天地を廻る氣の靈が與み天地を回り生まれる。
カムミ カタ カムナ ノ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
大意
カムミ・・・搦み睦み三つ巴の回るが如く渦巻く。
カタ・・・搦む靈(タマ)火水のイキ
カムナ・・・搦み渦巻き與みあう
ノ・・・割分くる
解説
搦み睦み渦巻き、搦みあう火水のイキが搦み渦巻き與みあい割分くる
ミソテ ホト アオ ココロ
ソ・・・火水の靈也。形の無也、遅也、揃也、塩也、白也、底也、背也、始也、山也、磯也、所也。
テ・・・水火の靈也。右左也、掌(たなごころ)也、風也、人也、発也、児の靈也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、ヽ(ほし)也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
ロ・・・濁水の靈也。大濁の塊也 、ラリルレの四音はこの一音に凝塊也。故にこの四音に代りてなすことある也。
大意
ミソテ・・・正中から出て起こる
ホト・・・陰門、男子一滴の凝りを與む所
アオ・・・物の起こる
ココロ・・・凝る火と水
解説
母体の陰門から出産される時、ヒトの心がはじまる。
アカ クスへ アカ ミコト
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ス・・・水中の火の靈也。澄也、洲也、直也、鳥也、穴也、差別也、黒也、文(かざり)なき也、一(すいち)也、住也。
へ・・・正火の靈也。膨也、隔也、経也、緯也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
大意
アカ・・・物の搦み
クスへ・・・與む飾りなく、曲らさるココロ、起こるもの息ふくるる
ミコト・・・アメノミナカヌシの如く生命
解説
生まれた時に、ヒトは飾りなく、曲りないのないココロが搦み、アメノミナカヌシの如くの靈がヒトに宿る。
ハナ クスへ コト ミチ
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ナ・・・火水の靈也。
和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ス・・・水中の火の靈也。澄也、洲也、直也、鳥也、穴也、差別也、黒也、文(かざり)なき也、一(すいち)也、住也。
へ・・・正火の靈也。膨也、隔也、経也、緯也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
大意
ハナ・・・息を開く穴、最初
クスへ・・・與む飾りなく、曲らさるココロ、起こるもの息ふくるる
コト・・・凝り與む
ミチ・・・鼎(かなえ)水の形をなして回り、一から百千に及ぶ
解説
最初にヒトは飾りなく、曲りないのないココロが搦み、心と躰と魂が渦巻き凝り與み、一から百千に及ぶ
トヨ クスへ
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ヨ・・・水火の靈也。与也、女男の契也、淀也、齢也、下知也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ス・・・水中の火の靈也。澄也、洲也、直也、鳥也、穴也、差別也、黒也、文(かざり)なき也、一(すいち)也、住也。
へ・・・正火の靈也。膨也、隔也、経也、緯也。
大意
トヨ・・・與み與みて
クスへ・・・與む飾りなく、曲らさるココロ、起こるもの息ふくるる
解説
父母、天地、與み與みて飾りなく、曲りもしないココロ、起こるもの息吹く
ミチ ウタ シメシ
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
大意
ミチ・・・鼎(かなえ)水の形をなして回り、一から百千に及ぶ
ウタ・・・生まれる。浮回り、万物と連なり開く。
シメシ・・・形現れ明らかに定めること。
解説
躰、心、魂は渦巻きひとつになり、一から百千になり、生まれ、生命が連なり形が現れ明らかに定める
12首の解説
始まりの吸う息のモトと吐く息は少しも違わずに、二つ揃って搦み睦み渦巻き、天地を廻る氣の靈が與み天地を回り生まれる。
搦み睦み渦巻き、搦みあう火水のイキが搦み渦巻き與みあい割分くる
母体の陰門から出産される時、ヒトの心がはじまる。
生まれた時に、ヒトは飾りなく、曲りないのないココロが搦み、アメノミナカヌシの如くの靈がヒトに宿る。
最初にヒトは飾りなく、曲りないのないココロが搦み、心と躰と魂が渦巻き凝り與み、一から百千に及ぶ
父母、天地、與み與みて飾りなく、曲りもしないココロ、起こるもの息吹く
躰、心、魂は渦巻きひとつになり、一から百千になり、生まれ、生命が連なり形が現れ明らかに定める。
生命誕生には吐く息、吸う息が両つでひとつに搦み睦み循環し、天地をめぐる魂が宿り生まれてくる。
搦みあいひとつに循環した息が生命活動として母体から誕生する。
母胎の陰門から出産される時、ヒトの心が動きはじめる。
生まれた時には、ヒトは飾りなく、素直なココロが宿る、それはアメノミナカヌシそのものの靈がヒトに宿る。
生まれた時には、ヒトは飾りなく、素直なココロが宿り、心と躰と魂がひとつになり、人生を歩んでゆく
父母から受けた躰と、天地から受けた魂と、それをひとつにするアメノミナカヌシの心は飾りなく、素直なココロで生命は息吹を与えられる。
躰、心、魂はひとつになり、生まれ、人生になり、躰、心、魂の形が具現化し運命を定めてゆく。