カタカムナ80首

カタカムナ49首を読み解く 心を生み出すカタカムナ

カタカムナ49首を読み解く

中心図象ヤタノカカミ 発生原理

心を生み出すカタカムナ

マ カ ウ ミ コ  メ ク ル モ コ ロ

マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。

カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。

ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。

ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。

コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。

メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。

ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。

ル・・・濁水の靈也。涎也、唾也。

モ・・・火中の水の靈也。潤水也 、舫(もやう)也、塊也、亦(また)也、者也、累(かさなる)也、与也。

コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。

ロ・・・濁水の靈也。大濁の塊也 、ラリルレの四音はこの一音に凝塊也。故にこの四音に代りてなすことある也。

マカウミコ・・・ 圓(まどか)に影なす浮昇る月のように火の働きにして形をなす

メクルモコロ ・・・回り與み列なり開き舫い凝り塊る or メクリ舫い與み火に照らされて形を明らかにしてゆく

 

解説

圓(まどか)に影なす浮昇る月のように火の働きにして形をなす

物を睦み、合いするときは、舫はせたるばかりではよく回らず。よりて火によっていよいよ舫い回るの法則。 火に照らされて火水凝りて、形を明らかにしてゆく

 

オ キ ミ ツ コ  ヨ モ ツ チ カ ヘ シ

オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。

キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。

ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。

ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。

コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。

ヨ・・・水火の靈也。与也、女男の契也、淀也、齢也、下知也。

モ・・・火中の水の靈也。潤水也 、舫(もやう)也、塊也、亦(また)也、者也、累(かさなる)也、与也。

ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。

チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。

カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。

へ・・・正火の靈也。膨也、隔也、経也、緯也。

シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。

オキミツコ・・・万物が起きるとき、氣(イキ)に神靈の在ると在らざるの違いあり。氣は天地の氣同じけれども非情有情の差別あり。真の水は形なし、形顕れて月とみえるは、火中の水靈に、正中をつかさどる月の靈なり。列なるものはついにつつまり、つつまるものはまた開けて続く。影は火の働きにして形顕す。全ての人の魂(タマ)も人は皆凝りにして心というのも凝りなり。

ヨモツチカヘシ・・・天地の文(モン)を、あやに與みたる形なり。これを世の中という。天地と人と與み、君臣父子夫婦昆弟明友とくみくみ、和らき居るを、世という。天地も皆、世という。一を十に與むをトといい、十を十與みたるを百(モ)という。離れずして何度も何度も続け、息を連ね国を和平へと導き、確かに見分け、朧(おぼろ)なさるり、必ず天地の初の混沌とくこもれる一物のゝ(ホチ)膨れて立ち、万物がはじまる。

 

解説

万物が起きるとき、氣(イキ)に神靈の在ると在らざるの違いあり。氣は天地の氣同じけれども非情有情の差別あり。真の水は形なし、形顕れて月とみえるは、火中の水靈に、正中をつかさどる月の靈なり。列なるものはついにつつまり、つつまるものはまた開けて続く。影は火の働きにして形顕す。全ての人の魂(タマ)も人は皆凝りにして心というのも凝りなり。

天地の文(モン)を、あやに與みたる形なり。これを世の中という。天地と人と與み、君臣父子夫婦昆弟明友とくみくみ、和らき居るを、世という。天地も皆、世という。一を十に與むをトといい、十を十與みたるを百(モ)という。離れずして何度も何度も続け、息を連ね国を和平へと導き、確かに見分け、朧(おぼろ)なさるり、必ず天地の初の混沌とくこもれる一物のゝ(ホチ)膨れて立ち、万物がはじまる。

カ ム ツ ミ コ コ ロ

カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。

ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。

ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。

ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。

コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。

コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。

ロ・・・濁水の靈也。大濁の塊也 、ラリルレの四音はこの一音に凝塊也。故にこの四音に代りてなすことある也。

 

カムツミココロ・・・暉きの火の働きにして正しき火の躰は暉くものにあらず、影もこれ正き躰でもなし。暉く火の靈(タマ)とは意(こころ)なり、心と心と結び連ねたるを睦むという。放たれずして、然も長く列なる、真の火。形をなすものは皆、水のコリに火を入れて形をなす。人の心も凝りなり。

 

 

解説

暉きの火の働きにして正しき火の躰は暉くものにあらず、影もこれ正き躰でもなし。暉く火の靈(タマ)とは意(こころ)なり、心と心と結び連ねたるを睦むという。放たれずして、然も長く列なる、真の火。形をなすものは皆、水のコリに火を入れて形をなす。人の心も凝りなり。

 

49首の解説

マ カ ウ ミ コ  メ ク ル モ コ ロ

圓(まどか)に影なす浮昇る月のように火の働きにして形をなす

物を睦み、合いするときは、舫はせたるばかりではよく回らず。よりて火によっていよいよ舫い回るの法則。 火に照らされて火水凝りて、形を明らかにしてゆく

【現代語訳】

まるく影をなす浮昇る月のように火の働きにして形はつくられてゆく。ものを繋げ合わせるときは組ませようとするばかりではうまくいかない。物事は火によっていよいよ噛み合ってゆく法則がある、火に照らされて水は火と一体となり、形を明らかにしてゆく。

オ キ ミ ツ コ  ヨ モ ツ チ カ ヘ シ

万物が起きるとき、氣(イキ)に神靈の在ると在らざるの違いあり。氣は天地の氣同じけれども非情有情の差別あり。真の水は形なし、形顕れて月とみえるは、火中の水靈に、正中をつかさどる月の靈なり。列なるものはついにつつまり、つつまるものはまた開けて続く。影は火の働きにして形顕す。全ての人の魂(タマ)も水のコリに火を入れて形をなす。人の心も凝りなり。

天地の文(モン)を、あやに與みたる形なり。これを世の中という。天地と人と與み、君臣父子夫婦昆弟明友とくみくみ、和らき居るを、世という。天地も皆、世という。一を十に與むをトといい、十を十與みたるを百(モ)という。離れずして何度も何度も続け、息を連ね国を和平へと導き、確かに見分け、朧(おぼろ)なさるり、必ず天地の初の混沌とくこもれる一物のゝ(ホチ)膨れて立ち、万物がはじまる。

【現代語訳】

すべての物事が始まるときには、氣(イキ)の中に魂が宿っているかいないかで大きな違いがある。

氣とは天地の氣と同じだけれどもそこに情が込められているかいないのかでは大きな違いになる。

真の水には形がない、形が顕れて月が見えるのも火の働きが水に働き月の煌めきが見えるようになる。

繰り返し繰り返し続けることは、つづまり道が開けてゆく。

影というものは火の働きによって形を顕している。すべての人々の魂も水のように形なく、そこに火を入れることで形が顕れ心になる。

世の中というものは天地の理(ことわり)を反映させてカタチになる。

天地と人と一体となり、君臣父子夫婦昆弟明友の関係を理解し、規律を守り和やかに皆が暮らすことを世という。一から人々に伝え、それを十回、百回と幾度も続け、子孫を繋ぎ国を平和へと導いてゆく。

物事の正邪を平等中立に見分け、曖昧にせずに必ず天地の混沌を解決させる。真の火(ゝ)が人々に広まり、人の世が始まる。

カ ム ツ ミ コ コ ロ

暉きの火の働きにして正しき火の躰は暉くものにあらず、影もこれ正き躰でもなし。暉く火の靈(タマ)とは意(こころ)なり、心と心と結び連ねたるを睦むという。放たれずして、然も長く列なる、真の火。形をなすものは皆、水のコリに火を入れて形をなす。人の心も凝りなり。

【現代語訳】

暉きの火の働きの本質は火の暉きではない、影も本質ではない。

暉く火の靈(タマ)の本質とは『意(こころ)』なり。

心と心を結び連ねることを睦むという。

放っておくのではなく、長く寄り添い続けることが真の火なり。

形をつくるということはすべて、水の凝りに火を入れて形をつくってゆく。

人の心も凝りなり。

あとがき

カタカムナ万物創造の原理とは人の心を創造してゆくことにもこの原理を使っている。生命を創造し、国を創造し、世を創造し、心を創造してゆくのもカタカムナ。カタチなき水に真の火を入れることで万物は創造される。

万物を創造する氣とは天地の氣と同じだけれども、そこに情が込められているかいないのかでは大きな違いになるという。人の心を創造していく火にもこの『情』というものがあることで大きく生まれるものが異なってくる。世を創造してゆく時も同じで、『情』があるかないかで大きく生まれ出るものが異なってゆく。なんとも本質的な真理を現している。

この49首は一見言葉が少ないのだが、そこに込められている想いはなんとも奥深く壮大で本質的なものが込められているのだろうか。人の心までも創造してゆく過程を描いているカタカムナ。人々はこうして神に創造され育てられたのだと思うとそこに感動と感謝がこみ上げてくる。

 

 

 

 

ABOUT ME
猿田彦
YouTube猿田彦TV運営 縄文カタカムナ文化塾を運営。 楢崎皐月、宇野多美恵からカタカムナを継承した天野成美のもとでカタカムナを深め、独自に言霊を研究。出口王任三郎、岡本天明も師事していた水穂伝、布斗麻邇御靈(フトマニノミタマ)、稲荷古伝を研究しカタカムナを言霊から独自の解読で読み解いている。
天岩戸神社 坤(ひつじさる)の金神 奉納会
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