カタカムナ80首

カタカムナ6首を読み解く

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中心図象ヤタノカカミ

ソラニモロケセ

ソ・・・火水の靈也。
形の無也、遅也、揃也、塩也、白也、底也、背也、始也、山也、磯也、所也。

ラ・・・濁水の靈也。
降也、涎也、唾也。 涎=ヨは與(あたえる)こと。タは靈(たま)のこと。レは濁水の靈。そのこころは、胎内の火、口中の水に與みて、たまをなして降る。是を、涎と云う。即、濁水也。凡(すべて)濁るとは、火水の二つに凝と云うこと。水の二濁とは、水は本澄めるものなれとも、其水に土塊を交るゆへに、水の澄めるを失ふ。是をニコルと云う。ヨタレは、熱気の火、口中の水に凝りて、靈(たま)をなす。是を、ヨタレと云。

ニ・・・火水の靈也。
天地也 、日月也、水火の凝也、丹(あかき)也、非也、従也。

モ・・・火中の水の靈也。
潤水也 、舫(もやう)也、塊也、亦(また)也、者也、累(かさなる)也、与也。

ロ・・・濁水の靈也。
大濁の塊也 、ラリルレの四音はこの一音に凝塊也。故にこの四音に代りてなすことある也。

ケ・・・影の火の靈也。
差別(けじめ)也 、正也、香也、器也、五穀也、家也、朝より暮に至る義也。

セ・・・水中の火の靈也。
与(くむ)也 、助也、瀬也、背也、偽也、甲也。

 

大意

ソ、カタチなき胎内の火 ラ、口中の水に與みて、たまをなして降る

ニ、火水の凝り、火月明暗天地雲泥と差別(けじめ)を知る故に、ニの音は水火の凝なりと有。

モ、搦て、円かに、玉なる ロ、語の下に有て助言をなすこと重き、前の語を強調する。

ケ、息を子孫に伝へて、永き世経る セ、息と息舫い與(くむ)

解説

いまだカタチなき父からの火が胎内の水に與んで、たまをなして降る。そして火水の凝り、水火の凝になり搦て、円(まど)かに、玉なるを繰り返す。息を子孫に伝へて、永き世経り父の息と母の息、舫(もや)い與(くむ)。

引用:https://www.hanaoka-ladiesclinic.com/funin/ranshi.html

卵胞は左右どちらかの卵巣に育ち、それが黄体化ホルモン(LH)の分泌により排卵されます。卵管膨大部で受精できた胚は、細胞分裂を繰り返しながら卵管のなかをコロコロと転がり、子宮にたどり着き、そしてふかふかに準備された子宮内膜へと着床します。

胚は卵管をコロコロと転がる間に分割を繰り返すわけですが、受精から2日目に4分割、3日目に8分割となり、4日目には分割がさらに進み、細胞同士が融合し割球がわかりにくい状態になります。この4日目の胚は一見桑の実のように見えることから桑実胚とよばれています。その桑実胚のなかにスペースが出来ます(胞胚腔の形成)。そのスペースが完全に広がった状態が胚盤胞です。順調に分割が進むとこれが5日目に起こります。その後、胚盤胞は透明帯をいう膜を抜け出て(=ハッチング、つまり孵化すること。)子宮内膜へと着床します。

胚が着床するのは5-7日目。着床した胚は外側から絨毛と呼ばれる根のようなものを出し、子宮内膜に結びつきます。受精から着床までのステップの間のどこかで止まってしまう胚も存在します。その場合は着床に至らなかったということであり、ハッチングし、子宮内膜にしっかりと着床した場合、妊娠が成立します。

 

ユヱヌヲオ

 

ユ・・・水中の火の靈也。
寛(ゆるやか)也、火水の和也、流水也、従の通音也、爾の通音也。

ヱ・・・水火の靈也。
搦也、胞衣也、恵也、回也。

ヌ・・・火水の靈也。
黒也、暗也、終也、潤也、緯(ぬき)也、出入の息の間に位する◯也。 

ヲ・・・水火の靈也。
縦也、賤也、男也、終也、折也、居也、小也、少也、苧也、低也。

オ・・・空中の水の靈也。
起也、貴也、高也、於(うへ)也。

 

大意

ユ、寛(ゆるやか)は火水和らき、文(あや)に搦む ヱ、渾沌の胞衣弥(いよいよ)搦む ヌ、黒也=クロのクは與(くむ)こと。ロは塊ることにして、與み塊まりて、文分らぬこと。 ヲ、物の終わりに至れば、文飾なきものになる。      

オ、貴(タフトキ)也。タは靈(たま)なり。トキは、とは與(くむ)なり。キは氣なり。タフのフは言響なり。靈(たま)を氣(イキ)に與むにて、貴き也。

解説

ゆるやかに火水文(あや)に搦み、渾沌の胞衣(えな)いよいよ搦み、與み塊まりて、ひとつに融合し、飾なき貴き靈(たま)を氣(イキ)に與む。

妊娠中に子宮内壁に付着して,胎児の成長,発育に寄与する円盤形の臓器で,大きさは直径約 20cm,厚さ約 3cm,胎児とは臍帯によって連結する。胎盤は,母体側は子宮内面の脱落膜,胎児側は妊卵表面の絨毛膜が合わさって発育し,形成される。母親の血液は子宮壁から胎盤の中を流れ,そこに胎児側の細い血管を含む絨毛が,水栽培の植物の根のように浸った形となる。妊娠中は,胎盤が胎児血液に酸素や栄養素を与え,二酸化炭素や排泄物を母体血液に受取る。また,黄体ホルモン,卵胞ホルモン,性腺刺激ホルモンなど,さまざまなホルモンを分泌し,妊婦に起る生理的変化を助けたり,妊娠の継続,維持,乳汁分泌の準備などに役立っている。役割の判明していないホルモンの分泌もある。胎盤の付着部位の異常としては前置胎盤がある。胎児のあとで胎盤も子宮壁からはがれて娩出される。これを後産 (あとざん) と呼んでいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

胞衣信仰

日本では縄文時代から戦前位まで胞衣えな信仰というものがあった。

お産の時に体外に排出される胞衣(胎盤や胎児を包んだ膜などの後産のこと)は神聖なものとして大切に扱われ、この皿に胞衣を入れ土中に葬り子供の成長と子孫の繁栄を願ったという。平城京跡からも胞衣を入れる壺が見つかっており、胞衣を奉納した神社も各地に存在する。

前近代から近代にかけて、胞衣は「信仰の対象」から「処理するゴミ」へ、確実に変遷を遂げている。「信仰」も薄らぎ、「処理」されている。

「生」と「死」の間に納められる胞衣

中世では「胞衣納」という儀式が行われていた。

室町幕府に使えていた蜷川親元という官僚の日記「親元日記」には、彼の上司である伊勢貞親の子が生まれた時の胞衣納について記されている。

(1)伊勢貞親が産所に赴いて洗った胞衣を入れた桶を受け取り、吉兆と言われる方角の山へ行く。
(2)河原者(当時の被差別階級の人々であるが、その一方で職能集団に属している場合も多かった)らが穴を掘り、その中に壺を据える。
(3)典薬頭(てんやくのかみ。典薬寮という部署の長官)が壺の中に胞衣桶を納め、蓋をして土をかける。
(4)河原者がそれを埋め、上に松を植える。
(5)儀式が終わり、帰路につく。帰宅直前に貞親はそれまで着ていた白の直垂を脱いで裃に着替える。
(参考:横井清「的と胞衣」平凡社、1998年)

「処理する汚物」となった胞衣

こういった習俗は近代まで当たり前のように続いていたようだが、この流れを一変させる出来事が19世紀末に発生する。

江戸時代末期の1858年に始まったコレラの大流行だ。

江戸時代末期から明治時代にかけて、伝染病の流行が複数回発生していたことが確認されている。コレラ以外にも、痘瘡、赤痢、ペストなど、開国直後の時期は多くの伝染病が蔓延していた。前述した例の奈良県でもそれは変わらず、赤痢の大流行で2000人近い患者と500人以上の死者を出している。

伝染病の拡大を防ぐためには、患者の体液などがついた物品から感染が広がらないよう、物品の処理、清掃と衛生的な環境の維持が必要になる。「清潔法施行規則」が生まれたのは、何度かの伝染病大流行を経た明治28年7月16日のことであった。下水の処理や便所の清潔を保つことなどを定めたこの条例の第8条が、胞衣にまつわる規則なのだ。

「胎盤、胞衣、汚血、産児及死者ヲ洗滌シタル汚水ヲ床下二埋却又ハ放流スヘカラス」

すなわち出産で出たものを床下に埋めたりその辺に放り出したりするな、という内容である。ここでは胎盤も胞衣も「汚血」も並列して並べられており、これらは「清潔に反するもの」、全て「汚物」扱いされていることが見て取れる。このとき、胞衣は「信仰の対象」から「処理すべき汚物」であることが明文化された。第8条に違反した場合、一日の拘留または10銭以上1円以下の罰金刑に処せられた。「衛生」という言葉が広まるのは明治を迎えてからのことだ。それまで丁重に扱って床下や門に埋めていた胞衣を、突然「汚いからきちんと条例に従って廃棄しましょう」と言われても、文化を変えられるわけではない。

実際、清潔法施行規則第8条は6年後に改正され、刑罰が「10日以上の拘留または1円95銭の罰金」と重くなっている。刑罰を重くしなければならないほど、違反者が多かったということだろう。

「衛生」の観念とともに胞衣が汚物へカテゴライズされるようになって以来、少しずつそれまでの習俗は駆逐され、焼却処分や公的機関への引き渡しが行われるようになった。胞衣を汚物と変えたのは、伝染病という脅威から身を守るためだけでなく、前近代的な習俗を振り払いたいという人びとの思惑もあったのかもしれない。そしてその一方で、親しんできた習俗が廃れていく喪失感を覚えていた人もいたのだろう。実は同時期に、胞衣納めの儀式を失った人々のために「胞衣神社」も創建されていた。

冒頭で書いた通り、現代では胞衣の処理は専門業者しか行えない。この専門業者というのが「胞衣会社」と呼ばれる存在で、東京では1890年に日本胞衣株式会社が設立されるなど、その走りは伝染病の蔓延以降に生まれている。私たちが存在している現代は、胞衣を信仰の対象にしていた中世と地続きなのだ。

胞衣(えな)と生命とカタカムナ

かつては信仰の対象であった胞衣が現代社会では「衛生」の観念から「処理」されている。カタカムナウタヒを読み解いていく上で、胞衣と生命というのは天之御中主神そのものであり、胞衣とはまさに神の法衣であるということが読み解ける。かつて縄文人は胞衣信仰していたということは、まさに天之御中主神を信仰していたのと同意語であるということになる。いつからか人は天之御中主神からの脈々と受け継がれてきた生命のつながりを信仰の対象から処理する対象へと変換させてしまったのだ。カタカムナウタヒとはこうした根源的な生命を教えてくれるまさにスの経綸ということだろう。

 

ハエツヰネホン

 

ハ・・・正火の靈也。
地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也

エ・・・空中の水の靈也。
天地の胞衣也、枝也、肢也。

ツ・・・火中の水の靈也。
渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。

ヰ・・・水火の靈也。
蒼空也、潮水也、引汐也、天地人万物を搦めて備えたるしほみつ也、居也、五十連の活用はこの靈に過ぎたるはなき也。

ネ・・・火水の靈也。
水火の根也、母の靈也、土也、鎮也。

ホ・・・正火の靈也。
母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、ヽ(ほし)也。

ン・・・大元、念を押す

大意

ハ、天の氣を直に受けさる故に、出入の息を備へす。胞衣を始めて破り出て、自らの息と天地の息と合して定まる、出入の息をなす。渾沌の一滴、左へ開きて地となり、右へ開きて天となる。    エ、草木数々の枝は、皆其草木の靈なり。    ツ、渦巻く  ヰ、万物を搦むの潮水(シホミツ)にして、万物いずれも、この井の水の搦らまぬものはなし。   ネ、息の根定まる。  ホ、臍。ホはゝのこと。ソは祈のこと。ゝの在(ま)すところなり。ホソの反ホにして、一心の在すところなり。是、イキの元なり。呼吸のイキ、此の所より出る。出入りの息の顕るところ故に、臍のホの音あり。  ン、大元

解説

胞衣を始めて破り出て、自らの息と天地の息と合して定まり、草木数々の枝は渦巻く万物を搦むの潮水(シホミツ)息の根定まる臍となる。

※絨毛が伸びて子宮の壁に到達すると、赤ちゃんの細胞が子宮に向けて移動を開始。そして、母親の血管(番組では”恵みの窓”)に侵入し、その血管の壁を突き破るのですすると子宮の血管の直径がおよそ10倍に広がり、大量の血液が赤ちゃんに送られて、赤ちゃんが大きく育つことができると考えられています。

胎盤では60種類以上の”メッセージ物質”がやりとりされている

転載:https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_588.html

子宮にくっついた胎盤の中には、お母さんの子宮の血管から送られる血液で満たされた空間「絨毛間腔」があります。ここには、枝のある木のような絨毛(番組では”赤ちゃんの木”と呼びました)が生え、母親と赤ちゃんの血液が混ざり合うことなく、酸素や栄養が赤ちゃんに届けられるようになっています。

胎盤の中でのお母さんと赤ちゃんのやりとりはそれだけではありません。実は、たくさんの”メッセージ物質”がやりとりされているのです。シンシナティー小児病院のパブリツェフ博士の研究によれば、子宮から胎盤、そして胎盤から子宮へと、60種類以上の”メッセージ物質”が送られていることがわかってきました。

胎盤の内側に生える絨毛を通じて、栄養や酸素のやりとりが行われる。母と子の”メッセージ物質”でのやりとりも行われている

赤ちゃんの細胞が、母親の血管を突き破る!

こうした物質のやりとりによって、赤ちゃんが大きく成長できる環境が整えられると考えられています。

さらに、最新研究から驚きの現象が明らかになってきました。カリフォルニア大学サンフランシスコ校のスーザン・フィッシャー教授の研究によると、人間の赤ちゃんが大きくなるために必要なのが、お母さんの子宮の血管・「らせん動脈」の劇的な変化です。その変化を引き起こすのは、絨毛(赤ちゃんの木)にいる赤ちゃんの細胞。絨毛が伸びて子宮の壁に到達すると、赤ちゃんの細胞が子宮に向けて移動を開始。そして、母親の血管(番組では”恵みの窓”)に侵入し、その血管の壁を突き破るのですすると子宮の血管の直径がおよそ10倍に広がり、大量の血液が赤ちゃんに送られて、赤ちゃんが大きく育つことができると考えられています。これらは人間や人間にごく近い仲間(ヒト科)に特徴的な現象だと言われています。

妊娠初期には細かった子宮にある血管(らせん動脈)の直径が10倍にも広がる。広がることで赤ちゃんの成長が進む。
(画像:スーザン・フィッシャー・カリフォルニア大学)

カタカムナ

カ・・・カムミムスヒ

タ・・・タカミムスヒ

カ・・・搦み

ム・・・渦巻き

ナ・・・与みあう

大意

カムミムスヒ、タカミムスヒ 搦み渦巻き与みあう 天之御中主神

6首の解説

受精から着床まで

いまだカタチなき父からの火が胎内の水に與んで、たまをなして降る。そして火水の凝り、水火の凝になり搦て、円(まど)かに、玉なるを繰り返す。息を子孫に伝へて、永き世経り父の息と母の息、舫(もや)い與(くむ)。

胎盤の形成

ゆるやかに火水文(あや)に搦み、渾沌の胞衣(えな)いよいよ搦み、與み塊まりて、ひとつに融合し、飾なき貴き靈(たま)を氣(イキ)に與む。

胎児の成長

胞衣を始めて破り出て、自らの息と天地の息と合して定まり、草木数々の枝は渦巻く万物を搦むの潮水(シホミツ)息の根定まる臍となる。

※絨毛が伸びて子宮の壁に到達すると、赤ちゃんの細胞が子宮に向けて移動を開始。そして、母親の血管(”恵みの窓”)に侵入し、その血管の壁を突き破るのですすると子宮の血管の直径がおよそ10倍に広がり、大量の血液が赤ちゃんに送られて、赤ちゃんが大きく育つことができると考えられています。

この生命発生から形成、成長こそが高皇産霊神と神皇産霊神搦み渦巻き与みあう 天之御中主神の仕組み。それをカタカムナという。

 

 

 

 

ABOUT ME
猿田彦
YouTube猿田彦TV運営 縄文カタカムナ文化塾を運営。 楢崎皐月、宇野多美恵からカタカムナを継承した天野成美のもとでカタカムナを深め、独自に言霊を研究。出口王任三郎、岡本天明も師事していた水穂伝、布斗麻邇御靈(フトマニノミタマ)、稲荷古伝を研究しカタカムナを言霊から独自の解読で読み解いている。
天岩戸神社 坤(ひつじさる)の金神 奉納会
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