カタカムナ80首

カタカムナ7首を読み解く

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中心図象ヤタノカカミ

マカタマノ

マ・・・火中の水の靈也。
潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也、男也。

カ・・・暉火の靈也。
影也、別也、香(こまやか)也、必也、香(こまか)也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是(かくのごとく)也、陽の昇る也、家也、草也、是有(かくある)也、搦也。 

タ・・・水中の火の靈也。
タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。

マ・・・火中の水の靈也。
潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也、男也。

ノ・・・水の靈也。
回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。

 

 

大意

マ、向也。火中の水靈にして、元水は水に明らかに、其躰(そのからだ)火の外に有し水の、今火中に與み合て、何れか水とも分からぬようにくむ音故に、火水別々に有し理(ことはり)に背くなり。仏神に睦み搦む。

カ、搦み。

タ、連なること。 マ、円(まる)きこと。

タマ、水火連なり、円にまろがるをタマと云う。

ノ、如く也。一より二と用(はたらきて)、其二つ離れすして、又一つに搦み與ことを如と云う。

 

解説

火と水が睦み搦みあい、水火連なり、円にまろがり、二つ離れすして、又一つに搦み與む

アマノミナカヌシ

 

ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。
五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。

マ・・・火中の水の靈也。
潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也、男也。

ノ・・・水の靈也。
回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。

ミ・・・火中の水の靈也。
潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。

ナ・・・火水の靈也。
和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。

カ・・・煇火の靈也。
影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也

ヌ・・・火水の靈也。
黒也、暗也、終也、潤也、緯(ぬき)也、出入の息の間に位する◯也。 

シ・・・昇る水の靈也。
始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。

大意

古事記日。天地初 発 之時。於高天之原。成神御名。天之御中主神。云々

解にいふ。此御靈の正中のゝは、天地未生のゝなり。此神の御名のアメといふアは、空水の靈にして、五十連の水火の総名なり。メは回(めぐる)と云ことにて、五十連(いつら)の水火(いき)の回るを天(アメ(マ))といふなり。其回(めぐる)形、則○是の如し。ミナカと云ミは、中のことにて、ミナカとは、中に中を累て云詞にて、正中(まなか)といふ義なり。ヌシと云ヌは、ノ言の濁にて、シはシルシの約りなり。言心(イフココロ)は、天地の初、虚空(ソラ)の正中に、ゝ(シルシ)の氣と云御名にて、則ち○(アメ)の正中(マナカ)に、ゝ(シルシ)をなして、其御形、Θ(マルの中にチョン)如,是。 則、天之御中主の御なり。
◯(マルキ)は母の水、ゝ(ほし)は父の一滴なり。草木一粒の種なり。此御中主の御靈、女男交合時、引息と共に入て、一滴の中に位す。故に、身躰は父母よりうけて、御靈は天より受ける。己は則天地と父母の合躰なり。一心の、ゝ(ホチ)は、既に天之御中主神在(います)の宮なり。故に、心動ては一の形をなし、動ては|の形をなす。動かすは、吾にして、動くはゝ(ホチ)なり。善悪邪正の別は、一心のゝ(ホチ)より発(おこる)。いわゆる一元のゝ(氣)なり。この御靈の御像(みかたち)は、則日月星なり。万物此御靈より発。

 

タカミムスヒ・カムミムスヒ

 

タ・・・水中の火の靈也。
タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。

カ・・・煇火の靈也。
影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也

ミ・・・火中の水の靈也。
潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。

ム・・・水中の水の靈也。潤水也。
無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。

ス・・・水中の火の靈也。
澄也、洲也、直也、鳥也、穴也、差別也、黒也、文(かざり)なき也、一(すいち)也、住也。

ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
カ・・・煇火の靈也。
影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。
無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ミ・・・火中の水の靈也。
潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。

ム・・・水中の水の靈也。潤水也。
無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。

ス・・・水中の火の靈也。
澄也、洲也、直也、鳥也、穴也、差別也、黒也、文(かざり)なき也、一(すいち)也、住也。

ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。

大意

此御靈は、両神合躰の御形なり。タカミムスヒノ神という御名のは靈(たま)なり。カミとは、カラミのラ言の省きにて、則、靈搦(タマカラム)といふことなり。ムスビとは結ぶことにて、父のゝ(火)、母の◯(水)に搦結の火水といふ義なり。カミムスヒノ神とは、カミはカラミのラ言の省きにて、搦結の火水といふことにて、言心は、ゝ(火)の◯(水)に搦結ば、◯(水)亦ゝ(火)を搦結といふ御名にて火起これば水直に起きる也、両神の水火(イキ)搦々(からみからみ)、父母の水火(イキ)搦々(からみからむ)の御伝なり。

其搦時、ゝ(火)の御靈の動くを宇麻志阿斯訶備比古遅火水(ウマシアシカビヒコヂノカミ)と云。

亦、動き回(めぐり)て上に刎(はね)て昇を天之常立火水(アメノトコタチノカミ)と云。

亦、動回て下に降を国之常立火水(クニノトコタチノカミ)と云。

次に動を豊雲野火水(トヨクモヌノカミ)と云。

次に動くを宇比地邇火水(ウヒチニノカミ)、須比地邇火水(スヒチニノカミ)と云。

次に動を角杙火水(ツヌクヒノカミ)、活杙火水(イククヒノカミ)と云。

次に動を意富斗能知火水(オホトノチノカミ)、大斗能弁火水(オオトノベノカミ)。

次に動を、淤母陀琉火水(オモタルノカミ)、阿夜訶志古根火水(アヤカシコネノカミ)といふ。

是の如く、火水動回り、水火與開(イキクミヒラキ)て搦々て竟(つひ)に雛卵(トリノコ)のことく、凝塊て五躰の基をなす。此御靈の御形をもて知へし。其火水(イキ)の搦回形(からみめぐるかたち)を模(ウツシ)たるを形仮名(カタカナ)といふ。

是までの一段は、天地人の氣(イキ)の搦ことの御伝なり。此御靈の外を搦たる◯(まる)は、高天之原なり。天地の胞衣なり。人の胞衣なり。是の如く、火水(イキ)搦て人をなす。茲(ここ)をもて、吾善に搦めば善吾を搦み、吾悪に搦めば悪亦吾を搦む。君臣(きみおみ)に搦めば臣亦君(おみまたきみ)に搦むことを知る。万物搦こと皆一なり。

 

ミスマルノタマ

ミ・・・火中の水の靈也。
潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。

ス・・・水中の火の靈也。
澄也、洲也、直也、鳥也、穴也、差別也、黒也、文(かざり)なき也、一(すいち)也、住也。

マ・・・火中の水の靈也。
潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也、男也。

ル・・・濁水の靈也。
涎也、唾也。

ノ・・・水の靈也。
回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。

タ・・・水中の火の靈也。
タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。

マ・・・火中の水の靈也。
潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也、男也。

大意

ミ、渦巻也。父母の水と水と與み與みて、其凝は躰の火に動かさるる故に、火中の水靈とある火も、焚るときは※鼎(てい)※三者向かい合った形 の中の水の回るか如く、すべてこのこのミの音は真の水にあらす。水の用なり。真の火の為に動かされて、水用(はたらき)なして、月となり、虫となり、五穀となる。火の為に鼎(かなえ)の水の形をなして回るか故に、ミの音に渦巻なりとあり。

ス、住也。スムとは、スはス一(スイチ)の義。ムは睦むの義。唯一つ処に睦みて、外へ移らさるなり。今、スの音は、火の為に水交わり無く、直に昇りて外へ移らす。替らさるの音ゆへに、スは住也と有。

マ、円也。マトカ。マはめくること。トは與こと。カは搦むことにて、搦み與み回るを、マトカと云う。これ、搦み與み回るなれは、海水の地を搦み回るか如く、亦空水の天を回るか如く、尽ることなきを円かと云う。

ル、涎也。ヨタレの語は、ヨは與こと。タは靈(たま)のこと。レは濁水の靈。心は、胎内の火、口中の水に與みて、たまをなして降る。

ノ、如く也。一より二と用(はたらきて)、其二つ離れすして、又一つに搦み與ことを如と云う。

タマ、水火連なり、円にまろがるをタマと云う。

解説

父母の水と水とが與み與みあい、その凝は躰(たい)の火に動かされて、火中の水靈とある火も、焚るときは三者向かい合った形の中の水の回るように、真の火の為に動かされて、はたらきが起こり、人の頭となり、四肢となり、臓器となり躰を構成してゆく。

7首の解説

父の火と母の水が睦み搦みあい、一つになり、円(まる)くなり、二つ離れずに、又一つに搦み與みあい

一粒の種が女男交り合う時、身躰は父母よりうけて、御靈は天より受ける。ヒトはすなわち、天地と父母の合躰である。真ん中の核は、既に天之御中主神在(います)の宮となっている。

母の水と父の火を合わせて氣(イキ)といい、それは搦々(からみからみ)て、ふたつがひとつになる。

父母の水と水とが與み與みあい、その凝縮された塊は躰(たい)の火に動かされて、火中の水靈とある火も、焚るときは三者向かい合った形の中の水の回るように、真の火の為に動かされて、はたらきが起こり、人の頭となり、四肢となり、臓器となり躰を構成してゆく。

 

 

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猿田彦
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天岩戸神社 坤(ひつじさる)の金神 奉納会
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