カタカムナ5首を読み解く
中心図象ヤタノカカミ
ヒフミヨイ マワリテメクル ムナヤコト
ヒフミヨイ
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
フ・・・正火の靈也。火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ヨ・・・水火の靈也。与也、女男の契也、淀也、齢也、下知也。
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
言靈読み解き
ヒフミヨイ・・・ゝ(ヒ)とは、天地の初発のゝ(コリ)なり。父母の一滴なり。そのゝ(コリ)より、火水(イキ)の両義に吹き別れ。これをフという。その吹き別れたる水をミという。その火水を與むをヨという。その火水(イキ)與みて、息の出入の列なるをイツという。この五言は、左の指に位する。女男容(カタチ)成りて息するの一段なり。
マワリテメクル
マ・・・火中の水の靈也。
潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也、男也。
ワ・・・水火の靈也。
国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(ワ)也、万物の形を宰る也。
リ・・・濁水の靈也。
息息(いい)の両也、人也、割別(さきわく)也、涎也、唾也。
テ・・・水火の靈也。右左也、掌(たなごころ)也、風也、人也、発也、児の靈也。
メ・・・火中の水の靈也。
潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ル・・・濁水の靈也。
涎也、唾也。
言靈読み解き
マワリテメクル・・・搦み睦み 父の火と、母の水と交わるが故に、一滴の水のワができる。水火なごして◯をなす。 火水の息、逆らわずして、共に循環し 天の氣は、則水氣。地の氣は、則火垂。天地の右左あるが故に、万物起こる。 えなめくりめくる故に、ついに吹き開いて出る正中をなすメカヱ 万物は則 土の火の影なり。しかしその影輝くのは、母の水中に降り、くまされば輝かす。天の火 降るに依りて、万物を動かしだす。火、水に與みて、たまをなして降る。
ムナヤコト
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
言靈読み解き
ムナヤコト・・・ムとは男子の水のミと、女子の水のミと合たるをムという。睦むなり。睦みて互いに氣(イキ)與むをナという。その水火(イキ)の文(アヤ)になるをヤという。その文與氣(アヤクムイキ)の凝りたるを、コという。その凝りたる水火の與み終わるをトという。この五言は、右の指に位をなし、與み終わりてまた、ゝ(ヒ)をなす。この数の教えは、女男の水火與(イキク)みて子を産むの御伝えなり。
アウノスヘシレ
五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
浮き昇る也、動也、生也、暗也。
回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ス・・・水中の火の靈也。
澄也、洲也、直也、鳥也、穴也、差別也、黒也、文(かざり)なき也、一(すいち)也、住也。
へ・・・正火の靈也。
膨也、隔也、経也、緯也。
シ・・・昇る水の靈也。
始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
レ・・・濁水の靈也。
涎也、唾也。
言靈読み解き
アウノスヘシレ・・・天之御中主のめぐりの輪の上にゝありて、芽を出しその水の昇るは、火の為に動かされて昇る。火水を動かすときは、水中にまず火を入れなければ動かない。 起こるものの息ふくれる。 動くものは水にして、動かしむる物は火なり。火の為に水動かされて、始めて形を現して昇り、渦巻きの水が氣(イキ)を発(ひら)く。
カタチサキ
影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
サ・・・昇る水の靈也。
割別(さきわく)るる也、細也、小也、短也、誘也、放也、去也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土也。
言靈読み解き
カタチサキ・・・タマを搦みからむカラダ 父の火、母の水中になりて玉をなし、種となる。その種の胎内の火、今百千に及び 進み極まれば、さき別れ 火水二つ與み塊されば、形をなす。
5首の解説
ヒフミヨイ・・・ゝ(ヒ)とは、天地の初発のゝ(コリ)なり。父母の一滴なり。そのゝ(コリ)より、火水(イキ)の両義に吹き別れ。これをフという。その吹き別れたる水をミという。その火水を與むをヨという。その火水(イキ)與みて、息の出入の列なるをイツという。この五言は、左の指に位する。女男容(カタチ)成りて息するの一段なり。
マワリテメクル・・・搦み睦み 父の火と、母の水と交わるが故に、一滴の水のワができる。水火なごして◯をなす。 火水の息、逆らわずして、共に循環し 天の氣は、則水氣。地の氣は、則火垂。天地の右左あるが故に、万物起こる。 えなめくりめくる故に、ついに吹き開いて出る正中をなすメカヱ 万物は則 土の火の影なり。しかしその影輝くのは、母の水中に降り、くまされば輝かす。天の火 降るに依りて、万物を動かしだす。火、水に與みて、たまをなして降る。
ムナヤコト・・・ムとは男子の水のミと、女子の水のミと合たるをムという。睦むなり。睦みて互いに氣(イキ)與むをナという。その水火(イキ)の文(アヤ)になるをヤという。その文與氣(アヤクムイキ)の凝りたるを、コという。その凝りたる水火の與み終わるをトという。この五言は、右の指に位をなし、與み終わりてまた、ゝ(ヒ)をなす。この数の教えは、女男の水火與(イキク)みて子を産むの御伝えなり。
アウノスヘシレ・・・天之御中主のめぐりの輪の上にゝありて、芽を出しその水の昇るは、火の為に動かされて昇る。火水を動かすときは、水中にまず火を入れなければ動かない。 起こるものの息ふくれる。 動くものは水にして、動かしむる物は火なり。火の為に水動かされて、始めて形を現して昇り、渦巻きの水が氣(イキ)を発(ひら)く。
カタチサキ・・・タマを搦みからむカラダ 父の火、母の水中になりて玉をなし、種となる。その種の胎内の火、今百千に及び 進み極まれば、さき別れ 火水二つ與み塊されば、形をなす。
【現代語訳】
ヒフミヨイ・・・ゝ(ヒ)とは、天地の初発のゝ(コリ)なり。父母の一滴なり。そのゝ(コリ)より、火水(イキ)の両義に吹き別れ。これをフという。その吹き別れたる水をミという。その火水を與むをヨという。その火水(イキ)與みて、息の出入の列なるをイツという。この五言は、左の指に位する。女男容(カタチ)成りて息するの一段なり。
マワリテメクル・・・搦み睦み 父の火と、母の水と交わるが故に、一滴の水のワができる。水火なごして◯をなす。 火水の息、逆らわずして、共に循環し 天の氣は、則水氣。地の氣は、則火垂。天地の右左あるが故に、万物起こる。 えなめくりめくる故に、ついに吹き開いて出る正中をなすメカヱ 万物は則 土の火の影なり。しかしその影輝くのは、母の水中に降り、くまされば輝かす。天の火 降るに依りて、万物を動かしだす。火、水に與みて、たまをなして降る。
ムナヤコト・・・ムとは男子の水のミと、女子の水のミと合たるをムという。睦むなり。睦みて互いに氣(イキ)與むをナという。その水火(イキ)の文(アヤ)になるをヤという。その文與氣(アヤクムイキ)の凝りたるを、コという。その凝りたる水火の與み終わるをトという。この五言は、右の指に位をなし、與み終わりてまた、ゝ(ヒ)をなす。この数の教えは、女男の水火與(イキク)みて子を産むの御伝えなり。
アウノスヘシレ・・・天之御中主のめぐりの輪の上にゝありて、芽を出しその水の昇るは、火の為に動かされて昇る。火水を動かすときは、水中にまず火を入れなければ動かない。 起こるものの息ふくれる。 動くものは水にして、動かしむる物は火なり。火の為に水動かされて、始めて形を現して昇り、渦巻きの水が氣(イキ)を発(ひら)く。
カタチサキ・・・タマを搦みからむカラダ 父の火、母の水中になりて玉をなし、種となる。その種の胎内の火、今百千に及び 進み極まれば、さき別れ 火水二つ與み塊されば、形をなす。