カタカムナ80首

カタカムナ63首を読み解く おのれのココロを操り、相手に憑依させる

カタカムナ63首を読み解く

中心図象ヤタノカカミ 発生原理

おのれのココロを操り、相手に憑依させる

ヘ サ カ ル カ ム ミ ウ ツ シ ツ ミ

へ・・・正火の靈也。膨也、隔也、経也、緯也。

サ・・・昇る水の靈也。割別也、細也、小也、少也、短也、誘也、放也、去也。

カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。

ル・・・濁水の靈也。涎也、唾也。

カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。

ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。

ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。

ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。

ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。

シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。

ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。

ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。

へサカルカムミ・・・隔ち さきわかれ 別れ降り 定まらず姿を隠し正中をつかさどる

ウツシツミ・・・浮回り ひそまり 動くものは水にして、動かしむるものは火也    渦巻きひそまるより出る法則 真の水は形なし。形顕れて月とみゆるは、火中の水靈に、正中をつかさどる月の靈なり。

 

解説

隔ち さきわかれ 別れ降り 定まらず姿を隠し正中をつかさどる

浮回り ひそまり 動くものは水にして、動かしむるものは火也    渦巻きひそまるより出る法則 真の水は形なし。形顕れて月とみゆるは、火中の水靈に、正中をつかさどる月の靈なり。

 

ム ネ ニ タ ナ マ タ

ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。

ネ・・・火水の靈也。水火の根也、母の靈也、土也、鎮也。

ニ・・・火水の靈也。天地也 、日月也、水火の凝也、丹(あかき)也、非也、従也。

タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。

ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。

マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。

タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。

ムネニタナマタ・・・世に消失した天之御中主 非ず 息の本との在(ましま)す処を胎の正中をカラダに魂を搦めている。

 

解説

世に消失した天之御中主 非ず 息の本との在(ましま)す処を胎の正中をめくりめく火水連なり、円にまろがる

 

オ ク ソ キ タ ナ コ コ ロ ノ セ

オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。

ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。

ソ・・・火水の靈也。形の無也、遅也、揃也、塩也、白也、底也、背也、始也、山也、磯也、所也。

キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。

タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。

ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。

コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。

コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。

ロ・・・濁水の靈也。大濁の塊也 、ラリルレの四音はこの一音に凝塊也。故にこの四音に代りてなすことある也。

ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。

セ・・・水中の火の靈也。与(くむ)也 、助也、瀬也、背也、偽也、甲也。

 

オクソキタナ・・・起こる真の火は輝くこと也。輝くときは、火の働きにして、必ず水に與む。形を目にするの業 輝く火、形無き天地のイキより形現せる氣なり。水の性質は、凝るものではないため、火、水中に和して凝らぬがゆえに、タマ(靈)をなす。その氣の並ぶは、氣有て形なし。目に見えざることの音ゆえに、惣(そうじ)て目に見えず、形顕れぬをナキという。しかれとも、見えざる氣も、並ぶ理(ことわり)も、これは無にして有なり。もし、その理を尽くす時は、重々無尽にして不可解。いづれ有とも、無しとも定め難し。

ココロノセ・・・真の火(魂)の躰(本体)はこる物に非ず。影は火の働きにして、降る濁水に引く息の火こりこつて、輝き昇るほどにこる。ココロを回り動かして、しかも離れざるも水の働き、異なるものが、一つに力を合わせる。

 

解説

起こる真の火は輝くこと也。輝くときは、火の働きにして、必ず水に與む。形を目にするの業 輝く火、形無き天地のイキより形現せる氣なり。水の性質は、凝るものではないため、火、水中に和して凝らぬがゆえに、タマ(靈)をなす。その氣の並ぶは、氣有て形なし。目に見えざることの音ゆえに、惣(そうじ)て目に見えず、形顕れぬをナキという。しかれとも、見えざる氣も、並ぶ理(ことわり)も、これは無にして有なり。もし、その理を尽くす時は、重々無尽にして不可解。いづれ有とも、無しとも定め難し。

真の火(魂)の躰(本体)はこる物に非ず。影は火の働きにして、降る濁水に引く息の火こりこつて、輝き昇るほどにこる。ココロを回り動かして、しかも離れざるも水の働き、異なるものが、一つに力を合わせる。

 

63首の解説

ヘ サ カ ル カ ム ミ ウ ツ シ ツ ミ

隔ち さきわかれ 別れ降り 定まらず姿を隠し正中をつかさどる

浮回り ひそまり 動くものは水にして、動かしむるものは火也    渦巻きひそまるより出る法則 真の水は形なし。形顕れて月とみゆるは、火中の水靈に、正中をつかさどる月の靈なり。

【現代語訳】

脅威の存在から居住地を隔ち、住む世界は別れたが常にその動向を監視している。一つの処に定まらずに姿を隠しながらつかず離れず一定の距離を保つ。山々をめぐり、潜まりつつ流動的に動く。

真の水は形はない。姿を現すときは相手の姿に馴染み、見分けがつかなくし、様々な姿に変化する。

ム ネ ニ タ ナ マ タ

世に消失した天之御中主 非ず 息の本との在(ましま)す処をその氣の並ぶは、氣有て形なし。カラダに魂を搦めている。

【現代語訳】

天之御中主は世に消失してはいない。息の本のある処、吐くいきと吸う息の並ぶ処に氣が有て、形は無い。そして、カラダに魂を搦めている。

オ ク ソ キ タ ナ コ コ ロ ノ セ

起こる真の火は輝くこと也。輝くときは、火の働きにして、必ず水に與む。形を目にするの業 輝く火、形無き天地のイキより形現せる氣なり。水の性質は、凝るものではないため、火、水中に和して凝らぬがゆえに、タマ(靈)をなす。その氣の並ぶは、氣有て形なし。目に見えざることの音ゆえに、惣(そうじ)て目に見えず、形顕れぬをナキという。しかれとも、見えざる氣も、並ぶ理(ことわり)も、これは無にして有なり。もし、その理を尽くす時は、重々無尽にして不可解。いづれ有とも、無しとも定め難し。

真の火(魂)の躰(本体)はこる物に非ず。影は火の働きにして、降る濁水に引く息の火こりこつて、輝き昇るほどにこる。ココロを回り動かして、しかも離れざるも水の働き、異なるものが、一つに力を合わせる。

【現代語訳】

物事を起こす真の火(魂)は輝くことなり。輝く時は火の働きにして、必ず水に與むという法則がある。

そして見えない真の火(魂)の形を目にすることができる技がある。

輝く火は形がない天地のイキより形を現象化させる氣である。

水の性質は固定的に固まらないため、火は、水中に和(なご)して凝らないがために、タマ(靈)をなす。

息の根の天之御中主には、魂が宿り魂の形は実態がつかめない。

目に見えず、形が顕れぬ。しかし、見えない氣も、並ぶ理(ことわり)も、これは無ではなく有るもの。

もし、その理(ことわり)を実行する時は、限りなく不可解であろう。

いづれ有とも、無しとも定めが難しい。

真の火(魂)の躰(本体)はそこに定着する物ではない。

おのれのココロを操り、相手に憑依させるのも水の働き、異なるものが、一つにになり憑依させる。

 

あとがき

脅威の存在から居住地を隔ち、住む世界は別れたが常にその動向を監視している。

一つの処に定まらずに姿を隠しながらつかず離れず一定の距離を保つ。山々をめぐり、潜まりつつ流動的に動く。

と、ここまでは理解できたのだが、ここから驚くべき術の内容が現れてきた。

なんと幽体離脱のように靈体を体から分離させ、対象の相手に憑依し操る術を使っていたという驚くべき内容だった。

現実離れした術だが、これまでの森羅万象のことわりに沿った手法だった。

しかし、よくよく考えてみると、昔は“ヒトを化かす”たくさんの動物がいたという話は聞いたこともない話ではなかった。

たとえばキツネ、タヌキ、ムジナ、イタチ……。そのような動物たちがヒトを化かすのは不思議でもなんでもなく、“普通の出来事”として昔は語られていた。

これが実は動物が化かしていたのではなく、山に隠れた火水の民がその後、天狗や鬼や山窩や妖怪などと呼ばれる得体の知れない存在になっていたことと結びついてくるのだ。

この63首の中で、魂や心を相手に憑依させて動かすという内容を読み解く中で、私自身が山で磐座に触れている時の感覚に似ていることを思い出していた。

ある時、磐座の上に座っていると、かつてそこにいた人の想いや感覚と自分が重なっている感覚になった。その時にこの地球の美しさに感動が込み上げてきて、他の意識を感じたことがあった。

山を登っている時にも、意識の気配を感じることが多々あった。

一般常識では理解できない現象だが、この世界は常識では測れない未知の要素に満ち溢れている。

かつて、平田 篤胤(ひらた あつたね、安永5年8月24日〈1776年10月6日〉 – 天保14年閏9月11日〈1843年11月2日〉)は、江戸時代後期の国学者・神道家・思想家・医者。が、天狗にさらわれた子供、寅吉が神隠しから奇跡の生還を果たしたその生々しい証言をまとめた

異界探訪記・現代語訳 仙境異聞

という本をまとめているが、その中に出てくる天狗のエピソードとも重なり、謎に満ちた日本古来の核心がカタカムナ80首で紐解かれてゆくのかもしれない。

 

 

ABOUT ME
猿田彦
YouTube猿田彦TV運営 縄文カタカムナ文化塾を運営。 楢崎皐月、宇野多美恵からカタカムナを継承した天野成美のもとでカタカムナを深め、独自に言霊を研究。出口王任三郎、岡本天明も師事していた水穂伝、布斗麻邇御靈(フトマニノミタマ)、稲荷古伝を研究しカタカムナを言霊から独自の解読で読み解いている。
天岩戸神社 坤(ひつじさる)の金神 奉納会
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