カタカムナ56首を読み解く
中心図象ヤタノカカミ 発生原理
天地自然の神宝
オ ホ ナ ホ ヒ メ イ キ コ コ ロ
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
ロ・・・濁水の靈也。大濁の塊也 、ラリルレの四音はこの一音に凝塊也。故にこの四音に代りてなすことある也。
オホナホヒ ・・・ 天に位して起こるものは賎しからず、天地も万物も、その始まりはみなゝ(ホチ)なり。火水和したり、万物を産出する◯ワの正中。◯ワの正中なれば、天之御中主のゝの火なり。
メイキココロ・・・ 物を睦み、合いするときは、舫はせたるばかりにてはよく回らず、人病ありて熱の火盛なるときは、出る息うなるなり。腹中寒冷なるときは、出る息必ず重し。その故は、冬は陽の火、院中潜む故に、ツク波甚だし。夏は火氣陽に顕れ、陰氣海に潜む故に、引波甚だし。これ、天地の息なり。理は本一ちなる故に、人の息またこれの如し。真の火に形見えず。形をなす火は、火の働きにして、則ち影なり。その形なすときは、火水二つ與み塊されば、形をなさず。ここに心得のあるのは、氣にまた二種あり。形なき真の水火の躰を、氣(イキ)という。また、形をなす火水の働きをも、イキという。しかれども、火水の躰をイキというときは、ただイといいて、キを言わず。真の火の躰には、こるものにあらず。影は火の働きにして、降る濁水に引く息の火凝りこつて、輝き昇る程に凝る。人はみなコリにして、ココロも凝りなり。人は水火の與むことにして、形をなす物は皆ひとにあらさるはなし。しかれとも、すぐれて凝りたる名を負せて、人間をヒトと云うことにはなりぬ。
解説
天に位して起こるものは賎しからず、天地も万物も、その始まりはみなゝ(ホチ)なり。火水和したり、万物を産出する◯ワの正中。◯ワの正中なれば、天之御中主のゝの火なり。
物を睦み、合いするときは、舫はせたるばかりにてはよく回らず、人病ありて熱の火盛なるときは、出る息うなるなり。腹中寒冷なるときは、出る息必ず重し。その故は、冬は陽の火、院中潜む故に、ツク波甚だし。夏は火氣陽に顕れ、陰氣海に潜む故に、引波甚だし。これ、天地の息なり。理は本一ちなる故に、人の息またこれの如し。真の火に形見えず。形をなす火は、火の働きにして、則ち影なり。その形なすときは、火水二つ與み塊されば、形をなさず。ここに心得のあるのは、氣にまた二種あり。形なき真の水火の躰を、氣(イキ)という。また、形をなす火水の働きをも、イキという。しかれども、火水の躰をイキというときは、ただイといいて、キを言わず。真の火の躰には、こるものにあらず。影は火の働きにして、降る濁水に引く息の火凝りこつて、輝き昇る程に凝る。人はみなコリにして、ココロも凝りなり。人は水火の與むことにして、形をなす物は皆ひとにあらさるはなし。しかれとも、すぐれて凝りたる名を負せて、人間をヒトと云うことにはなりぬ。
カ ム ミ イ ヤ マ ヒ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
カムミイヤマヒ・・・輝きはこれ火の働きにして、正き火の躰は輝くものにあらず。影は、これ正き躰にあらず。働きなるが故に、輝く火のタマの影なり。輝き輝く物を、確かに見分け、おぼろなさざることなり。水、火中に與みこれば、火の為に水消し散る。然りて氣凝り、その形を隠す。火中の水なれば、水、火を潤すことにて、地中に水溢れ、自ら潤う。命は息の本と云うことにして、イキはまた命の働きなり。水火の二つ、自ずから和らき、光なき空躰の水、火中に向かいて、光を放つ。初めホの一言より起こり、アワの二つ現して、二に凝りはいよいよ降り、澄めるはいよいよ昇り、天地のあや目分かれ、その分かれし天地の火水また與み合いて、本のホをなす。その根本のホをなさんとて、今火中へ水與み搦む。至極の音なり。天を回る火なり。
解説
輝きはこれ火の働きにして、正き火の躰は輝くものにあらず。影は、これ正き躰にあらず。働きなるが故に、輝く火のタマの影なり。輝き輝く物を、確かに見分け、おぼろなさざることなり。水、火中に與みこれば、火の為に水消し散る。然りて氣凝り、その形を隠す。火中の水なれば、水、火を潤すことにて、地中に水溢れ、自ら潤う。命は息の本と云うことにして、イキはまた命の働きなり。水火の二つ、自ずから和らき、光なき空躰の水、火中に向かいて、光を放つ。初めホの一言より起こり、アワの二つ現して、二に凝りはいよいよ降り、澄めるはいよいよ昇り、天地のあや目分かれ、その分かれし天地の火水また與み合いて、本のホをなす。その根本のホをなさんとて、今火中へ水與み搦む。至極の音なり。天を回る火なり。
カ ム ミ ソ キ ウ ル ハ シ コ コ ロ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ソ・・・火水の靈也。形の無也、遅也、揃也、塩也、白也、底也、背也、始也、山也、磯也、所也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
ル・・・濁水の靈也。涎也、唾也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
ロ・・・濁水の靈也。大濁の塊也 、ラリルレの四音はこの一音に凝塊也。故にこの四音に代りてなすことある也。
カムミ・・・輝きはこれ火の働きにして、正き火の躰は輝くものにあらず。影は、これ正き躰にあらず。働きなるが故に、輝く火のタマの影なり。輝き輝く物を、確かに見分け、おぼろなさざることなり。水、火中に與みこれば、火の為に水消し散る。然りて氣凝り、その形を隠す。火中の水なれば、水、火を潤すことにて、地中に水溢れ、自ら潤う。
ソキウル・・・水火と與みて、水火塊る。火が水に入り終わりて、全躰の形無き法則出る。火、水中に入りて、形見えぬより、形なきの法則出る。火は躰にして、水は働きなり。水火すでに凝りて、浮かび出る。◯ワの上にゝありて、芽を出し胎内の火、口中の水に與みてたまをなして降る。
ハシ ココロ・・・万物を開き火水の息昇り極まりて生する処。全てのもの生するは、火水の息、出入りするによりて生するものなり。故に口は更なり、すべて身の穴よりの、火水の息の自然に出入りをなす故に、眼耳鼻口、すべて穴ある処、別して毛を生やす。その中に首(かし)らは水火の息の起こる処なり。故に、毛といわず、別してカミとなずける。
人はみなコリにして、ココロも凝りなり。人は水火の與むことにして、形をなす物は皆ひとにあらさるはなし。しかれとも、すぐれて凝りたる名を負せて、人間をヒトと云うことにはなりぬ。
解説
輝きはこれ火の働きにして、正き火の躰は輝くものにあらず。影は、これ正き躰にあらず。働きなるが故に、輝く火のタマの影なり。輝き輝く物を、確かに見分け、おぼろなさざることなり。水、火中に與みこれば、火の為に水消し散る。然りて氣凝り、その形を隠す。火中の水なれば、水、火を潤すことにて、地中に水溢れ、自ら潤う。
水火と與みて、水火塊る。火が水に入り終わりて、全躰の形無き法則出る。火、水中に入りて、形見えぬより、形なきの法則出る。火は躰にして、水は働きなり。水火すでに凝りて、浮かび出る。◯ワの上にゝありて、芽を出し胎内の火、口中の水に與みてたまをなして降る。
万物を開き火水の息昇り極まりて生する処。全てのもの生するは、火水の息、出入りするによりて生するものなり。故に口は更なり、すべて身の穴よりの、火水の息の自然に出入りをなす故に、眼耳鼻口、すべて穴ある処、別して毛を生やす。その中に首(かし)らは水火の息の起こる処なり。故に、毛といわず、別してカミとなずける。
人はみなコリにして、ココロも凝りなり。人は水火の與むことにして、形をなす物は皆ひとにあらさるはなし。しかれとも、すぐれて凝りたる名を負せて、人間をヒトと云うことにはなりぬ。
56首の解説
オ ホ ナ ホ ヒ メ イ キ コ コ ロ
天に位して起こるものは賎しからず、天地も万物も、その始まりはみなゝ(ホチ)なり。火水和したり、万物を産出する◯ワの正中。◯ワの正中なれば、天之御中主のゝの火なり。
物を睦み、合いするときは、舫はせたるばかりにてはよく回らず、人病ありて熱の火盛なるときは、出る息うなるなり。腹中寒冷なるときは、出る息必ず重し。その故は、冬は陽の火、院中潜む故に、ツク波甚だし。夏は火氣陽に顕れ、陰氣海に潜む故に、引波甚だし。これ、天地の息なり。理は本一ちなる故に、人の息またこれの如し。真の火に形見えず。形をなす火は、火の働きにして、則ち影なり。その形なすときは、火水二つ與み塊されば、形をなさず。ここに心得のあるのは、氣にまた二種あり。形なき真の水火の躰を、氣(イキ)という。また、形をなす火水の働きをも、イキという。しかれども、火水の躰をイキというときは、ただイといいて、キを言わず。真の火の躰には、こるものにあらず。影は火の働きにして、降る濁水に引く息の火凝りこつて、輝き昇る程に凝る。人はみなコリにして、ココロも凝りなり。人は水火の與むことにして、形をなす物は皆ひとにあらさるはなし。しかれとも、すぐれて凝りたる名を負せて、人間をヒトと云うことにはなりぬ。
カ ム ミ イ ヤ マ ヒ
輝きはこれ火の働きにして、正き火の躰は輝くものにあらず。影は、これ正き躰にあらず。働きなるが故に、輝く火のタマの影なり。輝き輝く物を、確かに見分け、おぼろなさざることなり。水、火中に與みこれば、火の為に水消し散る。然りて氣凝り、その形を隠す。火中の水なれば、水、火を潤すことにて、地中に水溢れ、自ら潤う。命は息の本と云うことにして、イキはまた命の働きなり。水火の二つ、自ずから和らき、光なき空躰の水、火中に向かいて、光を放つ。初めホの一言より起こり、アワの二つ現して、二に凝りはいよいよ降り、澄めるはいよいよ昇り、天地のあや目分かれ、その分かれし天地の火水また與み合いて、本のホをなす。その根本のホをなさんとて、今火中へ水與み搦む。至極の音なり。天を回る火なり。
カ ム ミ ソ キ ウ ル ハ シ コ コ ロ
輝きはこれ火の働きにして、正き火の躰は輝くものにあらず。影は、これ正き躰にあらず。働きなるが故に、輝く火のタマの影なり。輝き輝く物を、確かに見分け、おぼろなさざることなり。水、火中に與みこれば、火の為に水消し散る。然りて氣凝り、その形を隠す。火中の水なれば、水、火を潤すことにて、地中に水溢れ、自ら潤う。
水火と與みて、水火塊る。火が水に入り終わりて、全躰の形無き法則出る。火、水中に入りて、形見えぬより、形なきの法則出る。火は躰にして、水は働きなり。水火すでに凝りて、浮かび出る。◯ワの上にゝありて、芽を出し胎内の火、口中の水に與みてたまをなして降る。
万物を開き火水の息昇り極まりて生する処。全てのもの生するは、火水の息、出入りするによりて生するものなり。故に口は更なり、すべて身の穴よりの、火水の息の自然に出入りをなす故に、眼耳鼻口、すべて穴ある処、別して毛を生やす。その中に首(かし)らは水火の息の起こる処なり。故に、毛といわず、別してカミとなずける。
人はみなコリにして、ココロも凝りなり。人は水火の與むことにして、形をなす物は皆ひとにあらさるはなし。しかれとも、すぐれて凝りたる名を負せて、人間をヒトと云うことにはなりぬ。
【まとめ】
天に位して起こるものは賎しからず、天地も万物も、その始まりはみなゝ(ホチ)なり。火水和したり、万物を産出する◯ワの正中。◯ワの正中なれば、天之御中主のゝの火なり。
物を睦み、合いするときは、舫はせたるばかりにてはよく回らず、人、病ありて熱の火盛なるときは、出る息うなるなり。腹中寒冷なるときは、出る息必ず重し。その故は、冬は陽の火、院中潜む故に、ツク波※甚だし。
※普通の度合をこえている。はなはだしい。はなはだ。
夏は火氣陽に顕れ、陰氣海に潜む故に、引波甚だし。
これ、天地の息なり。
理は本、一(イ)ちなる故に、人の息またこれの如し。
真の火に形見えず。形をなす火は、火の働きにして、則ち影なり。
その形なすときは、火水二つ與み塊されば、形をなさず。ここに心得のあるのは、氣にまた二種あり。
形なき真の水火の躰(タイ)を、氣(イキ)という。また、形をなす火水の働きをも、イキという。しかれとも、火水の躰をイキというときは、ただイといいて、キを言わず。
真の火の躰には、こるものにあらず。影は火の働きにして、降る濁水に引く息の火凝りこつて、輝き昇る程に凝る。
人はみなコリにして、ココロも凝りなり。人は水火の與むことにして、形をなす物は皆ひとにあらさるはなし。しかれとも、すぐれて凝りたる名を負せて、人間をヒトと云うことにはなりぬ。
輝きはこれ火の働きにして、正き火の躰は輝くものにあらず。影は、これ正き躰にあらず。働きなるが故に、輝く火の靈(タマ)の影なり。
輝き輝く物を、確かに見分け、おぼろなさざることなり。水、火中に與みこれば、火の為に水消し散る。
然りて氣凝り、その形を隠す。火中の水なれば、水、火を潤すことにて、地中に水溢れ、自ら潤う。命は息の本と云うことにして、イキはまた命の働きなり。
水火の二つ、自ずから和らき、光なき空躰の水、火中に向かいて、光を放つ。
初めホの一言より起こり、アワの二つ現して、
二に凝りはいよいよ降り、澄めるはいよいよ昇り、天地のあや目分かれ、その分かれし天地の火水また與み合いて、本のホをなす。
その根本のホをなさんとて、今火中へ水與み搦む。至極の音なり。天を回る火なり。
輝きはこれ火の働きにして、正き火の躰は輝くものにあらず。
影は、これ正き躰にあらず。
働きなるが故に、輝く火のタマの影なり。
輝き輝く物を、確かに見分け、おぼろなさざることなり。
水、火中に與みこれば、火の為に水消し散る。
然りて氣凝り、その形を隠す。
火中の水なれば、水、火を潤すことにて、地中に水溢れ、自ら潤う。
水火と與みて、水火塊る。
火が水に入り終わりて、全躰の形無き法則出る。
火、水中に入りて、形見えぬより、形なきの法則出る。
火は躰にして、水は働きなり。
水火すでに凝りて、浮かび出る。
◯ワの上にゝありて、芽を出し胎内の火、口中の水に與みてたまをなして降る。
万物を開き火水の息昇り極まりて生する処。
全てのもの生するは、火水の息、出入りするによりて生するものなり。
故に口は更なり、すべて身の穴よりの、火水の息の自然に出入りをなす故に、眼耳鼻口、すべて穴ある処、別して毛を生やす。
その中に首(かし)らは水火の息の起こる処なり。故に、毛といわず、別してカミとなずける。
人はみなコリにして、ココロも凝りなり。
人は水火の與むことにして、形をなす物は皆ひとにあらさるはなし。
しかれとも、すぐれて凝りたる名を負せて、人間をヒトと云うことにはなりぬ。
あとがき
天地自然の文章(ふみ)にして、凡眼凡慮の窺(うかが)うべきものに非ず。されども、天地自然の神宝(かんだから)なる、布斗麻邇の御靈(フトマニのミタマ)をもって占へ奉りて、解くこと此如く。上来述る処、更に私なし。唯、天地の水火(イキ)をもって、解くこと此如也。
人々は解けない物を解くことに躍起になり、本当に大切なものが見えなくなっている。天地自然の法則をもちて解かなければ決して解けないものを解く手段にとらわれていても一生解くことは叶わず。根本も知らずに解く事など凡眼凡慮の窺(うかが)うべきものに非ず。真に大切なことは、天地自然の神宝によって解きほぐされた言葉の真意を理解することである。おのれの御靈を磨くと云うことは、火と水を己の内で和すこと。手法、概念、地位名誉、に本質は存在していない。スイチの心で根本を見よ。