カタカムナ70首を読み解く
中心図象ヤタノカカミ 発生原理
彼(か)の火水(星)になり輝くこと
アナ ウツシ ワタ ツミ アナ ユツ
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ワ・・・水火の靈也。国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ユ・・・水中の火の靈也。寛(ゆるやか)也、火水の和也、流水也、従の通音也、爾の通音也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
アナ ウツシ・・・
天之御中主のめぐりの輪 浮き回り出る 渦開きひそまるより出る。はじめて形を現して昇り始まる。
形をなすもの皆◯輪なり、天が地に交わるゆえに形起こる。閉じていたものを開くには、昼は火の故に、物を分つこと明らか也。夜は水の故に、あや分からざれば暗き也。
天之御中主のめぐりの輪はゆるやかに渦巻き開きひそまるより出る。
ワタ ツミ アナ ユツ・・・
形をなすもの皆◯輪なり、天が地に交わるゆえに形起こる。閉じていたものを開くには、昼は火の故に、物を分つこと明らか也。夜は水の故に、あや分からざれば暗き也。
天之御中主のめぐりの輪は流水のごとく渦開きひそまるより出る。
解説
天之御中主のめぐりの輪 浮き回り出る 渦開きひそまるより出る。はじめて形を現して昇り始まる。
形をなすもの皆◯輪なり、天が地に交わるゆえに形起こる。閉じていたものを開くには、昼は火の故に、物を分つこと明らか也。夜は水の故に、あや分からざれば暗き也。
天之御中主のめぐりの輪はゆるやかに渦巻き開きひそまるより出る。
形をなすもの皆◯輪なり、天が地に交わるゆえに形起こる。閉じていたものを開くには、昼は火の故に、物を分つこと明らか也。夜は水の故に、あや分からざれば暗き也。
天之御中主のめぐりの輪は流水のごとく渦開きひそまるより出る。
チハ ウツシ ワタ ツミ チハ ヨミツ
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ワ・・・水火の靈也。国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ヨ・・・水火の靈也。与也、女男の契也、淀也、齢也、下知也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
チハ ウツシ ワタ ツミ・・・息の本 戸を開く 浮き回り出る 渦開きひそまるより出る。はじめて形を現して昇り始まる。 形をなすもの皆◯輪なり、天が地に交わるゆえに形起こる。閉じていたものを開く、父母の水と水と與み與みて、其の躰は火に動かさるる故に、火中の水灵とある火も、焚る時は鼎の中の水の回るが如く、水の働きなして渦巻く。
チハ ヨミツ・・・息の本 戸を開く 男女の契り 昼は火の故に、物を分つこと明らかだが、夜は水の故に、その境界線がわからなくなる。 渦開きひそまるより出る。
解説
息の本 戸を開く 浮き回り出る 渦開きひそまるより出る。はじめて形を現して昇り始まる。 形をなすもの皆◯輪なり、天が地に交わるゆえに形起こる。閉じていたものを開く、父母の水と水と與み與みて、其の躰は火に動かさるる故に、火中の水灵とある火も、焚る時は鼎の中の水の回るが如く、水の働きなして渦巻く。
息の本 戸を開く 男女の契り 昼は火の故に、物を分つこと明らかだが、夜は水の故に、その境界線がわからなくなる。 渦開きひそまるより出る。
カム アマ ミチ ハヒ ウツシ ワタ カエシ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ワ・・・水火の靈也。国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
エ・・・空中の水の靈也。天地の胞衣也、枝也、肢也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
カム アマ ミチ ・・・搦む 心と心と結び列ねたるを睦むという ◯輪は円満の義にして、欠けることなきは、諸々の物を解きて、解かざることなし。男女相対し向かいあい 父母の水と水と與み與みて、其の躰は火に動かさるる故に、火中の水灵とある火も、焚る時は鼎の中の水の回るが如く、水の働きなして渦巻く。 天地の氣、搦み回りて浮動く
ハヒ ウツシ ・・・火と水二つ離るる 天之御中主のゝ(ホチ) 浮かび回りて出る 水渦まけば、次第次第にひそまる 天地万物は、水先達ゆえに水の灵からはじまる。
ワタ カエシ・・・形をなすもの皆◯輪なり、天が地に交わるゆえに形起こる。 物の極まり 胞衣(彼渾沌一滴わかるるに随ふて、衣をきる)区別が立たず物事が入り混じっている状態に成り行きにまかせる 女の水先挙げて、男の火を後に出す。
解説
搦みあい、心と心を結び繋げ円満に欠けることがなくなると、カラダと魂を解く。男女が相対し向かいあい 父母の水と水と與み與みて、其の躰は火に動かさるる故に、火中の水灵とある火も、焚る時は鼎の中の水の回るが如く、水の働きなして渦巻く。 天地の氣、搦み回りて浮動く
火と水二つ離るる 天之御中主のゝ(ホチ) 浮かび回りて出る 水渦まけば、次第次第にひそまる 天地万物は、水先達ゆえに水の灵からはじまる。
形をなすもの皆◯輪なり、天が地に交わるゆえに形起こる。 物の極まり 胞衣(彼渾沌一滴わかるるに随ふて、衣をきる)区別が立たず物事が入り混じっている状態に成り行きにまかせる 女の水先挙げて、男の火を後に出す。
ミチ チハ ハマ トヨ チハ ウツシ
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ヨ・・・水火の靈也。与也、女男の契也、淀也、齢也、下知也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ミチ チハ ハマ・・・万物の正中をつかさどり 火は朝に開け、夕べに潜まる。時とは、トは與むこと。キは氣(イキ)なり。天地の一物の氣、時の隔てを放ち開き めぐりめぐる
トヨ チハ ウツシ・・・水中の火灵與み 天地人の文(モン)をアヤに與み 天地の一物の氣、時の隔てを放ち開き 浮かび回りて出る 水渦まけば、次第次第にひそまる 天地万物は、水先達ゆえに水の灵からはじまる。
解説
万物の正中をつかさどり 火は朝に開け、夕べに潜まる。時とは、トは與むこと。キは氣(イキ)なり。天地の一物の氣、時の隔てを放ち開き めぐりめぐる
水中の火灵與み 天地人の文(モン)をアヤに與み 天地の一物の氣、時の隔てを放ち開き 浮かび回りて出る 水渦まけば、次第次第にひそまる 天地万物は、水先達ゆえに水の灵からはじまる。
カエシ カム ナカラ チハ ヨミツ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
エ・・・空中の水の靈也。天地の胞衣也、枝也、肢也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
ヨ・・・水火の靈也。与也、女男の契也、淀也、齢也、下知也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
カエシ カム ナカラ・・・
物の極まり 胞衣(彼渾沌一滴わかるるに随ふて、衣をきる)区別が立たず物事が入り混じっている状態に成り行きにまかせる 女の水先挙げて、男の火を後に出す。
搦みあい、心と心を結び繋げ 男女の契りの目的は水昇りて水火與むそれは彼の火水(星)になり輝き、熱氣の火、口中の水に凝りて、灵(タマ)をなす。
チハ ヨミツ・・・息の本 戸を開く 男女の契り 父母の水と水と與み與みて、其の躰は火に動かさるる故に、火中の水灵とある火も、焚る時は鼎の中の水の回るが如く。 渦開きひそまるより出る。
解説
物の極まり 胞衣(彼渾沌一滴わかるるに随ふて、衣をきる)区別が立たず物事が入り混じっている状態に成り行きにまかせる 女の水先挙げて、男の火を後に出す。
搦みあい、心と心を結び繋げ 男女の契りの目的は水昇りて水火與むそれは彼の火水(星)になり輝き、熱氣の火、口中の水に凝りて、灵(タマ)をなす。 息の本 戸を開く 男女の契り 父母の水と水と與み與みて、其の躰は火に動かさるる故に、火中の水灵とある火も、焚る時は鼎の中の水の回るが如く。 渦開きひそまるより出る。
70首の解説
アナ ウツシ ワタ ツミ アナ ユツ
天之御中主のめぐりの輪 浮き回り出る 渦開きひそまるより出る。はじめて形を現して昇り始まる。
形をなすもの皆◯輪なり、天が地に交わるゆえに形起こる。閉じていたものを開く 父母の水と水と與み與みて、其の躰は火に動かさるる故に、火中の水灵とある火も、焚る時は鼎の中の水の回るが如く、水の働きなして渦巻く。
天之御中主のめぐりの輪はゆるやかに渦開きひそまるより出る。
【現代語訳】
天之御中主のめぐりの輪、カラダから魂を浮き回り出す為に、渦巻きひそまるより出て、はじめて形を現して昇り始める。
カラダに搦む魂はひとつの◯輪になっている。魂がカラダに搦みつくことでヒトになっている。そして、◯輪になり閉じていたものが開かれる。
男女の魂と魂とが與み與むことで、その原理はカラダに動かされるので、カラダの中に魂が入っていても、カラダも焚(たぎ)る時は釜の中の水の回るように、魂も水の働きのように渦巻く。
天之御中主のめぐりの輪はゆるやかに渦開きひそまるより出てくる。
チハ ウツシ ワタ ツミ チハ ヨミツ
息の本 戸を開く 浮き回り出る 渦開きひそまるより出る。はじめて形を現して昇り始まる。 形をなすもの皆◯輪なり、天が地に交わるゆえに形起こる。閉じていたものを開くには、父母の水と水と與み與みて、其の躰は火に動かさるる故に、火中の水灵とある火も、焚る時は鼎の中の水の回るが如く
息の本 戸を開く 男女の契り 父母の水と水と與み與みて、其の躰は火に動かさるる故に、火中の水灵とある火も、焚る時は鼎の中の水の回るが如く。 渦開きひそまるより出る。
【現代語訳】
息の本の戸を開き、浮き回り渦開きひそまるより出る。はじめて形を現して昇り始める。
カラダに搦む魂はひとつの◯輪になっている。魂がカラダに搦みつくことでヒトになっている。そして、◯輪になり閉じていたものが開かれる。
男女の魂と魂とが與み與むことで、その原理はカラダに動かされるので、カラダの中に魂が入っていても、カラダも焚(たぎ)る時は釜の中の水の回るように、魂も水の働きのように渦巻く。
息の本の戸を開くために、男女の契りで男女の魂と魂とが與み與むと、その原理はカラダに動かされるので、カラダの中に魂が入っていても、カラダも焚(たぎ)る時は釜の中の水の回るように、魂も水の働きのように渦巻き◯輪になり閉じていたものが開かれる。
カム アマ ミチ ハヒ ウツシ ワタ カエシ
搦みあい、心と心を結び繋げ円満に欠けることがなくなると、カラダと魂を解く。男女が相対し向かいあい 父母の水と水と與み與みて、其の躰は火に動かさるる故に、火中の水灵とある火も、焚る時は鼎の中の水の回るが如く、水の働きなして渦巻く。 天地の氣、搦み回りて浮動く
火と水二つ離るる 天之御中主のゝ(ホチ) 浮き回り出る 渦開きひそまるより出る。はじめて形を現して昇り始まる。
形をなすもの皆◯輪なり、天が地に交わるゆえに形起こる。 物の極まり 胞衣(彼渾沌一滴わかるるに随ふて、衣をきる)区別が立たず物事が入り混じっている状態に成り行きにまかせる 女の水先挙げて、男の火を後に出す。
【現代語訳】
搦みあい、心と心を結び繋げ円満に欠けることがなくなると、カラダと魂が解ける。
男女が相対し向かいあい 男女の魂と魂とが與み與むと、その原理はカラダに動かされるので、カラダの中に魂が入っていても、カラダも焚(たぎ)る時は釜の中の水の回るように、魂も水の働きのように渦巻き。カラダと魂の氣(イキ)が搦み回り浮き動く。
カラダと魂が二つ離れ、天之御中主のゝ(ホチ)が浮かび回りて出てくる。
魂が渦まけば、次第次第にひそまり、天地万物は、水先達ゆえに水の灵からはじまる。
人のカラダと魂も◯輪になっている、カラダと魂が交わることでヒトになっている。
男女の契りが極まり、区別が立たず物事が入り混じっている状態に成り行きにまかせ女の水先挙げて、男の火を後に出す。
ミチ チハ ハマ トヨ チハ ウツシ
父母の水と水と與み與みて、其の躰は火に動かさるる故に、火中の水灵とある火も、焚る時は鼎の中の水の回るが如く、水の働きなして渦巻く。 天地の氣、搦み回りて浮動く
息の本 戸を開く
水と火の二つ離るる 男女が相対し向かいあい
くみくみて物を放つ
息の本 戸を開く 浮き回り出る 渦開きひそまるより出る。はじめて形を現して昇り始まる。
【現代語訳】
男女の魂と魂とが與み與むと、その原理はカラダに動かされるので、カラダの中に魂が入っていても、カラダも焚(たぎ)る時は釜の中の水の回るように、魂も水の働きのように渦巻き。カラダと魂の氣(イキ)が搦み回り浮き動く。
息の本の戸を開き、カラダと魂が二つ離れ、男女が相対し向かいあい、くみくみて物を放つ。
息の本の戸を開き、浮かび回りて出てくる。魂が渦まけば、次第次第にひそまり、天地万物は、水先達ゆえに女の灵からはじまる。
カエシ カム ナカラ チハ ヨミツ
物の極まり 胞衣(彼渾沌一滴わかるるに随ふて、衣をきる)区別が立たず物事が入り混じっている状態に成り行きにまかせる 女の水先挙げて、男の火を後に出す。
搦みあい、心と心を結び繋げ 男女の契りの目的は水昇りて水火與むそれは彼(か)の火水(星)になり輝き、熱氣の火、口中の水に凝りて、灵(タマ)をなす。 息の本 戸を開く 男女の契り 父母の水と水と與み與みて、其の躰は火に動かさるる故に、火中の水灵とある火も、焚る時は鼎の中の水の回るが如く。 渦開きひそまるより出る。
【現代語訳】
男女の契りが極まり、区別が立たず物事が入り混じっている状態に成り行きにまかせ女の水先挙げて、男の火を後に出す。
搦みあい、心と心を結び繋げ 男女の契りの目的は水昇りて水火與む、それは離れた場所の火水=ほし(星)になり輝き、火水凝りて灵(タマ)をなすこと。
息の本の戸を開くために、男女の契りで男女の魂と魂とが與み與むと、その原理はカラダに動かされるので、カラダの中に魂が入っていても、カラダも焚(たぎ)る時は釜の中の水の回るように、魂も水の働きのように渦巻き◯輪になり閉じていたものが開かれる。
あとがき
天之御中主のめぐりの輪の原理を使い、カラダから魂を浮き出させ、転生させる奥義。憑依の原理と基本的には同じ原理でカラダと魂を離しているが、70首での天之御中主のめぐりの輪は、彼(か)の星ほし(火水)になることを目的としている。
彼(か)の星ほし(火水)とは果たしてどこまでの定義なのかはこの首では現されてはいなかったが、この先で明らかになってくるのかもしれない。
言靈による読み解きも今回かなり精査したが、まだまだ改善の余地はある。
70首に入り、カタカムナの生命の神秘の最深部にまで到達してきた感が有る。
魂、カラダ、氣。そして天之御中主のめぐりの輪の無限の可能性がさらに明らかになってゆくのだろう。
そして、これまで決して表の世界には出ることがなく、消えかけていた生命の神秘がこうして再び世に出されてゆくことに感慨深い物を感じてならない。
果たしてカタカムナ80首を読み解き終えた時にどのような景色が見えるのか既に想像の域を超えている。