カタカムナ37首を読み解く
中心図象ヤタノカカミ 発生原理
カタカムナ37首 言靈解 伝家の宝刀
カム ナカラ アメノ クヒサ モチ カタ カムナ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
サ・・・昇る水の靈也。割別也、細也、小也、少也、短也、誘也、放也、去也。
モ・・・火中の水の靈也。潤水也 、舫(もやう)也、塊也、亦(また)也、者也、累(かさなる)也、与也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カム ナカラ ・・・日月が旋回を繰り返し時は流れる。
アメノ・・・天をめくりついに吹き開く。
クヒサ・・・反し、カ 搦み 淀むにあらず誘う
モチ・・・智者が集まり一より百千に及び剣を持って和平と国家安泰にする。
カタ カムナ ・・・確かに見分け、おぼろ成さる 必ず結び物の和くときは、正中をなす。
解説
日月が旋回を繰り返し時は流れ、天をめくりついに吹き開く。淀むにあらず誘い、智者が集まり一より百千に及び剣を持って和平と国家安泰にする。確かに見分け、おぼろ成さる 必ず結び物の和くときは、正中をなす。
クニノ クヒサ モチ オキ ミツコ サキ
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ニ・・・火水の靈也。天地也 、日月也、水火の凝也、丹(あかき)也、非也、従也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
サ・・・昇る水の靈也。割別也、細也、小也、少也、短也、誘也、放也、去也。
モ・・・火中の水の靈也。潤水也 、舫(もやう)也、塊也、亦(また)也、者也、累(かさなる)也、与也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
サ・・・昇る水の靈也。割別也、細也、小也、少也、短也、誘也、放也、去也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
クニノ・・與むに非(あら)ず
クヒサ・・・反し、カ 搦み 淀むにあらず誘う
モチ・・・智者が集まり一より百千に及び剣を持って和平と国家安泰にする。
オキ ミツコ サキ ・・・物起こりきたる 貴きを積み與み凝りかたまり サキ反し、シ。清き水あらされは、よく育つること能わず。
解説
與むに非(あら)ず 、淀むにあらず誘う。智者が集まり一より百千に及び剣を持って和平と国家安泰にする。物起こりきたる 貴きを積み與み凝りかたまり、清き水あらされは、よく育つること能わず。
カセ シナツ ヒコ キノ クク ノチ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
セ・・・水中の火の靈也。与(くむ)也 、助也、瀬也、背也、偽也、甲也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
カセ シナツ ヒコ・・・大いなる誘いが育ちみのり列なりついにつつまり開けて結論に行きつき、正火の如く正しき心となる。
キノ クク ノチ ・・・火の働きを成して昇り、天(アメ)の父の火、與み万物生むはたらきをなす天下の法り。
解説
大いなる誘いが育ちみのり列なりついにつつまり開けて結論に行きつき、正火の如く正しき心となる。
火の働きを成して昇り、天(アメ)の父の火、與み万物生むはたらきをなす天下の法り。
イヤ ミソキ ミチ オホ ヤマ ツミ
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ソ・・・火水の靈也。形の無也、遅也、揃也、塩也、白也、底也、背也、始也、山也、磯也、所也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
イヤ ミソキ ミチ・・・命の文(アヤ) ミソキ反し、ミ。躰に真の火(ゝ)入り、貴き血潮となる。血に穢れたるときは、火をもって清める。
オホ ヤマ ツミ・・・起きるほのめく、文(アヤ)と向き合い、つつまり開けて結論に行きつき正中をつかさどる(ただしき正道になる)
解説
命の文(アヤ) ミソキ反し、ミ。躰に真の火(ゝ)入り、貴き血潮となる。血に穢れたるときは、火をもって清める。
起きるほのめく、文(アヤ)と向き合い、つつまり開けて結論に行きつき正中をつかさどる(ただしき正道になる)
カヤヌ ヒメ ツチ イヤ ミソキ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
ヌ・・・火水の靈也。黒也、暗也、終也、潤也、緯(ぬき)也、出入の息の間に位する◯也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ソ・・・火水の靈也。形の無也、遅也、揃也、塩也、白也、底也、背也、始也、山也、磯也、所也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
カヤヌ ヒメ・・・大いなる日の昇り暉き和(やわら)き潤い、火水(カミ)の教え、水穂の国、布斗麻邇(フトマニ)、皆かくのごとし、ついに吹き開いて出る。
ツチ イヤ ミソキ・・・息列なる(国を和平する)、国家安全に治る命の文(アヤ) ミソキ反し、ミ。躰に真の火(ゝ)入り、貴き血潮となる。
解説
大いなる日の昇り暉き和(やわら)き潤い、火水(カミ)の教え、水穂の国、布斗麻邇(フトマニ)、皆かくのごとし、ついに吹き開いて出る。
息列なる(国を和平する)、国家安全に治る命の文(アヤ) ミソキ反し、ミ。躰に真の火(ゝ)入り、貴き血潮となる。
37首の解説
カム ナカラ アメノ クヒサ モチ カタ カムナ
日月が旋回を繰り返し時は流れ、天をめくりついに吹き開く。淀むにあらず誘い、智者が集まり一より百千に及び剣を持って和平と国家安泰にする。確かに見分け、おぼろ成さる 必ず結び物の和くときは、正中をなす。
クニノ クヒサ モチ オキ ミツコ サキ
與むに非(あら)ず 、淀むにあらず誘う。智者が集まり一より百千に及び剣を持って和平と国家安泰にする。物起こりきたる 貴きを積み與み凝りかたまり、清き水あらされは、よく育つること能わず。
カセ シナツ ヒコ キノ クク ノチ
大いなる誘いが育ちみのり列なりついにつつまり開けて結論に行きつき、正火の如く正しき心となる。
火の働きを成して昇り、天(アメ)の父の火、與み万物生むはたらきをなす天下の法り。
イヤ ミソキ ミチ オホ ヤマ ツミ
命の文(アヤ) ミソキ反し、ミ。躰に真の火(ゝ)入り、貴き血潮となる。血に穢れたるときは、火をもって清める。
起きるほのめく、文(アヤ)と向き合い、つつまり開けて結論に行きつき正中をつかさどる(ただしき正道になる)
カヤヌ ヒメ ツチ イヤ ミソキ
大いなる日の昇り暉き和(やわら)き潤い、火水(カミ)の教え、水穂の国、布斗麻邇(フトマニ)、皆かくのごとし、ついに吹き開いて出る。
息列なる(国を和平する)、国家安全に治る命の文(アヤ) ミソキ反し、ミ。躰に真の火(ゝ)入り、貴き血潮となる。
解説
日月が旋回を繰り返し時は流れる。
天をめくりついに吹き開く。
人々が淀むことのないように呼びかけ、智者、識者が集まり一より百千に及び(知恵を出しあい)剣(制定の象徴)を持って和平と国家安泰にする仕組みを完成させた。
正邪をしっかりと取り決め、あやふやにせず、必ず取り決めた約束事を守るように、指針をかためた。
悪い方に行かないように、人々が淀まない方に、行為をするような気分にさせる。
智者、識者が集まり一より百千に及び(知恵を出しあい)剣(制定の象徴)を持って和平と国家安泰にする。
いよいよを持って国家安泰の法が完成した。貴き行いを積み重ねる習慣が定着し、健やかな日々の生活があれば、良い方向によく育つようになる。
清々しく幸せに満ちた生活が育ちみのり、習慣化してその方が皆が良いと結論に行きつき、正火の如く正しき心となる。
火の働きを成して昇り、天(アメ)の父の火、與み万物生むはたらきをなす天下の法則。
人々の生命を送る人生に真の火(ゝ)入がり、貴き血潮となる。血に穢れたるときは、火をもって清める。
人々の心が気づきはじめ、皆が暮らしやすい約束事と向き合い、つつまり開けて結論に行きつき、ただしき正道になる。
大いなる日が昇り暉き、やわらかき潤を与る火水(カミ)の教え、ついに吹き開いて出る。
国を和平し、国家安全に治まる国の法は人々の心に、真の火(ゝ)が入り、貴き血潮となる。
あとがき
前章で、火水の教えがなかなか人が理解できずにすぐには受け入れられなく、虚しいという表現があったが、37首ではその後に諦めずに識者が集まり試行錯誤を重ね、人々に正しく清々しく生活を送る方が良いというような気分にさせることで、法を守る習慣をつけさせたというようなニュアンスがあり、ヲサメル者のあるべき姿を垣間見た。決して人々に武力や強制的支配力で服従させたのではなく、非暴力を持っていかにただしき道の方が尊いことなのかを悟らせることでおのずからただしき方向へ流れる道標を示したのだということが理解できる。真の上に立つものの姿が明らかになり、昨今の人間に当てはめると取り決めを強制力や武力、暴力などを持って服従させていた行為とは雲泥の差であることがわかる。伝家の宝刀は人を切るためにあらず、人の心に火を灯すつるぎの象徴としてあるべき物だということだ。