カタカムナ3首を読み解く
中心図象フトマニ
フトタマノ
フトタマを解読するには布斗麻邇ノ御靈からその構造を理解していく必要がある。
上から、フ・ト・マ・二・ミ・タ・マ
フ・・・天之御中主神
ト・・・高皇産靈神、神皇産靈神
タ・・・息を引くとき、即ち引く息の時はこの四つの形をなすという御伝であります。出る息は◯であり、引く息は□であります、人の生るる時は、出る息によって胞衣を吹き破り、引く息をもって産まれ出るのであります。
マ・・・天地が日月を現し、人は呼吸をなすの御伝であります。故にこの御靈(みたま)は天地であり、人であり、森羅万象である。即ち一天四海、形をなすもの呼吸をなすもの悉く、この像によるのであります。
ノ・・・水の靈也。
回水也 、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別(さきわくる)也、◯也。
大意
アメノミナカヌシ、タカミムスヒとカムミムスヒの両神合体の御靈(みたま)をもちて、産まれ出る森羅万象の理。
ミ ミコト
ミ・・・火中の水の靈也。
潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ミコト・・・ミは水のこと、コは火のこと、トは与むことにして、その火水与みて天之御中主神の如くなる、則ち天之御中主神の御神靈にて、其神の御末なりとういう唱えなり。 神言・言靈・神命なり。
大意
貴き命とは、ミは水のこと、コは火のこと、トは与むことにして、その火水与みて天之御中主神の如くなる、則ち天之御中主神の御神靈にて、其神の御末なり
フトマニニ
フ・・・天之御中主神
ト・・・高皇産靈神、神皇産靈神
マ・・・伊邪那岐神
ニ・・・伊邪那美神
ニ・・・火水の靈也。
天地也 、日月也、水火の凝也、丹(あかき)也、非也、従也。
大意
アメノミナカヌシ、タカミムスヒとカムミムスヒの両神合体の御靈から、伊邪那岐神の火と伊邪那美神の水と与合い給う御形である。これは息が胞衣の内に与合いて、母体を出でんとして息吹く義である。
3首の解説
アメノミナカヌシ、タカミムスヒとカムミムスヒの両神合体の御靈(みたま)をもちて、産まれ出る森羅万象の理。
貴き命とは、ミは水のこと、コは火のこと、トは与むことにして、その火水与みて天之御中主神の如くなる、則ち天之御中主神の御神靈にて、其神の御末なり。
アメノミナカヌシ、タカミムスヒとカムミムスヒの両神合体の御靈(みたま)から、伊邪那岐神の火と伊邪那美神の水と与合い給う御形である。これは息が胞衣の内に与合いて、母体を出でんとして息吹く義である。
カタカムナをイメージしていくにあたり、3首では母体の中に生命の根源が宿り、その命の種が芽吹き成長し、呼吸をもちて産まれ出るまでの物語を森羅万象の理として移写している。