カタカムナ1首を読み解く
中心図象ミクマリ 天之御中主の回りの輪 万物創生
万物創造の理
天之御中主のゝより顕現するはたらき
カタカムナヒヒキ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
言靈読み解き
カタカムナ・・・輝く火は躰より別れたる働きの影 万物の種子をつかさどり、一粒万倍をなす 輝き輝く物を確かに見分け 氣凝り形を隠し 火水と形顕れてついにくむ
万物創造の原理 造化三神 森羅万象の理 也
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土也。
言靈読み解き
ヒヒキ・・・天をめぐる火 天之御中主のめぐりの輪と正火の灵 すなわち マルチョン 形なき真の水火の躰の氣(イキ)
マノスヘシ
マ・・・火中の水の靈也。
潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也、男也。
ノ・・・水の靈也。
回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ス・・・水中の火の靈也。
澄也、洲也、直也、鳥也、穴也、差別也、黒也、文(かざり)なき也、一(すいち)也、住也。
へ・・・正火の靈也。
膨也、隔也、経也、緯也。
シ・・・昇る水の靈也。
始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
言靈読み解き
マノスヘシ・・・睦み搦み火は水の底に入りて、形を隠し水昇て、清らかにスメル 天地初の渾沌とくこもれる一物のゝ、脹れ立ち 万物の初めをつかさどる。
アシアトウアン
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。
五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
シ・・・昇る水の靈也。
始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。
五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ウ・・・空中の水の靈也。
浮き昇る也、動也、生也、暗也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。
五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
ン・・・念を押す、大元
言靈読み解き
アシアトウアン・・・常にめぐる 万物の初めは 天之御中主のめぐりの輪◯ から水に與む火の男が浮かび回りて出る 全大宇宙の大本
ウツシマツル
ウ・・・空中の水の靈也。
浮き昇る也、動也、生也、暗也。
ツ・・・火中の水の靈也。
渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
シ・・・昇る水の靈也。
始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
マ・・・火中の水の靈也。
潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也、男也。
ツ・・・火中の水の靈也。
渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ル・・・濁水の靈也。
涎也、唾也。
言靈読み解き
ウツシマツル・・・生まれ続き続く万物の始めをつかさどり 根本に向かいて来る処に列なり與み 火水に與みてたまをなして降る。
カタカムナウタヒ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ウ・・・空中の水の靈也。
浮き昇る也、動也、生也、暗也。
タ・・・水中の火の靈也。
靈(たま)也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
大意
カタカムナ・・・万物創造の原理 造化三神 森羅万象の理
ウタヒ・・・火水の極まりの動き 万物の種子の 天を回る火
1首の解説
幣立神宮の旧御神体(岩絵)の意味
幣立神宮の旧御神体の岩絵を吉田信啓(よしだのぶひろ)氏の研究を基にカタカムナ読み解きを加え解説していきます。
吉田信啓(よしだのぶひろ)1936年 – 2016年は、日本の考古学者、元教員、元コラムニスト。ペトログラフ(岩石文字)研究の第一人者であり、日本ペトログラフ協会の会長。
写真の最上部に目の絵があります。これが森羅万象の理であり、カタカムナそのものになります。
万物を生み出す大本であり、これを天之御中主の真の火といいます。またはマルチョンでいう真ん中のゝになります。
それは全宇宙の絶対真理であり、全ての創造の根源になります。
そして、目の絵から真っ直ぐに一本の線が伸びています。これは天之御柱(アメノミハシラ)を意味しています。カタカムナで解説していくと、真の火(すなわち全宇宙の絶対真理)により伸びている天之御柱こそ天之御中主であり、万物創造の原理によって造化三神の御神木は現象界(すなわち地球上)に顕現しているのです。
火のために水働き、現象化の物質が創造されています。つまり、国東半島の中心にそびえ立っていた天之御中主の御神木は、宇宙の創造の真の火によって生み出されたということになります。
さらに天之御中主は、真の火と天地で結ばれ、左右に描かれた7本の枝全てを繋いでいます。天之御中主が正中に伸びることにより御神々と天地人が繋がることになります。
天之御中主の正中から右(水氣)に四本の枝、左(火垂)に三本の枝が描かれています。
中央の輪の中には三本の線が描かれています。この輪の中の3本の線は造化三神であり、カタカムナであり、万物創造の原理になります。この万物創造の原理が天と地を結んでいます。つまり、見えない世界から見える世界へと創造の原理の輪から生まれ降るということを現しています。これを天之御中主の回りの輪といいます。
カタカムナの現している原理がまさにこの岩に刻印された画と同じ物だということがわかります。
カタカムナ・・・輝く火は躰より別れたる働きの影 万物の種子をつかさどり、一粒万倍をなす 輝き輝く物を確かに見分け 氣凝り形を隠し 火水と形顕れてついにくむ
万物創造の原理 造化三神 森羅万象の理 也
ヒヒキ・・・天をめぐる火 天之御中主のめぐりの輪と正火の灵 すなわち マルチョン 形なき真の水火の躰の氣(イキ)
マノスヘシ・・・睦み搦み火は水の底に入りて、形を隠し水昇て、清らかにスメル 天地初の渾沌とくこもれる一物のゝ、脹れ立ち 万物の初めをつかさどる。
アシアトウアン・・・常にめぐる 万物の初めは 天之御中主のめぐりの輪◯ から水に與む火の男が浮かび回りて出る 万物の大本
ウツシマツル・・・生まれ続き続く万物の始めをつかさどり 根本に向かいて来る処に列なり與み 火水に與みてたまをなして降る。
カタカムナ・・・万物創造の原理 造化三神 森羅万象の理
ウタヒ・・・火水の極まりの動き 万物の種子の 天を回る火
【現代語訳】
カタカムナとは、万物を創造させる原理である。
全宇宙をめぐる形なき真の火は天之御中主のめぐりの輪の正火の灵であり、あらゆる物質の実態であり、真の実態は形なき、水火が一体となった氣(イキ)であり、氣(イキ)が万物を構成している要素となっている。
形なき真の火が形なき真の水に與まれることによって真の火は隠れ、水昇り、一物のゝ(ホチ)が脹れたち万物の物質化や現象化がはじまる。
常に回っている万物のはじめの火は、天之御中主のめぐりの輪◯ の水に與む火は、くみくみてかたまり現象化を起こし生まれる万物の大本となる。
幾度も生まれ続く万物の始めをつかさどり 根源となる理のもと、現象化を起こす処に列なり與み 火水一体となりたまをなして降る。
万物創造の原理 造化三神 森羅万象の理は火水(カミ)の極まりの動きにして 万物の種子の 天を回る火なり。