カタカムナ52首を読み解く
中心図象ヤタノカカミ 発生原理
遅れて生まれてきた五色人
タ マ キ ソ ラ ア キ ク ヒ ノ ウ シ
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ソ・・・火水の靈也。形の無也、遅也、揃也、塩也、白也、底也、背也、始也、山也、磯也、所也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
タマキソラ・・・ タマシイは火水二つ與み塊されは、形をなす。初めの始めに降る
アキクヒノウシ ・・・自然(おのずから)天地の氣(イキ)の躰より生まれるゝ氣(イキ)の降り與む 天はよく物を動かす如く、生まれはじめた。
解説
タマシイが多く、天地の氣(イキ)の躰より生まれるゝ氣(イキ)が初めの始めに降る
自然(おのずから)天地の氣(イキ)の躰より生まれるゝ氣(イキ)の降り與む 天はよく物を動かす如く、生まれはじめた。
オ キ サ カ ル
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
サ・・・昇る水の靈也。割別也、細也、小也、少也、短也、誘也、放也、去也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ル・・・濁水の靈也。涎也、唾也。
オキサカル・・・起こる氣(イキ)サカル反し、ス。クロキ、青黄赤白の四色は顕色という、黒色の一色は省く、黒色の一つは、四色の外にあるものにあらず。赤色與みかたまればこれをクロという。黄色くみかたまればこれもまた黒という。青白の二色もまた然り。色の黒き人も、黒色の人に限らず、面の色の赤きの深きを黒という。玄人などもその業にくみ塊りたるをいう。白人(素人)はその裏なり。クロとは、黒色の深きことばかりにあらず。一切のもの、與み塊りたるをすべてクロという。
解説
起こる氣(イキ)サカル反し、ス。クロキ、青黄赤白の四色は顕色という、黒色の一色は省く、黒色の一つは、四色の外にあるものにあらず。赤色與みかたまればこれをクロという。黄色くみかたまればこれもまた黒という。青白の二色もまた然り。色の黒き人も、黒色の人に限らず、面の色の赤きの深きを黒という。玄人などもその業にくみ塊りたるをいう。白人(素人)はその裏なり。クロとは、黒色の深きことばかりにあらず。一切のもの、與み塊りたるをすべてクロという。
ナ キ サ ヒ コ オ キ ツ カ ヒ へ ラ ナミ
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
サ・・・昇る水の靈也。割別也、細也、小也、少也、短也、誘也、放也、去也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
へ・・・正火の靈也。膨也、隔也、経也、緯也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
ナキサヒコ・・・無なり。水は時有りて、形顕して目に見ゆれとも、和の理(ことわり)は氣にして見えず。たとえば、土偶人の如し。土の凝りなれとも、土凝りて人の形となるは見ゆれとも、その凝りは氣にして見えず。今、水火の和したる形、本来火水の氣の和(やわらぎ)は見えず。サル(さき分かれること)火の凝り
オキツ カヒヘラ ナミ・・・オキツ反し、ウ。生まれ 五色の人 ヒヘラ反し、ハ。開く 成る 父母なくして、天地の氣より生する。
解説
無なり。水は時有りて、形顕して目に見ゆれとも、和の理(ことわり)は氣にして見えず。たとえば、土偶人の如し。土の凝りなれとも、土凝りて人の形となるは見ゆれとも、その凝りは氣にして見えず。今、水火の和したる形、本来火水の氣の和(やわらぎ)は見えず。サル(さき分かれること)火の凝り
オキツ反し、ウ。生まれ 五色の人 ヒヘラ反し、ハ。開く 成る 父母なくして、天地の氣より生する。
52首の解説
タ マ キ ソ ラ ア キ ク ヒ ノ ウ シ
タマシイは、火水二つ與み塊されは、形をなす。火は早く、水は遅し。火の後に水が遅く降る。
自然(おのずから)天地の氣(イキ)の躰より生まれるゝ氣(イキ)の降り與む 天はよく物を動かす如く、生まれはじめた。
【現代語訳】
タマシイは、火水二つ與み塊まれば、形を顕わす。火は早く、水は遅し。火の後に水が遅く降る。自然の天地の氣(イキ)の躰より生まれるゝ(ホチ)の氣の降りてくみあう天はよく変異を起こし生まれ始めた。(突然変異)
オ キ サ カ ル
起こる氣(イキ)サカル反し、ス。クロキ、青黄赤白の四色は顕色という、黒色の一色は省く、黒色の一つは、四色の外にあるものにあらず。赤色與みかたまればこれをクロという。黄色くみかたまればこれもまた黒という。青白の二色もまた然り。色の黒き人も、黒色の人に限らず、面の色の赤きの深きを黒という。玄人などもその業にくみ塊りたるをいう。白人(素人)はその裏なり。クロとは、黒色の深きことばかりにあらず。一切のもの、與み塊りたるをすべてクロという。
【現代語訳】
五色の人間が生まれ始めた。
ナ キ サ ヒ コ オ キ ツ カ ヒ へ ラ ナミ
無なり。水は時有りて、形顕して目に見ゆれとも、和の理(ことわり)は氣にして見えず。たとえば、土偶人の如し。土の凝りなれとも、土凝りて人の形となるは見ゆれとも、その凝りは氣にして見えず。今、水火の和したる形、本来火水の氣の和(やわらぎ)は見えず。サル(さき分かれること)。ヒコ反し、ホ。万物のもののはじめに起こる。
オキツ反し、ウ。生まれ 五色の人 ヒヘラ反し、ハ。開く 成る 父母なくして、天地の氣より生する。
【現代語訳】
同じ人の形だが本来の水火を和(なごし)た氣の和らぎはみえずにさきわかれはじめた。五色の人々は和の父母からではなく、天地の氣より生命を誕生させた。
この文章をさらに解釈していくと、最初に生まれ出た人間は五色ではなく火水の和をもち地球上に誕生し、遅れて五色の人が地球上に誕生した。日本人の由来とは天地の氣の性質が違い火水の和みがみられないということになる。
あとがき
人類は当初人は色が分かれていなく、自然の変異の中で五色の人間が生まれてきたのだという。
そして五色の人間は当初の火水の和みが見られない氣の性質だということが52首で顕れてきた。読み解きをまとめていくと、最初の人類は日本の地から火水の凝りから生まれており、そこには天之御中主から蒸し生まれた天の人と、その他の各地の木から蒸し生まれた地の人がいた。
そして天の人と地の人は交配を繰り返し見た目もわからないように混ざり合っていった。
人々は鳥に乗って世界へ広がり、各地に国を創り其の国を治めるものもいて文明を築いていた。天皇という世界の平和の象徴も確立されていったのだが、天地の変異で最初の人類から派生したのではなく、新たに五色の人間が生み出されていった。そして新たに生み出された五色の人間は火水の和(なごす)性質がなく気性が異なっていた。
つまり、火水の凝りから生まれ火水の教えのもと、世界に広がって行った人間とは別の種類の人間(五色人)が遅れて生まれてきたということになる。五色人とは日本人のルーツとは異なっているということになる。日本人は黄色人種には当てはまらないということ。
個人的な感想を書かせてもらうといまだかつてこのような時系列での人類のルーツは聞いたことがなかった。
現生人類が20万年前にアフリカ南部のボツワナ北部で誕生したとする研究結果が英学術誌ネイチャーで発表されていたが、カタカムナ的な解釈でいくとそもそもの成り立ちが異なっているので、日本人の祖先ははそのずっと昔から文明を築いていたということになる。衝撃の展開で私自身が驚いているが、この章はこれで結びとさせていただく。カタカムナには驚愕の歴史が刻まれている。