カタカムナ50首を読み解く
中心図象ヤタノカカミ 発生原理
人の心は自由にデザインできる縄文土器
カ ム ツ ミ ツ キ タ ツ フ ナ ト
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
フ・・・正火の靈也。火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
カムツミ・・・ 暉きの火の働きにして正しき火の躰は暉くものにあらず、影もこれ正き躰でもなし。暉く火の靈(タマ)とは意(こころ)なり、心と心と結び連ねたるを睦むという。放たれずして、然も長く列なる、真の火。
ツキタツフナト ・・・放たれずして然も長く列なり、遠き彼方より見えぬ人がここ付近に顕れ一滴の種、天地と連なり開け、万物と連なり開き続けたものは遂につつまり、つつまるものは又開けてつつくそれは花のつぼみを含み、妙なる花の、つぼみの形の大きさになり、 火水の和したる形の流れは、元祖の教え嫡々(着々)と相続いて切れず、搦み連ねて解くように流れ、水中に火を入れれば、必ず声を発して轟く。
解説
暉きの火の働きにして正しき火の躰は暉くものにあらず、影もこれ正き躰でもなし。暉く火の靈(タマ)とは意(こころ)なり、心と心と結び連ねたるを睦むという。放たれずして、然も長く列なる、真の火。
放たれずして然も長く列なり、遠き彼方より見えぬ人がここ付近に顕れ一滴の種、天地と連なり開け、万物と連なり開き続けたものは遂につつまり、つつまるものは又開けてつつくそれは花のつぼみを含み、妙なる花の、つぼみの形の大きさになり、 火水の和したる形の流れは、元祖の教え嫡々(着々)と相続いて切れず、搦み連ねて解くように流れ、水中に火を入れれば、必ず声を発して轟く。
イ キ コ コ ロ ア ハ キ タ カ タ マ
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
ロ・・・濁水の靈也。大濁の塊也 、ラリルレの四音はこの一音に凝塊也。故にこの四音に代りてなすことある也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
イキココロ・・・命は形あるもの(躰)は必ず限りがあり、形なきもの(魂)は限りなし、ココロというものも水をもちて土を延ばし、のち形を文(アヤ) とり、それより火に入れて是を焼く、水火凝りて一つの器をなす。
アハキタカタマ・・・円満にかけることなく器(ココロ)を開き、今、形なき真の火水、初めて形顕し、万物と連なり開くことは疑うことなし。カラダの如きは、カはカラミカラムなり。タはタマなり。タマをカラムの故に、カラタという。五体は搦むなり。タマシイを搦むことをカラダという。
解説
命は形あるもの(躰)は必ず限りがあり、形なきもの(魂)は限りなし、ココロというものも水をもちて土を延ばし、のち形を文(アヤ) とり、それより火に入れて是を焼く、水火凝りて一つの器をなす。
円満にかけることなく器(ココロ)を開き、今、形なき真の火水、初めて形顕し、万物と連なり開くことは疑うことなし。カラダの如きは、カはカラミカラムなり。タはタマなり。タマをカラムの故に、カラタという。五体は搦むなり。タマシイを搦むことをカラダという。
ミ チ ノ ナ カ チ ハ
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ミチノナカチハ・・・真の火は心の珠(タマ)の火水和し明らかに見分け水中へ火與みて、一より百千に動き◯(ワ)をもって心をきれいきれいにすることで、ものの姿は変わる。
解説
真の火は心の珠(タマ)の火水和し明らかに見分け水中へ火與みて、一より百千に動き◯(ワ)をもってマルキ物をきれいきれいにすることで、ものの姿は変わる。
50首の解説
カ ム ツ ミ ツ キ タ ツ フ ナ ト
暉きの火の働きにして正しき火の躰は暉くものにあらず、影もこれ正き躰でもなし。暉く火の靈(タマ)とは意(こころ)なり、心と心と結び連ねたるを睦むという。放たれずして、然も長く列なる、真の火。
放たれずして然も長く列なり、遠き彼方より見えぬ人がここ付近に顕れ一滴の種、天地と連なり開け、万物と連なり開き続けたものは遂につつまり、つつまるものは又開けてつつくそれは花のつぼみを含み、妙なる花の、つぼみの形の大きさになり、 火水の和したる形の流れは、元祖の教え嫡々(着々)と相続いて切れず、搦み連ねて解くように流れ、水中に火を入れれば、必ず声を発して轟く。
【現代語訳】
暉く火の働きによって人々の心は暉いているのではない。
結果も本当の成果の実態ではない。
暉く火の珠(タマ)とは心のことをいう。
心と心が結ばれ一つの方向をみることこそ睦むという。
伝えたからといってすぐに放つのではなく、何度もつらなり続けることで真の火は本当に伝わる。
永く共に歩むことで、到底不可能に感じられることも実現する。
最初の一歩の歩みを続けることで道は開け、無限の可能性へと繋がり、扉を開け続けることで花のツボミは次第に膨れ上がる。
火水(矛盾)を合わせもつことで新しく生まれたカタチの流れは創造から現象化への段階を着々と進み、切れず、さまざまな出来事が搦み連ねてそしてそれがほどけるように流れが続き、現象の世界に轟き実現してゆく。
イ キ コ コ ロ ア ハ キ タ カ タ マ
命は形あるもの(躰)は必ず限りがあり、形なきもの(魂)は限りなし、ココロというものも水をもちて土を延ばし、のち形を文(アヤ) とり、それより火に入れて是を焼く、水火凝りて一つの器をなす。
円満にかけることなく器(ココロ)を開き、今、形なき真の火水、初めて形顕し、万物と連なり開くことは疑うことなし。カラダの如きは、カはカラミカラムなり。タはタマなり。タマをカラムの故に、カラタという。五体は搦むなり。タマシイを搦むことをカラダという。
【現代語訳】
命とは体は必ず限りがあるが、形のない魂は限りが無く、心というのも水をもって土を延ばし、形を自分の好きなように創ることができる。
そしてそこに火を入れて焼く事で火水がかたまり一つの器ができる。
心も縄文土器のように好きな模様やカタチにデザインしそれぞれが好きなように作り上げることができる。
ミ チ ノ ナ カ チ ハ
真の火は心の珠(タマ)の火水和し明らかに見分け水中へ火與みて、一より百千に動き◯(ワ)をもって心をきれいきれいにすることで、ものの姿は変わる。
【現代語訳】
真の火とは、心の珠(タマ)の火水(矛盾)をなごして、物事を明らかに見分け、水中の心に信念の火を與むことで一粒万倍に動き出し、◯ワをもって円満に心をきれいきれいにすることで人の心も姿も変わってゆく。
あとがき
人の心も真の火を持って生み出し、心と心が結ばれ一つの方向をみて睦みあうことで心の花も咲いてゆく。
あらゆる現象化の原理は共通していて万物を生み出す母なる水に信念と矛盾を併せ持つ正中の火によって偉大なものは生み出されてゆく。
万物を生み出す水に偏った火を入れてしまうと現象化されるものも然り、偏ったものになってしまう。
与えること火というのは正中を司るために矛盾を併せ持っておくことが大切なのである。
自分の心も水をもって土を延ばし、個性豊かなデザインを施し好きなように形を作り、その後に火を入れることで火水が固まり器ができる。
縄文土器は実に多彩で個性豊かなデザインが豊富にあった。
それは人の心を作る原理と同じように水と火の理(ことわり)を理解しているからこそ多種多様なデザインを楽しむことができたのだ。
自分の心は自分の好きなようにデザインできる。
同じ形で同じ大きさ同じ材質で模様もなく量産するような心の作り方はしていない。
古代の人々の心豊かな理由がここに明らかに示されているのではないのだろうか。