カタカムナ46首を読み解く
中心図象フトマニ 生命活動の原理
地球という一つの生命に仕切りを創った
カム ナカラ クニ カツキ フト マニノ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ニ・・・火水の靈也。天地也 、日月也、水火の凝也、丹(あかき)也、非也、従也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
フ・・・正火の靈也。火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ニ・・・火水の靈也。天地也 、日月也、水火の凝也、丹(あかき)也、非也、従也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
カム ナカラ ・・・日月が旋回を繰り返し時は流れ
クニ カツキ ・・・国は土地を別け
フト マニノ・・・火を吹くというも、水を吹くというも、火と水と交わうが根は吹かず、水中へ火與むが故に解ける。帯も結びたるに手をくみ入れてとく也。マニノ反し、モ。舫う。もとは一つだがあちらもこちらもひと処にまろかれ舫はせて繋ぎ合っている。
解説
日月が旋回を繰り返し時は流れ
国は土地を別け、火を吹くというも、水を吹くというも、火と水と交わうが根は吹かず、水中へ火與むが故に解ける。帯も結びたるに手をくみ入れてとく也。もとは一つだがあちらもこちらもひと処にまろかれ舫はせて繋ぎ合っている。
アヤ カム ナホヒ オホ カム ナホヒ
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
アヤ カム ナホヒ・・・天がアヤ組み 分け結ぶ 正中(平等)に母(生み出す)天をめぐる火
オホ カム ナホヒ・・・天に位して起きるものは賤しからず生み出す 分け結ぶ 正中(平等)に母(生み出す)天をめぐる火
解説
天がアヤ組み 分け結ぶ 正中(平等)に母(生み出す)天をめぐる火
天に位して起きるものは賤しからず生み出す 分け結ぶ 正中(平等)に母(生み出す)天をめぐる火
イツノ メニ オホ トチ ムスヒ イツノ メノ
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ニ・・・火水の靈也。天地也 、日月也、水火の凝也、丹(あかき)也、非也、従也。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ス・・・水中の火の靈也。澄也、洲也、直也、鳥也、穴也、差別也、黒也、文(かざり)なき也、一(すいち)也、住也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
イツノ メニ・・・命列なりさきわける メカヱ(めくりめくる故に、ついに吹き開いて出る、火水の凝り、日月明暗天地雲泥と差別(けじめ)を知るゆえ
オホ トチ ムスヒ・・・天に位して起きるものは賤しからず生み出す 人の血を流さずに差別(けじめ)をつける天をめぐる火
イツノ メノ・・・命列なりさきわける メカヱ(めくりめくる故に、ついに吹き開いて出る如く也。
解説
命列なりさきわける メカヱ(めくりめくる故に、ついに吹き開いて出る、火水の凝り、日月明暗天地雲泥と差別(けじめ)を知るゆえ
天に位して起きるものは賤しからず生み出す 人の血を流さずに差別(けじめ)をつける天をめぐる火
命列なりさきわける メカヱ(めくりめくる故に、ついに吹き開いて出る如く也。
ソコツ ワタ ツミ ソコ ツツヲ
ソ・・・火水の靈也。形の無也、遅也、揃也、塩也、白也、底也、背也、始也、山也、磯也、所也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ワ・・・水火の靈也。国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ソ・・・火水の靈也。形の無也、遅也、揃也、塩也、白也、底也、背也、始也、山也、磯也、所也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ヲ・・・水火の靈也。縦也、賤也、男也、終也、折也、居也、小也、少也、苧也、低也。
ソコツ ワタ ツミ・・・形なき囲いが列なり 国土は大きく列なりくむ、その根源は真の父母なし。天地の父母の氣より生まれせし。
ソコ ツツヲ・・・形なき囲い 列なりつづき 大きなるものを一に分け、形極微にするを小さきという。
解説
形なき囲いが列なり 国土は大きく列なりくむ、その根源は真の父母なし。天地の父母の氣より生まれせし。
形なき囲い 列なりつづき 大きなるものを一に分け、形極微にするを小さきという。
イシ マト マリ メクル ナカ ツツヲ
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
リ・・・濁水の靈也。息息(いい)の両也、人也、割別(さきわく)也、涎也、唾也。 ※リの法則・・・逆らわずして、共に循環する。 言霊秘書 p450
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ル・・・濁水の靈也。涎也、唾也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ヲ・・・水火の靈也。縦也、賤也、男也、終也、折也、居也、小也、少也、苧也、低也。
イシ マト マリ ・・・命を形なきものに仕切りをつけるしかし、本来は只自然たるのみ 仕切り仕切りと向かい対する処 間を割き分け
メクル ナカ ・・・ 群がりくむ やわらかく契りを設け分け合う
ツツヲ・・・ 列なりつづき 大きなるものを一に分け、形極微にするを小さきという。
解説
命を形なきものに仕切りをつけるしかし、本来は只自然たるのみ 仕切り仕切りと向かい対する処 間を割き分け
群がりくむ やわらかく契りを設け分け合う
列なりつづき 大きなるものを一に分け、形極微にするを小さきという。
46首の解説
カム ナカラ クニ カツキ フト マニノ
日月が旋回を繰り返し時は流れ
国は土地を別け、火を吹くというも、水を吹くというも、火と水と交わうが根は吹かず、水中へ火與むが故に解ける。帯も結びたるに手をくみ入れてとく也。もとは一つだがあちらもこちらもひと処にまろかれ舫はせて繋ぎ合っている。
【現代語訳】
時は流れ・・・
土地に境界線を作り、国というものができた。国を分けたといえども元は一つの地球である。結んだ帯をほどくように地球を分けあった。一つの地球を国と国とで繋ぎ合わせている。
アヤ カム ナホヒ オホ カム ナホヒ
天がアヤ組み 分け結ぶ 正中(平等)に母(生み出す)天をめぐる火
天に位して起きるものは賤しからず生み出す 分け結ぶ 正中(平等)に母(生み出す)天をめぐる火
【現代語訳】
天が境界線を作り分け結んだ、それは平等に生み出した天をめぐる真の火によって。天が定めるものは貧欲な心ではなく中庸の心で生み出している。天をめぐる真の火によって分け合い平等に生み出す。
イツノ メニ オホ トチ ムスヒ イツノ メノ
命列なりさきわける メカヱ(めくりめくる故に、ついに吹き開いて出る、火水の凝り、日月明暗天地雲泥と差別(けじめ)を知るゆえ
天に位して起きるものは賤しからず生み出す 人の血を流さずに差別(けじめ)をつける天をめぐる火
命列なりさきわける メカヱ(めくりめくる故に、ついに吹き開いて出る如く也。
【現代語訳】
人々の命が繋ぎ合う中でついに現象化し完成した。国、街、家と境界線を作ることができた。天が定めるものは貧欲な心ではなく中庸の心で生み出している。天をめぐる真の火によって、人々が争うことなく血を流さずに境界線を創り出した。
ソコツ ワタ ツミ ソコ ツツヲ
形なき囲いが列なり 国土は大きく列なりくむ、その根源は真の父母なし。天地の父母の氣より生まれせし。
形なき囲い 列なりつづき 大きなるものを一に分け、形極微にするを小さきという。
【現代語訳】
形はない境界線が地球にできた。国土というものは大きな境界線だが、それは誰の所有物でもなく天地の氣より生まれしもの。形はない国境だが世界中に続き、大いなる一つの地球を国という形を創造し、人類で分けあった。
イシ マト マリ メクル ナカ ツツヲ
命を形なきものに仕切りをつけるしかし、本来は只自然たるのみ 仕切り仕切りと向かい対する処 間を割き分け
群がりくむ やわらかく契りを設け分け合う
列なりつづき 大きなるものを一に分け、形極微にするを小さきという。
【現代語訳】
地球という一つの生命に仕切りを創ったが、本来はただ自然があるのみ。国、街、家と仕切りを細分化し、それが集合しまた一つになってゆく。平等に不平不満がないよう円満に契りを結び人々は分けあった。大いなる一つの地球を見えない境界線でわけあっていった。
あとがき
一つの地球に住みわけるために境界線を創っていった。現在での国や県、町、村、家などというように細かく細分化していった。元々は境界線などなく誰の所有物でもない天地から生まれた自然に境界線を創造していったという。この創造もカタカムナによって生み出されていった。そして驚くべきことは天は賤(いや)しさがなく、平等に、そして円満に成し遂げたのだと云う。人類は私たちが知っている歴史の中でこの境界線を奪い合い、侵略しあい賤しさだけの心でお互いを侵略している。カタカムナの時代とは全くの正反対の概念になっている。これは真の火を持ってことを創造しなければ現代の人々のように賤しい奪い合いになってしまうと云うことがおおいに理解できる。人類の全ての信仰がもう一度カタカムナに戻ることこそ再び地上に天国が訪れるということなのだろう。カタカムナとは古代人の謎の文字ではなく、現代の人類が忘れてしまった本当の火水(カミ)の教えなのだ。世界にあらゆる信仰が残っているが、その大本の概念を再び地上に思い出させること、これがカタカムナが今こうして再び真の火を持ってこの世界に現れた意味なのではないだろうか。日本人、世界の人々、それは国境など本当は形なく、ただ自然と一つの地球があるだけ。この根本を思い出すことで人種差別や国境問題など今の人類が克服できない問題が一瞬で解決してしまう。一人でも多く『カタカムナ』を知ってもらうことが大切である。永い永い時を経て再びカタカムナの灯火は世界へと輝いてゆくだろう。