カタカムナ51首を読み解く
中心図象ヤタノカカミ 発生原理
世界の闇夜に平和の日を照らす象徴
イ キ コ コ ロ ア ハ キ マ ハ ラ
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
ロ・・・濁水の靈也。大濁の塊也 、ラリルレの四音はこの一音に凝塊也。故にこの四音に代りてなすことある也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
イキココロ・・・ 命は形あるもの(躰)は必ず限りがあり、形なきもの(魂)は限りなし、ココロというものも水をもちて土を延ばし、のち形を文(アヤ) とり、それより火に入れて是を焼く、水火凝りて一つの器をなす。
アハキマハラ ・・・円満に欠けることなくココロの蓋を開き、今、形なき真の火水、初めて形顕す。狗馬(マソ)向かいて影をみる、相(すがた)見の鏡なりマソカガミ。人の善悪を知りアハレム(自ら開き、放ち、睦む)アハレムの時はワ◯にして、かどたたずまろきこと。と心得て接する。
解説
命は形あるもの(躰)は必ず限りがあり、形なきもの(魂)は限りなし、ココロというものも水をもちて土を延ばし、のち形を文(アヤ) とり、それより火に入れて是を焼く、水火凝りて一つの器をなす。
円満に欠けることなくココロの蓋を開き、今、形なき真の火水、初めて形顕す。狗馬(マソ)向かいて影をみる、相(すがた)見の鏡なりマソカガミ。人の善悪を知りアハレム(自ら開き、放ち、睦む)アハレムの時はワ◯にして、かどたたずまろきこと。と心得て接する。
ト キ オ カ シ ト コ ロ チ マ タ シ
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
ロ・・・濁水の靈也。大濁の塊也 、ラリルレの四音はこの一音に凝塊也。故にこの四音に代りてなすことある也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
トキオカシ・・・前に向かい搦み、皆天地の火水の躰より生るる氣(イキ) なれども、目前に甚だしくその理(ことわり)を現すものは、草なり。上に秀でるものクロキ也。(火の暉く働きをなすは、火凝りてかたまるの最上なり)動かしむるものは火なり。万物の初めをつかさどる。
トコロチマタシ・・・動かす、そこに止まる。主上(天皇)天地の眼これすなわち右眼は水にして月をつかさどり、左眼は火にして日をつかさどり、故にマナコはとは、いき凝りて並ぶという。その基は伊奘諾、伊弉冊の二柱の火水與玉へる、一滴のタマより生るる。天皇行玉ふ処は、闇夜にても燎火(かがりび)を挑(か)けし如し。
解説
前に向かい搦み、皆天地の火水の躰より生るる氣(イキ) なれども、目前に甚だしくその理(ことわり)を現すものは、草なり。上に秀でるものクロキ也。(火の暉く働きをなすは、火凝りてかたまるの最上なり)動かしむるものは火なり。万物の初めをつかさどる。
動かす、そこに止まる。主上(天皇)天地の眼これすなわち右眼は水にして月をつかさどり、左眼は火にして日をつかさどり、故にマナコはとは、いき凝りて並ぶという。その基は伊奘諾、伊弉冊の二柱の火水與玉へる、一滴のタマより生るる。天皇行玉ふ処は、闇夜にても燎火(かがりび)を挑(か)けし如し。
ワ ツ ラ ヒ ノ ウ シ
ワ・・・水火の靈也。国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ワツラヒノウシ・・・国土列なり日の生る印なり。三種の神器の其の中に、印の御珠というも、明らかに国の印なることにして、印の御珠という。宝剣は主上の御珠。神鏡は后宮の御珠。印の御珠は太子の御珠なり。主上、后宮いきを結び玉いて、そのいき御印ということを、御珠と称し奉る。シルシとは、形現れ明らかに定まることをいう。
解説
国土列なり日の生る印なり。三種の神器の其の中に、印の御珠というも、明らかに国の印なることにして、印の御珠という。宝剣は主上の御珠。神鏡は后宮の御珠。印の御珠は太子の御珠なり。主上、后宮いきを結び玉いて、そのいき御印ということを、御珠と称し奉る。シルシとは、形現れ明らかに定まることをいう。
51首の解説
イ キ コ コ ロ ア ハ キ マ ハ ラ
命は形あるもの(躰)は必ず限りがあり、形なきもの(魂)は限りなし、ココロというものも水をもちて土を延ばし、のち形を文(アヤ) とり、それより火に入れて是を焼く、水火凝りて一つの器をなす。
円満に欠けることなくココロの蓋を開き、今、形なき真の火水、初めて形顕す。狗馬(マソ)向かいて影をみる、相(すがた)見の鏡なりマソカガミ。人の善悪を知りアハレム(自ら開き、放ち、睦む)アハレムの時はワ◯にして、かどたたずまろきこと。と心得て接する。
【現代語訳】
命とは、形ある体は必ず限りがあり、形なき魂は限りなし。心というのは水をもって土を延ばし、形を作り、それに火を入れて焼く事で火水が固まり一つの器をなす。
円満に誰かに不満を押し付けるようなことがなく、人々の心の蓋を開き、そして形なき真の火水が初めて形を顕すことになる。
人の善悪を知り、自ら心を開き思いを伝え、心と心を睦あう。和◯をもって平等に正邪に向き合うことを心得て人々に接する。
ト キ オ カ シ ト コ ロ チ マ タ シ
前に向かい搦み、皆天地の火水の躰より生るる氣(イキ) なれども、目前に甚だしくその理(ことわり)を現すものは、草なり。上に秀でるものクロキ也。(火の暉く働きをなすは、火凝りてかたまるの最上なり)動かしむるものは火なり。万物の初めをつかさどる。
動かす、そこに止まる。主上(天皇)天地の眼これすなわち右眼は水にして月をつかさどり、左眼は火にして日をつかさどり、故にマナコはとは、いき凝りて並ぶという。その基は伊奘諾、伊弉冊の二柱の火水與玉へる、一滴のタマより生るる。天皇行玉ふ処は、闇夜にても燎火(かがりび)を挑(か)けし如し。
【現代語訳】
しっかりと物事に向き合い、目前に甚(はなは)だしく天地の理(ことわり)を現し、上に立つものは最上の火の輝きをもち、万物を動かし、はじまりをつかさどる。
万物を動かす者は中心に止まる者、それが天皇となる。天地の眼すなわち右目に水の月をつかさどり、左目に火の日をつかさどる。故に眼とは正中をつかさどる。
その基は伊奘諾、伊弉冊の二柱の火水(カミ)が與み玉となることに由来している一滴のタマより生れたもの。
天皇が行き給う処は、闇夜でも燎火(かがりび)を照らす如く光さす。それは旭(あさひ)の如く。
ワ ツ ラ ヒ ノ ウ シ
国土列なり日の生る印なり。三種の神器の其の中に、印の御珠というも、明らかに国の印なることにして、印の御珠という。宝剣は主上の御珠。神鏡は后宮の御珠。印の御珠は太子の御珠なり。主上、后宮いきを結び玉いて、そのいき御印ということを、御珠と称し奉る。シルシとは、形現れ明らかに定まることをいう。
【現代語訳】
世界に日の昇る象徴なり。
三種の神器の其の中に、印(シルシ)の御珠(ミタマ)というのも、明らかに国の象徴となることにして、印(シルシ)の御珠という。
宝剣は主上の御珠。
神鏡は后宮(こうぐう)の御珠。
印の御珠は太子の御珠なり。
主上、后宮(こうぐう)いきを結び玉いて、そのいき御印ということを、御珠と称し奉(たてまつ)る。象徴とは、物事を明らかに定めることをいう。
あとがき
カタカムナ51首を読み解き、主上(天皇)の成り立ちと象徴の意味が鮮明に理解できた。天皇とはその眼(マナコ)に火垂(ヒダリ)に日、水極(ミギ)に月を合わせ持ち万物の正中をつかさどり、日本国だけではなく世界の平和の象徴として森羅万象を動かし、そこにとどまる者。世界の闇夜に日を照らす象徴。まさに旭日旗は其のことを現している。神世(カミヨ)とは火水與(カミヨ)と書く。
神とは偉大な力の象徴や血統ではなく、火水を與(く)み和(わ)をなすという象徴である。
平和の象徴であり、世界に日を照す象徴である天皇の存在意義をカタカムナでは明らかに示していた。