カタカムナ18首を読み解く
中心図象フトマニ 生命活動の原理
カ ム ア シ キ ネ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ネ・・・火水の靈也。水火の根也、母の靈也、土也、鎮也。
カ ム ・・・搦み渦巻く
ア シ ・・・アシの反しイにして、出る息のタマなり。出る息をつかさどる
キ ネ・・・氣(イキ)の根、森羅万象のすべての物を生する母
解説
搦み渦巻く出る息の氣(イキ) 森羅万象のすべての物を生する母
ア マ タ マ ノ ム カ ヒ ア マ ア メ
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
アマ ・・・アマの反しアなり。 アはオノツカラの反し。
タマノ ・・・連なり円く。ノは語を回り動かして離れさせず。
ム カ ヒ ・・・睦み搦む
ア マ ア メ・・・天と海とを向かうして水が回る
解説
オノツカラ連なり円く睦み搦む、天と海とを向かうして水が回る
オ ホ トノチ
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
大意
オホトノチ ・・・起こる万物の初発を與み息連なる
ツルキの反しチ
解説
生命が活動するために息が循環をはじめる
オ ホ トノへ
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
へ・・・正火の靈也。膨也、隔也、経也、緯也。
オホトノへ ・・・起こる万物の初発を與み脹れ立つ
解説
生命が活動するために息が脹れ立つ
ア マ ク ニ ム カ ヒ
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
マ・・・火中の水の靈也。
潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也、男也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ニ・・・火水の靈也。天地也 、日月也、水火の凝也、丹(あかき)也、非也、従也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
大意
ア マ ・・・オノツカラ
ク ニ ・・・クニの反しキにして、氣なり。 氣(イキ)
ム カ ヒ ・・・睦み搦む
解説
自ずから氣(イキ)睦み搦む
トコ タチ
コ・・・影の火の靈也。
男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
大意
トコタチとは、與み凝り塊り水中に立ち昇る。
18首の解説
カ ム ア シ キ ネ
搦み渦巻く出る息の氣(イキ) 森羅万象のすべての物を生する母
ア マ タ マ ノ ム カ ヒ ア マ ア メ
オノツカラ連なり円く睦み搦む万物の息、天と海とを向かうして水が回る
オ ホ トノチ
生命が活動するために息が循環をはじめる
オ ホ トノへ
生命が活動するために息が脹れ立つ
ア マ ク ニ ム カ ヒ
自ずから氣(イキ)睦み搦む万物の息
トコ タチ
與み凝り塊り水中に立ち昇る。
解説
搦み渦巻く出る氣(イキ)は森羅万象のすべての物を生する母から生まれる。
自然の理の中で循環し 睦み搦む万物の氣(イキ) 天と海とを廻る水のように氣(イキ)も巡り巡る。
生命が生まれる際に氣(イキ)が宿る。
生命が誕生するために氣(イキ)が躰に宿り與合い生命が芽吹く時を迎える。
森羅万象、自然の理の中で循環している氣(イキ)は睦み搦む万物の氣(イキ)である。
與み凝り塊り胎内に生命が立ち昇る。
■魂、靈は氣(イキ)と呼ぶ。氣(イキ)とは呼吸であり、火水(カミ)であり、氣(イキ)はこの世を循環しているありとあらゆる生命の源である。森羅万象の生命の氣(イキ)は形状を変化させ巡り巡っている。生命として生まれくるものには皆氣(イキ)が天から宿されている。身体と氣(イキ)が一つに搦みあい組み合うことで一つの生命体としてこの世に誕生することができる。カタカムナ18首では巡りめく氣(イキ)であり、魂であるものの循環に焦点をあてたウタになっている。