カタカムナ8首を読み解く
中心図象ヤタノカカミ
ウマシタカ
浮き昇る也、動也、生也、暗也。
マ・・・火中の水の靈也。
潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也、男也。
始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
大意
ウ、生也。草木の芽を生すること。ウマル、ウは浮くこと。マは回こと。ルは助言の省け音なり。浮回と云う。万物の胎内の一滴、ふとりふとりて、始めて浮ひ回りて出るを、ウマルと云う。
シ、繁也。シは進むこと。ケは細に差別をなす音にして、本は一粒の籾なれとも、進んでは枝葉果実と細かに分つを、茂ると云う。
タ、多也。オホイと活用(はたら)きて、オは起こること。ホは火也。火を起こしたるは、此タの靈なれは、オホ也。一滴の種子は、少きやうなれとも、開けは天となり、地となる。人及ひ鳥獣草木となる。多きこと、是にすきたるもの無し。
カ、是有(カクアル)也。火の躰は形なし。今、其形なきの躰より、形を現す。
解説
草木の芽が出るように、胎内の一滴、ふとりふとりて、始めて浮ひ回りて出る
本は一粒の籾なれとも、進んでは枝葉人躰を細かに分つようになる
一滴の種子は、少いように見えるが、開けは天となり地となりヒトになってゆく
形なきの躰より、形を現してゆく
カムアシカヒヒコ
カ・・・煇火の靈也。
影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。
五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
シ・・・昇る水の靈也。
始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
カ・・・煇火の靈也。
影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
コ・・・影の火の靈也。
男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
大意
カムとはカラムのラ言の省き也。
アシカヒ、葦芽若末也。芽の柔らかに生える也。ウマシの反イ、アシカヒの反イにして、息なり。
ヒ、空也。穴とはアメ也、◯とありて、天之御中主のめくりの輪をアと云う也。ナは正火の靈也。◯の正中なれは、天之御中主のゝの火也。故に、穴を樋(ヒ)という。空躰たる真の火、万物を興し、動き、はたらきの用の備える故に、是無にして有なり。
コ、処也。與み凝り塊ることにして、外へ移らず凝ること也。
ヒコ、火凝也。
解説
搦み合う芽が柔らかに生え、万物を興し、動き、はたらきの用の備えるために
與み凝り塊ることにして、処を定める。
参照:https://www.visiblebody.com/ja/learn/reproductive/reproductive-process
受精卵は、胚芽になる: 卵着床前と着床中の発達
受精卵が輸卵管から子宮に達するのに約5日かかります。 受精卵が移動すると、受精卵は分裂して、 内細胞塊と外側に保護リングを持つ胚盤胞に発達します。 胚盤胞は子宮の壁に付着して、徐々にそれ自体が子宮内膜に埋め込まれます。 着床の間、その細胞はさらに分化します。 受胎後15日目に、後に胚芽を形成する細胞が胚盤になります。 他の細胞は、支持構造を形成し始めます。 卵黄嚢は、椎間板の片側で、消化管の一部になります。 それが発現するにつれてもう一方の側で、羊膜が液体で満たされ胚芽を囲みます。 他の細胞群は胎盤と臍帯を惹起し、それが栄養分を取り込み、老廃物を除去します
トコロチマタノ
コ・・・影の火の靈也。
男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
ロ・・・濁水の靈也。
大濁の塊也 、ラリルレの四音はこの一音に凝塊也。故にこの四音に代りてなすことある也。
血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
マ・・・火中の水の靈也。
潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也、男也。
回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
大意
トコロ、処也。與み凝り塊ることにして、外へ移らず凝ること也。
チ、年月日時の靈也。トは與むこと。シは水切(シキリ)のこと。天地のいき與みて、水切をなすを、トシと云う。月とは、ツキの反チにして、三十日を月と云。其の三十日を惣(そう)して、つつめて月と云。
マ、回也。メの音の処にて解か如し。めくりめくるのこと、究りの音なり。
タ、縦也。タテとは、タは連なること。テは開くこと。連り開くことを、縦と云。
ノ、如く
解説
與み凝り塊ることにして、処を定め、十月十日をめくりめくりて連り開く如く
トキオカシ
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土也。
オ・・・空中の水の靈也。
起也、貴也、高也、於也。
影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
シ・・・昇る水の靈也。
始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
大意
トキ、トは與むこと、キは氣にして、刻々とイキを与むこと。
オ、於也。於(うへ)ウは浮き昇ること。ヘはふくるること。起こる物は浮ひ、張るる故に、オをウヘと云。
カ、人の息、子孫に伝えて、長き世をへる。形無き父母のいき、形無き天地の息、形現れて、子孫と暉く。
シ、幸也。サは割別(さきわかれ)のこと。イとは、イキはイの反ヒにして、ヒは天を回る日也。万物を割別け、生せしむるを幸いと云。
カシ、暉く火のカの靈起こり、堕て、昇る水のシの靈の水起る。
解説
刻々と火水(イキ)を与み、起こる物は浮ひ、張るる。人の息、子孫に伝えて、長き世をへる。形無き父母のいき、形無き天地の息、形現れて、子孫と暉く。
万物を割別け、生せしむるを幸いと云う。
8首の解説
草木の芽が息吹くように、胎内の一滴、ふとりふとりて、始めて浮いて回り出る
本は一粒の籾なれとも、進んでは枝葉人躰を細部にまで構成するようになる
一滴の種子は、少いように見えるが、開けば天となり地となりヒトになってゆく
形なき躰より、形を現してゆく
搦み合う芽が柔らかに生え、万物を興し、動き、はたらきの用の備えるために
與み凝り塊ることにして、処を定める。
與み凝り塊ることにして、処を定め、十月十日をめくりめくりて連り開くが如く
刻々と火水(イキ)を与み、胎児は羊水の中で、成長してゆく。
人の息、子孫に伝えて、長き世を渡る。
形無き父母の息、形無き天地の息、形現れて、子孫が誕生し暉く。
万物を割別け、生せしむるを幸いと云う。
災い(ワサハイ)とは、ワとは◯也。天より割分れし息を、天に逆ふて、いきを割分ずして、一つにまろがれるをワサハイと云。一粒を万倍にしないのがワサハイと云。一百千を損して、唯一つをとる也。いきを子孫に割分けしない程の災いは無い。逆に一より百千をなすを、幸いと云。