カタカムナ43首を読み解く
中心図象ヤタノカカミ 発生原理
混血 無くしたものと無くならないもの
カム ナカラ ミハカ シナ カタ カケ メクル
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ケ・・・影の火の靈也。差別(けじめ)也 、正也、香也、器也、五穀也、家也、朝より暮に至る義也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ル・・・濁水の靈也。涎也、唾也。
カム ナカラ ・・・日月が旋回を繰り返し時は流れ
ミハカ シナ カタ・・・ミハカ反し、マ。めくりめくさきわけ 別れる火水の心
カケ メクル・・・別れ異なり メクル反しム。息の終わる
解説
日月が旋回を繰り返し時は流れ
めくりめくさきわけ 別れる火水の心 別れ異なり息が終わる
オホ カム ツミ ヨモツ チシキ ノ
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ヨ・・・水火の靈也。与也、女男の契也、淀也、齢也、下知也。
モ・・・火中の水の靈也。潤水也 、舫(もやう)也、塊也、亦(また)也、者也、累(かさなる)也、与也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
オホ カム ツミ・・起きるほのめく 搦み睦む ツミ反しチ。 血
ヨモツ チシキ ノ・・・ヨモツ反しユ。ゆるやか 血が育ち生まれてゆく
解説
ほのめきが起き、搦み睦む混合された血。
ゆるやかに混合された血が育ち生まれてゆく。
イフヤ サカ カム マト マリノ
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
フ・・・正火の靈也。火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
サ・・・昇る水の靈也。割別也、細也、小也、少也、短也、誘也、放也、去也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
リ・・・濁水の靈也。息息(いい)の両也、人也、割別(さきわく)也、涎也、唾也。 ※リの法則・・・逆らわずして、共に循環する。 言霊秘書 p450
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
イフヤ サカ・・・命が千年万年とアヤをくみ さきわかれ搦みあう
カム マト マリノ ・・・搦み睦む 男と女の人々 マリノ反し、モ。かさなる
解説
命が千年万年とアヤをくみ さきわかれ搦みあう
搦み睦む 男と女の人々はかさなる
ツキ タテ フナト ミチ ナカ チハ
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
テ・・・水火の靈也。右左也、掌(たなごころ)也、風也、人也、発也、児の靈也。
フ・・・正火の靈也。火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ツキ タテ フナト・・・続き生まれる多くの人 千年、万年の時が流れは速き
ミチ ナカ チハ・・・貴き血は 流れ別れ チハ反し、タ。 多くなる
解説
続き生まれる多くの人 千年、万年の時が流れは速き
貴き血は 流れ別れ多くなる
タケ ナミハメ ソラ ワケ イフヤ サカ
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
ケ・・・影の火の靈也。差別(けじめ)也 、正也、香也、器也、五穀也、家也、朝より暮に至る義也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ソ・・・火水の靈也。形の無也、遅也、揃也、塩也、白也、底也、背也、始也、山也、磯也、所也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
ワ・・・水火の靈也。国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。
ケ・・・影の火の靈也。差別(けじめ)也 、正也、香也、器也、五穀也、家也、朝より暮に至る義也。
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
フ・・・正火の靈也。火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
サ・・・昇る水の靈也。割別也、細也、小也、少也、短也、誘也、放也、去也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
タケ ナミハメ ・・・種の異なりは火の働きなければ見分けが出来ず、流れの貴きが変わるが花は散るとも根は枯れぬ
ソラ ワケ ・・・ 形なく濁り、自他の差別なく見分けることできず
イフヤ サカ ・・・命が千年万年とアヤをくみ さきわかれ搦みあう
解説
種の異なりは火の働きなければ見分けが出来ず、流れの貴きが変わるが花は散るとも根は枯れぬ
形なく濁り、自他の差別なく見分けることできず
命が千年万年とアヤをくみ さきわかれ搦みあう
43首の解説
解説
カム ナカラ ミハカ シナ カタ カケ メクル
日月が旋回を繰り返し時は流れ
めくりめくさきわけ 別れる火水の心 別れ異なり息が終わる
(現代語訳)
時は流れ・・・めくりめく枝分かれし、派閥をつくり分裂していった火水の心は別れるほどに根源とは異なってゆき消滅した。
オホ カム ツミ ヨモツ チシキ ノ
ほのめきが起き、搦み睦む混合された血。
ゆるやかに混合された血が育ち生まれてゆく。
(現代語訳)
ほのかにはじまった天の人と地の人の間にできた血は、時が経つにつれて緩やかに混ざり合い混血が生まれ育ってゆく。
イフヤ サカ カム マト マリノ
命が千年万年とアヤをくみ さきわかれ搦みあう
搦み睦む 男と女の人々はかさなる
(現代語訳)
命が永い時間アヤを結び、血統はさきわかれてまた搦みあう。搦み睦みあう人々はそれを繰り返していった。
ツキ タテ フナト ミチ ナカ チハ
続き生まれる多くの人 千年、万年の時が流れは速き
貴き血は 流れ別れ多くなる
(現代語訳)
続々と生まれ続ける多くの人々、永き時が過ぎ、天から生まれし貴き血はどんどんと増え、薄くなる。
タケ ナミハメ ソラ ワケ イフヤ サカ
種の異なりは火の働きなければ見分けが出来ず、流れの貴きが変わるが花は散るとも根は枯れぬ
形なく濁り、自他の差別なく見分けることできず
命が千年万年とアヤをくみ さきわかれ搦みあう
(現代語訳)
しだいに天から生まれた人と地から生まれた人との区別はつかなくなり、天から生まれた人々の種族は途絶えようともその根源には天之御中主から受け継いだものはなくならない。
天から生まれし者の姿は変わり、見た目では見分けることができなくなってしまったが、命は千年万年と繋がり続けさきわかれ搦みあってゆく。
あとがき
時は流れ・・・43首を読み解く中で、その内容に戸惑いながらその想念を探った。天から生まれし者とは、国東半島の中心にかつてあった扶桑の木、つまり天之御中主から蒸し生まれた天人を指している。そして地上の木から生まれた人々とは見た目にも差異があったようだ。しかし、火水の教えが火と水に分裂し、時が経つごとにその本質的な取り決めが薄れ忘れられ禁じられていた混血を人々はするようになったということが見えてきた。天人と地人ではかつて血をまじらわせてはいけなかったということがわかる。そして永い時がたち、混血を繰り返す人々は次第に新たな人種として生まれたのだ。それもカタカムナの万物創造の一つである。こうして人は天人と混血を繰り返し、天人の容姿は特徴がなくなってしまったという。果たしてどのような容姿だったのか気になるところだがそこに関しての描写は抽出できなかった。しかし、姿形、そして血、火水の教えは根源の名残を消失してしまったのだが、最後にはそれでも天之御中主から受け継いでいるものはなくなりはしないと結んでいる。