カタカムナ74首を読み解く
中心図象ヤタノカカミ 発生原理
イハトヒラキ
スへ カエシ ヤタ ナホヒ カム ナカラ
ス・・・水中の火の靈也。澄也、洲也、直也、鳥也、穴也、差別也、黒也、文(かざり)なき也、一(すいち)也、住也。
へ・・・正火の靈也。膨也、隔也、経也、緯也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
エ・・・空中の水の靈也。天地の胞衣也、枝也、肢也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(へそ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
スヘ カエシ ヤタ ナホヒ・・・火は水の底に入りて、形を隠して、水ばかり昇りて、きよらかなる スメル ひとり昇り 天地(あめつち)の渾沌とくこもれる一物のゝ、脹れて立つこと、うちの火、外の水に與みて、内の火いよいよ盛んになりて、芽さしをふかんとする。 輝き輝くものを確かに見分け、おぼろなさざることに疑うことならず かの渾沌一滴わかるるに随ふて、衣をきる。万物の長 天の息を回り開いて、万物を割別け、生せしむるを幸という。父母のいきより割分かれるの義より、なすことばなり。 イハの反しヤなり。トヒラの反しタにして、ヤタと云う。それは、天照太神、天岩戸を開かせ給し時のことにて、神灵鏡のごとくに照輝き給うことを現して、ヤタの鏡と云う。 天に位して貴き神令。天の日の発する始め 天之御中主のゝの火、真の火は貌(かたち)見えず
カム ナカラ・・・必ず 心と心を結び列ね 流れは、元祖の教え嫡嫡相続いて切れず、搦み連ねて解き 一は二となり、三四となり、百千に及び 胎内の火、口中の水に與みて、たまをなして降る。
解説
火は水の底に入りて、形を隠して、水ばかり昇りて、きよらかなる スメル ひとり昇り 天地(あめつち)の渾沌とくこもれる一物のゝ、脹れて立つこと、うちの火、外の水に與みて、内の火いよいよ盛んになりて、芽さしをふかんとする。 輝き輝くものを確かに見分け、おぼろなさざることに疑うことならず かの渾沌一滴わかるるに随ふて、衣をきる。万物の長 天の息を回り開いて、万物を割別け、生せしむるを幸という。父母のいきより割分かれるの義より、なすことばなり。 イハの反しヤなり。トヒラの反しタにして、ヤタと云う。それは、天照太神、天岩戸を開かせ給し時のことにて、神灵鏡のごとくに照輝き給うことを現して、ヤタの鏡と云う。 天に位して貴き神令。天の日の発する始め 天之御中主のゝの火、真の火は貌(かたち)見えず。
必ず 心と心を結び列ね 流れは、元祖の教え嫡嫡相続いて切れず、搦み連ねて解き 一は二となり、三四となり、百千に及び 胎内の火、口中の水に與みて、たまをなして降る。
アメノ ウツシ ヨミ タネ ウム
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ヨ・・・水火の靈也。与也、女男の契也、淀也、齢也、下知也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
ネ・・・火水の靈也。水火の根也、母の靈也、土也、鎮也。
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
アメノ ウツシ・・・空中の水を回る めぐるものは必ず正中をなす。水めぐる時は、めぐりの極まりは必ず正中也を浮かび回りて出て 長く列なる 形をなす物は水にして、形なさしむる物は火也。形の始めは、水氣勝りて、火氣盛んならず。故に、すべて春の若草の如く弱し。ついに、大氣盛なるときは、またその形もまた盛んなり。これ、夏草の如く茂る。また、その火氣衰ふれば、形もまた衰えて、秋の草木の如く散り崩れる。即ち、元の水氣に帰る。これ、盛んなるは火、衰えるは水。小児の力の柔弱なるは、火氣小さきが故に、常に冷えるも、全く老いて火氣衰えて寒か如く、老児同じことなり。これ、水より起こりて、水に帰る。始めに終わりを備えるの神秘也。
ヨミ タネ ウム・・・神からの啓示 正中をつかさどり 正しき息の根 今、渾沌の世の中に、水火くみくみて、くみ、みち、あふれ、吹き浮かび、昇らんとし、高美産巣日の神、神産巣日の神、両神合躰の至り、極まり 一つに睦め
解説
空中の水を回る めぐるものは必ず正中をなす。水めぐる時は、めぐりの極まりは必ず正中也を浮かび回りて出て 長く列なる 形をなす物は水にして、形なさしむる物は火也。形の始めは、水氣勝りて、火氣盛んならず。故に、すべて春の若草の如く弱し。ついに、大氣盛なるときは、またその形もまた盛んなり。これ、夏草の如く茂る。また、その火氣衰ふれば、形もまた衰えて、秋の草木の如く散り崩れる。即ち、元の水氣に帰る。これ、盛んなるは火、衰えるは水。小児の力の柔弱なるは、火氣小さきが故に、常に冷えるも、全く老いて火氣衰えて寒か如く、老児同じことなり。これ、水より起こりて、水に帰る。始めに終わりを備えるの神秘也。
神からの啓示 『正中をつかさどり 正しき息の根 今、渾沌の世の中に、水火くみくみて、くみ、みち、あふれ、吹き浮かび、昇らんとし、高美産巣日の神、神産巣日の神、両神合躰の至り、極まり 一つに睦め』
ヤホマリ フナミ ヤマホリ フナミ
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(へそ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
リ・・・濁水の靈也。息息(いい)の両也、人也、割別(さきわく)也、涎也、唾也。 ※リの法則・・・逆らわずして、共に循環する。 言霊秘書 p450
フ・・・正火の靈也。火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(へそ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
リ・・・濁水の靈也。息息(いい)の両也、人也、割別(さきわく)也、涎也、唾也。 ※リの法則・・・逆らわずして、共に循環する。 言霊秘書 p450
フ・・・正火の靈也。火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ヤホマリ フナミ・・・ 水火の両(ふたつ)をつかさどり、弓と矢をつがひし形 天の火を発する始めにほのめき 万物、これより文目(アヤメ)を分つ。葦原豊中津国、このときにあたって、國の國たることになる。 火水の息、逆らわずして、共に循環する形を理と云う。人の行い正しからざる時は、いきの二つの理にかなわざるが故に、慈悲の水のいきばかりにて、知恵の火のいき明らかならぬ故に、愚痴にして妄語を吐き、他の物を盗む等の非業をなす。これ、火の理明らかならざる故也。また、火の氣強くして、水の理なきときには、水の和順なきか故に、慈悲心を損じ、殺生を好み、物を悩ます真意強く、息息の二つ行われず。これを天地の理にかなわずと云う。 いき與み合いて、膨らす 理の上へ覆えば、大きく膨らませ 己が息と、天地の息と、和らき並び與むより、声をだし 火の為に動かされて、水渦巻くなり。
ヤマホリ フナミ・・・心はあやに円火なること和らぎ 水火(イキ)とはすなわち、日月也。右は水にして、眼は月をつかさどり、左の眼は火にして日をつかさどり、天地の眼、人産まるると云うも、眼開かざれば何ぞ目出度(めでたき)ことあらん。 幸福を出し入れするの袋神 火と水と和らき與みて、火水のいきの理をよく行う者 いき與み合いて、膨らす 理の上へ覆えば、大きく膨らませ 己が息と、天地の息と、和らき並び與むより、声をだし 火の為に動かされて、水渦巻くなり。
解説
水火の両(ふたつ)をつかさどり、弓と矢をつがひし形 天の火を発する始めにほのめき 万物、これより文目(アヤメ)を分つ。葦原豊中津国、このときにあたって、國の國たることになる。 火水の息、逆らわずして、共に循環する形を理と云う。人の行い正しからざる時は、いきの二つの理にかなわざるが故に、慈悲の水のいきばかりにて、知恵の火のいき明らかならぬ故に、愚痴にして妄語を吐き、他の物を盗む等の非業をなす。これ、火の理明らかならざる故也。また、火の氣強くして、水の理なきときには、水の和順なきか故に、慈悲心を損じ、殺生を好み、物を悩ます真意強く、息息の二つ行われず。これを天地の理にかなわずと云う。 いき與み合いて、膨らす 理の上へ覆えば、大きく膨らませ 己が息と、天地の息と、和らき並び與むより、声をだし 火の為に動かされて、水渦巻くなり。
心はあやに円火なること和らぎ 水火(イキ)とはすなわち、日月也。右は水にして、眼は月をつかさどり、左の眼は火にして日をつかさどり、天地の眼、人産まるると云うも、眼開かざれば何ぞ目出度(めでたき)ことあらん。 幸福を出し入れするの袋神 火と水と和らき與みて、火水のいきの理をよく行う者 いき與み合いて、膨らす 理の上へ覆えば、大きく膨らませ 己が息と、天地の息と、和らき並び與むより、声をだし 火の為に動かされて、水渦巻くなり。
ウミ フトヨ ヤト カム アマ イキ
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
フ・・・正火の靈也。火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ヨ・・・水火の靈也。与也、女男の契也、淀也、齢也、下知也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ウミ フトヨ ヤト・・・ゝふとりふとりて始めて浮かび回りて出る 貴き 天地の初め、虚空の正中に、ゝの氣(イキ)◯(アメ)の正中にゝ(シルシ)をなして、その御形、天之御中主の御灵なり。己は則天地と父母の合躰なり。一心のゝ(ホチ)は、既に天之御中主神在(います)の宮なり。故に心動いては一火の形をなし、動いては|水の形をなす。動かすはゝにして、動くは吾なり。善悪邪正の別は、一心のゝよりおこる。この御灵の像(カタチ)は、則日月星なり。万物この御灵より発。 父のゝ火、母の◯水に搦結の火水という義なり。ゝ火の◯水び搦結べば、◯水またゝ火を搦結ぶという御名にして、両神(二柱)の水火搦々、父母の水火搦々の御伝えなり。天之御中主、高美産巣日の神、神産巣日の神 カ(彼)の力の是にくみ、又彼と此と與む 水火の両(ふたつ)をつかさどる 人
カム アマ イキ・・・五色の人々の 心と心と結び列ねたる睦み 国土を回り 理(ことわり)は本一なるもの 火水二つ與みかたまされば、形をなす
解説
ゝふとりふとりて始めて浮かび回りて出る 貴き 天地の初め、虚空の正中に、ゝの氣(イキ)◯(アメ)の正中にゝ(シルシ)をなして、その御形、天之御中主の御灵なり。己は則天地と父母の合躰なり。一心のゝ(ホチ)は、既に天之御中主神在(います)の宮なり。故に心動いては一火の形をなし、動いては|水の形をなす。動かすは吾にして、動くはゝなり。善悪邪正の別は、一心のゝよりおこる。この御灵の像(カタチ)は、則日月星なり。万物この御灵より発。 父のゝ火、母の◯水に搦結の火水という義なり。ゝ火の◯水び搦結べば、◯水またゝ火を搦結ぶという御名にして、両神(二柱)の水火搦々、父母の水火搦々の御伝えなり。天之御中主、高美産巣日の神、神産巣日の神 カ(彼)の力の是にくみ、又彼と此と與む 水火の両(ふたつ)をつかさどる 人
五色の人々の 心と心と結び列ねたる睦み 国土を回り 理(ことわり)は本一なるもの 火水二つ與みかたまされば、形をなす
フナ イサキ クニ ヒト アメノ ハム
フ・・・正火の靈也。火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
サ・・・昇る水の靈也。割別也、細也、小也、少也、短也、誘也、放也、去也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ニ・・・火水の靈也。天地也 、日月也、水火の凝也、丹(あかき)也、非也、従也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
フナ イサキ クニ・・・開くべき理を開かさる先にふくむ ワレと一つ並び 出る息を割き分け 御身を現さざる天津神 天の父の火、與む所 地の水は天の火と躰ひとつ也。
ヒト アメノ ハム・・・天之御中主のゝの火 人のここに止まる 目には見えざれども、常に回りて、昇り降りするときは、うちの陽の火和して、水の形をなして降り、器を開き一つに睦む
解説
開くべき理を開かさる先にふくむ ワレと一つ並び 出る息を割き分け 御身を現さざる天津神 天の父の火、與む所 地の水は天の火と躰ひとつ也。
天之御中主のゝの火 人のここに止まる 目には見えざれども、常に回りて、昇り降りするときは、うちの陽の火和して、水の形をなして降り、器を開き一つに睦む
フナ イヤ ハム
フ・・・正火の靈也。火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
フナ イヤ ハム・・・開くべき理を開かさる先にふくむ ワレと一つ並び 理(ことわり)は本一なるもの カ(彼)の力の是にくみ、又彼と此と與む 器を開き一つに睦む
解説
開くべき理を開かさる先にふくむ ワレと一つ並び 理(ことわり)は本一なるもの カ(彼)の力の是にくみ、又彼と此と與む 器を開き一つに睦む
74首の解説
スへ カエシ ヤタ ナホヒ カム ナカラ
火は水の底に入りて、形を隠して、水ばかり昇りて、きよらかなる スメル ひとり昇り 天地(あめつち)の渾沌とくこもれる一物のゝ、脹れて立つこと、うちの火、外の水に與みて、内の火いよいよ盛んになりて、芽さしをふかんとする。 輝き輝くものを確かに見分け、おぼろなさざることに疑うことならず かの渾沌一滴わかるるに随ふて、衣をきる。万物の長 天の息を回り開いて、万物を割別け、生せしむるを幸という。父母のいきより割分かれるの義より、なすことばなり。 イハの反しヤなり。トヒラの反しタにして、ヤタと云う。それは、天照太神、天岩戸を開かせ給し時のことにて、神灵鏡のごとくに照輝き給うことを現して、ヤタの鏡と云う。 天に位して貴き神令。天の日の発する始め 天之御中主のゝの火、真の火は貌(かたち)見えず。
必ず 心と心を結び列ね 流れは、元祖の教え嫡嫡相続いて切れず、搦み連ねて解き 一は二となり、三四となり、百千に及び 胎内の火、口中の水に與みて、たまをなして降る。
アメノ ウツシ ヨミ タネ ウム
空中の水を回る めぐるものは必ず正中をなす。水めぐる時は、めぐりの極まりは必ず正中也を浮かび回りて出て 長く列なる 形をなす物は水にして、形なさしむる物は火也。形の始めは、水氣勝りて、火氣盛んならず。故に、すべて春の若草の如く弱し。ついに、大氣盛なるときは、またその形もまた盛んなり。これ、夏草の如く茂る。また、その火氣衰ふれば、形もまた衰えて、秋の草木の如く散り崩れる。即ち、元の水氣に帰る。これ、盛んなるは火、衰えるは水。小児の力の柔弱なるは、火氣小さきが故に、常に冷えるも、全く老いて火氣衰えて寒か如く、老児同じことなり。これ、水より起こりて、水に帰る。始めに終わりを備えるの神秘也。
神からの啓示 『正中をつかさどり 正しき息の根 今、渾沌の世の中に、水火くみくみて、くみ、みち、あふれ、吹き浮かび、昇らんとし、高美産巣日の神、神産巣日の神、両神合躰の至り、極まり 一つに睦め
ヤホマリ フナミ ヤマホリ フナミ
水火の両(ふたつ)をつかさどり、弓と矢をつがひし形 天の火を発する始めにほのめき 万物、これより文目(アヤメ)を分つ。葦原豊中津国、このときにあたって、國の國たることになる。 火水の息、逆らわずして、共に循環する形を理と云う。人の行い正しからざる時は、いきの二つの理にかなわざるが故に、慈悲の水のいきばかりにて、知恵の火のいき明らかならぬ故に、愚痴にして妄語を吐き、他の物を盗む等の非業をなす。これ、火の理明らかならざる故也。また、火の氣強くして、水の理なきときには、水の和順なきか故に、慈悲心を損じ、殺生を好み、物を悩ます真意強く、息息の二つ行われず。これを天地の理にかなわずと云う。 いき與み合いて、膨らす 理の上へ覆えば、大きく膨らませ 己が息と、天地の息と、和らき並び與むより、声をだし 火の為に動かされて、水渦巻くなり。
心はあやに円火なること和らぎ 水火(イキ)とはすなわち、日月也。右は水にして、眼は月をつかさどり、左の眼は火にして日をつかさどり、天地の眼、人産まるると云うも、眼開かざれば何ぞ目出度(めでたき)ことあらん。 幸福を出し入れするの袋神 火と水と和らき與みて、火水のいきの理をよく行う者 いき與み合いて、膨らす 理の上へ覆えば、大きく膨らませ 己が息と、天地の息と、和らき並び與むより、声をだし 火の為に動かされて、水渦巻くなり。
ウミ フトヨ ヤト カム アマ イキ
ゝふとりふとりて始めて浮かび回りて出る 貴き 天地の初め、虚空の正中に、ゝの氣(イキ)◯(アメ)の正中にゝ(シルシ)をなして、その御形、天之御中主の御灵なり。己は則天地と父母の合躰なり。一心のゝ(ホチ)は、既に天之御中主神在(います)の宮なり。故に心動いては一火の形をなし、動いては|水の形をなす。動かすはゝにして、動くは吾なり。善悪邪正の別は、一心のゝよりおこる。この御灵の像(カタチ)は、則日月星なり。万物この御灵より発。 父のゝ火、母の◯水に搦結の火水という義なり。ゝ火の◯水び搦結べば、◯水またゝ火を搦結ぶという御名にして、両神(二柱)の水火搦々、父母の水火搦々の御伝えなり。天之御中主、高美産巣日の神、神産巣日の神 カ(彼)の力の是にくみ、又彼と此と與む 水火の両(ふたつ)をつかさどる 人
五色の人々の 心と心と結び列ねたる睦み 国土を回り 理(ことわり)は本一なるもの 火水二つ與みかたまされば、形をなす
フナ イサキ クニ ヒト アメノ ハム
開くべき理を開かさる先にふくむ ワレと一つ並び 出る息を割き分け 御身を現さざる天津神 天の父の火、與む所 地の水は天の火と躰ひとつ也。
天之御中主のゝの火 人のここに止まる 目には見えざれども、常に回りて、昇り降りするときは、うちの陽の火和して、水の形をなして降り、器を開き一つに睦む
フナ イヤ ハム
開くべき理を開かさる先にふくむ ワレと一つ並び 理(ことわり)は本一なるもの カ(彼)の力の是にくみ、又彼と此と與む 器を開き一つに睦む
【現代語訳】
天之御中主から脈々と受け継がれている真の火は、汝の魂の奥底に入り、形を隠し、真の火が入ったことで魂は昇り、きよらかなるスメル独り昇る。
現在の世界の渾沌を解き、日を照らす一物のゝ(ホチ)が脹れ立ち
汝の中に入った真の火は、汝の心にくまれ、内なる真の火はいよいよ盛んになり、芽 め のついた部分をさして花開こうとしている。
輝き輝くものを確かに見分け、おぼろげにせずに疑うことなく 世の中の渾沌が一滴をわかり始めるように、進むもののあとからついてゆく、衣を着せる。
万物の長 天の息を回り開いて、万物を割別け、創造してゆくことを幸という。
天地の父母のいきより割分かれた言葉なり。
イハの反しヤなり。トヒラの反しタにして、ヤタと云う。それは、天照太神、天岩戸を開かせ給し時のことにて、神灵鏡のごとくに照輝き給うこと。(岩戸開きを行うこと。)
天に位して貴き神令を降す。
『天の日の発する始め 天之御中主のゝの火、真の火は貌(かたち)見えず。
必ず 心と心を結び列ね 流れは、元祖の教え嫡嫡(ちゃくちゃく)と相続いて切れず、搦み連ねて解き 一は二となり、三四となり、百千に及び 胎内の火、口中の水に與みて、たまをなして降る。』
天に位して空中の水を回る めぐるものは必ず正中をなす。
水めぐる時は、めぐりの極まりは必ず正中を浮かび回りて出て 長く列なる。
形をなす物は人の想いにして、形をつくらせる物は真の火也。
形の始めは、水氣勝りて、火氣盛んならず。(初めは現象化もゆるく、盛んではないが)
それは、すべて春の若草の如く弱く。ついに、大氣盛んになるときは、またその形もまた盛んなり。
これ、夏草の如く茂る。
また、その火氣衰(おとろ)えれば、形もまた衰えて、秋の草木の如く散り崩れる。
即ち、元の水氣に帰る。
これ、盛んなるは火、衰(おとろ)えるは水。
小児の力の柔弱なるは、火氣小さきが故に、常に冷えるも、全く老いて火氣衰えて寒か如く、老児同じことなり。
これ、水より起こりて、水に帰る。始めに終わりを備えるの神秘也。
神からの啓示
『正中をつかさどり 正しき息の根 今、渾沌の世の中に、水火くみくみて、くみ、みち、あふれ、吹き浮かび、昇らんとし、高美産巣日の神、神産巣日の神、両神合躰の至り、極まり 一つに睦め
水火の両(ふたつ)をつかさどり、弓と矢をつがいし形のように 天の火を発する始めにほのめき 万物、これより文目(アヤメ)を分つ。
葦原豊中津国、このときにあたって、國の國たることになる。
火水の息、逆らわずして、共に循環する形を理と云う。
人の行い正しからざる時は、いきの二つの理にかなわざるが故に、慈悲の水のいきばかりにて、知恵の火のいき明らかならぬ故に、愚痴にして妄語を吐き、他の物を盗む等の非業をなす。
これ、火の理明らかならざる故也。
また、火の氣強くして、水の理なきときには、水の和(なごし)順(じゅん)なきが故に、慈悲の心を損じ、殺生を好み、物を悩ます真意強く、息息の二つ行われず。
これを天地の理にかなわずと云う。
いき與み合いて、膨らす 理の上へ覆えば、大きく膨らませ 己が息と、天地の息と、和らき並び與み、声をだし 火の為に動かされて、水渦巻くなり。』
心はあやに円火なること和らぎ 水火(イキ)とはすなわち、日月也。
右は水にして、眼は月をつかさどり、左の眼は火にして日をつかさどり、天地の眼、人産まるると云うも、眼開かざれば何ぞ目出度(めでたき)ことあらん。(火と水をなごし、正中の真の火をもたなければ人は人にあらざる)
幸福を出し入れする袋神 火と水と和らき與みて、火水のいきの理をよく行う者。
いき與み合いて、胸を膨らし理の上へ言葉を覆えば、大きく膨らみ 己が息と、天地の息と、和らき並び與むより、声を轟かせ 火の為に動かされて、人々の心は渦巻くなり。
幾度も幾度も火水の教えを説き、人々の心のゝ(ホチ)がふとりふとりて始めて浮かび回りて出る。
貴き 天地の初め、虚空(こくう)の正中に、ゝの氣(イキ)◯(アメ)の正中にゝ(シルシ)をなして、その御形、天之御中主の御灵なり。
己は則天地と父母の合躰なり。
一心のゝ(ホチ)は、既に天之御中主神在(います)の宮なり。
故に心動いては 一横 火の形をなし、動いては |縦 水の形をなす。
動かすはゝにして、動くは吾なり。
善悪邪正の別は、一心のゝよりおこる。
この御灵の像(カタチ)は、則日月星なり。
万物この御灵より発する。
父のゝ火、母の◯水に搦結の火水という義なり。
ゝ火の◯水搦み結べば、◯水またゝ火を搦結ぶという御名にして、両神(二柱)の水火搦々、父母の水火搦々の御伝えなり。
天之御中主、高美産巣日の神、神産巣日の神 カ(彼)の力の是にくみ、又彼(カ)と此(これ)を與む 水火の両(ふたつ)をつかさどる 人
新たな五色の人々の 心と心と結び列ねたる睦み 国土を回り 理(ことわり)は本は一つなるもの 火水二つ與みかたまされば、形をなす。
開くべき理を開かざる人々までもふくみ ワレと一つ並び 出る息を割き分け 御身を現さざる天津神が 天の父の火と與む所 地の水(人)は天の火(カミ)と躰ひとつ也。
天之御中主のゝの火 人のここに止まる 目には見えざれども、常に回りて、昇り降りするときは、うちの陽の火(魂)と和して、水(ヒト)の形をなして降り、器を開き一つに睦む。
開くべき理を開かざる人々までもふくみ ワレと一つ並び 理(ことわり)は本一なるもの カ(彼)の力の是にくみ、又 彼(カ)と此(コレ)と與む 器を開き一つに睦む。
あとがき
天之御中主から脈々と受け継がれている真の火は、汝の魂の奥底に入り、形を隠し、真の火が入ったことで魂は昇り、きよらかなるスメルは立ち昇る。
現在の世界の渾沌を解き、日を照らす一物のゝ(ホチ)が脹れ立ち
汝の中に入った真の火は、汝の心にくまれ、内なる真の火はいよいよ盛んになり、芽 め のついた部分をさして花開こうとしている。
輝き輝くものを確かに見分け、おぼろげにせずに疑うことなく 世の中の渾沌が一滴をわかり始めるように、進むもののあとからついてゆく、衣を着せる。
万物の長 天の息を回り開いて、万物を割別け、創造してゆくことを幸という。
天地の父母のいきより割分かれた言葉なり。
イハの反しヤなり。トヒラの反しタにして、ヤタと云う。それは、天照太神、天岩戸を開かせ給し時のことにて、神灵鏡のごとくに照輝き給うこと。(岩戸開きを行うこと。)
天に位して貴き神令を降す。
『天の日の発する始め 天之御中主のゝの火、真の火は貌(かたち)見えず。
必ず 心と心を結び列ね 流れは、元祖の教え嫡嫡(ちゃくちゃく)と相続いて切れず、搦み連ねて解き 一は二となり、三四となり、百千に及び 胎内の火、口中の水に與みて、たまをなして降る。』