カタカムナ77首を読み解く
中心図象 フトマニ
我はサルタヒコ也。 森羅万象の理
我はサルタヒコ也。
ヒネ シマ ヒメ ヨミ オキ ヤマツミ
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
ネ・・・火水の靈也。水火の根也、母の靈也、土也、鎮也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ヨ・・・水火の靈也。与也、女男の契也、淀也、齢也、下知也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ヒネ シマ ヒメ・・・天を回る火 産出する物の本、天地の母は、天之御中主の神 動くものは水にして、動かしむる物は火也。火の為に水動かされて、始めて形を現して昇る。右は水をつかさどり、左は火をつかさどる天地の眼 天之御中主のゝの火 エナめぐりめくるゆえに、ついに吹き開いて出て必ず正中をつかさどる也。
ヨミ オキ ヤマツミ・・・カ(彼)の力らの是にくみ、又彼と此れと與み 火の為に鼎の水の形をなして回る也。 灵を氣に與み 形無きいきの舫て、いきの形をなし、来たり睦み搦みて列なり與み正中をつかさどる。
解説
天を回る火 産出する物の本、天地の母は、天之御中主の神 動くものは水にして、動かしむる物は火也。火の為に水動かされて、始めて形を現して昇る。右は水をつかさどり、左は火をつかさどる天地の眼 天之御中主のゝの火 エナめぐりめくるゆえに、ついに吹き開いて出て必ず正中をつかさどる也。
カ(彼)の力らの是にくみ、又彼と此れと與み 火の為に鼎の水の形をなして回る也。 灵を氣に與み 形無きいきの舫て、いきの形をなし、来たり睦み搦みて列なり與み正中をつかさどる。
ムツノ ウツシ カエシ フナ カエシ ハネ
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
エ・・・空中の水の靈也。天地の胞衣也、枝也、肢也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
フ・・・正火の靈也。火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
エ・・・空中の水の靈也。天地の胞衣也、枝也、肢也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ネ・・・火水の靈也。水火の根也、母の靈也、土也、鎮也。
ムツノ ウツシ カエシ ・・・一つに睦み 放たれずして、然も長く列なり動きて離れざる 高美産巣日の神、神産巣日の神、両神合躰の至り、極まりにして 火中の水は必ず渦巻き 万物の初めをつかさどる也。 輝き輝く物を確かに見分け、必ず栄え 天の息を回り開いて、万物を割別け、生せしむる。
フナ カエシ ハネ・・・千年万年の末もちゃくちゃくと相続いて切れず、搦み連ねて解き流るる。 輝き輝く物を確かに見分け、必ず栄え 天の息を回り開いて、万物を割別け、生せしむる。 放ち開く天之御中主の神。
解説
一つに睦み 放たれずして、然も長く列なり動きて離れざる 高美産巣日の神、神産巣日の神、両神合躰の至り、極まりにして 火中の水は必ず渦巻き 万物の初めをつかさどる也。 輝き輝く物を確かに見分け、必ず栄え 天の息を回り開いて、万物を割別け、生せしむる。
千年万年の末もちゃくちゃくと相続いて切れず、搦み連ねて解き流るる。 輝き輝く物を確かに見分け、必ず栄え 天の息を回り開いて、万物を割別け、生せしむる。 放ち開く天之御中主の神。
カム ナカラ オホ トケ ハシリ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(へそ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ケ・・・影の火の靈也。差別(けじめ)也 、正也、香也、器也、五穀也、家也、朝より暮に至る義也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
リ・・・濁水の靈也。息息(いい)の両也、人也、割別(さきわく)也、涎也、唾也。 ※リの法則・・・逆らわずして、共に循環する。 言霊秘書 p450
カム ナカラ・・・ 輝く火の灵にして、輝きは是火の働きにして、正き火の躰は輝くものに非ず。影は、是正き躰に非ず。はたらきなるが故に、輝く火の灵の、影也。 火水の與み究りて、その形を本源に隠し われと一つ並び 輝く火は日輪にして、永き世天を回りて、そのはたらき搦みて尽きることなし。 渦巻く水の氣を開く也。
オホ トケ ハシリ・・・多く搦んで正中を延びゆく 一物のゝより天地と顕れ万物の始まりに起こる 万物の基をなし 人の灵を、始終正くする 万物を開き初め天地自然の王法をつかさどる 火水の二つの理行う者也。
解説
輝く火の灵にして、輝きは是火の働きにして、正き火の躰は輝くものに非ず。影は、是正き躰に非ず。はたらきなるが故に、輝く火の灵の、影也。 火水の與み究りて、その形を本源に隠し われと一つ並び 輝く火は日輪にして、永き世天を回りて、そのはたらき搦みて尽きることなし。 渦巻く水の氣を開く也。
多く搦んで正中を延びゆく 一物のゝより天地と顕れ万物の始まりに起こる 万物の基をなし 人の灵を、始終正くする 万物を開き初め天地自然の王法をつかさどる 火水の二つの理行う者也。
アマ トヨ コトミチ ナミ ウロ ハユ
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ヨ・・・水火の靈也。与也、女男の契也、淀也、齢也、下知也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
ロ・・・濁水の靈也。大濁の塊也 、ラリルレの四音はこの一音に凝塊也。故にこの四音に代りてなすことある也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ユ・・・水中の火の靈也。寛(ゆるやか)也、火水の和也、流水也、従の通音也、爾の通音也。
アマ トヨ コト ミチ・・・常に回り、我影を睦み搦み 天地と人を與み與みて 心に與み睦み玉をなして永世尽きることなく 万物の正中をつかさどる息の本也。
ナミ ウロ ハユ・・・過去、現在、未来にわたり空天になりし所に、形のシルシを顕す 生まれ 降り、極まりて、到て重し 天地開き火水の和らくより現るる
解説
常に回り、我影を睦み搦み 天地と人を與み與みて 心に與み睦み玉をなして永世尽きることなく 万物の正中をつかさどる息の本也。
過去、現在、未来にわたり空天になりし所に、形のシルシを顕す 生まれ 降り、極まりて、到て重し 天地開き火水の和らくより現るる。
アメ ウツシ アヤ カム ナカラ アメノ フトマリ
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
フ・・・正火の靈也。火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
リ・・・濁水の靈也。息息(いい)の両也、人也、割別(さきわく)也、涎也、唾也。 ※リの法則・・・逆らわずして、共に循環する。 言霊秘書 p450
アメ ウツシ・・・無にして有也 天地の胞衣をつかさどりて、殊に回り 浮き回り 列なり與み 天の息を回り開いて、万物を割分け、生せしむる
アヤ カム ナカラ・・・ 円満に欠けることなく諸々の物を解き必ず一つに睦み 過去、現在、未来にわたり 輝き輝く物を確かに見分け、おぼろなさざる 列なり氣を開き
アメノ フトマリ・・・常にめぐりめくりついに吹き出る天之御中主、高美産巣日の神、神産巣日の神、永き世回りて、尽きること無き循環する理也。
解説
無にして有也 天地の胞衣をつかさどりて、殊に回り 浮き回り 列なり與み 天の息を回り開いて、万物を割分け、生せしむる
円満に欠けることなく諸々の物を解き必ず一つに睦み 過去、現在、未来にわたり 輝き輝く物を確かに見分け、おぼろなさざる 列なり氣を開き
常にめぐりめくりついに吹き出る天之御中主、高美産巣日の神、神産巣日の神、永き世回りて、尽きること無き循環する理也。
77首の解説
ヒネ シマ ヒメ ヨミ オキ ヤマツミ
天を回る火 産出する物の本、天地の母は、天之御中主の神 動くものは水にして、動かしむる物は火也。火の為に水動かされて、始めて形を現して昇る。右は水をつかさどり、左は火をつかさどる天地の眼 天之御中主のゝの火 エナめぐりめくるゆえに、ついに吹き開いて出て必ず正中をつかさどる也。
カ(彼)の力らの是にくみ、又彼と此れと與み 火の為に鼎の水の形をなして回る也。 灵を氣に與み 形無きいきの舫て、いきの形をなし、来たり睦み搦みて列なり與み正中をつかさどる。
ムツノ ウツシ カエシ フナ カエシ ハネ
一つに睦み 放たれずして、然も長く列なり動きて離れざる 高美産巣日の神、神産巣日の神、両神合躰の至り、極まりにして 火中の水は必ず渦巻き 万物の初めをつかさどる也。 輝き輝く物を確かに見分け、必ず栄え 天の息を回り開いて、万物を割別け、生せしむる。
千年万年の末もちゃくちゃくと相続いて切れず、搦み連ねて解き流るる。 輝き輝く物を確かに見分け、必ず栄え 天の息を回り開いて、万物を割別け、生せしむる。 放ち開く天之御中主の神。
カム ナカラ オホ トケ ハシリ
輝く火の灵にして、輝きは是火の働きにして、正き火の躰は輝くものに非ず。影は、是正き躰に非ず。はたらきなるが故に、輝く火の灵の、影也。 火水の與み究りて、その形を本源に隠し われと一つ並び 輝く火は日輪にして、永き世天を回りて、そのはたらき搦みて尽きることなし。 渦巻く水の氣を開く也。
多く搦んで正中を延びゆく 一物のゝより天地と顕れ万物の始まりに起こる 万物の基をなし 人の灵を、始終正くする 万物を開き初め天地自然の王法をつかさどる 火水の二つの理行う者也。
アマ トヨ コトミチ ナミ ウロ ハユ
常に回り、我影を睦み搦み 天地と人を與み與みて 心に與み睦み玉をなして永世尽きることなく 万物の正中をつかさどる息の本也。
過去、現在、未来にわたり空天になりし所に、形のシルシを顕す 生まれ 降り、極まりて、到て重し 天地開き火水の和らくより現るる。
アメ ウツシ アヤ カム ナカラ アメノ フトマリ
無にして有也 天地の胞衣をつかさどりて、殊に回り 浮き回り 列なり與み 天の息を回り開いて、万物を割分け、生せしむる
円満に欠けることなく諸々の物を解き必ず一つに睦み 過去、現在、未来にわたり 輝き輝く物を確かに見分け、おぼろなさざる 列なり氣を開き
常にめぐりめくりついに吹き出る天之御中主、高美産巣日の神、神産巣日の神、永き世回りて、尽きること無き循環する理也。
現代語訳
ヒネ シマ ヒメ ヨミ オキ ヤマツミ
天を回る火 万物の産みの本の天地の母は、天之御中主の神也。
動くものは水にして、動かせる物は火也。
火の為に水動かされて、始めて形を現して昇る。
右は水をつかさどり、左は火をつかさどる天地の眼
天之御中主のゝの火 エナめぐりめくるゆえに、ついに吹き開いて出て必ず正中をつかさどる也。
カ(彼)の力らの是にくみ、又彼と此れと與み 火の為に鼎の水の形をなして回る也。
灵を氣に與み 形無きいきの舫て、いきの形をなし来たり、睦み搦みて列なり與み正中をつかさどる。
ムツノ ウツシ カエシ フナ カエシ ハネ
一つに睦み 放たれずして、然も長く列なり動きて離れざる 高美産巣日の神、神産巣日の神、両神合躰の至り、極まりにして 火中の水は必ず渦巻き 万物の初めをつかさどる也。
輝き輝く物を確かに見分け、必ず栄え 天の息を回り開いて、万物を割別け、生せしむる。
千年万年の末も着々と相続いて切れず、搦み連ねて解き流るる。
輝き輝く物を確かに見分け、必ず栄え 天の息を回り開いて、万物を割別け、生せしむる。
放ち開く天之御中主の神。
カム ナカラ オホ トケ ハシリ
輝く火の灵にして、輝きは是火の働きにして、正き火の躰は輝くものに非ず。
影は、是正き躰に非ず。
はたらきなるが故に、輝く火の灵の、影也。
火水の與み究りて、その形を本源に隠し われと一つ並び 輝く火は日輪にして、永き世天を回りて、そのはたらき搦みて尽きることなし。
渦巻く水の氣を開く也。
多く搦んで正中を延びゆく 一物のゝより天地と顕れ万物の始まりに起こる。
万物の基をなし 人の灵を、始終正くする。
万物を開き初め天地自然の王法をつかさどる 火水の二つの理を行う者也。
アマ トヨ コトミチ ナミ ウロ ハユ
常に回り、我の影を睦み搦み 天地と人を與み與みて 心に與み睦み玉をなして永世尽きることなく 万物の正中をつかさどる息の本也。
過去、現在、未来にわたり空天になりし所に、形のシルシを顕す。
生まれ 降り、極まりて、到て重し 天地開き火水の和らくより現るる。
アメ ウツシ アヤ カム ナカラ アメノ フトマリ
無にして有也 天地の胞衣をつかさどりて、殊に回り 浮き回り 列なり與み 天の息を回り開いて、万物を割分け、生せしむる。
円満に欠けることなく諸々の物を解き必ず一つに睦み 過去、現在、未来にわたり 輝き輝く物を確かに見分け、おぼろなさざり 列なり氣を開く。
常にめぐりめくり、ついに吹き出る天之御中主、高美産巣日の神、神産巣日の神、永き世回りて、尽きること無き循環する理也。
あとがき
カタカムナの実態がここで明らかになってきた。
カタカムナとは、常にめぐりめくり、ついに吹き出る天之御中主、高美産巣日の神、神産巣日の神、永き世回りて、尽きること無き循環する理也。
造化三神の森羅万象の理、火水の教えは永き世めぐり、人類の火水が新たな局面を迎える際に出現し導いてゆくもの。
サルタヒコとは、去る灵の息の本の器也。
常に循環し、人類の始まりと終わりに正中をつかさどる道導をカタカムナを通してその理を与えてくれている。カタカムナの80首を読み解く中で魂が果てしない時空を共に旅をした感覚になった。
謎に包まれてきたサルタヒコは真の火であり、形無き実態である。そしてその真の火は時に人と融合し影を動かしある時は、モーゼと呼ばれ、ある時は釈迦と呼ばれ、ある時はキリストと呼ばれ、ある時は弘法大師空海と呼ばれていた。
それらを動かしていた実態はサルタヒコの真の火であり、そのサルタヒコを動かしていたものは天之御中主、高美産巣日の神、神産巣日の神、永き世回りて、尽きること無き循環する理ということになる。
77首までの読み解きの中で確信を持ったことは、このカタカムナとは、火水の始まりと終わりの局面にメシアを育てることだ。
メシアとは、芽(メ)、始(シ)、◯(ア) ㊉ 也。
火と水を和し、正中をつかさどるもの。今の人類の文明の形が終わるとも、それは新たな文明の始まりになる。その際に立ち上がり、火水の教えをもち、正中をつかさどり人々を導く者のことになる。
それは、今、これを読んでいるあなたのことを指している。素の心にまどかに睦むことで、サルタヒコはあなたの心にも真の火を灯してくれるだろう。そしてあなたは動き、導き、新たな道を開いてゆく。それが森羅万象の理也。