カタカムナ44首を読み解く
中心図象ヤタノカカミ 発生原理
鳥に乗り天を自在に飛び回る天の人
カム ナカラ マノ ハス トチノ トキ オカシ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ス・・・水中の火の靈也。澄也、洲也、直也、鳥也、穴也、差別也、黒也、文(かざり)なき也、一(すいち)也、住也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
カム ナカラ ・・・日月が旋回を繰り返し時は流れ
マノ ハス トチノ・・・めぐり回る 開き澄み渡る 飛ぶ鳥
トキ オカシ・・・與み生まれる オカシ反し、イ。 命
解説
日月が旋回を繰り返し時は流れ
広く開き澄み渡る 飛ぶ鳥 與み生まれる 命
ワツ ラヒノ ウシ カサネ ツミ
ワ・・・水火の靈也。国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
サ・・・昇る水の靈也。割別也、細也、小也、少也、短也、誘也、放也、去也。
ネ・・・火水の靈也。水火の根也、母の靈也、土也、鎮也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ワツ ラヒノ ウシ・・国土列なる 降りる 天を回る火は 生まれ育つ
カサネ ツミ・・・搦みさきわける天之御中主の靈は ツミ反し、チ。草(天地も、元は氣より開て、万物をなす。すべては草木のから生まれる。
解説
国土列なる 降りる 天を回る火は 生まれ育つ
搦みさきわける天之御中主の靈は草であり天地も、元は氣より開て、万物をなす。すべては草木のから生まれる。
メクル マノ チマタ ムスヒ ヌヒ
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ル・・・濁水の靈也。涎也、唾也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ス・・・水中の火の靈也。澄也、洲也、直也、鳥也、穴也、差別也、黒也、文(かざり)なき也、一(すいち)也、住也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
ヌ・・・火水の靈也。黒也、暗也、終也、潤也、緯(ぬき)也、出入の息の間に位する◯也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
メクル マノ・・・メクル反し、ム。 空 広くめぐり回る
チマタ ムスヒ ヌシ ・・・鳥はかたまることなく広く広がる 空の鳥が天をめぐる
解説
群がり與み 広くめぐり回る
鳥はかたまることなく広く広がる 空の鳥が天をめぐる
カタ カムナ アキ クヒノ ウシ ムカヒ マリ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
リ・・・濁水の靈也。息息(いい)の両也、人也、割別(さきわく)也、涎也、唾也。 ※リの法則・・・逆らわずして、共に循環する。 言霊秘書 p450
カタ カムナ・・・カタカムナとは、火昇りて天地と開け、万物(世界)へ広がる 上空を流れる
アキ クヒノ ウシ・・・天からきたり クヒノ反し、コ。人 生まれ始めた
ムカヒ マリ・・・空を高い 天をめぐる火 めくりめぐる人
解説
カタカムナとは、火昇りて天地と開け、万物(世界)へ広がる 上空を流れる
天からきたり 氣降り 天をめぐる火 生まれ始めた
空を高い 天をめぐる火 めくりめぐる人
タマ オキ サカル オキ ナキサ ヒコ
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
サ・・・昇る水の靈也。割別也、細也、小也、少也、短也、誘也、放也、去也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ル・・・濁水の靈也。涎也、唾也。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
サ・・・昇る水の靈也。割別也、細也、小也、少也、短也、誘也、放也、去也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
タマ オキ サカル ・・・天地と開け、万物と広がりまわる 高く遠き彼方にありて見えぬ人も、ここに付近顕るる ひらき散る陽の昇るすがた 降りる
オキ ナキサ ヒコ ・・・ 天地と開け、万物と広がりまわる 高く遠き彼方にありて見えぬ人も、ここに付近顕るる 流れ来てさきわける 日の人
解説
天地と開け、万物と広がりまわる 高く遠き彼方にありて見えぬ人も、ここに付近顕るる ひらき散る陽の昇るすがた 降りる
天地と開け、万物と広がりまわる 高く遠き彼方にありて見えぬ人も、ここに付近顕るる 流れ来てさきわける 天を回る火の人
44首の解説
解説
カム ナカラ マノ ハス トチノ トキ オカシ
日月が旋回を繰り返し時は流れ
広く開き澄み渡る 飛ぶ鳥 與み生まれる 命
(現代語訳)
時は流れ・・・ 空を自在に飛びまわる鳥の命が與み生まれた
ワツ ラヒノ ウシ カサネ ツミ
国土列なる 降りる 天を回る火は 生まれ育つ
搦みさきわける天之御中主の靈は草であり天地も、元は氣より開て、万物をなす。すべては草木のから生まれる。
(現代語訳)
広い国土に降り立つために、天を自在に飛び回る火(新たな力)は生まれ育つ
メクル マノ チマタ ムスヒ ヌヒ
空を広くめぐり回る鳥はかたまることなく広く広がる 空の鳥が天をめぐる
(現代語訳)
空を移動し広くめぐることのできる鳥は、世界中に広がってゆく。空の鳥で天を巡る。
カタ カムナ アキ クヒノ ウシ ムカヒ マリ
カタカムナとは、火昇りて天地と開け、万物(世界)へ広がる 上空を流れる
天からきたり すべての人 生まれ始めた
空高い 天をめぐる火 めくりめぐる人
(現代語訳)
カタカムナ。。。『火昇りて天地と開け、万物(世界)へ広がる 上空を流れる』天からきたというすべての人はこうして生まれた。はるか上空を駆け巡る技術の火 自在に世界をめぐる人。
タマ オキ サカル オキ ナキサ ヒコ
天地と開け、万物と広がりまわる 高く遠き彼方にありて見えぬ人も、ここに付近顕るる ひらき散る陽の昇るすがた 降りる
天地と開け、万物と広がりまわる 高く遠き彼方にありて見えぬ人も、ここに付近顕るる 流れ来てさきわける 天を回る火の人
(現代語訳)
天も地も自在に行き来でき、世界中に広がり巡航できる、どんなに遠くの彼方でもどこへでも出現できる。太陽が昇るが如くその姿、はるか遠くでも降臨する。
自在に行き来でき、世界中に広がり巡航できる、どんなに遠くの彼方でもどこへでも出現できる。世界を飛び回り火水の教えを伝える天を回る火の人
あとがき
カタカムナ44首では、天を自在に飛び回る天の人のことについて歌っている。43首からシーンが変わり天から降り立つ人に視点が切り替わっている。この首を読み解く中で、言霊の色がガラッと変わっていくのを感じながら読み解いていった。最初の『トチノ』をどのように読み解くのかで物語は大きく変わる分岐点になった。通常なら『トチノ』は(與む、剣、血、息のもと、五穀)などで読み解いていたがここでは飛ぶ鳥と読み解いた。そのことでカタカムナの言霊の読み解きがその後すべて綺麗につながっていったのだ。まさか、カタカムナで鳥に乗って天人が巡航していた話が出てくるとは実に驚いた。ウガヤフキアエズのウエツフミでもかつて天孫族は巨大な鳥に乗って移動していたと記されており、国東のペトログリフの磐座の形も鳥の頭を造形していたので、ここでその記述が得られたことでより古代の移動手段に確信が持てるようになったのである。