カタカムナ35首を読み解く
中心図象ヤタノカカミ 発生原理
カム ナカラ オホト ヒワケ ノ カタ カムナ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
ワ・・・水火の靈也。国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。
ケ・・・影の火の靈也。差別(けじめ)也 、正也、香也、器也、五穀也、家也、朝より暮に至る義也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カム ナカラ ・・・搦み睦む 和き睦むものは、流れる
オホト ヒワケ ノ・・・多く搦んで正中を延びゆき朝日の正に昇るときの境界線は
カタカムナ ・・・搦む靈(タマ)が搦み渦巻き和らき並ぶ。
解説
搦み睦む 和き睦むものは、流れる、幾重にも搦んで正中を延びゆき朝日の正に昇るときの境界線をカタカムナという
イハ ツチ ヒコ イハス ヒメ ツミ
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ス・・・水中の火の靈也。澄也、洲也、直也、鳥也、穴也、差別也、黒也、文(かざり)なき也、一(すいち)也、住也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
イハ ツチ ヒコ・・・命が開き、息列なる(国を和平する)、国家安全に治るは、上下の和平にあり。その和平せしむるもとは、男の剣と女の鏡を用い諸々の人の契りなり。
イハツ・・・反し、ウ。道に暗き、理に暗き、学に暗きというも君臣父子の文(アヤ)わからず、何も知らずに、主を主とも思わず、父兄を父兄とも思わず、君臣父子夫婦兄弟明友の文(アヤ)わからぬ暗き。
ヒメ・・・火水(カミ)の教え、水穂の国、布斗麻邇(フトマニ)、皆かくのごとし、ついに吹き開いて出る。
ツチ・・・国を和平する
解説
命が開き、息列なる(国を和平する)、国家安全に治るは、上下の和平にあり。その和平せしむるもとは、男の剣と女の鏡を用い諸々の人の契りなり。
道に暗き、理に暗き、学に暗きというも君臣父子の文(アヤ)わからず、何も知らずに、主を主とも思わず、父兄を父兄とも思わず、君臣父子夫婦兄弟明友の文(アヤ)わからぬ暗き。
火水(カミ)の教え、水穂の国、布斗麻邇(フトマニ)、皆かくのごとし、ついに吹き開いて出て、国を和平する。
アメノ フキヲ ノ オホヤ ヒコ
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
フ・・・正火の靈也。火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ヲ・・・水火の靈也。縦也、賤也、男也、終也、折也、居也、小也、少也、苧也、低也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
アメノ フキヲ ノ・・・自ずからついに吹き開いて出る、渾沌たることに一物のゝ(ホチ)より顕れ、ものを産出する。
オホヤ ヒコ ・・・文(アヤ)がほのめきおき、男の剣と女の鏡を用い諸々の人の契りなり。
解説
自ずからついに吹き開いて出る、渾沌たることに一物のゝ(ホチ)より顕れ、ものを産出する。
文(アヤ)がほのめきおき、男の剣と女の鏡を用い諸々の人の契りなり。
オシヲ オホ トチ カサネ
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ヲ・・・水火の靈也。縦也、賤也、男也、終也、折也、居也、小也、少也、苧也、低也。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
サ・・・昇る水の靈也。割別也、細也、小也、少也、短也、誘也、放也、去也。
ネ・・・火水の靈也。水火の根也、母の靈也、土也、鎮也。
オシヲ・・・天に位して起こるもの(貴き)左大臣、左大将、左少弁等は、命令をつかさどるの官にして、右大臣、右大将、右少弁より重し。国の乱れたるを、よきあしきをさきわくるを、ヲサムと云う。さきわけることを司どる人をヲサと云う。
オホ・・・天地万物の初発に起こる
トチ・・・国家安全に治めるは、上下の和平にあり。その和平せしむるの本は、諸々の人の契りなり。
カサネ・・・正邪をただし、分つ故に、正すなり。ものの邪正を分け、ただして、邪魔を捨て、正しき行いを知る。
解説
天に位して起こるもの(貴き)左大臣、左大将、左少弁等は、命令をつかさどるの官にして、右大臣、右大将、右少弁より重し。国の乱れたるを、よきあしきをさきわくるを、ヲサムと云う。さきわけることを司どる人をヲサと云う。
天地万物の初発に起こる
国家安全に治めるは、上下の和平にあり。その和平せしむるの本は、諸々の人の契りなり。
正邪をただし、分つ故に、正すなり。ものの邪正を分け、ただして、邪魔を捨て、正しき行いを知る。
ワタ ヒメ ハヤ アキツ マ ノ ヒコ ヒメ
ワ・・・水火の靈也。国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
コ・・・影の火の靈也。男也、女也、総ての人の靈也、凝也、器也、囲也、処也、細也、香也、小也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ワタ ヒメ・・・国土を正す種、 火水(カミ)の教え、水穂の国、布斗麻邇(フトマニ)、皆かくのごとし、ついに吹き開いて出る。
ハヤ アキツ・・・開き文(アヤ)が生まれる。制定する。
マノ・・・舫う
ヒコ ヒメ・・・男の剣と女の鏡を用い諸々の人の契りなり。火水(カミ)の教え、水穂の国、布斗麻邇(フトマニ)、皆かくのごとし、ついに吹き開いて出る。
解説
国土を正す種、 火水(カミ)の教え、水穂の国、布斗麻邇(フトマニ)、皆かくのごとし、ついに吹き開いて出る。
開き文(アヤ)が生まれる。制定する。與み塊め、男の剣と女の鏡を用い諸々の人の契りなり。火水(カミ)の教え、水穂の国、布斗麻邇(フトマニ)、皆かくのごとし、ついに吹き開いて出る。
35首の解説
カム ナカラ オホト ヒワケ ノ カタ カムナ
搦み睦む 和き睦むものは、流れる、幾重にも搦んで正中を延びゆき朝日の正に昇るときの境界線をカタカムナという
イハ ツチ ヒコ イハス ヒメ ツミ
命が開き、息列なる(国を和平する)、国家安全に治るは、上下の和平にあり。その和平せしむるもとは、男の剣と女の鏡を用い諸々の人の契りなり。
道に暗き、理に暗き、学に暗きというも君臣父子の文(アヤ)わからず、何も知らずに、主を主とも思わず、父兄を父兄とも思わず、君臣父子夫婦兄弟明友の文(アヤ)わからぬ暗き。
火水(カミ)の教え、水穂の国、布斗麻邇(フトマニ)、皆かくのごとし、ついに吹き開いて出て、国を和平する。
アメノ フキヲ ノ オホヤ ヒコ
自ずからついに吹き開いて出る、渾沌たることに一物のゝ(ホチ)より顕れ、ものを産出する。
文(アヤ)がほのめきおき、男の剣と女の鏡を用い諸々の人の契りなり。
オシヲ オホ トチ カサネ
天に位して起こるもの(貴き)左大臣、左大将、左少弁等は、命令をつかさどるの官にして、右大臣、右大将、右少弁より重し。国の乱れたるを、よきあしきをさきわくるを、ヲサムと云う。さきわけることを司どる人をヲサと云う。
天地万物の初発に起こる
国家安全に治めるは、上下の和平にあり。その和平せしむるの本は、諸々の人の契りなり。
正邪をただし、分つ故に、正すなり。ものの邪正を分け、ただして、邪魔を捨て、正しき行いを知る。
ワタ ヒメ ハヤ アキツ マ ノ ヒコ ヒメ
国土を正す種、 火水(カミ)の教え、水穂の国、布斗麻邇(フトマニ)、皆かくのごとし、ついに吹き開いて出る。
開き文(アヤ)が生まれる。制定する。與み塊め、男の剣と女の鏡を用い諸々の人の契りなり。火水(カミ)の教え、水穂の国、布斗麻邇(フトマニ)、皆かくのごとし、ついに吹き開いて出る。
解説
日月が旋回を繰り返し時は流れる。
何度も日月はからみ、正中を延びゆき、夜明けの朝日の昇るとき、その境界線をカタカムナという。
命が開き、国土を和平し、国家安全に治るには、人の上下を定めることが和平となる。
その和平させるものとは、宝剣は主上の徳を象徴し、神鏡は后(きさき)の徳を顕し、諸々の人の約束事が必要となる。
道に暗き、理に暗き、学に暗きというのも、君主とその臣下、父子の社会や世の中の入り組んだ仕組みがわからずに、主を主とも思わず、父兄を父兄とも思わず、君主、臣下、父子、夫婦、兄弟、明友の関係がわからない状態。
火水(カミ)の教え、水穂の国、布斗麻邇(フトマニ)、皆かくのごとし、ついに国土を治める秩序が吹き開いて出て、国土が和平へと導かれる。
自然の秩序に基づいて、制定し人々に定着させるために、渾沌とした暗き状態に教えを示し、国土を治めてゆく。
人々に秩序が認識され、宝剣は主上の徳を象徴し、神鏡は后(きさき)の徳を顕し、諸々の人の契りが定まる。
天から定めた貴き秩序。左大臣、左大将、左少弁等は、命令をつかさどる官にして、右大臣、右大将、右少弁より重い役職になる。
国土の乱れを、良い悪いと分別するを、ヲサムと云う。さきわけることを司どる人をヲサと云う。
天地万物の初発に起こる、国家安全に治めるには、上下の和平を秩序建てることにある。その和平をさせるもとは、諸々の人の契りとなる。
正邪をただし、分つことで正してゆく。ものの邪正を分け、ただし邪魔を捨て、正しき行いを人々が知ること。
国土を正す種は、火水(カミ)の教え、水穂の国、布斗麻邇(フトマニ)、によりついに完成し、人々に認識してもらい定着する。
国土を治める秩序が生まれ制定する。
試行錯誤し固め、宝剣は主上の徳を象徴し、神鏡は后(きさき)の徳を顕し、諸々の人の契りが定まる。
火水(カミ)の教え、水穂の国、布斗麻邇(フトマニ)、によりついに完成し、人々に認識してもらい定着する。
あとがき
人が誕生し、まだ国土に秩序が存在していなかった混沌の時代に国土に和平をもたらすために人に上下の関係、夫婦、兄弟、明友、父子の関係を明らかにし、火水(カミ)の教えを人々に認識してもらい平定していったと云う。まさしく人類に文明の基礎となる教えを広めたと云うことがカタカムナの中から読み取れた。人の秩序を教え広めるためにカタカムナはウタヒとしてまとめられていった経緯がわかる。これは、生命の経緯、社会秩序、そして信仰全てが統一された主からの啓示に他ならない。まさにスサノヲはこの経綸を広めし者と云うことに繋がってくるのではないだろうか。35首でこのような展開になるとは正直思ってもみなかった。
カム ナカラ オホト ヒワケ ノ カタ カムナ
カタカムナとは、人間に秩序をもたらすことまでも内包する万物創造の言葉なのだ。