カタカムナ54首を読み解く
中心図象ヤタノカカミ 発生原理
火と水の氣(イキ)の理
タ マ ル ツ チ イ カ ツ ツ ラ ナ キ
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ル・・・濁水の靈也。涎也、唾也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
タマル ツチ イカ ツツラ ナキ・・・ タマシイは火水二つ與み塊され降り、列なり赤き血潮となる 命搦み 列なり続け 列なり氣をひらく 流れ 無生より現れる生、無形より顕す
解説
タマシイは火水二つ與み塊され降り、列なり赤き血潮となる 命搦み 列なり続け 列なり氣をひらく 流れ 無生より現れる生、無形より顕す
セ カ ツ キ ハ
セ・・・水中の火の靈也。与(くむ)也 、助也、瀬也、背也、偽也、甲也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
セカツキハ・・・異なるものが、一つに力を合わせ輝く火は日輪にして、永き世を回りて、その働き搦みて尽きることなく続き生まれひらく
解説
異なるものが、一つに力を合わせ輝く火は日輪にして、永き世を回りて、その働き搦みて尽きることなく続き生まれひらく
ク ミ ア シ ハ ラ ヤ ク サ ア ヲ ヒ ト
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
シ・・・昇る水の靈也。始也、終也、死也、己也、幸也、司也、育也、石也、出水也、印也、進也、繁也、為限(しきる)也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
ヤ・・・火水の靈也。文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
サ・・・昇る水の靈也。割別也、細也、小也、少也、短也、誘也、放也、去也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
ヲ・・・水火の靈也。縦也、賤也、男也、終也、折也、居也、小也、少也、苧也、低也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
クミアシハラ・・・與む万物の正中 天地開闢の時
ヤクサアヲヒト・・・文(アヤ)を與みさきわける天地を治め 火と水と和らき與みて、火水のいきの理(ことわり)をよくおこなう者を人と云う。備えたる理(ことわり)を行わざるときは、人もひとに非ざる。
解説
與む万物の正中 天地開闢の時
文(アヤ)を與みさきわける天地を治め 火と水と和らき與みて、火水のいきの理(ことわり)をよくおこなう者を人と云う。備えたる理(ことわり)を行わざるときは、人もひとに非ざる。
54首の解説
タ マ ル ツ チ イ カ ツ ツ ラ ナ キ
タマシイは火水二つ與み塊され降り、列なり赤き血潮となる 命搦み 列なり続け 列なり氣をひらく 流れ 無生より現れる生、無形より顕す
セ カ ツ キ ハ
異なるものが、一つに力を合わせ輝く火は日輪にして、永き世を回りて、その働き搦みて尽きることなく続き生まれひらく
ク ミ ア シ ハ ラ ヤ ク サ ア ヲ ヒ ト
與む万物の正中 天地開闢の時
文(アヤ)を與みさきわける天地を治め 火と水と和らき與みて、火水のいきの理(ことわり)をよくおこなう者を人と云う。備えたる理(ことわり)を行わざるときは、人もひとに非ざる。
【現代語訳】
タマシイは火水二つ與み塊まり降るもの、生命へと列なり赤き血潮となる。
命搦み 列なり続け 列なり氣から万物は創造されてゆく。
時の流れと共に、無生より現れる生、形無きものより形を顕す。
異なるものが、一つに力を合わせ輝く火は日輪にして、永き世を回りて、その働き搦みて尽きることなく続き生まれひらく。
森羅万象の理(ことわり)は 天地開闢の時、現象として形になって顕れ、さきわける天地を治め、火(物事に変化を起こす力)と水(物事を現象化させる力)と矛盾を兼ね備え、一つにする。
火(物事に変化を起こす力)と水(物事を現象化させる力)の氣(イキ)の理(ことわり)をよく理解し、実行する者を人と云う。
天地万物が備えたる理(ことわり)を行わざるときは、人もひとに非ざる。
あとがき
カタカムナとは天地万物にさまざまな創造を発生させる原理である。そして創造された種は千差万別に割き分けてゆく。
その変化の中であっても万物創造の原理、森羅万象の理(ことわり)をよく理解し、実行していくものを万物の霊長である人と呼ぶ。人の形をしている生命を人とは呼ばないのである。
人がこの理を忘れてしまった時、人は人に非る者となるということだ。人は火水(カミ)の移写であり、カタカムナである。
この時代この時に火水の教えが再び世に顕現したということは、人が人に戻るために与えられた種である。
この種を受け取って人に成る人と、人非る者への分岐点に差し掛かったのだろう。この言葉を受け取って人類はどう変化を起こすのか、また朽ち果ててゆくのか、それもまたカタカムナであり、森羅万象の循環の一部なのだ。
人は全ておのずから選択でき、創造してゆく力を兼ね備えている。その理を理解し使ってこそ人と成る。