カタカムナ11首を読み解く
中心図象 フトマニ 生命活動の表徴
イハ フトヤ
出息也、命也。
火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
文(あや)也、和也、沼也、家也、否也、水火の両を宰る也、反(うらはら)の義をなす也。
大意
イハ・・・息を発する。 フトヤ・・・いよいよ火水の二つ與合って、息を吹き、別れんとすること。やとは自ずからと云う也。
解説
息を発し、いよいよ自ずから火水の二つ與合って、息を吹き、別れんとする
ネ イキ ツチ ノ ワ
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土
ノ・・・水の靈也。
回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ワ・・・水火の靈也。
国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。
大意
ネ・・・五躰成就の息の根定まり
イキ・・・出る息生まれ
ツチ・・・土は万物を生する
ノ・・・割分くる
ワ・・・万物の形を宰る
解説
五躰成就の息の根定まり、出る息生まれ土は万物を生し、割分け万物の形を宰る
カタ カムナ
カ・・・煇火の靈也。
影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
カ・・・煇火の靈也。
影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。
無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。
大意
搦む靈(タマ)搦み渦巻き與みあう
アマ ノ ヒト タマ
マ・・・火中の水の靈也。
潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ノ・・・水の靈也。
回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
マ・・・火中の水の靈也。
潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
大意
アマ・・・常にめぐる天
ノ・・・廻る水
ヒト・・・ヒとは火也。トは與む也。則、火氣中に與て生まれる。
タマ・・・靈(たま)
解説
森羅万象回り廻るヒトの魂
カミ サキ サトリ
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
リ・・・濁水の靈也。
息息(いい)の両也、人也、割別(さきわく)也、涎也、唾也。 ※リの法則・・・逆らわずして、共に循環する。 言霊秘書 p450
大意
カミ・・・カ、搦み ミ、真の火の為に動かされて、水はたらきなして、月となり、虫となり、五穀となる。火の為に鼎(かなえ)の水の形をなして回るが故に、ミの音渦巻く也。
サキ・・・サ、割別(さきわかれ)る キ、形をなすもの皆天地の火水の躰より生まれるイキ
サトリ・・・ 進み極めれば割別(さきわかれ)るものを解く、物の節の割別(さきわかれ)る
解説
搦み渦巻き割別(さきわかれ)る皆天地の火水の躰より生まれるイキ進み極めれば割別(さきわかれ)るものを解く、物の節の割別(さきわかれ)る
転載:https://www.visiblebody.com/ja/learn/reproductive/reproductive-process
妊娠の10週目から、臍帯によって供給される栄養豊富な血液に支えられ子宮の内部で胎児が成長します。 胎盤は酸素と栄養分を胎児に提供し、胎児血液から老廃物を除去します。 骨、筋肉、皮膚、および結合組織が形成されます。 身体系が発達します。 四肢と顔の特徴が、形をなしてきます。 36週目(通常)ごろ、分娩過程が始まります。 第一期(拡張期)には、ホルモン類が子宮壁の下方への収縮を促進します。 収縮によって、子宮の下端で、胎児の頭部が子宮頚部に対して押しつけられます。 子宮頚部が拡大します。 第二期(娩出期)には、強力な収縮によって、頭部と身体の残りの部分が拡張した子宮頚部を通って、膣と陰門を通り外に押し出されます。 乳児が生まれます。 さらに収縮し、胎盤を排出し胎盤期が終了します。
ニナ タマ ノ ワケ ツミ
ニ・・・火水の靈也。
天地也 、日月也、水火の凝也、丹(あかき)也、非也、従也。
ナ・・・火水の靈也。
和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
マ・・・火中の水の靈也。
潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
ノ・・・水の靈也。
回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ワ・・・水火の靈也。
国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。
ケ・・・影の火の靈也。
差別(けじめ)也 、正也、香也、器也、五穀也、家也、朝より暮に至る義也。
ツ・・・火中の水の靈也。
渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
大意
ニナ・・・水火の凝り、並び、搦み、下り、流れる
タマ・・・水火連なり、円にまろがる。
ノ・・・廻る水
ワケ・・・万物の形を宰る、一つのコリより万倍とめぐる
ツミ・・・渦巻きつらなり、草木の芽を含み、生まれるときに、水氣のこりつつく故なり。
解説
父母と天地の凝りである胎児が流れ降りてくる。廻る魂は一つの躰と魂として搦み、万倍へと広がる。渦巻くように誕生の瞬間を迎える。
イキ コト マリ ノ
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
マ・・・火中の水の靈也。
潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
リ・・・濁水の靈也。
息息(いい)の両也、人也、割別(さきわく)也、涎也、唾也。
※リの法則・・・逆らわずして、共に循環する。 言霊秘書 p450
ノ・・・水の靈也。
回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
大意
イキ・・・命の誕生の息
コト・・・凝り與む
マリ・・・円(まどか)に吐く息、吸う息が循環し
ノ・・・めぐる
命の誕生は息の仕組みが出来上がり、吐く息、吸う息が円滑に循環し繰り返される
ワケ ヨミ
ワ・・・水火の靈也。
国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。
ヨ・・・水火の靈也。与也、女男の契也、淀也、齢也、下知也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
大意
ワケ・・・万物の形を宰る、一つのコリより万倍とめぐる
ヨミ・・・與み與みて睦み生命の芽が生まれる時、水と共に流れ出る。
ヒトとしての形が形成され、一つの命より万倍へと回り広がる。
與み與みて睦み生命の芽が生まれる時、水と共に流れ出る。
11首の解説
息を発し、いよいよ自ずから火水の二つ與合って、息を吹き、別れんとする
五躰成就の息の根定まり、出る息生まれ土は万物を生し、割分け万物の形を宰る
搦む靈(タマ)搦み渦巻き與みあう
森羅万象回り廻るヒトの魂
搦み渦巻き割別(さきわかれ)る皆天地の火水の躰より生まれるイキ進み極めれば割別(さきわかれ)るものを解く、物の節の割別(さきわかれ)る
父母と天地の凝りである胎児が流れ降りてくる。廻る魂は一つの躰と魂として搦み、万倍へと広がる。渦巻くように誕生の瞬間を迎える。
命の誕生は息の仕組みが出来上がり、吐く息、吸う息が円滑に循環し繰り返される
與み與みて睦み生命の芽が生まれる時、水と共に流れ出る。
胎児は出生に備えて,何か月も前か ら子宮内で呼吸様運動を行っている。胎児の気管,気管支や肺胞は肺水 (羊水+肺胞液)で満たされており, 水びたしになっている。
経腟分娩では,狭い産道を通るとき, 胎児の胸郭は圧迫され,それまで気道 を満たしていた肺水が半分程度しぼり 出される。この瞬間を『息を吹き、別れんとする五躰成就の息の根定まり』と云う言靈の表現になっている。
一般的には、胎児は呼吸を吸うことから始まるとされているが、カタカムナでは最初に息を吹くことから始まる。
これは、肺水をしぼり出すことを示していると考えられる。
母胎の中でヒトの生命が凝り與み形成され、巡り廻る魂と躰が搦み合体し、ヒトの誕生になる。
新たに誕生した生命は、その後も巡りめくつながり万倍の生命へと繋がっていく。一つの生命が誕生した瞬間に其の命がこれから万倍の命へと繋がることを現しているカタカムナウタヒは、生命の一粒万倍の軌跡を知らしめしている。
生命の誕生、そして生命活動とは呼吸から始まり、吐く息、吸う息が円滑に循環し繰り広げられる。
父母の躰、天地の魂、出る息吸う息が與み睦み、生命の芽が誕生する時、卵膜が破れて羊水が体の外へ流れる破水と共に胎児は流れ出てくる。