カタカムナ28首を読み解く
中心図象ヤタノカカミ 発生原理
言靈は万物を現象化させる
イ キ ノ ヒ ト ツ ネ
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ネ・・・火水の靈也。水火の根也、母の靈也、土也、鎮也。
イキノヒトツネ ・・・形無し、天地のイキより形顕せる氣なり。出入りの息の本は與み列なり枝葉花菓の本
解説
カタチなきからカタチ顕せる氣の出入りの本(天之御中主)が発(ひらく)
イ ク ク ヒ ノ ツ チ
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
イククヒノツチ・・・息與み與む火列なるゝ(ホチ)にして火なり。
解説
出る息に氣(イキ)を降ろし與みかためると万物を興し、動かし、働きが放たれ天地の氣(イキ)、搦みマワリて、うき動く。
カ ク ナ ツ チ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
カクナツチ ・・・搦み與み並ぶ列なる火
解説
搦み與み並ぶ列なる火
イ ハ サク ネ サク
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
サ・・・昇る水の靈也。割別也、細也、小也、少也、短也、誘也、放也、去也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ネ・・・火水の靈也。水火の根也、母の靈也、土也、鎮也。
サ・・・昇る水の靈也。割別也、細也、小也、少也、短也、誘也、放也、去也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
イハサクネサク・・・出る息がひらきサクの反しサにて割別れ万物を生む誘う働きをなす
解説
出る息がひらき割別れ万物を生みだすことを誘う働きをなす
イ ハ ツ ツ ヌ ヲ
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ヌ・・・火水の靈也。黒也、暗也、終也、潤也、緯(ぬき)也、出入の息の間に位する◯也。
ヲ・・・水火の靈也。縦也、賤也、男也、終也、折也、居也、小也、少也、苧也、低也。
イハツツヌヲ・・・出る息をひらき渦巻き列なり緯(ぬき)縦に與み舫い、息を文(アヤ)に與む
解説
出る息をひらき渦巻き列なり緯(ぬき)縦に與み舫い、息を文(アヤ)に與む
28首の解説
イ キ ノ ヒ ト ツ ネ
カタチなきからカタチ顕せる氣の出入りの本(天之御中主)が発(ひらく)
イ ク ク ヒ ノ ツ チ
出る息に氣(イキ)を降ろし與みかためると万物を興し、動かし、働きが放たれ天地の氣(イキ)、搦みマワリて、うき動く。
カ ク ナ ツ チ
搦み與み並び流れるように降り、搦みマワリて、うき動く。
イ ハ サク ネ サク
出る息がひらき割別れ万物を生みだすことを誘う働きをなす
イ ハ ツ ツ ヌ ヲ
出る息をひらき渦巻き列なり緯(ぬき)縦に與み舫い、息を文(アヤ)に與む
解説
ヒトの想念から現象化を起こすには氣(イキ)の出入りの本(天之御中主)を発(ひらく)ことが必要である。
出る息に氣(イキ)を降ろし與みかためることで、万物を興し、動かす働きが放たれて天地の氣(イキ)が搦みめぐりめぐりて現象化へと動き出す。
言葉が天地と搦み與み並ぶとその流れは嫡々(ちゃくちゃく)と搦み連ねめぐり回り現象化を起こす。
出る息がひらき割別れ万物を生みだす呼水となる働きをなす。
息の本をひらき渦巻き列なり緯(ぬき)縦に與み舫い、息を文(アヤ)に與む。
カタカムナ28首では、ヒトの発する言靈に天地の氣(イキ)を吐く息に搦み、息の根であるヘソをひらくことで、言葉は万物を現象化させる呼水となるという事をうたっている。其の言葉は真の素直な心、すなわち命の源から発することでゆっくりと現象化を起こしてゆくとある。言葉は神であるという事を裏付ける言靈の究極奥義ではないだろうか。言葉は意思の疎通の道具ではなく、ヒトが万物の創造主になりうる大いなる力ということが理解できる。