カタカムナ36首を読み解く
中心図象ヤタノカカミ 発生原理
カタカムナ36首 人の愚かさ
カム ナカラ オホ ワタ ツミ カハ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
ワ・・・水火の靈也。国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ハ・・・正火の靈也。地の方(けた)を宰る也、端也、角也、実也、初也、発也、出入息の両を宰る也、土也、髪也、広也、ワに唱うる時は◯の心をなす也。
カム ナカラ ・・・搦み睦む 和き睦むものは、流れる
オホ ワタ・・・万物のはじめに起こり形をなす
ツミ カハ ・・・ツミ反し、チ 宝剣、主上の徳。カハ反し、カ 百丈(ひゃくじょう:300メートル)の殿舎(でんしゃ:御殿。やかた。)も一時に滅す。
解説
搦み睦む 和き睦むものは、流れ、万物のはじめに起こり形をなす。宝剣、主上の徳は権力になり百丈(ひゃくじょう:300メートル)の殿舎(でんしゃ:御殿。やかた。)も一時に滅す。
ウミ ワケ イカツ アワ ナギ アワ ナミ
ウ・・・空中の水の靈也。浮き昇る也、動也、生也、暗也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ワ・・・水火の靈也。国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。
ケ・・・影の火の靈也。差別(けじめ)也 、正也、香也、器也、五穀也、家也、朝より暮に至る義也。
イ・・・空中の水の靈也。出息也、命也。
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
ワ・・・水火の靈也。国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
ワ・・・水火の靈也。国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ウミ ワケ イカツ・・・闇、文(アヤ)め分からぬ、暗き。国土異なる、イカツ反し、ウ。道に暗き、理に暗き、学に暗き、闇
アワ ナキ ・・・吾の国土は、人の形となるは見ゆるとも、その凝りは火水の理(ことわり)なき草(天地の水火び躰より生るるものは皆草なり。よってここでは人となる。)
アワ ナミ ・・・吾の国土は、人の形となるは見ゆるとも、その凝りは火水の理(ことわり)なきムシ(人も鳥獣も草木も、その根源は天地の父母の氣より生まれしなり。)
解説
文に陰をくむ文(アヤ)め分からぬ暗きは、国土が異なるもの、道に暗き、理に暗き、学に暗き、闇深き。
吾の国土は、人の形となるは見ゆるとも、その凝りは火水の理(ことわり)なき草(天地の水火び躰より生るるものは皆草なり。よってここでは人となる。)
吾の国土は、人の形となるは見ゆるとも、その凝りは火水の理(ことわり)なきムシ(人も鳥獣も草木も、その根源は天地の父母の氣より生まれしなり。)
分別がつかず取り決めも理解できずに何もわからないものは、人の形はしているが、それは草木や虫と同じ原理でできた生命体と云うことになり、理を理解し人の道を歩んでこそ人たる特別な存在になるということ。
カタ フト ムスヒ オホ トノチ
カ・・・煇火の靈也。影也、別也、香也、必也、黒也、暗也、大也、上也、数也、疑也、高也、限也、如是也、陽の昇也、家也、草也、是有也、搦也。
タ・・・水中の火の靈也。タマ也、種也、大也、多也、連也、胎也、縦也、溜水也。
フ・・・正火の靈也。火水の両を宰る也、経(ふる)也、含也、太也、吹也、覆也、語の下にウにひびくものはこのフに移りて書く也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ム・・・水中の水の靈也。潤水也。無也、空也、息の終也、暗也、結也、睦也、渦巻也、黒也。
ス・・・水中の火の靈也。澄也、洲也、直也、鳥也、穴也、差別也、黒也、文(かざり)なき也、一(すいち)也、住也。
ヒ・・・正火の靈也。天を回る火の靈也、日也、出入息の本也、穴也、米也、非也、否也、氷也、語の下にイに云う時にこのヒを書く也。
オ・・・空中の水の靈也。起也、貴也、高也、於(うへ)也。
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(ほ(へ)そ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
チ・・・水中の火の靈也。胎内の火の靈也。血也、地中の火也、草也、剣也、風也、父の靈(たま)也、息の本也、五穀也、鳥の靈(たま)也、一也、年、月、日、時の靈(たま)也、隔限也。
カタ フト ムスヒ・・・搦むタマは、造化三神の生命の根源にある
オホ トノチ ・・・万物のはじめに起こり、トノチ反し、チ。 宝剣、主上の徳。
解説
搦むタマは、造化三神の生命の根源にある。万物のはじめに起こり、宝剣、主上の徳。
アメノ ミク マリ クニノ ミク マリ
ア・・・空中の水の靈也。無にして有也。五十連の総名也、天也、海也、吾也、自然(おのつから)也、◯也。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
リ・・・濁水の靈也。息息(いい)の両也、人也、割別(さきわく)也、涎也、唾也。 ※リの法則・・・逆らわずして、共に循環する。 言霊秘書 p450
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ニ・・・火水の靈也。天地也 、日月也、水火の凝也、丹(あかき)也、非也、従也。
ノ・・・水の靈也。回水也、如也、差別(けじめ)を宰る也、切也、割別也、◯也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
マ・・・火中の水の靈也。潤水也、向也、眼也、回也、間也、曲也、大也、広也、円也、甚也、狗也、多也、女也。
リ・・・濁水の靈也。息息(いい)の両也、人也、割別(さきわく)也、涎也、唾也。 ※リの法則・・・逆らわずして、共に循環する。 言霊秘書 p450
アメノ ミク マリ・・・天の ミク反し、ム。万物與み究まるとき、消失せるもの、 マリ反し、ミ。暗きなり。
クニノ ミク マリ・・・與むに非(あら)ず万物與み究まるとき、消失せるもの、暗きなり。
解説
天の ミク反し、ム。万物與み究まるとき、消失せるもの、 マリ反し、ミ。暗きなり。
與むに非(あら)ず万物與み究まるとき、消失せるもの、暗きなり。
ツラ ナキメクル トヨ ツラ ナミ
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
キ・・・影の火の靈也。氣(いき)也、正中也、限也、生也、草也、貴也、来也、香也、土。
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
ク・・・影の火の靈也。氣(いき)の降る也、与也、土也、黒也、香也、濁也。
ル・・・濁水の靈也。涎也、唾也。
ト・・・男也、轟也、解也、飛也、基也、人也、与也、止め也、昇也、速也、前也、所也。
ヨ・・・水火の靈也。与也、女男の契也、淀也、齢也、下知也。
ツ・・・火中の水の靈也。渦巻也、列(つらなる)也、続也、積也、約也。
ラ・・・濁水の靈也。降也、涎也、唾也。
ナ・・・火水の靈也。和也、女也、流也、下知也、正中の靈也、凝也、双也、頭也、無也、生也、鳴也、汝也、過去、現在、未来にわたる靈也、納也。
ミ・・・火中の水の靈也。潤水也、正中を宰る也、月の靈也、貴也、虫也、五穀也、渦巻也、暗也。
ツラ ナキ メクル・・・ツラ反し、タ。違はさるもの、ナキ反し、二。あらず、メクル反し、ム。剣き有るが故に、人殺害す。財宝有る故に、貧人出る。道有るか故に、無道あり。道に睦むことなく、名に睦むこと無きが故に、これを虚無ともまたむなしとも云う。
トヨ ツラ ナミ・・・解くる、男女の契り 列なり続くことが濁る 三世にわたり過去に善に生きたものは現世も善になり、悪に生きたものは悪となり、渦巻くことで文(アヤ)わからなくなる暗き。
解説
違はさるものあらず、剣き有るが故に、人殺害す。財宝有る故に、貧人出る。道有るか故に、無道あり。道に睦むことなく、名に睦むこと無きが故に、これを虚無ともまたむなしとも云う。
解くる、男女の契り 列なり続くことが濁る 三世にわたり過去に善に生きたものは現世も善になり、悪に生きたものは悪となり、渦巻くことで文(アヤ)わからなくなる暗き。
36首の解説
カム ナカラ オホ ワタ ツミ カハ
搦み睦む 和き睦むものは、流れ、万物のはじめに起こり形をなす。宝剣、主上の徳は権力になり百丈(ひゃくじょう:300メートル)の殿舎(でんしゃ:御殿。やかた。)も一時に滅す。
ウミ ワケ イカツ アワ ナギ アワ ナミ
文に陰をくむ文(アヤ)め分からぬ暗きは、国土が異なるもの、道に暗き、理に暗き、学に暗き、闇深き。
吾の国土は、人の形となるは見ゆるとも、その凝りは火水の理(ことわり)なき草(天地の水火び躰より生るるものは皆草なり。よってここでは人となる。)
吾の国土は、人の形となるは見ゆるとも、その凝りは火水の理(ことわり)なきムシ(人も鳥獣も草木も、その根源は天地の父母の氣より生まれしなり。)
分別がつかず取り決めも理解できずに何もわからないものは、人の形はしているが、それは草木や虫と同じ原理でできた生命体と云うことになり、理を理解し人の道を歩んでこそ人たる特別な存在になるということ。
カタ フト ムスヒ オホ トノチ
搦むタマは、造化三神の生命の根源にある。万物のはじめに起こり、宝剣、主上の徳。
アメノ ミク マリ クニノ ミク マリ
天の ミク反し、ム。万物與み究まるとき、消失せるもの、 マリ反し、ミ。暗きなり。
與むに非(あら)ず万物與み究まるとき、消失せるもの、暗きなり。
ツラ ナキメクル トヨ ツラ ナミ
違はさるものあらず、剣き有るが故に、人殺害す。財宝有る故に、貧人出る。道有るか故に、無道あり。道に睦むことなく、名に睦むこと無きが故に、これを虚無ともまたむなしとも云う。
解くる、男女の契り 列なり続くことが濁る 三世にわたり過去に善に生きたものは現世も善になり、悪に生きたものは悪となり、渦巻くことで文(アヤ)わからなくなる暗き。
解説
日月が旋回を繰り返し時は流れる。
国土に和平をもたらす制定の宝剣は権力になり百丈(ひゃくじょう:300メートル)の殿舎(でんしゃ:御殿。やかた。)も一時に滅すほどの力を持っている。
しかし、国土が異なるものは、何も理解できずに、取り決めが理解できずにいる。道に暗き、理に暗き、学に暗き、闇深き。
吾の国土は、人の形には見えても、その者たちは火水の理(ことわり)が理解できない草である(天地の水火び躰より生るるものは皆草なり。よってここでは理解できない人を指す。)
人の形には見えても、その者たちは火水の理(ことわり)が理解できないムシである(人も鳥獣も草木も、その根源は天地の父母の氣より生まれしなり。よってここでは理解できない人を指す。)
分別がつかず取り決めも理解できずに何もわからないものは、人の形はしているが、それは草木や虫と同じ原理でできた生命体と云うことになり、理(ことわり)を理解し人の道を歩んでこそ人たる存在になるということ。
万物の霊長たる人の魂は、造化三神の生命の根源にあり、火水の教えに従ってこその人である。
天の火水の教えをいくら伝えても、忘れてしまい守れないものは暗きなり。
火水の教えを否定してしまうもの、暗きなり。
大概の人間は、剣きが有るが故に人殺害し、財宝が有るが故に、貧人出て、道有るが故に、無道のものがある。
道に睦むことなく、名に睦むこと無きが故に、これを虚無ともまたむなしいとも云う。
解ける男女の契り、守り続けることができずに 三世にわたり過ちを繰り返してしまう。本末転倒になり文(アヤ)がわからなくなってしまう。
あとがき
人が誕生し、崇高な神(火水)の教えや理(ことわり)を伝え広めようとしても、なかなか人は理解できずに否定したり、忘れてしまう。それでは草や虫と同じであり、暗き道を歩んでしまう。この36首を読み解いてく中で私は、正直なところ、躊躇した。こんなネガティブなことが書かれているということに読み解き直したが、どうしてもしっくりこない。やはりこのような戒めの読み解き方の方が直感的に全体の内容がつながってくるのだ。しかし、固定概念をなくして向き合ってみるとまさに人という生き物は迷い、忘れ、道に暗く、いくら崇高な教えであろうとなかなか理解できない者であるということは現代の人間を見ても明らかである。争いは止まず、摂取しあい、嘘をつき、まさにこの36首に出てくる人間は現在の人類にも当てはまってしまうではないのか。そう思うと、なんと率直な目線から人という存在を観察しているのだとリアリティさえ感じる。国土を平和に治めようと取り決めを作ってもそれを人が守らなければ取り決めの効力は発揮できない。神もそんな人間を見て苦労し、悩んだのかと思うとその苦労がうかがい知れる。さて、これからどのようにカタカムナが展開していくのかがとても気になってくる。