【大祓祝詞の誤解】

【大祓祝詞の誤解】

参考文献：言霊秘書　山口志道

【原文】
「大祓祝詞」には、以下のようなフレーズが含まれています：

既に、大祓祝詞に曰（イフ）。白人古久美己母犯罪己子犯罪母與子犯罪子與母犯罪畜犯罪 … 下略。

この「白人古久美」は、実際には「シラヒトコクミ」と読むべきであり、その意味と誤解について解説します。

【シラヒトコクミの意味】
「シラヒ」は「白日」、つまり昼間を指します。
「トコクミ」は昼寝や昼間の性的行為を意味します。

ここで指摘される「罪」は、昼間に行う休息や、特に男女の関係を指しています。

昼寝は罪なり。まして、白日中に女男床與は罪なり。

その背景として、天地の氣の働きが挙げられています。白日には氣が開き、夜には結ばれるとされ、これに反する行為は天道に背くとされています。

【誤解の原因】
しかし、この「シラヒトコクミ」の読み方や意味について、古くからの伝承や解釈に誤りが生じていました。

先達たちは、正しい読みや意味を伝えることができず、誤った解釈が伝わってしまいました。

然るを、先達シラヒト、コクミと読誤たるを…

特に、三代実録を引用しての伊勢の人々の解釈や、誤解を元にした書物も存在しています。

近世の伊勢人の說に、三代実録を引て…

「白人病者（シラヒトアクシツ）」という解釈は、実際の罪の意味とは異なります。

【結論】
「白人」の文字を誤解することは、文化や信仰の理解を歪める原因となり得る。正確な解釈と理解が求められます。

以上、大祓祝詞の中の「シラヒトコクミ」というフレーズの真意と、それにまつわる誤解や解釈についての解説でした。