カタカムナ中心図象
カタカムナの中心図象は、以下の3種類ある。
・ミクマリ図象
・ヤタノカガミ図象
・フトマニ図象
ヤタノカカミを読み解く
イハトヒラキカガミと云う。イハの反しヤなり、トヒラの反しタにして、ヤタと云う。神書なり、神代の事懇にして鏡に向つて物を見る如くに明かなれば鏡と云ふなり、又八咫といふは八方の事明かに知るが故に八咫と云ふ。八咫の文字は「八隅これを知る」の義なり。
ヤタノカカミの構成は大円に+そして小円が八つとなっている。この八つの小円がヒフミヨイムナヤと数を並べている。このヒフミヨイムナヤは水穂伝のなかでこう説明されている。
参照:水穂伝P133
これは神靈(ミタマ)の氣(いき)であって体であります。人間の唱うる時には
ヒ、フ、ミ、ヨ、イツ、ム、ナナ、ヤ、ココ、トヲ と云い、五、七、九、十を二言に発するのであります。今、これを更に詳細に述べることといたします。
ヒ 天地の初発のヽ(コリ)であり、父母の一滴である。
フ ヽ(コリ)が火水の両義に吹き別れる
ミ 吹き別けたる水
ヨ その火水を与む
イツ 水火が与み合って息の出入りの列なるをイツという。イは息であり、ツは列なること。
以上の五言は左の指に位して居り、女男容成て息すの一段であります。
ム 男子の水のこと、女子のミと合わせたもの
ナナ 女男がミを合わせ、睦み合って互いに息与むを云い、ナは与むことである
ヤ 与む水火の文になるを云う
ココ その文、与む気の凝りたるものをココと云い、コは即ち凝のこと
トヲ その凝りたる水火の与み終るをトヲと云い、トは与むこと、ヲは終わること
この五言は、右の指の位して居り、与み終わりてヽをなすのであります。
ヤタノカカミの『ヒフミヨイムナヤ』は神の数、そして人間の唱える際には『ヒ、フ、ミ、ヨ、イツ、ム、ナナ、ヤ、ココ、トヲ』と区別してある。
つまり、このヤタノカカミの図象符は見える人間の図と見えざる神の図が重なり合っていることがわかる。
そして、これは何を意味しているかというと
記事でも伝えたように神と鬼とが重なり、ヤタノカカミになっているということになる。
中心の十は見える十と見えざる×が交差して米となっている。
なぜそのようになるかというと、カタカムナ図象というのは全て大八嶋のカタによってその構造が構成されているからである。
参照:水穂伝P56
天地人容成(あめつちひとかたちなり)て水火をなす御靈
この御靈は、出づる息の御靈と、入る息の御靈と与みて呼吸をなすことを示したものでありまして、その与みたる形は図の如く、これを大八嶋と謂うのであります。上の御伝は「布斗麻邇ノ御靈」から発(ひら)けて、天地が日月(イキ)を現し、人は呼吸(イキ)をなすの御伝であります。故にこの御靈は天地であり、人であり、森羅万象である。即ち一四天海、形をなすもの、呼吸をなすものことごとく、この像によるものであります。
結論
ヤタノカカミとは、カタカムナウタヒの中心図象として生命の原理のウタヒの中心に置かれているものとする。ヤタノカカミは天之御中主神を象徴している。天之御中主神とは造化三神であり、主であり、ゴッドであり、天帝であり、カタカムナであり、胎内の臍(へそ)の緒なり。カタカムナの象徴であるヤタノカカミはカムミムスヒ、タカミムスヒ 搦み渦巻き与みあう 天之御中主神ということである。
また、ヤタノカカミとは出口王仁三郎の言靈解の中ではこのような解釈がある。
八咫鏡は神書なり、神代の事懇にして鏡に向つて物を見る如くに明かなれば鏡と云ふなり、又八咫といふは八方の事明かに知るが故に八咫と云ふ。四十八声音の言靈のことであり
注連縄(しめなわ)、これは七五三と書き、言靈というものはすべて
七五三の波を打っていくもの。
つまりヤタノカカミとは生命の原理であり、四十八声音の言靈のことを現している。