TENMON JITEN
「ホ」の言灵とは|一言法則・意味・水火構造|天聞解読事典
「ホ」の言灵を、『言灵秘書』の一言法則と五十連上の位置から読みます。列挙語を一つの固定的意味へ縮約しません。
ハ行・第5位
原文・一言法則
ホ・・・正火の靈也。母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(へそ)也、袋也、ヽ(ほし)也。
出典:『言灵秘書』「五十行一言法則」(音別本文 P386)
水火分類
正火の靈。これは文献内の分類名であり、現代科学の分類ではありません。
主要語
母也、火浮(ほのめく)也、尖也、天地万物の初也、陰門也、臍(へそ)也、袋也、ヽ(ほし)也
構造的な読み方
原文に列挙された語は、この音が資料内の複数の関係で働く範囲を示します。所属行の「躰」と一音の「用」を分け、語順・前後音・呼吸を含む文脈へ戻して確認します。
証拠と確度
- 原文引用:資料本文の文字転記
- 水火・位置:資料本文/公開構造案内
- 現代説明:天聞解読による解説
- カタカムナ・古事記・密教:直接根拠未登録のため関係を生成しない
関連
言灵事典 / 言灵秘書 / 五十音一覧 / 一言法則 / 水火分類
隣接音
言霊秘書本文|ホ(HA行)
- 五十連位置
- ホ(HA行)
- 水火分類
- 正火の灵
- 出典頁
- P386
- 宣言法則数
- 9
原文
先、天地の始に二柱の神御合在して、ゝホチとホの灵起る。即、ホの音のおこりなり。此音に、九つの法則あり。始めに、
㊀正火の灵と云は、水に火(ホ)の音なし。火の初て起るときは、ホの音を起す。万物皆、火にあらされは起ることなし。よりて、草木芽を生するは、陽の火の力らなり。
今、五十言の音を起す始めゆへに、正火の灵の火の音より起るなり。天地も万物も、其始はみなホチ也。天地の始を、日本紀神代の巻に、渾沌たること鶏の卵の如しと、一物のゝより天地と顕るる。ハハの胎内に一物のゝこりて、其ゝより分て五躰となる。又、一粒の籾のゝより花さき、実のる故に、此のホの音は、万物の始に起る。故に、五十音の起りにて、最初に位す。
㊁母也。物を産出すは母故に、ハハの字、漢音にて母(ホ)と云。是、灵合なり。ハハと云ときは、ハは発くこと。子宮にをさまるゝを、開き開くと云ことにて、ハハと云。是は、用より云なり。又、ホと云ときは、躰にして、産出すの義なり。故に、母のことをホと云。
㊂火浮也。是を、ホノメク也と訓なり。朝日の正(まさ)に出(いで)んとするとき、東天暉き初るをホと云。開けは、ホノメクと云。只、開合にあり。天の日の廻ること、メクは草木芽をふかんと欲て、自然にふくるるを芽與と云。又、日の出んとして暉きめくむことを、ホノメクと云。故に、俗に日のめかさすと云。天の火(日)の発する始めゆえに、ホノメクことをホと云也。
㊃尖也。トカルと訓て、ホノメクと同義にして、暉き初ることなれとも、これは長するとなることにして、月輪の初て出んとするとき、天の暉くこと故に、月のことをスルト云。同しく、暉き初ることなれとも、ホノメクと云は、火の暉き初ること。トカルと云は、水を宰りてかかやくことなり。然し今、正火の灵に在て、ホは火の灵なるを、水を宰りて、かかやくの、尖のと云は、水火にかかはりて云には非す。物の初をホと云より、月の出るときに、東天のトカルをホと云こと也。
㊄矛(ホコ)也。是は、男根のこと。此ホは、ゝ也。コは凝り。一滴のゝ、凝と云義也。此骸(からだ)は、父の一滴の凝より顕るる故に、男根をホと云。
㊅陰門也。是は女根也。ホトのホは、ゝ也。卜は、與也。男子、ゝこりて與所にして、此骸を産出す。呼吸故に、ホと云。
㊆袋也。フク口の反ホにして、物を収め、物を出すをフク口と云。袋の物、躰不定也。茶を出入すれは茶袋、米を出入すれは米袋。元(もと)、五十音ををさむれは、悉くホの一言に収め、又ホの一言より顕る。五十言の出入するホ故に、袋と云。ハハのことを袋と云も、初胎内にをさめ、又産出す。故に、ハハを袋と云。又、布袋神なと、同しくホは袋のことにして、幸福を出入するの袋神と云こと。実は、ホ夕イ神なり。タテの通ひ也(布袋は贅物か)
又、鳥の梟(フクロ)も、フクロの反ホにして、此鳥鳴声ポフポと鳴なり。其鳴声を名にして、フク口と云。顕云。左に非す。此鳥、飼して糞なし。又、口より吐くを以、袋と云なり。又、鳩もハトの反ホ也。此鳥鳴とき、ポフポとなく。故に、名をハ卜と云。顕云。ハは、羽也。卜は、與也。此鳥、何れも群り與む。又、人此鳥を持に、羽を與て持とても、外鳥の如く痛疼の患なし。故に、号(なづ)く。又、雛に飼を運ふにも、喉より出す。恰(あたか)も袋の如し。何れホは、万物を出入する理なるか故に、今フク口はホ也と云。
㊇ゝ也。是、前に解あり。
㊈臍也。ホはゝのこと。ソは析のこと。ゝの在す所なり。ホソの反ホにして、一心の在す所なり。是、イキの元也。呼吸のイキ、此所より出る。出入の息の顕る所故に、臍にホの音あり。
以上、九つの法則あれとも、つつまる所は、天地万物の始をホと云義にをさまる故に、五十言の初かホの音也。是、私の義に非。神代の巻、アワヂノホノサワケノ島を産とあるは、五十言のいきは、ホの一音より顕るる御伝を以伺ひ奉れは、此如。さて、ホの灵両つに別れて、火水の起るオの灵となる。
現代日本語訳
「正火の灵」において、火が初めて起こるときに「ホ」の音が生まれます。
万物は火なくしては生じることができず、例えば草木の芽吹きも陽の火の力によって起こります。
五十音の音も「正火の灵」の火の音から始まります。
天地も万物も、その始まりは「ホチ」であり、これは以下のように例えられます: 天地の始まりは鶏の卵のような一つの物から現れる母胎内で一つの凝りから五体が形成される一粒の籾から花が咲き実が実る
このため「ホ」の音は万物の始まりを象徴し、五十音の最初に位置づけられています。
「袋」(ふくろ)は、物を収め出す容器を意味し、「フクロ」が反転して「ホ」となります。
袋の性質: 中身によって名前が変わります(茶袋、米袋など)五十音もすべて「ホ」の一言に収められ、また「ホ」から現れる
「母」(ハハ)を袋と呼ぶのは: 胎内に収め、また産み出すから布袋神も同様に、幸福を出し入れする意味を持つ
鳥の例: 梟(フクロウ)は「ポフポ」と鳴くことから名付けられた鳩(ハト)も同様の鳴き声から名付けられ、群れを成す性質がある
このように、「ホ」は万物を出し入れする原理を表す音とされています。
「臍(ほぞ)」は、「ホ」(ゝの意)と「ソ」(析の意)から成り立ち、生命の中心となる場所を指します。
臍は「一心の在す所」であり、息(イキ)の根源とされ、呼吸の出入りが顕れる場所です。
「ホ」の音は五十音の最初にあり、これは天地万物の始まりを表すとされています。
神代の巻に記されている「アワヂノホノサワケノ島」の誕生は、五十音の息が「ホ」の音から顕れることを示しています。
「ホ」の霊は二つに分かれ、火水の起こる「オ」の霊となります。
この解釈は、臍を生命エネルギーの中心点として捉え、そこから呼吸や生命力が生まれるという考えを示しています。
TENMON解釈
この節では、言灵秘書の原文と現代語訳を分けて提示します。構造上の解釈は、この音が属する五十連位置と水火分類の関係として読み、原文を越える語源的断定は行いません。