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聲字實相義 第十一章 色文字と薬毒――同じ世界が迷いにも悟りにもなる|原典・現代語訳・TENMON解読

聲字實相義の第11公開単位「第十一章 色文字と薬毒――同じ世界が迷いにも悟りにもなる」を空海著作原典・現代語訳・TENMON解読に分けて読むページです。

1. 中立的な定義

聲字實相義の第11公開単位「第十一章 色文字と薬毒――同じ世界が迷いにも悟りにもなる」を空海著作原典・現代語訳・TENMON解読に分けて読むページです。

2. 書誌・著者・底本・対象範囲

T77 No.2429, p.401c02–p.404b10/対象:T77 No.2429, p.401c02–p.404b10

3. 原典

如是種種色差別即是文字也。又以五色書阿字等亦名色文字。又彩畫種種有情非情亦名色文字。錦繍綾羅等亦是色文字也。法華華嚴智度等亦具説種種色差別。然不出内外十界等。如是色等差別是名色文字。此是文字於愚能著能愛。發貪瞋癡等種種煩惱。具造十惡五逆等故。頌曰能迷。於智則能觀因縁。不取不捨。能建立種種法界曼荼羅。作廣大佛事業。上供諸佛。下利衆生。自利利他因茲圓滿。故曰能悟。

4. 検索用正規化本文

原典表記を検索可能な文字列として保持する。意味を変える自動置換は行わない。

5. 訓読・語法・異体字

異体字・旧字体・歴史的仮名遣いを原典欄に保存し、校異が未確定の箇所は断定しない。

6. 現代語訳

多種多様な色の差別はそのまま文字である。五色で阿字などを書くものも色文字、有情・非情を彩色して描く絵も色文字、錦・刺繍・綾・羅の文様も色文字である。『法華経』『華厳経』『大智度論』などが説く色の差別も内外の十界を出ない。愚者はこの文字に執着し、愛着して貪・瞋・痴を起こし、十悪・五逆を造るため、色文字は人を迷わせる。智慧ある者は同じ色を縁起として観じ、取らず捨てず、法界曼荼羅を建立し、仏事を行い、諸仏を供養し、衆生を利益し、自利利他を円満するため、人を悟らせる。
漢文語法・空海教学
文字そのものを善とせず、受け取り方と用い方によって迷悟が分かれる。
「不取不捨」は色を排除する禁欲でも、無条件に肯定する享受でもない。縁起として働かせる中道的実践である。
サンスクリット照明
曼荼羅 maṇḍala は色・形・尊格・行為が秩序づけられた実践場として現れる。
貪・瞋・痴は rāga・dveṣa・moha の概念圏。色の存在ではなく、執着的把握が毒を生む。

7. 文献・教学上の文脈

空海著作の作品内構造と密教教学上の文脈を優先し、後代注釈やTENMON比較を空海本人の文へ混入させません。

8. TENMON言灵構造解読

「いろ」を構造仮説として読むと、イ=出息・命、ロ=濁水が凝り固まった塊である。生命の動きが濃密な可視相へ凝ったものが色となる。これは日本語読みに対する照合で、漢語 rūpa の語源説明ではない。
澄濁は対象に固定されない。色を所有し固定すれば濁り、縁起の働きとして正中から用いれば澄む。
曼荼羅化とは、色を神聖な装飾に変えることではなく、各差異を互いに利益する位置へ戻すことにある。

9. 比較研究

言灵秘書・古事記・カタカムナとの照合はTENMON比較研究であり、空海がそれらを直接解読したという歴史主張ではありません。

10. 未確定事項・反証・HOLD

未検証の悉曇字形・サンスクリット語形・歴史的直接継承を断定しません。

11. 証拠・確度

空海著作原典=A0、天聞作成の訳・整理=A1、TENMON構造解読=E5、比較仮説=E6。

12. 出典・巻・頁・行

T77 No.2429, p.401c02–p.404b10

13. 関連項目

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