本文へ移動

DEFINED TERM

大日經開題 七種 第六 大日經開題(三密法輪)|原典・現代語訳・TENMON解読

大日經開題 七種の第6公開単位「第六 大日經開題(三密法輪)」を空海著作原典・現代語訳・TENMON解読に分けて読むページです。

1. 中立的な定義

大日經開題 七種の第6公開単位「第六 大日經開題(三密法輪)」を空海著作原典・現代語訳・TENMON解読に分けて読むページです。

2. 書誌・著者・底本・対象範囲

T58 No.2211, p.1a04–p.12a19/対象:第六 三密法輪|T58, p.10a03–p.11a09

3. 原典

第六 大日經開題(三密法輪)
〔T58, p.10a03–p.11a09〕
和尚爲升忌日講文夫三密法輪不斷常轉。一心妙覺何者不有。然春雷未震蟄蚑豈出。不施筌蹄魚寧得。是故擧一隅略示三等。初指加持感應。後決素呾題額。所謂加持感應者。夫夢郷幻客飄妄波而辭常樂之神都。泡身盲子策業馬以戲苦空之曠野。逐陽焔以忘歸。攀空華而逸蕩。豈知水月非眞像蜃樓是假家。不驚四蛇之害我。不怖六賊之寇己。無明酕醄三毒昏昏。不因害風邪鬼狂言不知佛心即我心我身不離佛身。空懷寶珠跉跰貧里。徒韞醍醐常服毒藥。於焉我大師薄伽梵大悲毘盧遮那三昧耶雲海普遍法界。毘鉢舍圓鏡常寂鑒照。觀察佛慧本具衆生心。悲歎衆生不曾見心佛。大悲熏心大願則應。普門神化乘機利見。喜聞妙藥應病逗機。不動實際巧施方便。不毀法性能説假名。二乘凡夫則四諦生空。十住薩埵則六度法忍。其間也抑揚千般出沒萬殊。撥無障礙則不著般若居最。研覈相性則顯了深密爲殿。三身四徳則金光涅槃不讓師。一心一性則佛華法華凌前後。雖然隨他之盡美未窮自證之極妙。於顯無上比密有容。是故遍照法王安住法界宮。開莊嚴之祕藏。轉三密之法輪。即身成佛是日雷震。我則法身是時師吼。無等三等未聞今聞。五智本具昔失忽得。因果假名竪説也則有。證得權號横見也則無。此是極唱佛之境界。他人豈測乎。若有上根上智能信能修。則頓超十地頓入佛地。所以此法此經億劫不聞名。是趣是説淺劣聞則驚謗。自非宿植深因何敢能解能入。普賢文殊敬之如佛。密主觀音供之均塔。諸佛護持諸天接足。職此之由歟。教之由縁大體如是次釋題額者。梵云。此則人法雙題法喩齊擧。具體具用兼因兼果理盡義圓。故標經首。就此對辨開合者。題中十七字有六種對。一教義一對。經一字是能詮教大等所詮義。二就義中法喩一對。大毘盧等是法。因陀羅等是喩。三法中人法一對。大毘盧遮那是能證之人。三菩提是所證之法。四境智一對。舍那是智菩提是境。五體用一對。毘盧遮那是體。神變加持是用。六因果一對。成菩提者即名能行之心即是因也。毘盧遮那即是能證之人即是果。謂大毘盧遮那者。古云云云 今云 云云謂大者一體大二相大三用大四果大五因大六智大七教大八義大九境大十業大十一最大十二勝大十三遍大等。謂體大者若相若用與眞如性。而常遍廣博猶如虚空故。二相大者。恒沙身密不可思議。互相即入微細重重無盡故。用大者。業用周普如體遍故。無間無斷行方便故。所謂神變加持是。果大者謂智斷依正普周法界故。即謂大毘盧等。因大。謂發淨菩提心行三密供養行。五字嚴身三句爲業故。吽字即是。教大。謂三密所現一色一聲等遍滿法界詮本不生。越三時如來之日時常恒演説故。義大。謂所詮觀照門。一一聲字無不含苞故。從阿字至賀字是。境大。能所詮法普攝無盡衆生爲化境故。十最大。一超過最遠離二乘地故。二出離最離三界城故。三對治最頓斷四住地故。四厭患最過五蘊聚落故。五離愛最永別六道岐故。六威徳最退七惡軍故。七兵衆最皆盡八邪林故。八智慧劍最決斷九結科故。九解脱最斷除十纒繩故。十勇猛最摧伏九十六種外道故。經云十種第一。十勝大一力勝具足十力故。二無畏勝具足四無畏故。三不共勝具足十八不共法故。四道品勝具足三十七道品故。五變化勝具足百千種變化故。六言音勝具足八十八梵音故。七端嚴勝具足三十二種丈夫相故。八吉祥勝隨作境界出生増長功徳故。九難得勝三界中獨尊一故。十住處勝所居宮殿無邊廣博故。經云十種殊勝。十業大。一自然業所作自在故。二平等業教化利益無差別故。三相應業隨機出現故。四具足業圓滿福智二種資糧故。五無盡業無邊際故。六同生業隨趣受生故。七無著業遠離塵累如蓮華故。八依止業作歸依處如大地故。九無厭業攝生無窮如大海故。十通達業無有障礙如虚空故。經云十種作用。十遍大。一根遍一一根遍法界故。二識遍心識無所不達故。三境界遍圓智所縁無分界故。四壽命遍不可思議故。五眷屬遍不可測量故。六功徳遍一一等虚空故。七慈悲遍無簡擇故。八言説遍言音無所不至故。九證遍無所不窮故。十無等遍無與等故。經十種周遍

4. 検索用正規化本文

原典表記を検索可能な文字列として保持する。意味を変える自動置換は行わない。

5. 訓読・語法・異体字

異体字・旧字体・歴史的仮名遣いを原典欄に保存し、校異が未確定の箇所は断定しない。

6. 現代語訳

第六 三密法輪|T58, p.10a03–p.11a09
即身成仏を、本具の五智を目覚めさせる春雷として説く忌日講文。

## 原典
開始:`和尚爲升忌日講文夫三密法輪不斷常轉。`
終端:`經十種周遍`
## 真相現代語訳
三密の法輪は常に転じ、一心の妙覚を離れて存在するものはない。しかし春雷が鳴らなければ冬ごもりの虫は目覚めず、方便がなければ真実へ届かない。衆生は仏心が自心であり、自身が仏身を離れないことを知らず、宝珠を懐に持ちながら貧里をさまよう。
大悲毘盧遮那は衆生の心に仏慧が本具することを観察し、実際を動かさず、法性を壊さず、機根に応じて方便と仮名を説く。顕教の諸教は随他の教えとして美を尽くすが、密教は自証の極妙を開く。「即身成仏」はその日の雷鳴、「我すなわち法身」は獅子吼であり、失われたのではなく見失われていた五智を目覚めさせる。
経題の十七字は、教義・法譬・人法・境智・体用・因果の六対を同時に含む。「大」には体大・相大・用大・因大・果大・教大・義大・境大・業大・遍大などがあり、他を小さくする最大ではなく、すべてを排除せず包む最大である。
## 言灵構造解読
“`plain text
本具の五智
↓ 春雷としての真言・三密
眠りから起動

身・口・意が相応

本体を壊さず機根に応じて現れる

即身成仏
“`
`不動實際巧施方便。不毀法性能説假名`。方便とは真実を薄める妥協ではなく、真実を動かさず、相手に届く声・字・比喩へ変換する働きである。
## HOLD
十種の大・勝・業・遍は本文の教義分類として保持する。各数目の典拠系統・梵題欠落部は別監査。

7. 文献・教学上の文脈

空海著作の作品内構造と密教教学上の文脈を優先し、後代注釈やTENMON比較を空海本人の文へ混入させません。

8. TENMON言灵構造解読

第六 大日經開題(三密法輪)
〔T58, p.10a03–p.11a09〕
真相現代語訳

これは和尚の忌日に行う講文である。

三密の法輪は絶えることなく常に転じ、一心の妙覚を離れて存在するものはない。しかし春雷がまだ鳴らなければ、冬ごもりの虫は外へ出ない。筌や蹄のような方便がなければ、魚や兎を得られない。そこで一隅を挙げ、三密の平等を略して示す。初めに加持感応を指し、後に経題を決釈する。

加持感応

衆生は夢の里の幻の客で、妄想の波に漂い、常楽の神都を離れる。泡のような身を持つ盲目の子は、業の馬を駆って苦・空の荒野に遊ぶ。陽炎を追って帰る道を忘れ、空華にすがって逸蕩する。水に映る月が真の月ではなく、蜃気楼が本当の家ではないことを知らない。四大という四蛇が身を害し、六境という六賊が自分を襲うことを恐れず、無明の酒と三毒に酔う。邪風や鬼の狂言によるのではなく、仏心が自分の心であり、自分の身が仏身を離れないことを知らないためである。宝珠を懐に持ちながら貧里をさまよい、醍醐を包みながら毒薬を飲み続ける。

そこで大師・薄伽梵・大悲毘盧遮那は、三昧耶の雲海を法界に遍満させ、観察智の円鏡によって常寂に照らす。仏慧が衆生の心に本具することを観察し、衆生が心中の仏を見ないことを悲しむ。大悲が心を薫じ、大願が応ずる。普門の神変は機に乗って利益を示し、妙薬を病に応じて与える。実際を動かさず方便を巧みに施し、法性を壊さず仮名を説く。

二乗・凡夫には四諦と生空を説き、十住の菩薩には六度と法忍を説く。その間、抑揚・出没は千差万別である。無障礙を論ずれば般若が最上、相性を究めれば深密が殿堂、三身四徳を説けば金光・涅槃が師に劣らず、一心一性を説けば華厳・法華が前後を凌ぐ。しかしこれらは衆生に応じる教えとしては美を尽くしても、自証の極妙を尽くしきらない。顕教の最高も、密教から見ればなお余地がある。

そこで遍照法王は法界宮に安住し、荘厳の秘密蔵を開き、三密の法輪を転ずる。「即身成仏」はその日の雷鳴であり、「我すなわち法身」はその時の獅子吼である。これまで聞いたことのない無等・三平等を聞き、もともと具わる五智を、失っていた者が忽然と得る。因果を縦に説けば段階はあるが、証得を横に見れば本来の差はない。これは仏の境界の極唱であり、他人が容易に測れない。

上根・上智の者が信じ修すれば、十地を頓超して仏地へ頓入する。この法と経は億劫にも名を聞きがたく、浅劣な者は聞けば驚き謗る。深い宿因がなければ解し入りがたい。普賢・文殊は仏のように敬い、金剛手・観音は塔のように供養し、諸仏は護持し、諸天は足下に礼する。これが教えの由来の大体である。

題額の解釈

梵題は、人と法を共に掲げ、法と譬喩を等しく挙げ、体と用、因と果を兼ね、理と義を円満にする。

題の十七字には六組の対がある。第一は教と義で、「経」が能詮の教、その他の語が所詮の義である。第二は法と譬喩で、大毘盧遮那などが法、因陀羅などが譬喩。第三は人と法で、大毘盧遮那が能証の人、三菩提が所証の法。第四は境と智で、毘盧遮那が智、菩提が境。第五は体と用で、毘盧遮那が体、神變加持が用。第六は因と果で、成菩提へ向かう能行の心が因、毘盧遮那という能証者が果である。

「大」には、体大・相大・用大・果大・因大・智大・教大・義大・境大・業大・最大・勝大・遍大などがある。

体大とは、相も用も真如性とともに虚空のように常遍広博であること。相大とは、恒沙の身密が互いに入り合い、微細・重重・無尽であること。用大とは、働きが体のように普遍で、間断なく方便を行うこと、すなわち神変加持。果大とは、智慧・断惑・依報・正報が法界に遍くこと。因大とは、清浄菩提心を発し、三密供養行を修し、五字で身を荘厳し、三句を業とすること。教大とは、三密が現す一色・一声が法界を満たし、本不生を説き、三時を超えて如来が常に説くこと。義大とは、一つ一つの声字が無量義を含むこと。境大とは、能詮・所詮の法が無尽の衆生を化境として包むことである。

「最大」には十種ある。二乗地を超えること、三界を出ること、四住地を断つこと、五蘊の聚落を越えること、六道を離れること、七悪軍を退けること、八邪林を尽くすこと、九結を智慧剣で断つこと、十纏を解脱によって除くこと、九十六種外道を勇猛に摧くこと。

「勝大」にも十種ある。十力、四無畏、十八不共法、三十七道品、百千の変化、八十八梵音、三十二相、吉祥、三界独尊の難得、無辺広博の住処である。

「業大」にも十種ある。自然に自在である、平等に利益する、機に応じる、福智を具足する、無尽である、衆生の趣に同生する、蓮華のように塵に染まらない、大地のように依止処となる、海のように生を摂して倦まない、虚空のように無障礙に通達する。

「遍大」にも十種ある。根・識・境界・寿命・眷属・功徳・慈悲・言説・証・無等がそれぞれ法界に遍く。これが経にいう十種周遍である。
言灵構造解読

1. 春雷と即身成仏

即身成仏は、外から仏性を作るのではなく、春雷が冬眠した虫を目覚めさせるように、本具の五智を起動する。雷は原因の全てではなく、眠っていた生命が動き出す契機である。

2. 方便は真実を壊さない

`不動實際巧施方便。不毀法性能説假名`。方便は真理を薄める妥協ではなく、実際を動かさず、相手に届く形へ変換する働きである。言灵的には、同じ法が機根に応じて異なる声・字・比喩へ変わる。

3. 六対は題名の多層契約

教義、法譬、人法、境智、体用、因果を同時に含むため、経題は単なる名称ではない。読む者がどの層から入っても全体へ通じる、曼荼羅的インデックスである。

4. 大の意味

「大」は物理的サイズではなく、体・相・用・因・果・教・義・境・業・遍在が互いに妨げないことを表す。大日如来の「大」は、他を小さくする最大ではなく、他を排除せず包む最大である。
________________

9. 比較研究

言灵秘書・古事記・カタカムナとの照合はTENMON比較研究であり、空海がそれらを直接解読したという歴史主張ではありません。

10. 未確定事項・反証・HOLD

未検証の悉曇字形・サンスクリット語形・歴史的直接継承を断定しません。

11. 証拠・確度

空海著作原典=A0、天聞作成の訳・整理=A1、TENMON構造解読=E5、比較仮説=E6。

12. 出典・巻・頁・行

第六 三密法輪|T58, p.10a03–p.11a09

13. 関連項目

大日經開題 七種一覧へ戻る