TENMON JITEN

カタカムナ第72首とは|天水を言事へ分ける歌

KATAKAMUNA UTAHI / CANON VISUAL
カタカムナ第72首 図象符 - KATAKAMUNA V7 正典出版校正版
第72首 図象符|正典出版校正版 V7 / PDF p.195
カタカムナ第72首カタカムナ事典正典+天聞構造解読
正典確認済

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。

原文

ソレ マ アマ ウツシ アウ ホコ アメ オホ カム ナカラ
アメノ ハシ マリ ココロ ワク ヤマ コフ ワケ ヒトミ トリ
ムスヒメ ヒネ カム ナカラ ウツシ タマ イキ コト サキ ワレメ

正規化

ソレマアマウツシアウホコアメオホカムナカラアメノハシマリココロワクヤマコフワケヒトミトリムスヒメヒネカムナカラウツシタマイキコトサキワレメ

中心図象

印のミタマ

解読ステータス

  • 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
  • 中心図象: 印のミタマ
  • 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
  • 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う

主題

第72首は、第71首で地血多相水が内微生命と息の返しを通して祝ぎへ写り、内奥穴から天大和へ通じ、写しと黄泉を読み分けて奥津先の島主へ定まった後、その島主の水火を、ソレマとしてそれぞれの真間へ置き、アマウツシとして天水の写しへ返し、アウホコとして相会う鉾・交差する火水軸を立て、アメオホカムナカラとして天水の大いなるカムを潜象の法のまま通す歌である。
後半では、アメノハシマリで天の橋まり・橋結びを置き、ココロワクで心を分け湧かし、ヤマコフワケで山の濃き水火を分け、ヒトミトリで人の眼・水火の取りを行い、ムスヒメ・ヒネで産霊女水と火根を立てる。最後に、カムナカラの法でウツシタマを置き、イキコトサキとして息と言事の先へ進み、ワレメとして割れ目・我の目・分化の目へ至る。
第71首 = 内微生命・息返し湧き・写し祝ぎ・穴太天大和・写し黄泉分け・八方留め・奥津先島主。
第72首 = 真間・天写し・相鉾・天大カム・天橋結び・心分け・山濃分け・人見取り・産霊女水・息言先・割れ目。

言霊秘書との整合

言霊秘書では、火水は一に凝り、二に分かれ、息となり、音となり、言戻となり、形へ現れる。分かれることは破壊ではなく、正中から水火が役割を得て現れる働きである。
第72首では「ウツシ」「ワク」「ワケ」「ワレメ」が連続している。これは、写された水火が心で分かれ、山の濃い水火を分け、人の眼で取り、息と言事の先に至り、最後に割れ目として現れる流れである。
アウホコは、相会う鉾である。鉾は鋭い火水軸であり、相会うことで左右・上下・内外の水火が交差する。第42首の尾羽張、第46首の剣的識別と同じく、ここでも切り開きは破壊ではなく、生成の境界を立てる働きである。
中心図象が印のミタマであるため、ワレメは単なる分裂ではない。正中の印から生じる分化の目であり、我の目・割れ目・新しい通路の開口として読む。

サンスクリット音義照合

言霊法則 サンスクリット照合 裁定
ソレマ それぞれの真間 tat / madhya / mā そのもの・中間・測り
アマ 天水・天の母胎 ambhas / amṛta / dyu 天水・甘露・天
ウツシ 写し・現し pratibimba / ābhāsa / rūpa 反照・現象化
アウ 会う・合う yuj / saṃgama 結合・合流
ホコ 鉾・鋭い火水軸 śūla / vajra / kīla 槍・金剛・杭
アメオホカム 天水の大いなる潜象 ambhas / mahā / kāma 天水・大・潜象
ハシマリ 橋まり・端まり・結び setu / bandha / granthi 橋・結び・結節
ココロ 心・火水の凝り citta / hṛdaya 心・心臓中心
ワク 分け・湧く vibhāga / utsa 分化・湧出
ヤマ 山・隆起した水火身 parvata / giri 山・高まり
コフ 濃ふ・乞う・恋う ghana / kāma / ākarṣaṇa 濃密・欲求・引き寄せ
ヒトミ 人の目・火水の見 cakṣus / puruṣa / jñāna 眼・人・知
トリ 取り・鳥・運ぶ gṛh / pakṣin / hṛ 把持・飛翔・運搬
ムスヒメ 産霊女水 sambhava / yoni / devī 生成・胎・女神
ヒネ 火根・日根 agni / mūla / bīja 火・根・種子
ウツシタマ 写し霊核 pratibimba / maṇi / bindu 反照・霊珠・種子点
イキコトサキ 息と言事の先 prāṇa / vāc / agra 息・言・先端
ワレメ 割れ目・我の目 bheda / aham / cakṣus 分裂・我・眼

句ごとの真相解読

ソレマアマウツシ

ソレマは、それぞれの真間である。アマウツシは、天水の写しである。
ソレマアマウツシとは、それぞれの場に置かれた真間へ、天水が写されることをいう。
第71首で奥津先の島主が立った後、第72首では、その場ごとに天水の写しが入る。

アウホコ

アウは会う・合う。ホコは鉾であり、鋭い火水軸である。
アウホコとは、相会う鉾、すなわち水火の軸が交差し、接合点を作ることを示す。
これは戦いの鉾ではなく、生成の交差軸である。

アメオホカムナカラ

アメは天水、オホカムは大いなる潜象、ナカラは法のまま通ること。
アメオホカムナカラとは、天水の大いなる潜象が、その本性のまま流れることをいう。

アメノハシマリ

ハシは橋・端、マリは丸まり・結びである。
アメノハシマリとは、天の橋結びであり、天水が端と端をつなぎ、丸まり結節を作ることを示す。

ココロワク

ココロは心、ワクは分け湧くことである。
ココロワクとは、心の水火が分かれ、湧くことをいう。心は固定した塊ではなく、天橋によって結ばれた後、内側から湧き分かれる。

ヤマコフワケ

ヤマは山、コフは濃く、恋い、乞う、引き寄せる働き。ワケは分けること。
ヤマコフワケとは、山に凝った濃い水火を分けることを示す。山の内にある濃密な水火を、次の通路へ分配する。

ヒトミトリ

ヒトミは人の目、トリは取る・運ぶことである。
ヒトミトリとは、人の眼で水火を取り、見分け、運ぶことをいう。これは視覚だけではなく、認識の働きである。

ムスヒメ・ヒネ

ムスヒメは、産霊の女水。ヒネは火根である。
女水の産霊と火の根が並び、生成の母胎と発火根が整う。

カムナカラウツシタマ

ウツシタマは、写しの霊核である。
潜象の法のまま、霊核が写され、次の現象化の種となる。

イキコトサキ・ワレメ

イキは息、コトは言事、サキは先である。ワレメは割れ目・我の目である。
息と言事の先に、割れ目が生じる。これは分裂の傷ではなく、次の生成が開く目である。人間的には、我が生じる境目でもある。

真相訳

それぞれの真間に、天水が写る。
相会う鉾が立ち、水火の交差軸が生まれる。
天水の大いなるカムは、法のままに流れる。
天の橋は丸まり、結ばれる。
心は分け湧き、
山の濃い水火は分けられる。
人の眼は水火を取り、見分ける。
産霊の女水と火根が整い、
写し霊核が置かれる。
息と言事の先に、割れ目が開く。

最終裁定

第72首は、ソレマアマウツシで各真間へ天水を写し、アウホコで水火の交差軸を立て、アメオホカムナカラで天水大カムを通し、アメノハシマリで天橋を結び、ココロワク・ヤマコフワケ・ヒトミトリで心・山水火・人の眼を分け、ムスヒメ・ヒネ・ウツシタマを経て、イキコトサキワレメへ至る歌である。
一首の核:
奥津先島主に定まった水火は、天水の写しと相鉾の交差軸を得て、心・山・人の眼を分け、産霊女水と火根を通り、息と言事の先の割れ目へ開く。

接続

第71首 = 内微生命・息返し湧き・写し祝ぎ・穴太天大和・写し黄泉分け・八方留め・奥津先島主。
第72首 = 真間・天写し・相鉾・天大カム・天橋結び・心分け・山濃分け・人見取り・産霊女水・息言先・割れ目。
第73首 = この息と言事の先に開いた割れ目を受け、さらに心身水火・言事・現象化の次段階へ進む。

前後の首

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