TENMON JITEN

カタカムナ第59首とは|言事を二相へ分ける歌

KATAKAMUNA UTAHI / CANON VISUAL
カタカムナ第59首 図象符 - KATAKAMUNA V7 正典出版校正版
第59首 図象符|正典出版校正版 V7 / PDF p.169
カタカムナ第59首カタカムナ事典正典+天聞構造解読
正典確認済

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。

原文

オ ホ コ ト オ シ ヲ イ ヨ フ タ ナ イ キ ツ ヒ メ シマ
オ ホ ト ヒ ワ ケ ハ ツチ ヒコ

正規化

オホコトオシヲイヨフタナイキツヒメシマオホトヒワケハツチヒコ

中心図象

印のミタマ

解読ステータス

  • 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
  • 中心図象: 印のミタマ
  • 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
  • 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う

主題

第59首は、第58首で気色として写った心身の水火が、霊珠法のまま神分けの歌へ入り、大門の霊核に集まり、淡千穂の流路へ分配された後、その分配された水火を、オホコトオシヲとして大いなる言事の潮へ押し出し、イヨフタナとしていよいよ二つの棚・二つの名・二相の保持場へ分け、イキツヒメシマとして息津の女水が島となる段階へ進め、最後にオホトヒワケ・ハツチヒコとして大いなる戸火分けと初地火子を立てる歌である。
第58首 = カムナマニマニ・神分けの歌・大戸霊核・霊核溜め・淡千穂の沢分け。
第59首 = 大言事潮・二棚二相・息津女水島・大戸火分け・初地火子。

言霊秘書との整合

言霊秘書では、火水は息となり、息は音となり、音は言戻となる。言は単なる発声ではなく、火水の運行が音として押し出されたものである。また、潮汐は地の呼吸であり、人の息・血潮・言葉と同じ水火法則にある。
第59首の冒頭「オホコトオシヲ」は、第14首・第34首のオホコトオシヲ系統を受ける。ここでは、神分けの歌によって整えられた水火が、再び大いなる言事の潮として押し出される。
「イヨフタナ」は、いよいよ二つの棚、二つの名、二相の保持構造を示す。火水は一つに溶けるだけでなく、二つの場へ分かれて保持されることで、次の生成が可能になる。
中心図象が印のミタマであるため、この二分化は分裂ではない。正中の印を失わず、息津女水島と初地火子へ水火を正しく振り分ける働きである。

サンスクリット音義照合

言霊法則 サンスクリット照合 裁定
オホ 大いなる・覆う mahā / bṛhat 大なるもの
コト 言・事 vāc / artha / dharma 言事の一致
オシヲ 押し潮・水火の圧 pravāha / sindhu / samudra 流れ・潮・海
イヨ 弥々・いよいよ深まる bhūyas / punaḥ / vardhana 増大・深化
フタ 二・双極 dvi / dvandva 二相・双合
名・成る・場 nāma / bhava 名・生成
フタナ 二名・二棚・二相保持 dvi-nāma / dvaya 二名・二相
イキツ 息津・生命息の津 prāṇa / tīrtha 生命息・渡し場
ヒメ 女水・胎内相 devī / yoni / ambā 女神・胎・母水
シマ 島・水火の凝った場 dvīpa / kṣetra 島・領域
オホト 大戸・大門 mahā / dvāra 大きな門
ヒワケ 火分け agni / vibhāga / bheda 火の分化
ハツチ 初地・発つ地血 prathama / bhūmi / rakta 初め・地・血
ヒコ 火子・男火 agni-putra / bīja 火の子・種子

句ごとの真相解読

オホコトオシヲ

オホコトは、大いなる言事である。オシヲは、押し潮であり、水火が圧をもって流れ出ることを示す。
オホコトオシヲとは、神分けの歌によって整えられた言霊が、大きな潮として押し出されることをいう。
ここでは、言葉と潮は別物ではない。息が音となり、音が言戻となるのと同じく、潮も水火の呼吸である。言事は潮のように満ち引きし、押し出される。

イヨフタナ

イヨは、いよいよ深まること。フタは二つ、ナは名・場である。
イヨフタナとは、いよいよ二つの名・二つの棚・二つの保持場へ分かれることを示す。
これは対立ではなく、水火を二相へ置くための場づくりである。天地、男女、内外、息の出入のように、二つへ分かれることで運行が起こる。

イキツヒメシマ

イキツは、息津であり、生命息の渡し場である。ヒメは女水、シマは島である。
イキツヒメシマとは、息の津に宿る女水が、島のような生成場として凝ることをいう。
第53首までの辺津・渚・膜の流れが、ここで息津の女水島へ変わる。心身の息の通り道そのものが、女水を抱く島になる。

オホトヒワケ

オホトは大戸・大門、ヒワケは火分けである。
オホトヒワケとは、大いなる門において火を分けることを示す。第35首にも大戸火分けが現れたが、第59首では、言事潮と息津女水島を受けた後、火の分化が再び起こる。

ハツチヒコ

ハツチは、初地・発つ地血である。ヒコは火子・男火である。
ハツチヒコとは、初めて立ち上がる地血の火子である。
大戸で火が分けられると、その火は初地へ入り、火子として立つ。これは生命国土・身体・心の新しい始動点である。

真相訳

大いなる言事は、潮のように押し出される。
水火は、いよいよ二つの名・二つの棚へ分かれる。
息の津には女水が宿り、島となる。
大いなる門で火が分けられ、
初めの地血に火子が立つ。

最終裁定

第59首は、オホコトオシヲで神分け後の水火を大言事潮として押し出し、イヨフタナで二相保持へ分け、イキツヒメシマで息津女水の島を作り、オホトヒワケで大門の火分けを行い、ハツチヒコで初地の火子を立てる歌である。
一首の核:
神分けの歌によって整えられた水火は、大言事潮として押し出され、二相へ分かれ、息津女水島と初地火子を生む。

接続

第58首 = カムナマニマニ・神分けの歌・大戸霊核・霊核溜め・淡千穂の沢分け。
第59首 = 大言事潮・二棚二相・息津女水島・大戸火分け・初地火子。
第60首 = この初地火子を受け、さらに心身水火・国土身体・言事生成の次段階へ進む。

前後の首

体系へ戻る