TENMON JITEN

カタカムナ第58首とは|神性を千穂へ配る歌

KATAKAMUNA UTAHI / CANON VISUAL
カタカムナ第58首 図象符 - KATAKAMUNA V7 正典出版校正版
第58首 図象符|正典出版校正版 V7 / PDF p.167
カタカムナ第58首カタカムナ事典正典+天聞構造解読
正典確認済

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。

原文

カ ム ナ マ ニ マニ カ ミ ワケ ノ ウタ
オ ホ ト タマ タマル アハ チホ ノ サワケ

正規化

カムナマニマニカミワケノウタオホトタマタマルアハチホノサワケ

中心図象

印のミタマ

解読ステータス

  • 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
  • 中心図象: 印のミタマ
  • 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
  • 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う

主題

第58首は、第57首で赤き写し根・神身から山胸空場・氣火心・気色写し根が整った後、その気色を、カムナマニマニとして潜象の霊珠法のままに通し、カミワケノウタとして神性を分ける歌へ変換し、オホトタマとして大いなる戸・門の霊核を置き、タマルとして霊核を溜め、最後にアハチホノサワケとして淡地・泡地の千穂を沢分けへ配る歌である。
第57首 = 赤き写し根・神身から山胸空場・氣火心・気色写し根。
第58首 = カムナマニマニ・神分けの歌・大戸霊核・霊核溜め・淡千穂の沢分け。

言霊秘書との整合

言霊秘書では、火水は息となり、息は音となり、音は言戻となる。歌は、音の連なりでありながら、火水の分け方・結び方・戻し方を示す働きを持つ。
第58首の「カムナマニマニ」は、第48首にも現れた重要語である。潜象のカムが、霊珠 maṇi の法のままに成ることを示す。ここでは第57首の気色写し根を受け、心身の気色を人為で曲げず、霊珠法のまま神分けの歌へ通す。
「カミワケノウタ」は、神性を分断する歌ではない。火水の神性を、役割ごとに識別し、歌によって整えることである。
中心図象が印のミタマであるため、この神分けは正中の印を失わない分化であり、最後にオホトタマ・タマル・アハチホノサワケとして、大きな門の霊核から淡い地場の千穂分配へ展開する。

サンスクリット音義照合

言霊法則 サンスクリット照合 裁定
カムナ 潜象が名へ成る kāma / nāma 創造衝動・名化
マニ 霊珠・真理の珠 maṇi 宝珠・霊的凝集点
マニマニ 霊珠法のまま maṇi / svabhāva 霊珠・本性のまま
カミ 火水の神性 deva / īśa / kavi 神性・主宰・霊知
ワケ 分け・識別 viveka / vibhāga 識別・分化
ウタ 歌・聖音 gāthā / udgītha 聖歌・詠唱
オホト 大戸・大門 mahā / dvāra 大きな門
タマ 霊核・玉 ātman / bindu / maṇi 霊我・種子点・宝珠
タマル 霊核が溜まる・丸まる sañcaya / maṇḍala / bindu 集積・円環・種子点
アハ 淡・泡・微細水火 phenā / āpaḥ 泡・水
チホ 千穂・多数の稔り sahasra / dhānya 千・穀穂
サワケ 沢分け・流路分配 srotas / vibhāga 流路・分配

句ごとの真相解読

カムナマニマニ

カムナは、潜象が名を得て成ること。マニは霊珠であり、サンスクリット maṇi と響き合う。
カムナマニマニとは、潜象の水火が、霊珠の本性のままに成ることである。
第57首では気色が写し根となった。第58首では、その気色を人為で曲げず、カムの霊珠法のままに通す。

カミワケノウタ

カミは火水の神性、ワケは分けること、ウタは歌である。
カミワケノウタとは、神性の働きを歌によって分け、識別し、整えることをいう。
歌は単なる表現ではない。息・音・言戻を通して、混じった神性の働きを役割ごとに分ける法である。

オホトタマ

オホトは大戸・大門であり、タマは霊核である。
オホトタマとは、大いなる門に置かれる霊核である。神分けの歌によって分けられた水火は、門の霊核として定まり、次の分配の起点となる。

タマル

タマルは、霊核が溜まる・丸まること。
これは散った火水が、正中の門に集まり、霊核として凝ることを示す。

アハチホノサワケ

アハは淡・泡、チホは千穂、サワケは沢分けである。
アハチホノサワケとは、微細な水火が多数の穂となり、沢や流路に分配されることをいう。
第23首のアワチホノサワケと響き合うが、第58首では、気色写し根と神分けの歌を経た後の、より人心・言事に近い分配として読む。

真相訳

潜象は、霊珠の本性のままに成る。
神性は、歌によって分けられ、整えられる。
大いなる門に霊核が置かれる。
霊核は丸まり、溜まる。
そこから淡い水火は千の穂となり、
沢の流れへ分けられる。

最終裁定

第58首は、カムナマニマニで潜象を霊珠法のまま通し、カミワケノウタで神性を歌によって識別し、オホトタマで大門の霊核を置き、タマルで霊核を集め、アハチホノサワケで淡い水火を多数の穂と流路へ分配する歌である。
一首の核:
気色として写った心身の水火は、霊珠法のまま神分けの歌へ入り、大門の霊核に集まり、淡千穂の流路へ分配される。

接続

第57首 = 赤き写し根・神身から山胸空場・氣火心・気色写し根。
第58首 = カムナマニマニ・神分けの歌・大戸霊核・霊核溜め・淡千穂の沢分け。
第59首 = この淡千穂の分配を受け、さらに心身水火・言事・国土身体の次段階へ進む。

前後の首

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