TENMON JITEN
カタカムナ第38首とは|天地水火を重ね禊ぐ歌

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。
原文
カム ナカラ アメ クニ サツチ アメ クニ サキリ イヤ ミソキ サネ
アメ クニ クラト オホマ ヒコ ヒメ イヤ ミソキ マリ オホ ケツ ヒメ
ヒノ ヤキ ハヤヲ ヒメ イヤ ミソキ ワク
正規化
カムナカラアメクニサツチアメクニサキリイヤミソキサネアメクニクラトオホマヒコヒメイヤミソキマリオホケツヒメヒノヤキハヤヲヒメイヤミソキワク
中心図象
印のミタマ
解読ステータス
- 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
- 中心図象: 印のミタマ
- 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
- 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う
主題
第38首は、第37首で天国支柱・奥三水核・裂き風・風火子・木氣柱・山野土の禊ぎ道が整った後、その禊ぎをさらに天地の幸・裂き分け・蔵戸・大間の男女相・食津姫・火焼き・速男女水へ広げる歌である。
カムナカラとして潜象の法のまま通し、アメクニサツチで天地の幸と地力を置き、アメクニサキリで天地を裂き分け、イヤミソキサネで禊ぎを重ね、アメクニクラトで天地の蔵戸を開き、オホマヒコヒメで大間の男火・女水を立てる。さらにオホケツヒメ・ヒノヤキ・ハヤヲヒメを通して、食・火焼き・速い女水の働きまで禊ぎ分ける。
第37首 = 天国支柱・奥三水核・裂き風・風火子・木氣柱・山野土の禊ぎ道。
第38首 = 天地幸・天地裂き・禊ぎ重ね・蔵戸・大間男女・食津姫・火焼き・速女水の禊ぎ分け。
言霊秘書との整合
言霊秘書では、天地の水火は一に凝り、二に分かれ、相対して動くことで息・音・言戻・形を作る。軽澄は天へ、重濁は地へ降り、また清濁の働きは呼吸・血潮・食・排出・土・火に現れる。
第38首は「イヤミソキ」が三度現れる点が核心である。禊ぎは一度の清めではなく、天地の幸、天地の裂き分け、天地の蔵戸、大間の男女、食津姫、火焼き、速女水に至るまで、重層的に行われる。
中心図象が印のミタマであるため、これは外の浄化だけではない。正中において天国の水火を分け、蔵し、焼き、食し、女水を速やかに巡らせる内的な水火調整である。
サンスクリット音義照合
| 音 | 言霊法則 | サンスクリット照合 | 裁定 |
| カムナカラ | 潜象の法のまま | kāma / ṛta / svabhāva | 本性のまま流れる創造衝動 |
| アメクニ | 天地 | dyāvā-pṛthivī | 天地双極 |
| サツチ | 幸・佐土・支える地力 | bhaga / kṣiti / dhāraṇa | 幸・地・保持力 |
| サキリ | 裂き分け・境界 | cheda / bheda / sīman | 切開・境界化 |
| ミソキ | 禊ぎ・身削ぎ・清め | śuddhi / pavitra / snāna | 清浄・浄化 |
| サネ | 重ね・実根 | saṃcaya / bīja / mūla | 集積・種子・根 |
| クラト | 蔵戸・暗戸 | guhā / kośa / dvāra | 蔵・鞘・門 |
| オホマ | 大間・大いなる場 | mahā / madhya / āyatana | 大場・中間場 |
| ヒコヒメ | 男火・女水 | agni-putra / devī / yoni | 火子・女水 |
| マリ | 丸まり・凝り | maṇḍala / granthi | 円環・結節 |
| オホケツヒメ | 大いなる食津姫 | anna / apāna / devī | 食・下行氣・女神 |
| ヒノヤキ | 火の焼き・火による変成 | agni / pāka / tapas | 火・煮焼・熱変成 |
| ハヤヲヒメ | 速い男火を帯びた女水 | āśu / agni / devī | 速さ・火・女水 |
| ワク | 分け・湧く・枠 | vibhāga / utsa / paridhi | 分化・湧出・枠 |
句ごとの真相解読
カムナカラアメクニサツチ
カムナカラは、潜象の法のままに通ること。アメクニは天地、サツチは幸・地力・支え持つ力である。
カムナカラアメクニサツチとは、天地の幸と地力が、潜象の法に沿って与えられることをいう。
アメクニサキリイヤミソキサネ
アメクニサキリは、天地の裂き分けである。イヤミソキサネは、ますます深い禊ぎを重ねること。
天地を分けることは、清濁を見分けることでもある。分けることで混濁はほどかれ、禊ぎが重ねられる。
アメクニクラト
クラトは蔵戸である。アメクニクラトとは、天地の水火を蔵し、必要に応じて開閉する戸である。
禊ぎは流すだけではない。正しく蔵し、正しく開くことで、水火の節度が保たれる。
オホマヒコヒメイヤミソキマリ
オホマは大間、ヒコヒメは男火と女水、イヤミソキマリは、禊ぎによって丸まり、結ばれることである。
大いなる間に立つ男女の水火は、禊ぎによって乱れを清められ、丸く結ばれる。
オホケツヒメ
オホケツヒメは大いなる食津姫であり、食・受容・排出を司る女水である。
第38首では、食と排出の働きも禊ぎの対象となる。体内に入るもの、体外へ出るものの水火を整える。
ヒノヤキ・ハヤヲヒメイヤミソキワク
ヒノヤキは火の焼きである。焼くとは、火によって水火を変成させることである。
ハヤヲヒメは、速い男火を帯びた女水として読む。イヤミソキワクは、ますます深く禊ぎ分けること。
火による変成と速い女水の巡りを通して、最後に禊ぎの分けが完成へ向かう。
真相訳
潜象の法のまま、天地の幸と地力が与えられる。
天地は裂き分けられ、禊ぎは重ねられる。
天地の蔵戸が開閉し、水火は節度を得る。
大いなる間に男火と女水が立ち、禊ぎによって丸まる。
食津の女水は、受け入れ、養い、排する。
火は焼き、変成させる。
速い女水は巡り、禊ぎ分けを完成へ向かわせる。
最終裁定
第38首は、カムナカラの法で天地幸を受け、天地裂き分けと禊ぎ重ねを行い、天地蔵戸を開き、大間の男女水火を禊ぎ丸め、食津姫・火焼き・速女水まで禊ぎ分ける歌である。
一首の核:
山野土の禊ぎ道は、天地の幸・裂き分け・蔵戸・男女水火・食と火の変成まで広がり、生命国土の清濁を正しく分ける段階へ進む。
接続
第37首 = 天国支柱・奥三水核・裂き風・風火子・木氣柱・山野土の禊ぎ道。
第38首 = 天地幸・天地裂き・禊ぎ重ね・蔵戸・大間男女・食津姫・火焼き・速女水の禊ぎ分け。
第39首 = この清濁分けを受け、さらに次の水火の結び・国土身体・言事生成の段階へ進む。