TENMON JITEN

カタカムナ第36首とは|河海を豊波へ開く歌

KATAKAMUNA UTAHI / CANON VISUAL
カタカムナ第36首 図象符 - KATAKAMUNA V7 正典出版校正版
第36首 図象符|正典出版校正版 V7 / PDF p.123
カタカムナ第36首カタカムナ事典正典+天聞構造解読
正典確認済

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。

原文

カム ナカラ オホ ワタ ツミ カハ ウミ ワケ イカツ アワ ナキ アワ ナミ
カタ フト ムスヒ オホ トノチ アメノ ミク マリ クニノ ミク マリ
ツラ ナキ メクル トヨ ツラ ナミ

正規化

カムナカラオホワタツミカハウミワケイカツアワナキアワナミカタフトムスヒオホトノチアメノミクマリクニノミクマリツラナキメクルトヨツラナミ

中心図象

印のミタマ

解読ステータス

  • 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
  • 中心図象: 印のミタマ
  • 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
  • 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う

主題

第36首は、第35首で岩土・天息・潮圧・海水女・水際男女が再配置された後、その水火構造をカムナカラとして潜象の法のまま通し、オホワタツミとして大海の水身へ開き、カハウミワケとして河と海を分け、イカツアワナキアワナミとして厳つい泡の凪波を起こし、カタフトムスヒとして形を太い産霊へ結ぶ歌である。
さらに、オホトノチ・アメノミクマリ・クニノミクマリによって大殿内地と天国の水分を置き、ツラナキメクル・トヨツラナミとして、凪の面が巡り、豊かな面波へ展開する。
第35首 = カムナカラの大戸火分け・岩土男女積み・天息大屋・大土地重ね・海水女・速秋津男女。
第36首 = 大海水身・河海分け・泡凪波・太産霊・天地水分・豊面波。

言霊秘書との整合

言霊秘書では、天地の水火は呼吸・潮汐・波・風・身体に同じ法則で現れる。火水は一に凝り、二に分かれ、相対して動くことで息となり、音となり、言戻となる。
第36首は、水火の水的運行を大きく扱う首である。オホワタツミは大海の水身であり、カハウミワケは河と海の流路分化である。水火は一つの大水身に留まらず、河の流れと海の包摂へ分けられる。
第15首のアワナキ・アワナミ・ミクマリがここで再び現れるが、第36首では大海・河海・大殿・天地水分の段階に拡大されている。
中心図象が印のミタマであるため、河海の分け、天国水分、豊面波は、外界の水系だけでなく、身体内部の体液循環・呼吸・血流・情動の面波としても読む。

サンスクリット音義照合

言霊法則 サンスクリット照合 裁定
カムナカラ 潜象の法のまま kāma / ṛta / svabhāva 本性のまま流れる創造衝動
オホワタツミ 大海の水身 mahā / samudra / Varuṇa / āpaḥ 大海・水神・水原理
カハ 河・流路 nadī / srotas 川・流れ
ウミ 海・包摂水 samudra / āpaḥ 海・水
ワケ 分け・識別 vibhāga / viveka 分化・識別
イカツ 厳つ・稜威ある力 īś / ugra / tejas 威力・強さ
アワ 泡・微細水火 phenā / āpaḥ 泡・水
ナキ 凪・静まり śānti / niḥśabda 静まり・無音
ナミ 波・揺れ urmi / taraṅga 波動・うねり
カタ 形・型 rūpa / kṣetra 形態・場
フト 太く大いなる bṛhat / sthūla 大なるもの・太い場
ムスヒ 結び・産霊 yuj / sambhava / bandha 結合・生成
オホトノチ 大殿の内地 mahā / sthāna / bhūmi 大いなる内場
ミクマリ 水分・御配り āpaḥ / vibhāga 水の分配
ツラ 面・列・連なり rekha / paṅkti 面・連鎖
メクル 巡る・回る cakra / parivarta 輪転・巡り
トヨツラナミ 豊かな面波 pūrṇa / urmi / taraṅga 充満した面波

句ごとの真相解読

カムナカラオホワタツミ

カムナカラは、潜象の法のまま通ること。オホワタツミは、大いなる海の水身である。
カムナカラオホワタツミとは、潜象の水火が人為で曲げられず、大海の水身として開くことをいう。
第35首で海水女と水際男女が立った後、第36首ではそれが大海の水原理へ拡大される。

カハウミワケ

カハは河、ウミは海、ワケは分けである。
カハウミワケとは、流れる水と包む水、河と海が分かれることを示す。河は進行・通路、海は包摂・母胎である。
この分化により、国土の水火は、流路と大包摂を持つ。

イカツアワナキアワナミ

イカツは厳つい力、稜威ある強い働きである。アワナキは泡の静まり、アワナミは泡の波立ちである。
イカツアワナキアワナミとは、強い水火の力が、泡の静まりと波立ちの二相を起こすことをいう。
ここでは泡は弱いものではなく、厳なる水火の微細振動である。

カタフトムスヒ

カタは形、フトは太く大いなる、ムスヒは結び・産霊である。
カタフトムスヒとは、形が大いなる産霊へ結ばれること。水火の波動がただ揺れるだけではなく、形を生む大きな結びへ進む。

オホトノチ

オホトノチは、大いなる殿の内地である。
河海の分けと泡波の後、その水火は大殿の内場へ入る。外界の水系は、内殿の水火へ移される。

アメノミクマリ・クニノミクマリ

ミクマリは水分・御配りである。
アメノミクマリは天の水分、クニノミクマリは国の水分である。第15首にも現れたが、第36首では大海・河海分けを受け、より大きな天地水分として整えられる。

ツラナキメクル・トヨツラナミ

ツラは面、ナキは凪、メクルは巡ること。トヨツラナミは豊かな面波である。
ツラナキメクルとは、凪の面が巡ること。トヨツラナミとは、その巡りが豊かな面波になることを示す。
水火は静と動を持ち、面として巡り、豊かな波として現れる。

真相訳

潜象の法のまま、大海の水身が開く。
河と海は分かれ、流路と包摂を持つ。
厳なる水火は、泡の静まりと泡の波を起こす。
形は太い産霊へ結ばれる。
その水火は大殿の内地へ入り、
天の水分と国の水分へ配られる。
凪の面は巡り、
豊かな面波となって広がる。

最終裁定

第36首は、カムナカラの法で大海の水身を開き、河海を分け、厳なる泡凪波を起こし、形を太産霊へ結び、大殿内地と天地水分へ配し、最後に豊かな面波へ巡らせる歌である。
一首の核:
国土身体の水火構造は、大海・河海分け・泡凪波・太産霊・天地水分を経て、豊かな面波として巡り始める。

接続

第35首 = カムナカラの大戸火分け・岩土男女積み・天息大屋・大土地重ね・海水女・速秋津男女。
第36首 = 大海水身・河海分け・泡凪波・太産霊・天地水分・豊面波。
第37首 = この豊面波を受け、さらに風木山野・天国支柱・身体国土の次段階へ進む。

前後の首

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