TENMON JITEN
カタカムナ第21首とは|人の輪を言道へ結ぶ歌

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。
原文
イマ トハ ヒトワ ミコ ニホ ヤホ アマツ クニ コト ミチ カタ カムナ
ナミ マリ メクル オホト コロ イ モ マ ク カ ラ ミ ヌ フ ト ヤ マ ト
正規化
イマトハヒトワミコニホヤホアマツクニコトミチカタカムナナミマリメクルオホトコロイモマクカラミヌフトヤマト
中心図象
ツルキ
解読ステータス
- 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
- 中心図象: 剣
- 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
- 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う
主題
第21首は、第20首で天鏡・天水万象・時所常立・天地八方外波・形の先端化が起こった後、その天地波が「イマトハ」として今ここに戸を開き、「ヒトワ」として人の輪を立て、「ミコニホヤホ・アマツクニ・コトミチ・カタカムナ」として、天つ国の言道をカタカムナとして定める歌である。
後半では、ナミマリメクルとして波の凝りが巡り、オホトコロとして大いなる所を開き、イモマクカラミヌとして女水を巻き絡め、最後にフトヤマトとして大いなる大和の中心場へ結ぶ。
第20首 = 天鏡・天水万象・時所常立・天地八方外波・形の先端化。
第21首 = 今ここ・人の輪・天つ国の言道・フトヤマトへの結び。
言霊秘書との整合
言霊秘書では、天地の水火は息となり、音となり、言戻となり、形仮名として現れる。また、人は小天地であり、天地の火水を己の呼吸・言葉・身心において知ることが道である。
第21首の「イマトハ」は、抽象的な現在ではない。カタカムナの天地波が、人の場において開く戸である。「ヒトワ」は、人を単体としてではなく、火水が輪として巡る存在、人と人の和として読む。
中心図象が剣であるため、第21首は、ただ和するだけではない。天つ国の言道を定め、波の凝りを読み分け、フトヤマトへ向けて中心を切り立てる働きがある。
サンスクリット音義照合
| 音 | 言霊法則 | サンスクリット照合 | 裁定 |
| イマ | 今・息が間に現れる | idānīm / iha / prāṇa | 今ここ・現前 |
| トハ | 戸・問い・開く境 | dvāra / praśna | 門・問い |
| ヒトワ | 人の輪・火水の和 | puruṣa / cakra / yoga | 人・輪・結合 |
| ミコ | 御子・水火の子 | putra / bīja / jīva | 子・種子・生命 |
| ニホ | 二火・匂・丹穂 | dvi / agni / gandha | 二火・香気・穂 |
| ヤホ | 八方展開 | aṣṭa-dik / bahu | 八方・多方 |
| アマツクニ | 天つ国 | deva-loka / dyu-kṣetra | 天界・天の場 |
| コトミチ | 言事の道 | vāc / dharma / mārga | 言・法・道 |
| カタカムナ | 潜象の名形化 | nāma-rūpa / kāma | 名形化する潜象原理 |
| ナミ | 波・水火の揺れ | urmi / taraṅga | 波動 |
| マリ | 丸まり・凝り | maṇḍala / granthi / piṇḍa | 円環・凝結 |
| メクル | 巡る・回る | cakra / parivarta | 輪転 |
| オホトコロ | 大いなる所 | mahā-sthāna / āyatana | 大場・依処 |
| イモ | 女水・受容場 | yoni / ambā | 母胎・女水 |
| マク | 巻く・包む | āvṛtti / maṇḍala | 回転・包摂 |
| カラミヌ | 絡み潜る | yuj / granthi / laya | 結合・結節・潜入 |
| フトヤマト | 太き大和・中心国土 | bṛhat / yamata / kṣetra | 大いなる和の場 |
句ごとの真相解読
イマトハ
イマは、今ここに現れることである。イは息の起点、マは間・正中である。トハは戸であり、問いであり、開く境である。
イマトハとは、カタカムナの水火が、今この正中に戸を開くことをいう。過去でも未来でもなく、火水が現前する門である。
ヒトワ
ヒトは人であるが、ヒは火、トは戸・止まり、ワは輪・和である。
ヒトワとは、人が火水の輪として立つこと、また人と人が和をなすことを示す。言霊秘書で人は小天地であるため、ヒトワは人間存在の中心構造である。
ミコニホヤホ
ミコは御子、水火の子である。ニホは二つの火、また丹穂・匂として、火水が香り立つ生命相である。ヤホは八方展開である。
ミコニホヤホとは、水火の子が二火の香り・穂をもって八方へ広がることをいう。
アマツクニ・コトミチ・カタカムナ
アマツクニは天つ国であり、天の水火の場である。
コトミチは言事の道。カタカムナは、潜象が形と名を得る総法である。
この句は、天つ国の言道がカタカムナとして定まることを示す。言は単なる音ではなく、天地水火の道である。
ナミマリメクル
ナミは波、マリは丸まり・凝り、メクルは巡りである。
ナミマリメクルとは、天地波が丸く凝りながら巡ることをいう。波は散るだけでなく、丸まり、回り、次の生成を孕む。
オホトコロ
オホトコロは、大いなる所である。
波の凝りが巡った後、それは広大な依処を必要とする。オホトコロとは、生命・言事・国土が集まる大きな場である。
イモマクカラミヌ
イモは女水・受容場である。マクは巻くこと。カラミヌは絡み、潜り、結び入ること。
イモマクカラミヌとは、女水の受容場が、巻き込み、絡み合い、内へ潜って生成を孕むことをいう。
フトヤマト
フトは太く大いなる根源の息。ヤマトは山処・大和・中心国土である。
フトヤマトとは、大いなる和の中心場であり、天つ国の言道が人の輪と国土へ結ばれた姿である。
真相訳
今ここに、火水の戸が開く。
人は火水の輪として立つ。
御子の生命は、二火の香りをもって八方へ広がる。
天つ国の言事の道は、カタカムナとして定まる。
波は丸まり、巡り、
大いなる所を開く。
女水は巻き込み、絡み、内に潜る。
そして、大いなる大和の中心場へ結ばれる。
最終裁定
第21首は、イマトハで今ここに火水の門を開き、ヒトワで人の輪を立て、アマツクニのコトミチをカタカムナとして定め、ナミマリメクルからフトヤマトへ、波の凝りを大和の中心場へ結ぶ歌である。
一首の核:
天鏡に映じた天地波は、人の輪と天つ国の言道へ入り、波の凝りを巡らせながら、フトヤマトの中心和へ統合される。
接続
第20首 = 天鏡・天水万象・時所常立・天地八方外波・形の先端化。
第21首 = 今ここ・人の輪・天つ国の言道・フトヤマトへの結び。
第22首 = そのフトヤマトの中心場から、島的生成が起こり、筑紫島・大八島へ国土形成が進む。