TENMON JITEN

カタカムナ第61首とは|地奥を八方へ返す歌

KATAKAMUNA UTAHI / CANON VISUAL
カタカムナ第61首 図象符 - KATAKAMUNA V7 正典出版校正版
第61首 図象符|正典出版校正版 V7 / PDF p.173
カタカムナ第61首カタカムナ事典正典+天聞構造解読
正典確認済

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。

原文

ア マ アワ ナ キ ハ ヤ ア キ ツ ヨ モ ツ チ カ ヘ シ
ヤ ホ ウ ツ シ ツ ミ カ シ ラ ハラ

正規化

アマアワナキハヤアキツヨモツチカヘシヤホウツシツミカシラハラ

中心図象

印のミタマ

解読ステータス

  • 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
  • 中心図象: 印のミタマ
  • 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
  • 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う

主題

第61首は、第60首で水火が霊珠法のまま豊受女水に受けられ、分け湧く産霊神によって天水万象へ開く分けの道となった後、その天水万象を、アマアワナキとして天の泡凪へ静め、ハヤアキツとして速く明く水際へ開き、ヨモツチカヘシによって黄泉・四方・地血を返し、ヤホウツシツミとして八方へ写し積み、最後にカシラハラとして頭・上位の原場へ整える歌である。
第60首 = 霊珠法・豊受女水・分け湧く産霊神・分けの道・天水万象。
第61首 = 天泡凪・速明津・黄泉地血返し・八方写し積み・頭原。

言霊秘書との整合

言霊秘書では、天地の水火は一に凝り、二に分かれ、軽澄は天へ、重濁は地へ降る。火水は息となり、音となり、言戻となり、人の心身と国土へ写される。
第61首では、天水万象がまずアマアワナキ、すなわち天の泡凪へ戻される。これは生成の前に微細水火を静める働きである。その後、ハヤアキツとして水際が速やかに明き、ヨモツチカヘシで地奥の重濁を返す。
第49首にもヨモツチカヘシが現れたが、第61首では、それが八方写し積みと頭原へ進む。つまり、地奥から返された水火は、ただ心へ戻るだけでなく、八方へ写され、頭・上位の原場に整理される。
中心図象が印のミタマであるため、これは頭脳だけの操作ではなく、正中の印を通して、天の泡、地奥の返し、八方写し、頭原を一つの水火循環へ入れることである。

サンスクリット音義照合

言霊法則 サンスクリット照合 裁定
アマ 天水・天の母胎 ambhas / amṛta / ambā 天水・甘露・母水
アワ 泡・淡・微細水火 phenā / āpaḥ 泡・水
ナキ 凪・静まり śānti / niḥśabda 静まり・無音
ハヤ 速い・勢い āśu / javana 速さ・勢い
アキツ 明き津・水際の開き tīrtha / jyotis / āloka 渡し場・光の開き
ヨモツ 黄泉・四方・地奥 yama / catur / adhas 死境・四方・下方
地・血・力点 bhūmi / rakta / śakti 地・血・力
カヘシ 返し・反転・還元 prati / nivṛtti / parivarta 反転・還帰
ヤホ 八方展開 aṣṭa-dik / bahu 八方・多方
ウツシ 写し・現し pratibimba / ābhāsa / rūpa 反照・現象化
ツミ 積み・凝り sañcita / granthi 蓄積・結節
カシラ 頭・上位・始点 śiras / mūrdhan 頭・頂
ハラ 原・腹・広がる場 udara / kṣetra / garbha 腹・場・胎蔵

句ごとの真相解読

アマアワナキ

アマは天水、アワは泡・淡、ナキは凪である。
アマアワナキとは、天水の微細な泡が静まり、凪となることをいう。第60首で天水万象へ開いた水火は、まず微細水火として静められる。
ここでは、広がった万象をいったん天の泡凪へ戻すことが重要である。

ハヤアキツ

ハヤは速さ、アキツは明き津、水際の開きである。
ハヤアキツとは、水際が速やかに明き、潜象と現象、天水と地場の境が開くことである。
第14首・第22首・第35首にも現れた明き津の働きが、ここでは天泡凪の後に再び速く開く。

ヨモツチカヘシ

ヨモツは黄泉・四方・地奥。チは地血。カヘシは返すことである。
ヨモツチカヘシとは、地奥・黄泉・四方に沈んだ地血を返すことをいう。
これは暗いものを拒むことではなく、地の奥に沈んだ水火を、再び生成の循環へ戻す働きである。

ヤホウツシツミ

ヤホは八方、ウツシは写し、ツミは積みである。
ヤホウツシツミとは、返された地血の水火が八方へ写され、積み重ねられることをいう。
ここで、地奥から返されたものは、個の内面に留まらず、八方の現象場へ反映される。

カシラハラ

カシラは頭・頂・始点であり、ハラは原・腹・広がる場である。
カシラハラとは、頭の原、上位の広がる場である。通常、ハラは腹であるが、ここではカシラと結び、頭頂の原場・上位の生成場として読む。
八方写し積まれた水火は、最後に頭原へ整えられる。これは意識の上位場に、地奥から返された水火が秩序化されることを示す。

真相訳

天の微細な泡は凪ぎ、静まる。
水際は速く明き、境が開く。
黄泉・四方・地奥に沈んだ地血は返される。
その水火は八方へ写され、積み重なる。
最後に、頭の原場へ整えられ、
上位の意識場として開く。

最終裁定

第61首は、アマアワナキで天水万象を微細な泡凪へ静め、ハヤアキツで水際を速く開き、ヨモツチカヘシで地奥の地血を返し、ヤホウツシツミで八方へ写し積み、カシラハラで頭原の上位場へ整える歌である。
一首の核:
天水万象は泡凪へ静まり、水際を開いて地奥の水火を返し、それを八方へ写し積み、頭原へ上げて意識場として整える。

接続

第60首 = 霊珠法・豊受女水・分け湧く産霊神・分けの道・天水万象。
第61首 = 天泡凪・速明津・黄泉地血返し・八方写し積み・頭原。
第62首 = この頭原へ上がった水火を受け、さらに心身水火・言事・現象化の精密段階へ進む。

前後の首

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