TENMON JITEN
カタカムナ第26首とは|地中水火を整える歌

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。
原文
タ ク リ カ ナ ヤ マ ウ ツ メ ク ソ ア メ ノ ハ ニ ヤ ス
ミ ツ ハ ノ メ オ キ ツ フ ト マリ
正規化
タクリカナヤマウツメクソアメノハニヤスミツハノメオキツフトマリ
中心図象
印のミタマ
解読ステータス
- 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
- 中心図象: 印のミタマ
- 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
- 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う
主題
第26首は、第25首で三水波・火鏡日子・中心門・食津姫・岩楠鳥船が置かれた生命国土に、タクリカナヤマとして水火を手繰り金山の鉱物的凝りを立て、ウツメクソとして写し目の奥にある濁り・屎・沈殿物を現し、アメノハニヤスとして天の埴土を安定させ、ミツハノメとして水の女神的働きを開き、オキツフトマリとして沖・奥の太い締まりへ収める歌である。
第25首 = 三水波・火鏡日子・大門・食津姫・岩楠鳥船の運行配置。
第26首 = 手繰り・金山・写し目の濁り・埴安・水女・沖津太締まりの調整。
言霊秘書との整合
言霊秘書では、天地の火水は一に凝り、二に分かれ、軽澄は天へ、重濁は地へ降る。さらに、人の胎内にも同じ火水があり、呼吸・血・土・骨・言葉は同じ水火法則で現れる。
第26首では、生命国土の運行器に対して、より深い調整が入る。金山は地中に凝った火水であり、埴土は柔らかく受ける地母である。ウツメクソは、写し目に現れた清だけでなく、沈殿する濁りをも見よという働きである。
ミツハノメは、水の女水であり、生命国土の潤いと流路を司る。オキツフトマリは、沖・奥において太く締まり、散乱した水火を中心の結節へ戻す働きである。
中心図象が印のミタマであるため、この首では、地中の鉱物、濁り、埴土、水女、奥津の締まりが、すべて正中の印へ整えられる。
サンスクリット音義照合
| 音 | 言霊法則 | サンスクリット照合 | 裁定 |
| タクリ | 手繰り・たぐり寄せ | ākarṣaṇa / tan / grah | 引き寄せ・糸を伸ばす・把持 |
| カナ | 金・堅い火水の凝り | kāñcana / loha / hiraṇya | 金属・黄金・鉱物性 |
| ヤマ | 山・隆起した地火水 | parvata / giri | 山・高まり |
| カナヤマ | 金山・鉱物の山 | loha-giri / hiraṇya-garbha | 地中火水の凝り |
| ウツメ | 写し目・内に開く目 | cakṣus / pratibimba / āvṛtti | 眼・反照・回転 |
| クソ | 屎・濁り・沈殿 | mala / avasāda | 汚れ・沈殿物 |
| アメ | 天水 | ambhas / amṛta | 天上水・甘露 |
| ハニ | 埴・柔土・受ける土 | mṛd / pṛthivī | 粘土・大地 |
| ヤス | 安定・休まり | śānti / kṣema | 安寧・安定 |
| ミツ | 水・満つ・三つ | āpaḥ / pūrṇa / tri | 水・満ち・三相 |
| ハノメ | 水の女・歯の目・流路の目 | ambā / devī / cakṣus | 水母・女神・眼 |
| オキツ | 沖津・奥津 | udaka / antara / guhā | 水域・奥処 |
| フトマリ | 太く締まる・太い結節 | bṛhat / granthi / bandha | 大なる結び・結節 |
句ごとの真相解読
タクリカナヤマ
タクリは、手繰り寄せること。散った糸や流れを、こちらへ引き寄せる働きである。
カナヤマは、金山である。カナは堅く凝った火水、ヤマは隆起した地場である。金属や鉱物は、地中で火水が強く凝ったものである。
タクリカナヤマとは、地中深くに凝った火水を手繰り寄せ、鉱物的な力として国土生命系へ組み込むことをいう。
ウツメクソ
ウツメは写し目であり、内に開く目である。クソは、屎・濁り・沈殿物である。
ウツメクソとは、写し目が清らかな像だけでなく、沈殿した濁りをも映すことをいう。
ここで重要なのは、濁りを否定しないことである。言霊秘書の水火法則では、軽澄と重濁の両方が天地を作る。クソは捨てるだけの汚物ではなく、重濁の結果として現れ、土へ返り、次の生成の素材となる。
アメノハニヤス
アメは天水、ハニは埴土、ヤスは安定である。
アメノハニヤスとは、天水が埴土へ入り、柔らかい地場を安定させることをいう。
金山の硬い凝りと、埴土の柔らかい受け場が、ここで対となる。硬い鉱物と柔らかい土の両方があって、生命国土は安定する。
ミツハノメ
ミツは水であり、満ちること。ハノメは、水の女・流路の目として読む。
ミツハノメとは、水の女神的働きであり、生命国土の中に水をめぐらせ、潤いと流路を開く働きである。
オキツフトマリ
オキツは沖津・奥津であり、水の奥、遠い水域、内奥の場である。フトマリは、太く締まり、大きく結ぶこと。
オキツフトマリとは、沖・奥に散った水火が、太い結節として締まり、中心へ収まることをいう。
真相訳
地中に凝った金山の火水を手繰り寄せる。
写し目は、清らかな像だけでなく、沈殿した濁りも映す。
天水は埴土に入り、柔らかい地場を安定させる。
水の女は流路を開き、生命を潤す。
沖の奥に広がった水火は、太く締まり、中心へ収まる。
最終裁定
第26首は、タクリカナヤマで地中の鉱物的火水を手繰り、ウツメクソで写し目に濁りを映し、アメノハニヤスで埴土を安定させ、ミツハノメで水女の流路を開き、オキツフトマリで奥津の水火を太く結ぶ歌である。
一首の核:
生命国土は、清い水波だけでなく、金山の硬い凝り、濁り、埴土、水女、奥津の締まりを取り込み、より深い地中水火の調整へ入る。
接続
第25首 = 三水波・火鏡日子・大門・食津姫・岩楠鳥船の運行配置。
第26首 = 手繰り・金山・写し目の濁り・埴安・水女・沖津太締まりの調整。
第27首 = この地中水火の調整を受け、さらに山・野・草木・神名的生成へ展開する。