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「ワ」の言灵とは|一言法則・意味・水火構造|天聞解読事典

言灵50音・一言法則原文と現代解説を分離

「ワ」の言灵を、『言灵秘書』の一言法則と五十連上の位置から読みます。列挙語を一つの固定的意味へ縮約しません。

ワ行・第1位

原文・一言法則

ワ・・・水火の靈也。国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也。

出典:『言灵秘書』「五十行一言法則」(音別本文 P420)

水火分類

水火の靈。これは文献内の分類名であり、現代科学の分類ではありません。

主要語

国土也、水火水(しほみず)也、水の◯(わ)也、万物の形を宰る也

構造的な読み方

原文に列挙された語は、この音が資料内の複数の関係で働く範囲を示します。所属行の「躰」と一音の「用」を分け、語順・前後音・呼吸を含む文脈へ戻して確認します。

証拠と確度

  • 原文引用:資料本文の文字転記
  • 水火・位置:資料本文/公開構造案内
  • 現代説明:天聞解読による解説
  • カタカムナ・古事記・密教:直接根拠未登録のため関係を生成しない

関連

言灵事典言灵秘書五十音一覧一言法則水火分類

隣接音

言霊秘書本文|ワ(WA行)

五十連位置
ワ(WA行)
水火分類
水火の灵
出典頁
P420
宣言法則数
4

原文

此音に、四つの法則あり。始めに、

㊀国土也。先のア行は天の位にして、此ワ行は地をなすか故に、国土なりとある也。

㊁水火水也。ワの音は、地を宰りて、万物の形をなす。先に、アの音もワなりとあれとも、空中の水灵にして、形をなさす。只空躰にして、自ら天を回るのみ。正しく万物の形をなすものは、水火(シホ)ミツにあらされは、なすことなし。シホ離るるときは、形をなす。草木芽かひを生し、葉を出すも、水火の睦む故也。水氣盛をすきて、火氣勝ときは枯れ、又火氣去て水氣かつときは崩るるなり。又、其躰枯たりとも、有情非情共にシホ水に入置ときは、朽ることなし。かならず必一度はたもつ。其外、何にても、シホ放るるときは、形をなすこと無きもの也。故に、美はしく、形を粧ひしたるを、シホラシクと云。老てうるはしき形なきを、シホナキウハと云。若きときは、春の盛の花の如く、其形美はしきは、シホの盛なる故也。又、老ては秋の草木の枯行如く、歯落て、腰の曲れは、シホの衰る故也。此如、貌(カタチ)をなすは、シホに非されはなすこと難し。今、此ワの音は、地の方を宰りて、万物の形ちをなすゆへに、シホ水也有。偖、ここに不審の有は、先の井の音にも潮水とあり、今此水火ミツと云は、何如なる差別ありや。云く。井のシホ水は、万物を搦みて備へたるシホ水にして、形をなすものに非。ただ、自(オノツカラ)搦みて備たるのみ。形をなすものに非。此ワの音は、正しく形をなす処なり。是、渾沌のゝ、天地と形を顕す処の、其形能顕すものは、水火水(シホミツ)也。故に、此ワ行は、水火の灵なり。又、水火の灵と云に付ても、先の如く難あり。さきの如く、一物のゝ水火と顕れて、水は澄上り天となり、火は凝り降りて地とならは、此ワ行は地の位にして、火の灵のみ有へきに、何故水火の灵と云や。又、ワ行を水火の灵といはば、ア行も亦空水の灵とのみ云はずに、火水の灵とも云へきに、今しからすは如何。

解きて云。此訳は、昇るは水にして天、降るは火にして地なれとも、天は空にして形なし。地は初より形を顕はす。形顕るときは、降る火に水氣の交る故也。永火交はらねは、形成ことなし。今、天も形ちをなして、日月星辰と顕るるときは、空水に火氣交る故なり。

今日にて天を云は、形をなして火水の灵なり。しかれとも、開発の始めは、天は空也。地は、其時より形をなす。故に、地を宰るワ行には、水火の灵と云て、空躰を宰る。天には、ただ空中の水灵とある也。学ふ者、深く思ふへし。

㊂水の○をなす也とは、ワ行は地なり。地は惣て水の○をなす故に、○は水火の灵にして、水火交はらねは、水の○をなすことなし。父の火と、母の水と交るか故に、一滴の水のワをなす如、ワ行は地にして、水火の凝故に、水の○をなす。水のワは、則露なり。さて、露の語は、ツは渦巻こと。ユは火水の和にして、水火和して○をなす。○は水火の灵の故に、水昇りて、玉の○なをす。是をツユと云。ただ、千草の葉に置ツユのみに非。人及一切の鳥獸迄も、此形をなすの始めは、水の○の一滴の始め也。ツユ也。其ツユの形をなす処は、天に顕、地によりて、形をなす也。今、母胎にありて、始めて形を成すか如し。ワは地に位して、一滴のワのツユをなす処ゆへ、ワの音に○をなすと有。

㊃万物の形を宰る也。先に云如く、アは天也。ワは地也。地は万物の形を宰る故に、一切のものの地を離れて生するものなし。アの音の下に解か如く、アと云は天のみにして、地をいはす。自らをアと云て、他をアと云す。今、ワの音は、夫と異なりて、万物の形を宰る故に、天も○也。地も○也。自も○也。他も○也。形ちをなすもの、皆○なり。故に、アの音に○也と有も、天地と形をなすときは、皆地による也。日月と顕れ、雲霧となるも、天か地に交るゆへに、此形起る。故に、自他の隔てなり。形をなすものを、惣て○也と云。ワレと云ときは、ワレ、ワカと用きて、自他共に云詞にして、自を指て、ワレ共、ワカ共と云。又、他を指て、ワレ共、ワカ共、俗にワ殿杯と云も、自にあらす。他を指して云なり。近来、国学者と称する者、此ワの音は万物の形を宰りて、自他共にワと云法則を知らさる故に、ワカといへは自のことにして、他に云さることと思ひ、後選集秋の部に、天智天皇の御製百首巻頭の御哥に、(秋の田の刈穂の庵の笘を荒みわか衣手は露に濡れつつ)、とあるを、自のこととばかり思ふ故に、天皇の御ことにして、此哥を解く。かくするときは、哥の心をなさす。其故は、秋の田の刈干する庵の宮のあらあらしきによりて、天皇の御衣の御袖か露にぬれたと云ならは、天皇か刈干するあらあらしき笘やにおはしますことになる。尤(もっと)も、露にぬれつつと、民を哀み玉ふ御心か深くして、涙の露の心なれとも、哥の心は、笘やのあらあらしき故に、御衣か露に濡たとあれは、かかる小屋に御住居遊はしたことに成。此難を遁れんとて、又此頃の国学と称する者、作說を設て、是は天皇の先帝の涼暗にて、喪屋に入玉ひて、其時の哥とも、又は此哥は天皇の御製にあらす、御代の風儀に非す、是は万葉集に(秋田刈かりほを作りわか居れは衣手寒く露おきにける、と云哥を、定家卿、詞のなまりを直されて加へられんと云々。おのもおのも、己か哥を解ことを知らさるを云すして、憶說を設けて、猥(みだり)に古賢を誂る。

今、是を見るに忍ひす。ひそかに考るに、古へより我朝、天皇喪に入玉ふとて、別にあらあらしき喪やを造り玉ふことを聞す。もし、天皇喪屋に入玉ふにもせよ、何そ百姓の苅干する小屋を用ひて、喪やとなし玉ふへきや。まことに誤說なり。又、似たる哥をなまれるほとにと云て、定家卿を訛ること、是又恐れ少なからす。似たる哥は、古今すくなからす。只、吾より外、物知れる者なしと憍慢懶堕(きょうまんたんだ)の心にて、勤めて古語を味ひ、古人の心をさくると云ことなきゆへに、無能の說をはく。知さるを知らすとせよ、是知れる也、の聖語に違ふ大罪人なり。頑愚の甚しき也。今、其誤りを正さん。古伝の法則を以知るときは、ワは万物の形を宰り、ワレ、ワカと云は、自他の差別なし。今の御製のワカ衣手とあるは、御自のことにあらす。苅干する民のこと也。其故は、秋の田の苅干する庵の笘を、あらあらしく造りしに、民か吾手をつゆに濡しなから、貢をせんとて、朝暮辛労することのやさしやと、民を浅からす御感ありし御心の御製りと。其御哥故に、志道老は此句を言て、ツツの辞は一首百遍の用きをなすの提撕と、百首正解に甚歎美せり。○と云ときは、自他に通する也。凡て、形をなすものは、皆位して○也。故に、今ワの音に万物の形を宰るなりとある。次に、アの灵の水と、ワの灵の水と文をなして(顕云文字不聞当作斐字也)、ヤの灵起る。

現代日本語訳

㊁ 水火水である。

「ワ」という音は、地をつかさどり、万物の形をつくる。

先に「ア」という音も「ワ」と同じであると述べたが、それは空中の水灵であり、形を成すことはない。

ただ空体として自ら天を回るのみである。

しかし、正しく万物の形を成すものは「水火(シホ)ミツ」でなければならず、これ以外に形を生じるものはない。

水火が和合するとき、形が生じる。

草木が芽を出し、葉を広げるのも、水火が睦み合うためである。

水氣が盛んすぎ、火氣が勝るときは枯れ、逆に火氣が去り水氣が勝つときは崩れてしまう。

また、その体が枯れても、有情・非情を問わず、シホ水の中に納められ置かれるときは、すぐには朽ちない。必ず一度は保たれる。

それ以外の場合、シホが離れると形をつくることはできない。

だから、美しく装った姿を「シホらしく」と言い、老いて美しい形を失った姿を「シホなきうは」と言う。

若いときは春の盛りの花のように形が美しいのは、シホが盛んだからである。

老いるとき、草木が秋に枯れるように歯が抜け、腰が曲がるのは、シホが衰えるからである。

このように、姿かたちを成すのはシホによらなければ難しい。

今、「ワ」という音は地をつかさどり、万物の形を成すゆえに、シホ水を有する。

さて、ここで疑問がある。

先に「井(ゐ)」の音も潮水(シホミツ)とされていたが、今ここでいう「水火水(シホミツ)」とは、どのような違いがあるのか。

答えるに、「井」のシホ水は、万物を絡めて備えているシホ水であり、形をつくるものではない。

ただ「自ずから」絡み備わるのみで、形をつくるものではない。

これに対して「ワ」の音は、正しく形を成すものである。

すなわち、渾沌の中から天地が形を顕すとき、その形を顕すものこそが「水火水(シホミツ)」である。

ゆえに「ワ行」は水火の灵なのである。

また「水火の灵」と言うことについても疑問がある。

これまでの説明では、天地の初めにおいて、水は澄み昇って天となり、火は凝り降りて地となる。

この場合、ワ行は地に位するから、火の灵だけを持つはずである。

なぜ「水火の灵」と言うのか。

また、もしワ行を水火の灵と呼ぶなら、ア行もまた「空水の灵」だけではなく「火水の灵」と呼ぶべきではないか。

答えるに、昇るものは水であって天を成し、降るものは火であって地を成す。

しかし天は空であって形がない。

地は初めから形を顕す。形が顕れるのは、降る火に水氣が交わるためである。

永遠に火と水が交わらなければ、形を成すことはない。

今、天もまた形を成し、日月星辰として顕れるとき、それは空水に火気が交わるからである。

したがって今日「天」というと、形を成した火水の灵を意味する。

しかし開闢の初めには、天は空であった。

地はそのときから形を成した。

ゆえに、地をつかさどる「ワ行」には水火の灵がある。

天をつかさどるア行には、ただ空中の水灵のみがあるのである。

学ぶ者は、この理を深く思うべきである。

水と火のエネルギー(灵)が交わって、丸い「○」の形が生まれる過程を説明しています。地(ワ行)は水の性質を持ち、水と火が交わることで、露(ツユ)のような丸い形ができます。これが「○」を成す原理であり、すべての生命や物体の始まりがこの水の「○」、つまり一滴の露から始まるということです。

「水の○(まる)をなす」について、以下のように要約できます:

基本原理:

水火の灵が交わることで○の形が生まれ、父の火と母の水が交わることで一滴の水の輪(ワ)が形成されます。

露(つゆ)との関係:

「ツ」は渦巻くこと、「ユ」は火水の和を表し、水火が調和して○となり、水が昇って玉の形を作ります。

生命形成との関連:

すべての生命(人や鳥獣を含む)の形の始まりは、水の○の一滴から始まります。これは母胎での生命の形成過程にも例えられます。

ワの意味:

「ワ」は地に位置し、一滴の露(つゆ)をなす場所であり、それゆえにワの音は○を形成する意味を持ちます。

以前に説明したように、「ア」は天を表し、「ワ」は地を示します。地はすべてのものの形成に関わっているので、何も地から切り離して存在するものはありません。アの音は天だけを指していて、地を指すものではない。我々自身を「ア」と言い、他者も「ア」と言います。しかし「ワ」の音は異なり、すべてのものの形成に関わるため、天も、地も、自分も、他者も、すべての存在するものを表します。そのため、アの音においては天と地、日と月、雲と霧、すべての形を持つものは地に依存しています。

古い詩や言葉で「ワレ」とか「ワカ」というとき、それは自分や他者を指す言葉として使われます。最近の国学者と名乗る人々は、「ワ」の音が万物の形成に関与し、自分と他者を「ワ」と表す原則を教えるため、「ワカ」という言葉は自分のことを指すと誤解しています。例えば、後撰集の秋の部に収められている天智天皇の詩に、「秋の田の刈穂の庵の笘を荒みわか衣手は露に濡れつつ」という部分があるが、これを天皇自身のことと解釈するのは誤りです。詩の本意は、秋の田で収穫作業を行っている庶民の生活を描いており、天皇が直接そのような場所で過ごしたことを示唆しているわけではありません。

それにも関わらず、いくつかの国学者は独自の解釈を持ち、誤った情報を広めています。私はそのような解釈を見ると我慢できません。古来、天皇が亡くなると特別な喪の場所を設けるという伝統がありますが、天皇が百姓のような小屋で喪を行うことは考えにくいです。

最後に、「ワ」の音はすべての物の形成に関わり、「ワレ」「ワカ」といった言葉は自分と他者の区別をしないことを示します。天皇の詩において「ワカ衣手」という言葉は天皇自身のことを指すのではなく、働く庶民のことを指しています。この詩は、天皇が庶民の辛労を理解しているという感謝の意を表しています。

「万物の形を宰る」について、以下のように要約できます:

アとワの基本的な性質:

アは天を表し、ワは地を表します。地はすべての物の形を司るため、地を離れて生まれるものは存在しません。

ワの特徴:

ワは万物の形を司り、天も地も、自も他も、形あるものはすべて○(まる)として表現されます。

自他の概念:

「ワレ」「ワカ」は自他の区別なく使用され、これは自分のことだけでなく、他者のことも指し示すことができます。

歌の解釈:

天智天皇の御製「秋の田の刈穂の庵の笘を荒みわか衣手は露に濡れつつ」の「わか」は、天皇自身ではなく、稲を刈る民の姿を詠んだものとして理解すべきです。

形の本質:

すべての形あるものは○として位置づけられ、これがワの音が万物の形を司るとされる理由です。

TENMON解釈

この節では、言灵秘書の原文と現代語訳を分けて提示します。構造上の解釈は、この音が属する五十連位置と水火分類の関係として読み、原文を越える語源的断定は行いません。

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