TENMON JITEN
「メ」の言灵とは|一言法則・意味・水火構造|天聞解読事典
「メ」の言灵を、『言灵秘書』の一言法則と五十連上の位置から読みます。列挙語を一つの固定的意味へ縮約しません。
マ行・第4位
原文・一言法則
メ・・・火中の水の靈也。潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也。
出典:『言灵秘書』「五十行一言法則」(音別本文 P507)
水火分類
火中の水の靈。これは文献内の分類名であり、現代科学の分類ではありません。
主要語
潤水也、回也、芽也、正中を宰る也、女也、米也、海草也、馬也、群也、下知也
構造的な読み方
原文に列挙された語は、この音が資料内の複数の関係で働く範囲を示します。所属行の「躰」と一音の「用」を分け、語順・前後音・呼吸を含む文脈へ戻して確認します。
証拠と確度
- 原文引用:資料本文の文字転記
- 水火・位置:資料本文/公開構造案内
- 現代説明:天聞解読による解説
- カタカムナ・古事記・密教:直接根拠未登録のため関係を生成しない
関連
言灵事典 / 言灵秘書 / 五十音一覧 / 一言法則 / 水火分類
隣接音
言霊秘書本文|メ(MA行)
- 五十連位置
- メ(MA行)
- 水火分類
- 火中の水灵
- 出典頁
- P507
- 宣言法則数
- 10
原文
此メ一音に、十をの法則あり。始に、
㊀潤水也。
是、上に解く如し。次に、
㊁回也。
メクリ、メクルと活用て、メは群也。クは與こと。群り與を、回ると云。上のモの音にて、タ行の火と與み初めて、今は搦み興のメの音のゆゑに、メクル也と有。物を睦み、合するときは、舫はせたる斗(ばかり)にては能回らす。依て、今此メの音は、タ行の火と、いよいよ舫ひ回るの法則也。
㊂芽也。
メ力ヒ。メは、正中のこと。カは別つこと。ヱは胞衣也。ゝホチ胞衣の正中より別れ出るものを、メカヱと云也。これ、メは回る音にて、ゑなめくりめくるゆゑに、竟に吹開いて出る故に、メの音にメカヱ也と有。此法則あるゆゑに、メカヱを只メと云。
㊃正中を宰也。
メは回るの音にして、めくる物は必(かならず)正中をなす。水めくる時は、めくりの極りは必正中也。
㊄女也。
ヲミナをメと云は、めくるの音にして、男に與みめくる物ゆゑに、女をメと云。若し男に先立ならは、ヲミナに非。夫の後へに付てめくる故に、女をメと云。是、古事記神代の卷の神秘也。故に、メの音にヲミナ也と有。
㊅米也。
コメ。コは凝こと。メは群ること。只一粒の凝りたるか、万倍に群るを、米と云。コメは大八島の形にして、天の御中主の一粒、苗代の水の母に舫ひて、高見産巣日神、神產巢日神と能與み交りて、夫より水火二つに、伊弉諾、伊弉冊は胞衣の中に顕れ與みて、芽力ヱを生す。其より、花咲実のる。是を、大八島と云。始め、天の御中主の一粒、大八島と群りて、万倍をなす。是を、コメと云。米は又ヨ子と云。コメは、一粒の凝より、めくりめくりて、万倍するの名なり。回らされは、万倍をなすことなしと知へし。
顕云ヨ子の解なしヨは與こと、子は根也一粒根に與みて万倍をなす。
㊆海草也。
惣て海草は、海水の回るより生する故に、メは海草の灵也。若布(メ)荒布(め)なとと云は、和らかなる海草、荒々しき海草と云ことにて、若芽新芽なとと書也。
㊇馬也。
ウマ。ウは起言にして省け、マは火中の水灵にして、万物を育るの潤水也。ここを以て、ウマは能人を助くるの灵獣也。此一行は、統て潤水の灵にして、万物を育つるの水の音なれは、今馬の灵也と有。此一行中にも、先に云如く、第四言のメの音は、天地の胞衣のヱの音に響く音にして、万物皆ヱナによらさる者なき故に、余の四言も此メの一音に通する。故に、余の四音も皆潤水なれとも、独此音にのみ馬の法則あり。故に、馬をメと云。亦、ウを省きて、只マ共云。
㊈群也。
ムラカルは渦巻こと。ラは助言にして省け、力は搦むこと。ルも助言。回り搦むを、ムラカルと云。是メの音は、火中の水灵にして、めくる音故に、群るなりと有。
㊉下知也。
惣て、下知の音は、ケセテ子ヘメレの七音は、みな下知なり。是、ヱナのヱの重き音より、つつくゆゑと知るへし。古今集に、「植しうゑは秋無時や咲かさらん花こそ散らめ根さへ枯めや。」下の句の留に、カレメヤのメは、子メナの三言相通にして、枯無きやの心なれとも、上の花コソチラメのメは、下知の言也。一首の心は、植てさへ置ならは、秋にてなくとも咲てあろふ、たとへ秋になりても、よしや花こそちらめと下知をなして、根さへ枯れめやと、ヤは文をなす言にして、いや、花は散るとも根は枯れぬと云哥也。凡て、下知は、上より下へ回らすの音ゆゑに、哥を他に読むときは、惣て下知をなす。今、メの音は、マ行の中に有て、本(も)と混沌の一物より天地と開けて、其天地又渾沌のまとかをなす。顕れしより、又本元降るの今のマ行なる故に、惣て上より下へ降すの義あり。其一行の中にても、メの音は、天地の胞衣を宰りて、殊に回るの義をなすの音故に、一行のうちにも、別して此一音下知也と有。ケセテ子へメレの七音は、凡て下知のことなれとも、勝れたるに法則を譲りて、此一音にのみ、下知也と云法則ありと知へし。次に、いき睦のムの灵起る。
現代日本語訳
「回」について、以下のように要約できます:
基本的な意味:
「メクリ」「メクル」という言葉で、「メ」は群れること、「ク」は與(くみ)することを表し、群れ集まって結びつくことを「回る」と表現します。
火との関係:
タ行の火と結びつき始め、搦み興(からみおこ)るメの音によって、メクルという状態が生まれます。
結びつきの特徴:
物事が睦み合い、結合するときは、ただ繋ぎ合わせるだけでは十分に回ることができません。タ行の火とより深く結びついて回る、という法則があります。
「芽(め)」とは、中心から分かれ出て、新たに成長し始めるものを意味します。中心から回転しながら外に出て、やがて開いて成長する様子を表しています。
㊅ 米である。
「コメ」という語は、「コ」は凝ること、「メ」は群れることを意味する。
一粒が凝り固まったものが、やがて万倍に群れて増えることを「米」という。
米は「大八島(おおやしま)」の形を象徴する。
天之御中主の一粒が、苗代の水という母に結びつき、高御産巣日神・神産巣日神と交わり、そこから水と火の二柱として伊弉諾・伊弉冉が胞衣(えな)の中に顕れて結ばれ、芽吹く力を生じる。そこから花が咲き、実が成る。これを「大八島」という。
つまり、はじめに天之御中主の一粒が大八島に群がり、万倍となる。これを「コメ」という。
米はまた「ヨ子(よね)」とも呼ばれる。「コメ」とは、一粒が凝り固まることから始まり、巡り巡って万倍に増えることを意味するのである。回転(めぐり)がなければ、万倍に増えることはないと知るべきである。
また、「ヨ子(よね)」という語については説明がないが、「ヨ」は与えることであり、「子」は根を意味する。
すなわち、一粒の根に與むことで万倍となるのである。
「馬也」の要約
「馬(ウマ)」という言葉の構成:
「ウ」は起言(おこりごと)であり省略される
「マ」は火中の水灵で、万物を育てる潤水を表す
馬の本質的な特徴:
人を助ける霊獣として位置づけられています
潤水の霊としての性質を持ち、万物を育む水の音を持っています
「メ」の音との関係:
この行の第四言「メ」は天地の胞衣の「ヱ」の音に響く特別な音です
万物は皆「ヱナ」に依らないものはなく、他の四音も「メ」に通じます
そのため、馬を特に「メ」と呼び、また「ウ」を省いて「マ」とも呼びます
「群(むれ)」について、以下のように要約できます:
・「ムラカル」は渦を巻くことを表します・「ラ」と「ル」は助言として省略可能です・「力」は搦む(からむ)ことを示します
メの音の性質:
・火中の水灵として理解され・めぐる(回る)音であることから・群れる(集まる)ことを表現します
本質:
回り搦む(からむ)という動きが「ムラカル」という言葉に表現されています
「下知也」の要約
「下知」とは上から下へ向かう命令や指示を表す音の性質です。
下知の音には七つあります:
ケ、セ、テ、子、ヘ、メ、レ
これらはすべて「ヱナ」のヱの重い音から続くものです
古今集の歌を例に説明すると:
植しうゑは秋無時や咲かさらん花こそ散らめ根さへ枯めや
「花こそちらめ」のメは下知の働きをします
「根さへ枯れめや」のメは、子・メ・ナの三つの音が通じ合い、「枯れることはない」という意味を表します
特に「メ」の音の特徴:
マ行の中にあって、混沌から天地が開け、また混沌に戻るという循環を表します
上から下へ降す性質があります
天地の胞衣を司り、特に「回る」という働きを持ちます
七つの下知の音の中で、「メ」だけが特別に「下知也」という法則を持つとされています。
TENMON解釈
この節では、言灵秘書の原文と現代語訳を分けて提示します。構造上の解釈は、この音が属する五十連位置と水火分類の関係として読み、原文を越える語源的断定は行いません。