TENMON JITEN
カタカムナ第46首とは|直霊を底中筒へ通す歌

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。
原文
カム ナカラ クニ カツキ フト マニノ アヤ カム ナホヒ オホ カム ナホヒ
イツノ メニ オホ トチ ムスヒ イツノ メノ ソコツ ワタ ツミ ソコ ツツヲ
イシ マト マリ メクル ナカ ツツヲ
正規化
カムナカラクニカツキフトマニノアヤカムナホヒオホカムナホヒイツノメニオホトチムスヒイツノメノソコツワタツミソコツツヲイシマトマリメクルナカツツヲ
中心図象
ツルキ
解読ステータス
- 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
- 中心図象: 剣
- 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
- 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う
主題
第46首は、第45首で沖津・辺津の水際膜が整えられ、道霊がフトマニへ入り、淡水火が真勝火・大真勝火へ進んだ後、その勝火をカムナカラとして潜象の法のまま通し、クニカツキとして国を勝ち開く氣を立て、フトマニノアヤとして布斗麻邇の綾へ織り込み、カムナホヒ・オホカムナホヒとして潜象の直霊を正す歌である。
後半では、イツノメニ・オホトチムスヒによって厳の目と大地の産霊を立て、イツノメノソコツワタツミとして厳の目が底津の大海水身へ入る。さらに、ソコツツヲ・イシマトマリ・メクルナカツツヲによって、底の筒男、石的丸まり、巡る中筒男の通路へ精密化される。
第45首 = 沖津貝膜・辺津渚火子・豊受身方・淡八十相・真勝火・大真勝火。
第46首 = 国勝氣・布斗麻邇の綾・直霊正し・厳の目・大地産霊・底津海・底筒男と中筒男。
言霊秘書との整合
言霊秘書では、火水は一に凝り、二に分かれ、息・音・言戻・形となる。また、火を父、水を母とし、天地人の水火が正中に通ることで、神の御戻が現れる。
第46首の中心図象は剣である。したがって、この首は、ただ水火を広げるのではなく、フトマニノアヤとして法則の綾に入れ、カムナホヒ・オホカムナホヒで直霊を正し、イツノメで厳密に見分ける段階である。
ソコツワタツミ、ソコツツヲ、ナカツツヲは、底の水身・底の筒・中の筒である。ここでは、水火の通路が底から中へ縦に組み立てられる。剣の働きは、この底・中の筒を正しく切り通し、軸を作ることにある。
サンスクリット音義照合
| 音 | 言霊法則 | サンスクリット照合 | 裁定 |
| カムナカラ | 潜象の法のまま | kāma / ṛta / svabhāva | 本性のまま流れる創造衝動 |
| クニ | 国・地場 | bhūmi / kṣetra | 大地・場 |
| カツキ | 勝つ氣・活き氣 | jaya / prāṇa / śakti | 勝利・生命氣・力 |
| フトマニ | 太き霊珠法 | bṛhat / maṇi | 大いなる真理の珠 |
| アヤ | 綾・文様 | tantra / māyā | 織り・文様 |
| ナホヒ | 直霊・正す霊 | ṛju / śuddhi / ātman | 直・清浄・霊我 |
| イツノメ | 厳の目・稜威の識別眼 | īś / cakṣus / jñāna | 威力・眼・知 |
| オホトチ | 大土地・大地血 | mahā / pṛthivī / rakta | 大地・地血 |
| ムスヒ | 結び・産霊 | yuj / sambhava / bandha | 結合・生成 |
| ソコツ | 底津・底の場 | tala / adhas / mūla | 底・下方・根 |
| ワタツミ | 大海の水身 | samudra / Varuṇa / āpaḥ | 大海・水原理 |
| ツツヲ | 筒男・通路の男火 | nāḍī / nāla / agni | 管・流路・火 |
| イシ | 石・堅い凝り | śilā / aśman | 石・岩 |
| マトマリ | 的に丸まる | bindu / maṇḍala / granthi | 的・円環・結節 |
| ナカツツヲ | 中筒男・中通路の火 | madhya / nāḍī / agni | 中央・流路・火 |
句ごとの真相解読
カムナカラクニカツキ
カムナカラは、潜象の法のまま通ること。クニカツキは、国を勝ち開く氣、国土に活きる勝氣である。
第45首で真勝火・大真勝火が立ったため、第46首ではその勝火が国土の氣となり、クニカツキとして働く。
フトマニノアヤ
フトマニは、太き霊珠法、布斗麻邇の根本法である。アヤは綾・文様である。
フトマニノアヤとは、水火の配列が、布斗麻邇の法に従って綾として織られることをいう。
勝火は、ただ勝ち進むだけでは危うい。フトマニの綾に入ることで、正しい水火配列を得る。
カムナホヒ・オホカムナホヒ
ナホヒは直霊であり、曲がりを正す霊である。カムナホヒは潜象の直霊、オホカムナホヒは大いなる潜象の直霊である。
これは、カムの流れを正し、歪みを直し、潜象が正道へ戻る働きである。
イツノメニ・オホトチムスヒ
イツノメは厳の目であり、稜威ある識別眼である。オホトチムスヒは、大地血を結ぶ産霊である。
厳の目によって見分けられた水火は、大地の産霊へ結ばれる。
イツノメノソコツワタツミ
厳の目は、表だけを見るものではない。ソコツワタツミ、すなわち底津の大海水身まで見る。
これは、底の水原理を見通す識別眼である。
ソコツツヲ
ソコツツヲは、底の筒男である。底の水身の中に、男火の通路が立つ。
ここで、底の水はただ沈むものではなく、筒として通る火を持つ。
イシマトマリ
イシは石、マトマリは的へ丸まること。
イシマトマリとは、石のように固まった水火が、的として丸まり、中心を得ることをいう。
メクルナカツツヲ
メクルは巡ること、ナカツツヲは中の筒男である。
底筒男から中筒男へ、通路は上がり、巡る。底の通路が中へつながることで、国土身体の水火軸が立体化する。
真相訳
潜象の法のまま、国土に勝ち開く氣が立つ。
その勝氣は、布斗麻邇の綾へ織り込まれる。
カムの直霊、大いなるカムの直霊が、流れを正す。
厳の目は、大地の産霊を見分け、
底津の大海水身まで見通す。
底には筒男が立ち、
石の凝りは的として丸まる。
その通路は巡り、中筒男へつながる。
最終裁定
第46首は、カムナカラに国勝氣を立て、フトマニノアヤへ水火を織り込み、カムナホヒ・オホカムナホヒで直霊を正し、イツノメで大地と底津海を見分け、ソコツツヲ・イシマトマリ・ナカツツヲで底から中へ通る水火軸を立てる歌である。
一首の核:
真勝火は国勝氣となり、布斗麻邇の綾で整えられ、直霊で正され、厳の目によって底津海から中筒男までの通路へ立体化する。
接続
第45首 = 沖津貝膜・辺津渚火子・豊受身方・淡八十相・真勝火・大真勝火。
第46首 = 国勝氣・布斗麻邇の綾・直霊正し・厳の目・大地産霊・底津海・底筒男と中筒男。
第47首 = この底筒男・中筒男の通路を受け、さらに上位の水火軸・身体国土・言事生成へ進む。