TENMON JITEN

カタカムナ第30首とは|豊雲を産霊へ戻す歌

KATAKAMUNA UTAHI / CANON VISUAL
カタカムナ第30首 図象符 - KATAKAMUNA V7 正典出版校正版
第30首 図象符|正典出版校正版 V7 / PDF p.111
カタカムナ第30首カタカムナ事典正典+天聞構造解読
正典確認済

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。

原文

トヨ クモヌ フツ サカル ツミ フトナ シメシ ウタ マリ タハネ
カフシ ウキ フヌ メクル マリ ウヒ チニ ホロシ カタ カムナ
タカ マカ ムスヒ ヌシ イモ イク クヒ カミ ワク サトリ

正規化

トヨクモヌフツサカルツミフトナシメシウタマリタハネカフシウキフヌメクルマリウヒチニホロシカタカムナタカマカムスヒヌシイモイククヒカミワクサトリ

中心図象

印のミタマ

解読ステータス

  • 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
  • 中心図象: 印のミタマ
  • 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
  • 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う

主題

第30首は、第29首で水火敷島・速火竹太刀・大分産霊・八田島が開いた後、その八方島相に、トヨクモヌとして豊かな雲布・雲胎をかけ、フツサカルとして太く裂き分かれる力を起こし、ツミフトナとして積もった水火を太い名へ整え、シメシウタマリタハネとして示しの歌を丸め束ねる歌である。
さらに、カフシ・ウキフヌ・メクルマリ・ウヒチニホロシを通して、交わり、浮き含み、巡り丸まり、初発の地血を解きほろぼし、カタカムナへ戻す。その上でタカマカムスヒヌシ、イモイククヒ、カミワクサトリとして、高く大いなる産霊主・女水に通う生命杭・神性の分け悟りへ進む。
第29首 = 水火敷島・速火竹太刀・大分産霊・八田島への展開。
第30首 = 豊雲布・太裂き・歌の束ね・巡り丸まり・産霊主・生命杭・神分け悟り。

言霊秘書との整合

言霊秘書では、天地の水火は一に凝り、二に分かれ、軽澄は天へ、重濁は地へ降る。また、水火は呼吸・潮汐・雲・雨・血・土・言葉として相互に響く。
第30首のトヨクモヌは、八方島相の上に豊かな雲の布がかかる段階である。雲は天水の凝りであり、雨となって地へ降る前の中間水火である。フツサカルは、その雲胎と積みの中から太く裂き分かれる力である。
シメシウタマリタハネは、第12首のウタシメシと響き合う。歌はただ詠まれるだけではなく、火水の流れを示し、丸め、束ね、次の生成へ渡す。
中心図象が印のミタマであるため、第30首は散った八方の島相を再び中心へ集め、歌・丸まり・産霊・悟りへ再編成する歌として読む。

サンスクリット音義照合

言霊法則 サンスクリット照合 裁定
トヨ 豊かに満ちる pūrṇa / bhūri 充満・豊穣
クモ 雲・水火の中間凝り megha / ambhas 雲・天水
貫く・内に入る anu / nī 内在・導き
フツ 太く裂く・明瞭に開く sphuṭ / bheda 破開・明瞭化
サカル 裂かれ分かれる・盛る vikāsa / pravṛddha 分化・発展
ツミ 積み・凝り sañcita / granthi 蓄積・結節
フトナ 太き名・大きな場名 bṛhat / nāma 大名・大きな成立
シメシ 示し・印づけ deśana / mudrā 教示・印
ウタ 歌・聖音 gāthā / udgītha 聖歌・詠唱
マリ 丸まり・凝り maṇḍala / piṇḍa 円環・凝集
タハネ 束ね・手羽根 bandha / saṃgraha 束ね・統合
カフシ 交わり伏す・節 yuj / sandhi 結合・節目
ウキフヌ 浮き含む ud / garbha / plava 浮上・含蔵
メクルマリ 巡り丸まる cakra / parivarta / maṇḍala 輪転・円環
ウヒチニ 初発の地血 prathama / pṛthivī / rakta 初め・地・血
ホロシ 解く・ほろぶ・降ろす laya / visarga 解体・放出
タカマカムスヒヌシ 高く大いなる産霊主 mahā / sambhava / īśa 大生成の主宰
イモイククヒ 女水に生命杭が通う yoni / jīva / stambha 母胎・生命・柱
カミワクサトリ 神性を分け悟る deva / viveka / prajñā 神性・識別・智慧

句ごとの真相解読

トヨクモヌ

トヨは豊かに満ちること。クモは雲であり、天水が中間で凝ったもの。ヌは内へ貫くことである。
トヨクモヌとは、豊かな雲胎が島相を覆い、内へ水火を貫かせることをいう。雲は、天と地の間で水火を蓄え、次に降ろすための中間体である。

フツサカル

フツは太く裂き開く働き。サカルは裂かれ分かれ、また盛ること。
フツサカルとは、蓄えられた雲胎・積みの中から、太い切れ目が走り、次の分化が開くことをいう。

ツミフトナ

ツミは積み・凝り。フトナは太き名、大きな成立名である。
ツミフトナとは、積もった水火の凝りが、ただの塊ではなく、太い名を得て、生成の単位となることを示す。

シメシウタマリタハネ

シメシは示し、ウタは歌、マリは丸まり、タハネは束ねである。
シメシウタマリタハネとは、歌が火水の道を示し、その響きを丸め、束ねることをいう。
第12首でウタシメシとして歌が道を示したが、第30首では、八方へ広がった島相を、歌によって丸め束ねる。

カフシ・ウキフヌ・メクルマリ

カフシは交わり伏す節であり、ウキフヌは浮き含むこと。メクルマリは巡り丸まること。
広がった水火は、交わり、浮き上がりながら含み、巡って丸まり、再び中心へ整えられる。

ウヒチニホロシ

ウヒは初発、チニは地血、ホロシは解き、降ろし、古い凝りをほどくこと。
ウヒチニホロシとは、初発の地血に積もった古い凝りを解き、次のカタカムナへ通すことをいう。

カタカムナ

ここでカタカムナが再び現れる。
これは、歌に束ねられ、巡り丸まり、古い地血を解かれた水火が、再び潜象の名形化の法へ入ることを示す。

タカマカムスヒヌシ

タカは高く、マカは大いなる、ムスヒは産霊、ヌシは主である。
タカマカムスヒヌシとは、高く大いなる生成を主宰する産霊の働きである。

イモイククヒ

イモは女水・母胎、イクは生きる生命息、クヒは杭・組む火である。
イモイククヒとは、女水の母胎に生命息が通い、火の柱が組み込まれることである。第13首にも出た構造が、ここではさらに高次の産霊を受けて再発動する。

カミワクサトリ

カミは火水の神性、ワクは分けること、サトリは識別し悟ることである。
カミワクサトリとは、神性を分け、正しく識り、悟りとして開くことを示す。

真相訳

豊かな雲胎が内へ水火を通す。
太い裂け目が走り、分化が盛る。
積もった水火は太い名を得る。
示しの歌は、響きを丸め、束ねる。
水火は交わり、浮き含み、巡り丸まる。
初発の地血に積もった古い凝りは解かれ、
カタカムナの法へ再び入る。
高く大いなる産霊主が働き、
女水の母胎には生命杭が通い、
神性は分け悟られる。

最終裁定

第30首は、トヨクモヌで豊かな雲胎をかけ、フツサカルで太く裂き分け、ツミフトナで積みを太名化し、シメシウタマリタハネで歌を丸め束ね、カフシ・ウキフヌ・メクルマリで水火を巡らせ、ウヒチニホロシで初発地血の凝りを解き、タカマカムスヒヌシ・イモイククヒ・カミワクサトリで高次産霊と神性の分け悟りへ進める歌である。
一首の核:
八方島相に豊雲がかかり、太裂きと歌の束ねによって水火は再び丸まり、古い地血を解かれて、高次産霊と神分け悟りへ進む。

接続

第29首 = 水火敷島・速火竹太刀・大分産霊・八田島への展開。
第30首 = 豊雲布・太裂き・歌の束ね・巡り丸まり・産霊主・生命杭・神分け悟り。
第31首 = この高次産霊と神分け悟りを受け、さらに次段の国土・身体・言事の精密分化へ進む。

前後の首

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