TENMON JITEN
カタカムナ第31首とは|霊核を国主へ静める歌

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。
原文
カタ カムナ オホ トノチ カムミ ムスヒ イモ オホ トノヘ マクミ ワク タマ
イモ カラミ マクミ トノヘシ カタ カムナ サカキ メクリ ノ
カム ヤタ マリ オモ タル ヌシ シツ マリヌ クニ ヌシ
正規化
カタカムナオホトノチカムミムスヒイモオホトノヘマクミワクタマイモカラミマクミトノヘシカタカムナサカキメクリノカムヤタマリオモタルヌシシツマリヌクニヌシ
中心図象
印のミタマ
解読ステータス
- 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
- 中心図象: 印のミタマ
- 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
- 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う
主題
第31首は、第30首で豊雲布・太裂き・歌の束ね・高次産霊・神分け悟りが起こった後、カタカムナをオホトノチという大殿の内地へ据え、カムミムスヒとイモオホトノヘによって潜象の産霊と女水の外縁を立て、マクミワクタマとして巻く水身から霊核を分ける歌である。
後半では、イモカラミ・マクミトノヘシによって女水が絡み、巻く水身が殿外縁へ働き、再びカタカムナが現れ、サカキメクリノカムヤタマリとして、榊の巡り・神の八方霊核が丸まり、オモタルヌシ・シツマリヌクニヌシとして、面が満ちた主と静まりぬ国主が成立する。
第30首 = 豊雲布・太裂き・歌の束ね・巡り丸まり・産霊主・生命杭・神分け悟り。
第31首 = 大殿内外・潜象産霊・女水外縁・霊核分け・神八方霊核・国主静定。
言霊秘書との整合
言霊秘書では、天地の初発に0の正中へヽが宿り、その凝りから水火が分かれる。また、火水は息となり、音となり、言戻となり、形仮名へ現れる。
第31首の冒頭に再びカタカムナが現れるのは、これまで展開された水火生成が、改めて大殿の内地へ据え直されるためである。オホトノチは大いなる殿の内場であり、イモオホトノヘは女水を伴う外縁である。
カムミムスヒは、見えないカムの水身が結び、産霊となる働きである。ここでは、カタカムナが国土や身体の内部にただ広がるのではなく、内殿と外縁を持つ構造体として整えられる。
中心図象が印のミタマであるため、この首は、内外の殿、女水の絡み、巻く水身、八方の神霊核を、正中の印へ統合して国主を静定する歌として読む。
サンスクリット音義照合
| 音 | 言霊法則 | サンスクリット照合 | 裁定 |
| カタカムナ | 潜象の名形化 | nāma-rūpa / kāma | 名形化する潜象原理 |
| オホトノチ | 大殿の内地 | mahā / sthāna / bhūmi | 大いなる内なる場 |
| カムミムスヒ | 潜象水身の産霊 | garbha / kāma / yuj / sambhava | 胎蔵・潜象結合・生成 |
| イモ | 女水・受容場 | yoni / ambā | 母胎・女水 |
| オホトノヘ | 大殿の外縁 | paridhi / āyatana | 外囲・境界 |
| マクミ | 巻く水身 | āvṛtti / ambhas / maṇḍala | 回転・水・円環 |
| ワクタマ | 分ける霊核 | viveka / bheda / bindu / maṇi | 分化・霊珠 |
| カラミ | 絡み・結節 | granthi / bandha / yuj | 結節・結合 |
| トノヘシ | 殿外縁へ示す | paridhi / deśana | 外縁・示し |
| サカキ | 境木・榊・栄木 | vṛkṣa / śākhā / śrī | 木・枝・栄え |
| メクリ | 巡り・回転 | cakra / parivarta | 輪転・巡り |
| ヤタマリ | 八方霊核の丸まり | aṣṭa / maṇḍala / bindu | 八方・円環・種子点 |
| オモタル | 面が満ちる | rūpa / pūrṇa | 形相・充足 |
| ヌシ | 主・統御点 | īśa / nātha | 主宰 |
| シツマリヌ | 静まり・鎮まり・締まり | śānti / nirodha / bandha | 静定・収束・結び |
| クニヌシ | 国主・地場の統御点 | kṣetra / bhūmi / īśa | 国土場の主宰 |
句ごとの真相解読
カタカムナオホトノチ
カタカムナは、潜象が形と名を得る総法である。オホトノチは、大いなる殿の内なる地場である。
カタカムナオホトノチとは、カタカムナの働きが、大殿の内地へ据えられることをいう。第13首以来の大殿構造が、ここで再び高次に現れる。
カムミムスヒ・イモオホトノヘ
カムミムスヒは、潜象の神身・水身が結び、生成する産霊である。
イモオホトノヘは、女水を伴う大殿の外縁である。内にはカムミムスヒ、外には女水の包みが置かれる。
ここで、内なる生成核と外なる受容境界が整う。
マクミワクタマ
マクミは、巻く水身である。水火は直線的に進むだけではなく、巻き、渦を作り、内へ含む。
ワクタマは、分けられた霊核である。
マクミワクタマとは、渦巻く水身の中から霊核が分けられることをいう。
イモカラミ・マクミトノヘシ
イモカラミは、女水が絡むこと。カラミは絡みであり、結節であり、結びの網である。
マクミトノヘシとは、巻く水身が殿の外縁へ示され、働くことである。
つまり、内で分けられた霊核は、女水の絡みによって外縁へ展開される。
カタカムナサカキメクリノ
ここで再びカタカムナが置かれる。
サカキは榊であり、境木であり、栄木である。メクリは巡りである。
カタカムナサカキメクリノとは、カタカムナの働きが、境木のように内外を分けつつ、巡りを起こすことをいう。
カムヤタマリ
カムは潜象、ヤは八方へ開く働き、タマリは霊核が丸まり溜まること。
カムヤタマリとは、潜象の霊核が八方へ開きながら、また丸まり集まることをいう。
オモタルヌシ
オモタルは、面が満ちること。ヌシは主である。
オモタルヌシとは、形相が満ちて、主宰点が立つことをいう。これは国土・身体・言事の面が満ち、主を持つ段階である。
シツマリヌクニヌシ
シツマリヌは、静まり、鎮まり、締まりぬことである。クニヌシは国主である。
シツマリヌクニヌシとは、国土の多重な凝りが鎮まり、締まり、国主として定まることを示す。
真相訳
カタカムナは、大殿の内なる地場へ据えられる。
潜象の水身は産霊となり、女水は大殿の外縁を包む。
巻く水身の中から、霊核が分けられる。
女水は絡み、巻く水身は外縁へ働く。
カタカムナは榊のように境を立て、巡りを起こす。
潜象の八方霊核は丸まり、
面が満ちた主が立つ。
国土は静まり、国主として定まる。
最終裁定
第31首は、カタカムナを大殿内地へ据え、カムミムスヒと女水外縁を置き、巻く水身から霊核を分け、サカキの巡りで内外を整え、八方霊核を丸め、オモタルヌシ・クニヌシとして国土主宰を静定する歌である。
一首の核:
カタカムナは大殿の内外構造へ入り、女水の絡みと巻く水身によって霊核を分け、八方に巡った潜象を国主として静め定める。
接続
第30首 = 豊雲布・太裂き・歌の束ね・巡り丸まり・産霊主・生命杭・神分け悟り。
第31首 = 大殿内外・潜象産霊・女水外縁・霊核分け・神八方霊核・国主静定。
第32首 = この国主静定を受け、さらに次の天地・国土・神名的構造の展開へ進む。