TENMON JITEN
カタカムナ第25首とは|三水波で生命を開く歌

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。
原文
オ ホ ト マ ト オ ホ ケ ツ ヒ メ イ ワ ク ス ト リ フ ネ
ミ ツ コ ナ ミ ヒ ノ カ カ ヒ コ
正規化
オホトマトオホケツヒメイワクストリフネミツコナミヒノカカヒコ
中心図象
印のミタマ
解読ステータス
- 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
- 中心図象: 印のミタマ
- 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
- 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う
主題
第25首は、第24首で底の島根・竹火分け・天地裂き分け・天地幸地力が定着した後、その国土島にミツコナミとして三つの水波を起こし、ヒノカカヒコとして火の鏡日子を立て、オホトマトとして大門・大的を開き、オホケツヒメとして食津姫の受容排出力を置き、最後にイワクストリフネとして岩・楠・鳥・船の運行器を再配置する歌である。
第24首 = 底の島・竹火分け・天地裂き分け・天地幸地力への定着。
第25首 = 三水波・火鏡日子・大門・食津姫・岩楠鳥船の運行配置。
言霊秘書との整合
言霊秘書では、天地の水火は呼吸・潮汐・波・風・草木・人身に同じ法則で現れる。火水が相対して動くことで息となり、音となり、言戻となり、形をなす。
第25首のミツコナミは、水の三相、また三つに満ちる水波である。第15首で泡波・綾水分が現れ、第24首で天地の裂き分けが国土へ定着した後、第25首ではその国土に三重の波動が入る。
ヒノカカヒコは、火の鏡・火の反照を担う男火である。火は水に映り、鏡となり、日子として立つ。これにより、国土島は暗い凝りではなく、火の反照を持つ生命場となる。
中心図象が印のミタマであるため、この首では、水波・火鏡・大門・食津・運行器がすべて中心の印へ結ばれ、生命国土の運行系として整えられる。
サンスクリット音義照合
| 音 | 言霊法則 | サンスクリット照合 | 裁定 |
| ミツ | 水・三つ・満つ | āpaḥ / tri / pūrṇa | 水・三・満ち |
| コ | 凝り・子・小核 | bīja / bindu / garbha | 種子・点・胎 |
| ナミ | 波・水火の揺れ | urmi / taraṅga | 波動・うねり |
| ヒ | 火・日・霊の発火 | agni / tejas / bhā | 火光・発火 |
| カカ | 火光の反復・鏡化 | darpaṇa / pratibimba / tejas | 反照・光 |
| ヒコ | 火子・男火 | agni-putra / bīja | 火の子・種子 |
| オホト | 大戸・大門 | mahā / dvāra | 大きな門 |
| マト | 的・真戸・中心門 | bindu / maṇḍala / dvāra | 的・中心点・門 |
| オホケツヒメ | 大いなる食津姫 | anna / apāna / devī | 食・下行氣・女神 |
| イワ | 岩・堅い言場 | śilā / gir | 岩・堅固な言場 |
| クス | 楠・薬・木氣 | vṛkṣa / oṣadhi / kuśa | 木・薬草・聖草 |
| トリ | 鳥・取り・氣を運ぶ | pakṣin / garuḍa / gṛh | 飛翔・運搬 |
| フネ | 船・水火を運ぶ器 | nāvā / plava / pātra | 船・浮舟・容器 |
句ごとの真相解読
ミツコナミ
ミツは水であり、三つであり、満つことである。コは小さく凝る核、ナミは波である。
ミツコナミとは、三つの水核が波となり、国土島の中で揺れ始めることをいう。
これは、ただの水面波ではなく、天水・地水・身水の三相が、生命波として国土に入る段階である。
ヒノカカヒコ
ヒは火・日である。カカは光の反復であり、鏡化する反照である。ヒコは火の子・男火である。
ヒノカカヒコとは、火の光が水に映り、その反照が男火の生成力として立つことをいう。
第02首のカカミ、第20首のアマノカカミを受けて、ここでは火の鏡性が日子として国土に宿る。
オホトマト
オホトは大戸・大門、マトは的・真戸・中心門である。
オホトマトとは、大いなる門と中心的を兼ねる場であり、生命国土の出入口と中心点を同時に示す。
オホケツヒメ
オホケツヒメは、大いなる食津姫である。ケツは食津・氣津・排出門であり、ヒメは秘められた女水である。
国土島に水波と火鏡と大門が立った後、食・受容・排出を司る女水が必要になる。これにより、生命国土は養い、受け、排す循環を得る。
イワクストリフネ
イワは岩、クスは楠・薬木、トリは鳥・取り、フネは船である。
イワクストリフネとは、岩の固定、木の生命柱、鳥の上行運搬、船の水上運搬をまとめた運行器である。
第16首にも現れたこの構造が、第25首では三水波・火鏡日子・大門・食津姫を得た国土の中に再配置される。
真相訳
三つの水核は波となり、国土島に揺れを起こす。
火の光は水に映り、火の子として立つ。
大いなる門と中心的が開く。
食津の女水は、受け入れ、養い、排する。
岩は固め、楠は立ち、鳥は氣を運び、船は水火を渡す。
国土は、生命の運行系として動き始める。
最終裁定
第25首は、ミツコナミで三重の水波を起こし、ヒノカカヒコで火の反照を立て、オホトマトで中心門を開き、オホケツヒメで食・受容・排出を置き、イワクストリフネで国土の運行器を整える歌である。
一首の核:
天地幸を受けた島国土に、三水波・火鏡・中心門・食津姫・岩楠鳥船が入り、生命運行の器が完成し始める。
接続
第24首 = 底の島・竹火分け・天地裂き分け・天地幸地力への定着。
第25首 = 三水波・火鏡日子・大門・食津姫・岩楠鳥船の運行配置。
第26首 = この生命運行器に、ミツハノメ・オキツフトマリ・タクリ・カナヤマ・ウツメクソ・アメノハニヤスとして、水・沖・金山・写し目・埴安の調整力が入る。