TENMON JITEN
数御伝とは|原典・現代語訳|天聞解読事典
原典|言灵秘書
数御伝
原典抜粋
此図は、数の御灵、指の頭に備わるの御伝なり指は此灵有るをもって動く。兹に著す所のウズは、指の頭に渦卷たる筋にして、則胞衣なり。御灵此中に位して、右を宰る音は右仮字に現れ、左を宰音は左仮字に現はる。左右指を折て数を知。其音に教有。掌のことく合て、表裏より見るときは同一をなす。右図中に、七をナと一言に云訳は、ナナの約りナなればなり。九をコと云は、ココの約りコなれはなり。十をトと云は、トヲ、トホと音活用の故なり。五をイといふは、ツは続てとにて、出入息のイイと続義なれは、イイの約イなれはなり。故に、ヒフミヨイムナヤコトと云。是は神灵の氣にして躰なり。人間の唱ときは、ヒフミヨイツムナナヤココトヲ。是を用と云。解に曰。
ゝ(ヒ)とは、天地の初発のゝ(コリ)なり。父母の一滴なり。其ゝ(コリ)より、火水の両義に吹别。是をフといふ(フは吹くことなり。)其吹別たる水をミといふ。其火水を與むをヨといふ(ヨは與むことなり)其水火與て、息の出入の列なるをイツという。(イは息なり、ツは列なるなり)此五言は、左の指に位す。女男容成て息するの一段なり。次にムとは、男子の水のミと、女子の水のミと合たるをムといふ。睦なり。睦て互に氣與をナナといふといふ(ナは與むことなり)其水火の文になるをヤといふ(ヤは文なり)。其文與氣の凝たるを、ココといふ(コは凝ること)其凝たる水火の與終をトヲといふ。(トは與むことなり、ヲは終わることなり)此の五言は、右の指に位をなし、與終て亦ゝ(ヒ)をなす。此数の教は、女男の水火與て子を産の御伝なり。如是、左右の指を屈て十の数を知。是は神代の扱いなる。人の世となりて、文字渡てより、初てゝ(ヒ)に代て一の字を借、フに代て二字を借てより、文字に眼移して、ロには皇国の言葉を唱、眼には漢国の文字を見ことはなりぬ。総ての事、是等よりおしはかりて知るべし。
附て云。十の仮名に扱有。一二三と十迄続て云時は、ヲは終ことにして、トヲと書なり。只に十とはかり云時は、終義にあらねば、トホと書なり。故に、大和国十市郡を、和名は登保智(トホチ)と在と其例なり。
◯三の数は、火吹水(ヒフミ)と天初て水を生の氣にして、女を宰。故に、正月三日を宰。三月三日をもて雛祭とす。皆三の灵有の故なり。
◯五の数は、息列の義にして、男を宰。故に、正月五日を宰。五月五日を宰。五歳にして始めて髪を置く。皆五の灵有の故なり。
◯七の数は、父の水のミと、母の水のミと合て六にしてゝ(コリ)をなす。其ゝ(コリ)を添て七なり。故に、七は女男交て子を産の数なり。兹をもて、産て後七夜を祝。七歳を祝。春の七草、秋の七草に名をなして、万物の実のるの数を唱。七月七日に星合をなす。如是、此三五七を別て、灵有をもて七五三縄(シメナハ)と義訓をなす。総て、其数の音に灵有こと件のことし。
【現代語訳】
この図は、「数の御霊(かずのみたま
現代語訳・要約
数は抽象的な記号だけでなく、指の動き、左右、息の出入り、男女の水火が結ばれて生命が生まれる順序として説明される。ヒ・フ・ミ・ヨ・イとム・ナ・ヤ・コ・トの二組が左右の指に配され、終わりから再び始まりへ巡る。
証拠・確度
原典層・現代語訳・構造解釈を分離し、公開範囲を限定しています。