TENMON JITEN

カタカムナ第53首とは|息心を天名へ分ける歌

KATAKAMUNA UTAHI / CANON VISUAL
カタカムナ第53首 図象符 - KATAKAMUNA V7 正典出版校正版
第53首 図象符|正典出版校正版 V7 / PDF p.157
カタカムナ第53首カタカムナ事典正典+天聞構造解読
正典確認済

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。

原文

イ キ コ コロ ア マ ナ ヘ サ カル モ モ ヒ クニ
ヘ ツ ナ キ サ ヒ コ ヘ ツ カ ヒ ヘ ラ

正規化

イキココロアマナヘサカルモモヒクニヘツナキサヒコヘツカヒヘラ

中心図象

印のミタマ

解読ステータス

  • 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
  • 中心図象: 印のミタマ
  • 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
  • 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う

主題

第53首は、第52首で霊核が空へ開き、明き杭主が立ち、奥津の膜が削がれて波へ戻った後、その流れをイキココロとして再び生命息の心へ戻し、アマナヘサカルとして天名の方へ裂き分かれ、モモヒクニとして百火・百霊の国へ展開し、ヘツナキサヒコ・ヘツカヒヘラとして辺津の渚火子と辺津の貝膜を削ぎ整える歌である。
第52首 = 霊核巻き空・明き杭主・奥裂き分け・渚火子・沖津貝膜の削ぎ波。
第53首 = 生命息心・天名への分岐・百火国・辺津渚火子・辺津貝膜の整え。

言霊秘書との整合

言霊秘書では、火水は息となり、息は音となり、音は言戻となる。人の心は孤立した意識ではなく、息を通じて天地水火とつながる小天地の中心である。
第53首は、第51首のイキココロを再び受ける。第51首では、煩いの主を見極めるために生命息心が置かれた。第52首では、その煩いを霊核・空・杭・渚・膜・波へ変換した。第53首では、その変換後の波が再び心へ戻り、アマナ、すなわち天名の方向へ裂き分かれる。
モモヒクニは、多数の火・霊・生命相を持つ国である。これは外なる国土であると同時に、人心の中に展開する多相の火水国でもある。
中心図象が印のミタマであるため、この首では、心・天名・百火国・辺津渚・貝膜のすべてが、正中の印に沿って分けられ、整えられる。

サンスクリット音義照合

言霊法則 サンスクリット照合 裁定
イキ 息・生命氣 prāṇa / jīva 生命息
ココロ 心・火水の凝り citta / hṛdaya 心・心臓中心
アマナ 天名・天へ成る名 nāma / dyu / ambhas 名・天性・天水場
辺・方向・外縁 paridhi / tīra 周縁・岸辺
サカル 裂き分かれ・盛る vibhāga / vikāsa 分化・発展
モモ 百・多数・重なり śata / bahu 百・多相
火・日・霊火 agni / tejas / bhā 火光・発火
クニ 国・地場 kṣetra / bhūmi 場・大地
ヘツ 辺津・岸辺 tīra / taṭa 岸・辺
ナキサ 渚・水際 tīrtha / taṭa 渡し場・岸辺
ヒコ 火子・男火 agni-putra / bīja 火の子・種子
カヒ 貝・殻・保護膜 kavaca / kapha / kośa 殻・膜・鞘
ヘラ 削ぐ・平らにする cheda / sama / kṣara 削る・整える・平衡

句ごとの真相解読

イキココロ

イキは生命息であり、ココロは心である。
第53首のイキココロは、第51首の心の再起動である。第51首では煩いの主を見極めるための心であったが、第53首では削がれ整った波を受け取り、次の天名方向へ分ける心となる。
心は固定した自我ではなく、息によって水火を受け、分け、返す中心である。

アマナヘサカル

アマナは天名である。ヘは方向・辺・外縁であり、サカルは裂き分かれ盛ること。
アマナヘサカルとは、生命息心から、天名の方向へ水火が裂き分かれ、盛り開くことをいう。
これは心が天名を受け、名の方向へ分岐する段階である。

モモヒクニ

モモは百、多数、重なりである。ヒは火・霊火、クニは国土場である。
モモヒクニとは、百の火霊が宿る国である。心から天名へ裂き分かれた水火は、一つの単純な場ではなく、多数の火を持つ国土相として現れる。

ヘツナキサヒコ

ヘツは辺津、ナキサは渚、ヒコは火子である。
ヘツナキサヒコとは、岸辺・水際に立つ火子である。第52首のナキサヒコが、ここでは辺津、すなわち外縁の水際へさらに具体化される。

ヘツカヒヘラ

ヘツカヒは辺津の貝膜・受容膜である。ヘラは削ぎ整えることである。
ヘツカヒヘラとは、辺津の水際にある受容膜を削ぎ整えることをいう。これは第45首のヘツカヒヘラと響き合い、心から天名へ開いた後、外縁の膜を再び整える働きである。

真相訳

生命息の心が再び開く。
その心から、天名の方へ水火が裂き分かれる。
多数の火霊を持つ国が現れる。
辺津の渚には火子が立ち、
岸辺の貝膜は削がれ整えられる。
心は、天名と水際をつなぐ門となる。

最終裁定

第53首は、イキココロで心を再起動し、アマナヘサカルで天名方向へ水火を分け、モモヒクニで多数の火霊国を開き、ヘツナキサヒコとヘツカヒヘラで辺津の火子と膜を整える歌である。
一首の核:
削がれ整った波は、生命息心へ戻り、天名へ分岐して百火国を開き、辺津の渚火子と水際膜を整える。

接続

第52首 = 霊核巻き空・明き杭主・奥裂き分け・渚火子・沖津貝膜の削ぎ波。
第53首 = 生命息心・天名への分岐・百火国・辺津渚火子・辺津貝膜の整え。
第54首 = この辺津の整えを受け、さらに水火の通路・身体国土・言事生成の次段階へ進む。

前後の首

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