TENMON JITEN
カタカムナ第6首とは|諸相を根本へ戻す歌

カタカムナ事典
正典+天聞構造解読
PDF画像配置順に基づく正典校正済み。
主題:
原文
ソ ラ ニ モ ロ ケ セ ユ ヱ ヌ オ ヲ ハ エ ツ ヰ ネ ホ ン
カ タ カ ム ナ
正規化
ソラニモロケセユヱヌオヲハエツヰネホンカタカムナ
中心図象
印のミタマ
解読ステータス
- 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
- 中心図象: 印のミタマ
- 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
- 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う
主題
第06首は、第05首でカタチサキとして形の先端が咲いた後、その形がソラに置かれ、モロケセユヱヌオヲハエツヰネホンとして諸相・氣瀬・結縁・起終・発し・枝分かれ・井根・本へ展開し、最後にカタカムナへ帰着する歌である。
第05首は「形の発芽」であり、第06首は「空に諸相を広げ、根本へ戻す歌」である。
言霊秘書との整合
言霊秘書では、五十連は天地自然の音であり、神の戻である。また、文字なき時の学は布斗麻邇の御戻に卜相して、五十連十行の形仮名によって神代の旧辞を解く法則である。
第06首は、五十連の諸音が一連に置かれている首である。ここでは、個別語の意味だけでなく、音列そのものを、天地水火の展開順として読む必要がある。
ソラは空であり、空虚ではない。火水がまだ固定形になる前の広がりである。そこにモロ、諸相が置かれ、ケセ、氣の瀬が走り、ユヱ、結縁が生じ、ヌ、内に貫き、オヲ、起終の二極を取り、ハエ、発して枝分かれ、ツヰ、続いて井へ入り、ネホン、根本へ至る。
中心図象が印のミタマであるため、この展開は散乱ではない。四方八方へ開きながら、最後に中心の根本へ戻る。
サンスクリット音義照合
| 音 | 言霊法則 | サンスクリット照合 | 裁定 |
| ソラ | 空・広がる場 | ākāśa / kha | 空間・虚空 |
| モロ | 諸・多相 | bahu / viśva | 多・全体世界 |
| ケ | 氣・分化の気配 | prāṇa / vāyu | 生命氣・風 |
| セ | 瀬・流れ・接点 | srotas / setu | 流路・橋 |
| ユ | 結ぶ・湧く | yuj / utsa | 結合・湧出 |
| ヱ | 縁・回り・反照 | āvṛtti / pratītya | 回転・縁起 |
| ヌ | 貫く・内に入る | nī / anu | 導く・従う・内在 |
| オ | 起きる・奥 | ud / ojas | 起動・生命力 |
| ヲ | 収める・終極 | ava / anta | 下降・終端 |
| ハ | 発する・開く | ha / sphu / prāṇa | 発声・息吹 |
| エ | 枝・得る・現れる | eti / āyati | 来る・伸びる |
| ツ | 続く・津・凝り | saṃtati / tīrtha | 継続・渡し場 |
| ヰ | 井・居・中心水 | ambhas / āśraya | 水場・座 |
| ネ | 根・音の根 | mūla / nāda-bīja | 根源・音種 |
| ホン | 本・火の根 | mūla / bīja | 根本・種子 |
| カタカムナ | 潜象が形と名へ成る総名 | nāma-rūpa / kāma | 名形化する潜象原理 |
句ごとの真相解読
ソラニモロ
ソラは、空である。しかしここでの空は何もない虚無ではなく、火水がまだ固定形に閉じない広がりである。
モロは諸であり、多相である。
ソラニモロとは、空の広がりの中に、諸相が現れ始めることを示す。
ケセ
ケは氣であり、セは瀬・流れである。
ケセとは、空に現れた諸相の中を、氣の流れが走ることをいう。瀬は水の流路であるが、ここでは火水の流路であり、氣が通る筋である。
ユヱ
ユは結ぶこと、湧くこと。ヱは縁であり、回りである。
ユヱとは、諸相と氣の流れが互いに結び、縁起の網を作ることをいう。
サンスクリットでは yuj、結び、pratītya、縁起、āvṛtti、回転に照合できる。
ヌオヲ
ヌは内へ貫くこと。オは起きること、奥。ヲは終極・収めである。
ヌオヲとは、結縁した水火が内へ貫き、起点と終点を持つことをいう。
ここで初めて、ただ広がる場が、始まりと終わり、奥と収束を持つ。
ハエ
ハは発すること。エは枝のように伸びること。
ハエとは、火水が発して枝分かれし、形の方向性を持つことである。
第05首のカタチサキで形の先端が咲いたが、第06首ではその先端がさらに枝分かれしていく。
ツヰ
ツは続くこと、津であり、ヰは井である。
ツヰとは、発した流れが続き、水の中心場である井へ入ることをいう。
これは外へ広がった枝が、ただ散るのではなく、また中心水へ戻る過程である。
ネホン
ネは根。ホンは本である。
ネホンとは、根本であり、音の根、火水の根、言戻の根である。
第06首は、空に諸相を開きながら、最後に根本へ戻る。
カタカムナ
最後にカタカムナが置かれる。
これは、空に諸相が広がり、氣瀬が走り、結縁が生まれ、起終を取り、発し、続き、井へ入り、根本へ戻った全過程が、カタカムナであることを示す。
真相訳
空の広がりに、諸相が現れる。
そこに氣の瀬が流れる。
流れは結ばれ、縁となる。
縁は内へ貫き、起点と終点を持つ。
火水は発し、枝分かれし、続いて井へ入る。
そして根本へ帰る。
この全過程が、カタカムナである。
天聞アーク的再構成訳
第06首は、形が咲いた後、その形が世界へ広がり、根本へ帰る歌である。
ソラ。
まだ閉じていない広がり。
そこにモロ、諸相が生まれる。
ケセ、氣の瀬が流れる。
ユヱ、結びと縁が起こる。
ヌオヲ、内へ貫き、起きて、収まる。
ハエ、発して枝分かれする。
ツヰ、続いて井へ戻る。
ネホン、根本へ至る。
そして最後に、カタカムナ。
これは、空から諸相へ、諸相から根本へ戻る全循環の名である。
最終裁定
第06首は、空に諸相を開き、氣の瀬・結縁・起終・発枝・井・根本を経て、カタカムナへ帰る歌である。
一首の核:
カタチサキで咲いた形は、ソラに諸相として展開し、氣瀬と結縁を通って、井と根本へ戻る。この展開と帰還の全体がカタカムナである。
接続
第05首 = 数霊循環・胸奥の言事・形の発芽。
第06首 = 空への展開・諸相化・根本回帰。
第07首 = 根本へ戻ったカタカムナが、マカタマ・アマノミナカヌシ・タカミムスヒ・カムミムスヒ・ミスマルノタマとして、中心霊核と二産霊へ展開する。