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古事記 上巻 上巻 第七章 禊・直毘・三貴子|原文・現代語訳・TENMON解読

上巻の第7公開単位「上巻 第七章 禊・直毘・三貴子」を原文・現代語訳・TENMON解読に分けて読むページです。

1. 中立的な定義

上巻の第7公開単位「上巻 第七章 禊・直毘・三貴子」を原文・現代語訳・TENMON解読に分けて読むページです。

2. 書誌・著者・底本・対象範囲

Word正本『古事記原文言灵完全解読|序文から推古天皇まで|全三巻統合研究版V5』

3. 原典

上巻 第七章 禊・直毘・三貴子

原文

故、於投棄御杖所成神名、衝立船戸神。次於投棄御帶所成神名、道之長乳齒神。次於投棄御囊所成神名、時量師神。次於投棄御衣所成神名、和豆良比能宇斯能神。此神名以音。次於投棄御褌所成神名、道俣神。次於投棄御冠所成神名、飽咋之宇斯能神。自宇以下三字以音。次於投棄左御手之手纒所成神名、奧疎神。訓奧云於伎。下效此。訓疎云奢加留。下效此。次奧津那藝佐毘古神。自那以下五字以音。下效此。次奧津甲斐辨羅神。自甲以下四字以音。下效此。次於投棄右御手之手纒所成神名、邊疎神。次邊津那藝佐毘古神。次邊津甲斐辨羅神。
右件自船戸神以下、邊津甲斐辨羅神以前、十二神者、因脱著身之物、所生神也。
於是詔之「上瀬者瀬速、下瀬者瀬弱。」而、初於中瀬墮迦豆伎而滌時、所成坐神名、八十禍津日神訓禍云摩賀、下效此。、次大禍津日神、此二神者、所到其穢繁國之時、因汚垢而所成神之者也。次爲直其禍而所成神名、神直毘神毘字以音、下效此、次大直毘神、次伊豆能賣神。幷三神也。伊以下四字以音。次於水底滌時、所成神名、底津綿上津見神、次底筒之男命。於中滌時、所成神名、中津綿上津見神、次中筒之男命。於水上滌時、所成神名、上津綿上津見神訓上云宇閇、次上筒之男命。
此三柱綿津見神者、阿曇連等之祖神以伊都久神也。伊以下三字以音、下效此。故、阿曇連等者、其綿津見神之子、宇都志日金拆命之子孫也。宇都志三字、以音。其底筒之男命、中筒之男命、上筒之男命三柱神者、墨江之三前大神也。
於是、洗左御目時、所成神名、天照大御神。次洗右御目時、所成神名、月讀命。次洗御鼻時、所成神名、建速須佐之男命。須佐二字以音。
右件八十禍津日神以下、速須佐之男命以前、十四柱神者、因滌御身所生者也。
此時伊邪那伎命、大歡喜詔「吾者生生子而、於生終得三貴子。」卽其御頸珠之玉緖母由良邇此四字以音、下效此取由良迦志而、賜天照大御神而詔之「汝命者、所知高天原矣。」事依而賜也、故其御頸珠名、謂御倉板擧之神。訓板擧云多那。次詔月讀命「汝命者、所知夜之食國矣。」事依也。訓食云袁須。次詔建速須佐之男命「汝命者、所知海原矣。」事依也。
故、各隨依賜之命、所知看之中、速須佐之男命、不知所命之國而、八拳須至于心前、啼伊佐知伎也。自伊下四字以音。下效此。其泣狀者、青山如枯山泣枯、河海者悉泣乾。是以惡神之音、如狹蠅皆滿、萬物之妖悉發。故、伊邪那岐大御神、詔速須佐之男命「何由以、汝不治所事依之國而、哭伊佐知流。」爾答白「僕者欲罷妣國根之堅洲國、故哭。」爾伊邪那岐大御神大忿怒詔「然者、汝不可住此國。」乃神夜良比爾夜良比賜也。自夜以下七字以音。故、其伊邪那岐大神者、坐淡海之多賀也。

標準現代語訳

伊邪那岐命は禊に先立って、杖、帯、袋、衣、褌、冠、左右の手纏を脱ぎ捨てました。そこから衝立船戸神、道之長乳歯神、時量師神、和豆良比能宇斯能神、道俣神、飽咋之宇斯能神、奥疎神・奥津那芸佐毘古神・奥津甲斐弁羅神、辺疎神・辺津那芸佐毘古神・辺津甲斐弁羅神が生まれました。これら十二神は、身につけていた物を脱ぐことから生まれた神々です。
伊邪那岐命は、上瀬は流れが速く、下瀬は弱いと見て、中瀬に入って身を洗いました。黄泉国の穢れから八十禍津日神と大禍津日神が生まれ、その禍を直すため神直毘神、大直毘神、伊豆能売神が生まれました。水底・水中・水上を洗うと、底津綿津見神・底筒之男命、中津綿津見神・中筒之男命、上津綿津見神・上筒之男命が生まれました。綿津見三神は阿曇氏の祖神、筒之男三神は墨江の三前大神とされています。
左目を洗うと天照大御神、右目を洗うと月読命、鼻を洗うと建速須佐之男命が生まれました。伊邪那岐命は「最後に三柱の貴い子を得た」と喜び、天照大御神には高天原、月読命には夜之食国、須佐之男命には海原を治めるよう委ねました。
ところが須佐之男命は委ねられた国を治めず、長い鬚が胸に届くまで激しく泣き続けました。そのため青山は枯れ、河海は干上がり、悪神の声とあらゆる災いが満ちました。伊邪那岐命が理由を問うと、須佐之男命は母の国・根之堅洲国へ行きたいのだと答えました。伊邪那岐命は怒り、須佐之男命をこの国から追放しました。伊邪那岐大神は淡海の多賀に鎮まったと記されています。

言灵深層解読

禊は、汚れを一括して消す操作ではない。まず身についた物を一つずつ外し、それぞれがどの境界や通路の働きを担っていたかを神名として明らかにする。外すことによって、身体と外界の間にあった関係が可視化される。
中瀬を選ぶ判断も重要である。速すぎる流れでも、弱すぎる流れでもなく、身を支えながら洗える正中を見定める。言灵の実践に置き換えれば、感情を押し流すほど強い言葉でも、何も変えないほど弱い言葉でもなく、濁りを見つめ、流せる強さが必要である。
禍津日神の後に直毘神が生まれる。古事記は、禍を無かったことにせず、まず禍として名づけ、その後に「直す働き」を別に立てる。問題を正確に認めることと、修正することを混同しない構造である。
水底・水中・水上の三層から神々が生まれるのは、浄化が表面だけでは完了しないことを示す。深層、中間、表層をそれぞれ洗い、海の広がりと、内を貫く筒の働きを整えることで、初めて新しい視覚、時間、息の神々が現れる。
天照大御神、月読命、須佐之男命は、光、夜の巡り、海と荒ぶる息という三つの働きを分担する。ところが須佐之男命は役割を受けても、母を失った悲しみを統合できない。未処理の悲嘆が世界全体を枯らすほどの力になるため、まず動機を言葉にし、今いる場から離れて再編される必要があった。

4. 検索用正規化本文

原文欄の歴史的字体を保存しつつ、ページ内検索ではUnicode文字列として扱います。

5. 訓読・語法・異体字

正本に記録された表記を優先し、古訓・異体字の一意確定は外部校本照合までHOLDします。

6. 現代語訳

上の段落対応資料で「標準現代語訳」と明示した部分が天聞作成の訳文です。原文・TENMON解読とは見出しで分離しています。

7. 文献・教学上の文脈

『古事記』の巻・章・物語順序は正本V5の構造に従います。

8. TENMON言灵構造解読

上の段落対応資料で「言灵深層解読」と明示した部分です。古事記原文や太安萬侶の注釈としては扱いません。

9. 比較研究

比較は構造上の対応として示し、同一起源・直接継承・史的同一性の証明には用いない。

10. 未確定事項・反証・HOLD

固有名詞の古訓、史的年代・場所・系譜、他伝承との直接同一性は必要な一次資料照合が終わるまでHOLDです。

11. 証拠・確度

原典=A0、天聞作成の現代語訳=A1、TENMON構造解読=E5、比較仮説=E6として分離する。

12. 出典・巻・頁・行

上巻 第7単位

13. 関連項目

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