TENMON JITEN
カタカムナ第71首とは|奥津島主へ息を返す歌

PDF画像配置順に基づく正典校正済み。
原文
ウチムシ イキ カエシ ワク ウツシ ホキ アナ フト アマ ヤマト
カム ナカラ ウツシ ヨミ ワケ ヤホ ヤタ トメ フミ ナキ ワタ
サキ アメ カム アマ オキ ツ サキ シマ ウシ
正規化
ウチムシイキカエシワクウツシホキアナフトアマヤマトカムナカラウツシヨミワケヤホヤタトメフミナキワタサキアメカムアマオキツサキシマウシ
中心図象
印のミタマ
解読ステータス
- 原文確認: PDF画像配置順に基づく正順
- 中心図象: 印のミタマ
- 解読方式: 言霊秘書の水火・五十連・言戻法則 × サンスクリット音義照合
- 裁定: 語源断定ではなく、音義・法則・真言構造の照合として扱う
主題
第71首は、第70首で潜象天水が大海水身として内奥の穴へ写り、地血の道と浜へ流れ、返しによって地血多相水へ戻った後、その地血多相水を、ウチムシとして内虫・内むしろの微細生命へ動かし、イキカエシワクとして息の返しを湧き分け、ウツシホキとして写し祝ぎ・現象の火氣を開き、アナフトアマヤマトとして穴の太い天大和へ通す歌である。
後半では、カムナカラの法でウツシヨミワケを行い、写しと黄泉・読みを分け、ヤホヤタトメとして八方八田の留めを置き、フミナキワタとして踏み凪の海を渡し、サキアメカムアマとして先の天水・潜象天水へ開き、最後にオキツサキシマウシとして奥津先の島主へ定める。
第70首 = 穴写し大海水身・穴ゆる地血・写し海返し・道地血・浜豊地血・潜象法の地血四水。
第71首 = 内微生命・息返し湧き・写し祝ぎ・穴太天大和・写し黄泉分け・八方留め・奥津先島主。
言霊秘書との整合
言霊秘書では、火水は息となり、息は音となり、音は言戻となる。火水は大きな天地運行だけでなく、身体内の微細な生命、虫、血、穴、息の返しにも同じ法則で現れる。
第71首のウチムシは、内にうごめく微細生命として読める。第70首で地血多相水へ戻った水火は、次に内的な微細生命運動として働く。これは病理的な虫ではなく、身体内・潜象内で動く細かな水火の生命運動である。
イキカエシワクは、呼吸の返しが湧き分かれること。息は一方向ではなく、吐く・吸う・返る・分かれるという火水循環を持つ。
ウツシヨミワケは重要である。写しと黄泉、現象と地奥、読むことと返すことを正しく分ける。カタカムナにおいて、黄泉は恐怖の固定地ではなく、地奥の水火を読み返す場である。
中心図象が印のミタマであるため、第71首は、内微生命・呼吸の返し・現象写し・黄泉読み・八方留め・奥津島主を、正中の印へ統合する歌として読む。
サンスクリット音義照合
| 音 | 言霊法則 | サンスクリット照合 | 裁定 |
| ウチムシ | 内虫・内微生命 | kṛmi / jīva / antar | 微生物・生命・内側 |
| イキ | 息・生命氣 | prāṇa / jīva | 生命息 |
| カエシ | 返し・還元 | prati / nivṛtti / parivarta | 還帰・反転 |
| ワク | 分け・湧く | vibhāga / utsa | 分化・湧出 |
| ウツシ | 写し・現し | pratibimba / ābhāsa / rūpa | 反照・現象化 |
| ホキ | 祝ぎ・火氣の開き | maṅgala / agni / bhā | 祝福・火光 |
| アナ | 穴・内奥・空洞 | guhā / kha / bila | 洞・空・穴 |
| フト | 太く大いなる | bṛhat / sthūla | 大・太い場 |
| アマヤマト | 天大和・天の中心和 | dyu / mahā / yama / kṣetra | 天・大和・中心場 |
| ヨミ | 黄泉・読み | yama / jñāna / pāṭha | 地奥・知・読む |
| ワケ | 分け・識別 | viveka / vibhāga | 識別・分化 |
| ヤホヤタ | 八方八田 | aṣṭa / bahu / kṣetra | 八方・多場 |
| トメ | 留め・節度 | nirodha / sthiti / bandha | 制止・安定 |
| フミ | 踏み・歩み | pada / krama | 足・歩み・順序 |
| ナキ | 凪・静まり | śānti / niḥśabda | 静まり |
| ワタ | 海・渡る | samudra / tīrtha / plava | 海・渡し |
| サキ | 先・裂き・咲き | agra / cheda / vikāsa | 先端・開き |
| オキツ | 奥津・沖津 | udaka / guhā / antara | 奥の水域 |
| シマウシ | 島主・場の主 | dvīpa / īśa / kṣetra | 島・主・場 |
句ごとの真相解読
ウチムシ
ウチは内、ムシは微細生命である。
ウチムシとは、身体内・潜象内にある微細な生命運動である。第70首で地血多相水へ戻った水火が、内側で細かく動き始める。
イキカエシワク
イキは生命息、カエシは返し、ワクは分け湧くことである。
イキカエシワクとは、息の返しが湧き分かれることを示す。呼吸は単なる吸排ではなく、火水を返し、分け、湧かす生命運動である。
ウツシホキ
ウツシは写し、ホキは祝ぎ・火氣の開きである。
ウツシホキとは、内で動いた水火が現象へ写り、祝ぎの火氣として開くことをいう。
アナフトアマヤマト
アナは穴・内奥、フトは太く大いなる、アマヤマトは天の大和・天の中心和である。
アナフトアマヤマトとは、内奥の穴が太く開き、天の中心和へ通じることを示す。
カムナカラウツシヨミワケ
カムナカラは潜象の法のまま。ウツシヨミワケは、写し・黄泉・読みを分けることである。
ここでは、現象に写ったものと地奥にあるものを混同せず、正しく読み分ける。これは認識の重要な段階である。
ヤホヤタトメ
ヤホヤタは八方八田、多方に開いた場である。トメは留めること。
ヤホヤタトメとは、八方に開いた場を正しく留めること。開くだけでは散るため、止める点が必要である。
フミナキワタ
フミは踏み、ナキは凪、ワタは海・渡りである。
フミナキワタとは、凪いだ海を踏み渡ることを示す。荒波ではなく、静まった水火を踏み、渡る段階である。
サキアメカムアマ
サキは先、アメは天水、カムアマは潜象天水である。
サキアメカムアマとは、先端の天水が潜象天水へ通じることを示す。
オキツサキシマウシ
オキツは奥津・沖津、サキは先、シマウシは島主である。
オキツサキシマウシとは、奥津の先に立つ島の主である。内微生命と息の返しを経た水火が、最終的に奥津先の場を主宰する。
真相訳
内なる微細生命が動き出す。
息は返り、湧き分かれる。
その水火は現象へ写り、祝ぎとして開く。
内奥の穴は太く開き、天の大和へ通じる。
写しと黄泉は、潜象の法のまま読み分けられる。
八方の場は留められ、
凪いだ海を踏み渡る。
先の天水は潜象天水へ通じ、
奥津先の島主が立つ。
最終裁定
第71首は、ウチムシで内微生命を動かし、イキカエシワクで息の返しを湧かせ、ウツシホキで現象祝ぎへ開き、アナフトアマヤマトで内奥穴を天大和へ通し、ウツシヨミワケで写しと黄泉を読み分け、ヤホヤタトメ・フミナキワタで八方を留めて凪海を渡り、オキツサキシマウシとして奥津先の島主を立てる歌である。
一首の核:
地血多相水は、内微生命と息の返しを通して祝ぎへ写り、内奥穴から天大和へ通じ、写しと黄泉を読み分けて、奥津先の島主へ定まる。
接続
第70首 = 穴写し大海水身・穴ゆる地血・写し海返し・道地血・浜豊地血・潜象法の地血四水。
第71首 = 内微生命・息返し湧き・写し祝ぎ・穴太天大和・写し黄泉分け・八方留め・奥津先島主。
第72首 = この奥津先島主を受け、さらに心身水火・言事・現象化の次段階へ進む。